2025年08月17日
★夢空間のご当地ナンバーを/令和7年3月議会

近年、その地域独自の原付バイクのナンバーが散見されます。
一般原付のナンバープレートは、自動車やバイクのように国の法律に基づき交付されているわけではなく、税務上の管理票として交付されており、自治体独自の意匠での交付が可能だそうで、そもそもは平成19(2007)年に愛媛県松山市が初めての事例とのことです。

松山市は、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』を軸としたまちづくりを進めており、通常、ナンバープレートといえば長方形のイメージがありますが、その概念を取り除いた曲線を主体とした雲のかたちになっているそうです。そのナンバープレートを付けることで、「松山市民にも広く広告塔として観光・地域振興にご参加いただき、松山の元気を全国に向けて発信」できると市のHPに書かれていました。
さて、澁谷市政では特にシティプロモーションが盛んで、様々に清瀬初のニュースを全国に展開しています。特に、「夢空間」は清瀬に設置されることで、“夢空間の清瀬”として今後全国に認知されていくでしょうし、またそうならなくては勿体ない話です。
そこで、夢空間の意匠を使ったご当地ナンバーを製作してはいかがでしょうか。近隣他市のご当地ナンバー実施状況も合わせて、ご所見をお伺いします。
【答弁/木原雄嗣経営政策部参事】ナンバーにキャッチフレーズも入れては
私からは、夢空間のご当地ナンバーによるプロモーションについてご答弁申し上げます。ご当地ナンバーは各自治体が持つ特色や魅力を発信するために、自動車等のナンバープレートに地名やデザインを表示するもので、特に原動機付自転車、原付バイクや電動キックボードのナンバープレートは市町村が作成、交付するものであるため、題材なども含めて、比較的自由にデザインすることが可能だと考えており、そのため、シティプロモーションの向上や観光振興に寄与するものであると思っております。
ご当地デザインナンバープレートは、自治体名とデザインがあしらわれ、プレートをつけた原付バイク等が走るたびに、清瀬の名称やイメージが広まり、シティプロモーションの向上や住民の地域への愛着や誇りを高める効果もあると考えております。
議員よりご提案いただきました夢空間のほか、清瀬市公式キャラクターニンニンくん、ヒマワリなども含め、本市の特徴を表すようなご当地ナンバープレートのデザインや制作手法等について研究してまいりたいと考えております。
他市の事例について
ちなみに、他市の事例といたしましては、小平市では、令和4年度に市制施行60周年記念として、武蔵野美術大学のデザインや、公式キャラクターぶるべー、サッカーチームのFC東京のキャラクタードロンパとのコラボデザインを使用し、2種類のご当地デザインナンバープレートを制作しております。
府中市では、今年度、市制施行60周年を記念して、府中大使である漫画家、板垣巴留氏の漫画、BEASTARSのデザインを使用し、部数を限定して制作したとのことで、本市においても様々なことが検討できるものと考えております。
制作にあたっての課題
なお、制作に当たっての課題といたしましては、本市ではナンバープレートを新規登録時に交付しております。著しい劣化が生じた場合や紛失した際は、弁償金を頂戴して再交付を行っておりますが、そのような事由に基づかない車両所有者の希望によるナンバープレートの交換については現在応じておりません。
ご当地デザインナンバープレートの交付を実施する際には、交換を希望する方が大勢見込まれることから、実費相当額のご負担をいただくなど、交付のスキームについて検討していく必要があると考えております。
ご当地ナンバーは意匠、デザインが目に行きがちですが、松山市に関して言うと、松山市、そして番号があるだけではなくて、松山市の前に道後と入れるんですよ。道後・松山市、いわゆる市のキャッチフレーズも一緒につけていいんだそうで、だから清瀬市も仮に、今のお話で、夢空間の車両のデザインがあって、そこに清瀬ナンバーが入るとすると、やはりその清瀬の前に何か入れる。だから夢空間・清瀬と入れたらいいじゃないですかというね。夢空間、夢の空間なんですよ、清瀬市が。夢空間・清瀬と、せっかく来てもらった夢空間を最大に利用して。

新規だけでなく交換でも交付できるように
もう一つネックなのは、さっき参事がご答弁いただいたように、今は新規登録の方に交付で、いわゆる持っている人がやるには再交付、壊れてしまったとかなくなってしまったという場合でしか交換はしないので、そうじゃなくて、新規で欲しいという人に発行することができるようなスキームをぜひつくっていただいて、なおかつ、やはりこれは多少なりとも自主財源に資するぐらいの実費を頂くぐらいじゃちょっともったいない感じもするんですが、そこら辺は原価計算なんかするとなんかかなりお安いようでして、だからぜひそこら辺はプラスアルファ、本市の財源になってくるような形でご研究をいただければなと思います。
何はともあれ第5次長期総合計画に向けて、またこの1年間しっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。
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★清瀬市に道の駅を/令和7年3月議会

東3・4・15の2号線の開通も見えてきました。この新道はその後、新座市、東久留米市、西東京市、練馬区へと繋がり、最終的に、皇居付近まで一本道で繋がることになります。
この道が完全開通した暁には、清瀬市は東京都の中心部への東京の入口、そして東京の中心から埼玉への出口に位置するという、地政学的にいって大変重要な位置を占め、まさに市勢発展の起爆剤となりうる成長要素です。
そこで、その沿線を何らか興隆起点を作れないかと考えたき、真っ先に思い浮かぶのが道の駅であり、その候補地としてあげられるのが、けやき通りに作られる交差点南西部の農地でした。
そこは、けやきが林立しまた郷土博物館の隣接する、自然の清瀬を象徴するまさに絶好の土地です。
道の駅そのものはこれまで、本議会で農業振興の観点から、斉藤正彦議員を始めとして多くの提案がされてきました。中でも、渋谷市長による平成24年の提案が大変印象に残っています。
その際の御答弁では、設置基準の問題、候補地の問題、財政的な問題などなど、なかなか難しいとのお話でした。
もちろん、私はそこで挙げられた諸課題の解決策を持っているわけではありませんが、都心への一本道が完成する十年単位の将来を見据え、その将来の時点での解決を期待し、長期総合計画に謳ってはと提案するものです。
ご初見をお伺いいたします。
【答弁/今村広司統括監経営政策部長】正式な“道の駅”は国道沿いに設置される。
都市計画道路東村山3・4・15の2号線につきましては東京都が施工する整備事業で、清瀬橋からけやき通りまでの区間と、けやき通りから新小金井街道までの区間について道路築造工事が進められております。
これにより、東西方向の軸となる幹線道路によるネットワークが形成され、交通の円滑化や地域環境の向上が図られるほか、小金井街道の交通の分散により、渋滞緩和が図られることが期待できます。また歩道を整備し、無電柱化することで、快適で安全な歩行空間が形成され、都市景観の向上が期待されるところでございます。
この沿線に道の駅を計画してはどうかとのご提案でございますが、道の駅の設置については、多くのメリットがあると考えております。
一つは、道の駅には地元の農産品や、それを使った加工品を販売する直売所を備えているところが多く、地元の生産者が関わることで、地域産業の中心的な存在になること。
二つ目は、道の駅ならいいものが集まっているはずというブランディング効果から、そこを訪れる観光客が増え、交流人口の増加が期待できること。
三つ目は、道の駅に地域全体の観光情報を集積し、その案内役となることで、地域観光のハブ的な役割を担えること。
四つ目は、道の駅は単に市外の方を呼び込むためだけではなく、行く価値のあるショッピングモールとしての役割が期待でき、地域の様々な活動のコミュニティスペースとしての活用が進み、災害時の拠点などの役割の広がりも期待できることなど、多くのメリットがございますが、そうしたメリットを創出するために、その設置には三つの機能を備えることが求められております。
一つ目は、24時間利用可能な駐車場やトイレの設置などの休憩機能、二つ目は、道路や観光情報、緊急医療情報の提供などの情報提供機能、三つ目は、観光レクリエーション施設、文化共有施設など、地域振興を目的とした施設の設置などの地域連携機能でございます。
そして、整備に当たっては幾つかの課題がございます。道の駅の設置は、国道あるいは主要地方道に隣接していることが条件であり、本市の財政負担を軽減するためには、市町村の単独型ではなく、国土交通省との一体型を目指す必要がありますが、この場合の立地は国道沿いに限定をされております。
東3・4・15の2号線は都道でありますので、道の駅を設置するためには設置費用だけでなく、維持管理についても本市が単独で行うことになり、大きな財政負担が生じてまいります。
また、清瀬橋からけやき通りまでの区間である当該地域は、平成30年11月に新東京所沢線沿道中里周辺地区計画を決定しており、同計画の目標に、東3・4・15の2号線の整備に合わせ、沿道へ生活利便性の向上に資する土地利用を誘導するとともに、広範囲の緑と調和した低層住宅地の保全を図りつつ、快適な住環境の形成を図るとしております。
用途につきましては、道路端から20メートルは第2種中高層住居専用地域となっており、店舗等は2階建て以下で、床面積が1,500平米以下のものといった建築物の用途制限があることから、現状ではさきに申し上げた道の駅に必要な機能を備えた施設を設置することは難しい状況でございます。
しかしながら道の駅には、先ほど申し上げたとおり様々なメリットがございますので、地域の活性化に資する施設であると考えます。現在策定中である第5次長期総合計画の中で調査研究を進めてまいります。
道の駅はこれまでも、先ほど来申し上げた、この澁谷桂司市長でさえも議員時代に言って、それは無理ですと言われた話ですから、私が言ってどうなるものでもないし、今お話があったような、全部清瀬市がお金を出さないで運営していくには、国道に面した正式な道の駅じゃないと駄目だし、その道の駅という国の施設じゃないとすれば、いわゆるさっきお話あった、所沢市にはありますね、お風呂屋さんの近くにも食の駅があるし、サクラタウンの横にも名前はちょっとよく分かりませんがあるし、それぞれで大変にぎわっている施設だと私は思っています。そういったものができればいいと思います。

所沢市物産館・YOT-KOTO
またこれ長期総合計画にうたうということは、要するに向こう10年ないしは12、3年の話ですから、その間に東京都ないし国ないし、東京都も補助対象というか、また新サービスが生まれてくるかも分からないので、ぜひうたうだけはそういう交流拠点をつくっていくんだみたいな言い方での総合計画でのうたい方というのはぜひしていっていただければと思います。
いや、あそこは本当にすてきな立地だと私は思いますしね、議事録を拝見していたら、あそこということも当時市民部長だった瀬谷副市長もおっしゃっていたかな、五十嵐さんだったかもしれないが、あそこのところがいいんじゃないかと思いますしね、郷土博物館と隣接しているというのもまたとても魅力発信にはいいところだと思いますので、こちらのほうもぜひよろしくお願いをいたします。
Posted by takosuzuki
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★中央公園エリアを都立公園に/令和7年3月議会

中央公園エリアを都立公園に
いよいよ中央公園リニューアルも間近となりました。隈研吾氏設計の複合施設や夢空間といった施設類、そして空間的にも看護大との提携協力による敷地拡大など、市民の間でも大きな期待が寄せられています。
また、かねてご提案していることですが、一方で、隣接のリハビリテーション跡地やアカマツ林はそれぞれ管理の違う単体での施設で、せっかく地続きであるにも関わらず、一帯整備はできません。
そこで、中央公園、看護大、リハビリ跡地、アカマツ林まで含めた地域一帯を、清瀬市に一つもない初めての都立公園として計画し、改定される長期総合計画に謳い、都に対し要望していってはいかがでしょうか。
ご所見をお伺いいたします。
【答弁/今村広司統括監経営政策部長】都立公園構想は2013年に提案
中央公園、看護大学校、リハビリテーション学院跡地などを含めた一体的な整備については、かねてから鈴木議員よりご提案をいただいております。そうしたことを受け、今回、南部児童館等複合施設の建設と、あわせて中央公園を整備するに当たり、改めて看護大学校と協議をさせていただき、中央公園と看護大学校との一体的整備が実現することとなりました。中央公園と看護大学校との間の垣根を撤去し、一体的に整備されますと、公園全体の広がりに加え、看護大学校の敷地には陸上トラックもあり、公園として様々な活用ができることになると考えております。さらに、その先のリハビリテーション学院跡地、そして都立小児病院跡地であるアカマツ保全林まで加えますと、かなりの面積となることから、この地域の一体的な活用は大きなメリットがあると考えております。
この地域一帯を都立公園として計画し、長期総合計画にうたい、東京都に要望してはとのご提案でございますが、リハビリテーション学院跡地、看護大学校については、独立行政法人国立病院機構が管理をしております。リハビリテーション学院跡地については、本市が病院機構から防災用の空地として無償でお借りをしており、防災備蓄や消防団の訓練など、クローズで活用をしております。
昨年、今後の活用なども含め、病院機構の方々と協議をさせていただきましたが、現状でのオープンな活用は不法投棄の問題など課題が多いとのお話をいただきました。
また、都立公園については、東京都は「未来の東京」戦略ビジョンを踏まえ、都市計画公園・緑地の整備方針を策定し、令和2年7月にこの方針を改定し、令和11年度までの計画期間に優先的に整備を進める区域を決定しております。
本市におきましても、令和8年度からの第5次清瀬市長期総合計画の策定に向けて検討を進めているところでございますので、公園が持っているレクリエーション、防災、環境保全、景観形成といった機能を最大限生かせるような施策形成を図れるよう、鈴木議員のご提案を踏まえ、検討してまいります。
都立公園なんですが、そもそもは私が議員として1期目の4年目だったか、あそこの地域は小児病院跡地の処遇もまだ決まってなくて、壊した後何にするのか決まってなくて、いろいろな案を提示していく中で、そうだ、都立公園にしたらいいんだよと思って、当時企画部長だった今村企画部長にもいろいろお伺いしながら、1年生議員らしく謙虚にいろいろお話を伺ってまいりましたが、何しろリハビリテーション学院跡地もそうです。小児病院跡地も、それぞれ所有者は別であるし、看護大学校もある、面積基準がまずクリアできていないからということでもうけんもほろろに一蹴されてしまったわけですが、今日に至って、なぜもう一回都立公園ということが一周提案し直すことになったかと言ったら、やはりこれは一つは看護大学校との連携ということなんだと思うんですね。これ本当によくぞ、そういうロビー活動だったのか、突破口を開いて、敷地拡大ということに道を開いてくださったなと思います。
★清瀬小児病院跡地について/平成25年9月議会 2013年11月23日記事
これは看護大学校との連携ができたことによって、今まで看護大学校があったことによって地続き一帯みたいな考え方はできなかったが、地続きリハビリテーション学院跡地、地続きでアカマツ林ということになれば、それはもうすばらしい、もう現実的な意味ではぐっと近づいた。
これは当時ではできなかったが、今や渋谷のぶゆき都議という方が、この清瀬久留米の代表する都議会議員に選出をされて、その方もお力添えをいただいて、そしてまた志を同じくする市長や、または部課長の皆さんと一緒になって、こういうことが道が開けたんだろうなと思います。
ものごとの成就は時間がかる
まさに、時を待つというのはこういうことなんだろうと思いますし、これもぜひ、今回の長期総合計画にうたっていただいて、先ほど統括監からありました「未来の東京」戦略ビジョン、清瀬市で言う長期総合計画みたいなもんですかね。それが令和11年度までのが現在執行中で、令和12年度から向こう10年間の東京都の総合計画がまたあるので、そこにぜひ載せてもらうという運動を清瀬市としてやっていけば、清瀬市でいう第5次長期総合計画の中にも入ってくる余地は、しっかりとそこで合わさってくることができるんだと思うんで、ぜひともそれも併せてお願いをいたします。期待をしています。何しろ26市の中では、都立公園がないのは清瀬市だけのような感じですから、ぜひお願いをします。
Posted by takosuzuki
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★代表質問/所信表明より/令和7年3月議会

令和7年度は新しい長期総合計画策定の年
それでは、通告に従いまして一般質問ならびに代表質問を行います。
令和7年度は、市長が所信表明でも述べられていたとおり、市制55周年の佳節というだけでなく、令和8年度から始まる10年間の将来像を描く長期総合計画策定の年です。
また、澁谷市長にとっても、第1期澁谷桂司市政の総仕上げとなる大事な1年でもあります。幾重にも大事な意義を持つこの1年、この3年間を振り返りつつ、来る向こう10年の展望も含め、市長のお考えを伺ってまいります。
所信表明をお聞きすると、これまでの継続されてきた事業のみならず、新規事業が多い。前例にとらわれない改善の視点と言われるとおり、提案された事業にはてらいのない斬新さを感じ、この1年を大事な年とするとの市長のご決意の表れと見てとれます。何より、例年よりも所信表明に費やされる字数の多さが、また時間の長さがそれを物語ります。
清瀬駅周辺の未来構想ビジョンについて
所信表明では、清瀬駅北口ならびに南口駅前広場開発、すなわち清瀬駅周辺の未来構想ビジョンについても言及をされました。令和5年の第1回定例会にてこの構想を発表され、あまりにも大きなビジョンに大変驚き、感動したことを覚えております。
そして、その年は基礎調査、2年目となる今年度は課題整理と検討、新年度はより具体的なイメージとしてビジョン策定が行われるものと思います。
まずは、この清瀬駅周辺未来構想ビジョンの令和7年度の具体的な取組と市長の完成イメージをお伺いいたします。
あわせて、秋津駅8号踏切、駅東側の踏切周辺の道路整備になろうかと思いますが、これも地域住民にとっては半世紀以上の宿痾であり、森田議長も長年取り組んでこられた課題でもあります。
これも清瀬駅周辺整備と並んで、数年かけてのプロジェクトとなるでありましょうし、また東村山市の事業ではありますが、将来的には秋津駅南口駅前整備へとつながる将来構想と思います。
今回の鈴木提案についての感想を
また、この後、私の質問として、長期総合計画の改定に合わせた提案、具体的には、清瀬市における初の都立公園の開園、都心につながる新道の開通に合わせた道の駅の開設、警察署再編への働きかけ、市制55周年に合わせてのご当地ナンバーの発行など、担当部長とは別に市長のご所見をお伺いできればと思います。
所信表明から長期総合計画に絡めて何点かお聞きいたします。
【答弁/澁谷桂司市長】今回代表質問も一緒なので、そしてまた長期総合計画の策定に当たる年ということで、喫緊というよりは未来に対して課題を残すような質問、または提案をるるさせていただきました。
それでは、私から、何点かご質問いただいておりますのでご答弁申し上げたいと思います。
第5次長期総合計画について
まず、第5次長期総合計画につきましては、令和8年度からの10年間を計画期間といたします本市の最上位計画でございます。
これまでに、若手職員によりますプロジェクトチームでの検討や、市民の皆様から地域の課題などについてご意見をお伺いする地域別懇談会などを行ってまいりました。現在は各部の部長を委員とする庁内策定委員会、市民の皆様や各団体の代表の方、学識経験者の方などで組織をいたします策定審議会での検討を進めております。
社会環境の変化が激しい中、この先10年のまちづくりの指針となる大切な計画でございますので、10年間に取り組むべき課題や政策を過不足なく盛り込んでいきたいと考えてございます。
清瀬駅周辺未来構想ビジョンについて
そうした中で、まず、清瀬駅周辺の未来構想ビジョンについてご質問をいただいておりますが、北口につきましては、再開発より30年近くが経過をし、今後、さらなる本市としての中心拠点、また、本市としての顔としての機能を果たしていく中で、機能を強化していく必要があると考えてございます。
また、南口につきましては、駅前広場を中心に、より安全な交通環境の確保のための動線の見直しが求められている状況でございます。
さらに、清瀬駅につきましては、市議会でも陳情が全会一致で採択をされておりますが、エスカレーターの設置やホームドアの設置、駅構内のトイレを含めた老朽化対策、また、駅と直結した商業施設の設置など、市民の皆様や議会の皆様より、多数のご要望をいただいているところでございます。
こうした課題を踏まえ、令和5年度に基礎調査を行い、今年度は、その基礎調査を基に課題の整理、検討を行ってまいりました。令和7年度はその結果を踏まえ、清瀬駅周辺を商業やサービスなどの様々な機能が集積する、にぎわいのある市街地の中心として、長期的に発展を持続させるための未来構想ビジョンを策定してまいりたいと考えてございます。
早速、今月末には清瀬駅周辺の未来構想ビジョン策定に向けたまちづくり協議会を立ち上げ、検討を進めてまいりたいと考えてございます。
これからの市民の皆様にご参画をいただき検討を進めてまいりたいと考えておりますので、現時点で私の個人的なイメージというものを申し上げるということは適切ではないと考えてございますが、これまでの市民の皆様や議会の皆様からいただいているご意見から、現段階でのイメージというものを申し上げるとすれば、例えば駅舎の改修に伴い、直結した商業施設である、西武鉄道による商業施設の整備などはお願いしてまいりたいと考えてございます。
また、清瀬駅北口で申し上げれば、ロータリーの再整備、再活用の中で、現在中州として、現在タクシープールとして活用してございますが、こちらにつきましては、民間活力の導入により新たな施設などが整備できたらよいのではないかなと考えてございます。
また南口につきましては、駅前広場の整備が必須であると考えてございます。
秋津駅踏切改修について
また、一方、秋津駅につきましても、先ほど議員からもご発言いただきましたが、令和7年度から、まずは秋津駅8号踏切南側の道路につきまして、測量や平面交差点の予備設計などを行い、道路拡幅に向けて進めてまいりたいと考えてございます。
こちらの場所につきましては、幅員が狭く、歩道も整備されていないという状況から、学生さんを中心に多くの方たちが滞留してしまい、踏切の横断待ちの歩行者や、自転車、自動車が混在するなど、安全性の確保が困難な状況であると認識してございます。一日も早く安全・安心な道路環境の実現が図れるように進めてまいりたいと考えてございます。
これらの整備をきっかけといたしまして、東村山市とも協議をしながら、秋津駅周辺の整備について進めてまいりたいと考えているところでございます。
第五次長期総合計画策定について
次に、長期総合計画の策定に向けて様々なご提案をいただいてございます。本市の考えにつきましては先ほどそれぞれの担当部長が答弁をさせていただいておりますが、いずれにいたしましても中長期的な取組であります。国や東京都などとの連携が必要であり、市単独で全てをなし得るというのは非常に難しいと考えているところでございます。
都立公園整備について
ご提案の都立公園の整備につきましては、以前より鈴木議員よりご提案をいただいておりますし、今回の中央公園の整備に当たりましては、隣接する看護大学校との一体的な整備ができているということは、一つの大きな前進だと考えてございます。
このことにより、南部児童館等複合施設と中央公園の整備事業の価値を大きく高めることができたと考えてございます。
ご提案の都立公園につきましては、26市の中で都立公園が存在しないのは清瀬市だけであります。これも以前に議会でご答弁をさせていただいておりますが、ぜひ都立公園の実現に向けて、本市としても東京都への働きかけ、また関係機関への働きかけは、今後進めていくべき課題ではないかなと考えてございます。(後述、澁谷市長より訂正の申し出あり。P248参照)
道の駅について
また、道の駅につきましては、私も先ほどご紹介いただいた中で発言をしてございますが、清瀬市が目指すにぎわいの創出、交流人口、関係人口を増やしていく取組に大いに寄与するものであると考えてございます。
これらの道の駅につきましては、先ほど部長答弁にもございましたが、解決しなければならない課題が多数ございます。多数あるんですが、私どもとしては、例えば道の駅という名称が使えないとしても、これは全国各地に様々な事例がありますが、例えば、農の駅でしたり、水の駅でしたり、様々な名称で同じような機能を持つ施設が存在してございます。
清瀬の緑を生かして、例えば緑の駅でしたり、様々な名称で同じような施設をつくることは可能かなと思っております。しかしながら、財源的な問題はいずれにしても付きまといますので、この辺の解決というのは非常に重要だろうと考えてございます。
警察署の再編について
警察署の再編につきましては、これまでの経緯や今後の人口動態など、様々な視点での調査研究が必要であると考えてございます。しかしながら、市民の皆さんの体感治安の向上、また治安維持というのは非常に重要な課題でございますので、引き続き、警視庁、東山警察署と連携をしながら、様々な防犯対策を講じてまいりたいと思ってございます。
ご当地ナンバーについて
また、ご提案をいただいておりますご当地ナンバーにつきましては、シティプロモーション効果が非常に大きく期待できるものと考えてございますので、施行55周年記念事業の中で、どのような形で実施ができるのかを今後検討してまいりたいと思ってございます。
いずれにいたしましても、いずれの事業も中長期的な取組でありますので、第5次長期総合計画の策定の中で検討をしてまいりたいと考えてございますし、交流人口、関係人口の増加というものが今後、人口減少、また、少子高齢化社会の一段の進展という中では極めて重要な取組だろうと思ってございます。
清瀬市に移住をしていただくというのが一義的には重要でありますが、一足飛びに移住というのはなかなか難しいと思います。選択肢がたくさんある中で、住まいをお探しの中で、どこに住むのかということを検討していただくためには、何度か清瀬市に来ていただくなり、清瀬市の方と交流を図っていただくなりという中で機運が醸成をして、清瀬市に結果的に移住をしていただくことができるものと考えてございます。
したがって、繰り返しになりますが、にぎわいの創出、交流人口、関係人口の増加を今後も増やしていく取組を進めてまいりたいと考えてございます。
澁谷市政一期目で清瀬駅周辺改修に言及
何より今回澁谷桂司市政としては、1期目は最後の1年になってくるわけでして、この3年間を振り返ってみますと、やはり今回象徴的に取り上げさせていただいた清瀬駅周辺整備というのは私はこれもやはり衝撃で、南口開発にしたって、もう数十年単位の昔から課題として挙げられていて、いかんともしがたい課題。秋津駅についてもそうでしたね。駅舎改修についても、様々私ももちろん言いましたし、エスカレーターがないという問題については陳情も上がってきた。全会一致でもう決まってはいるが、だが、これも西武鉄道の話なので、財政負担が自治法上自治体にもあるとはいえ、主体は西武鉄道さんなので、だってしようがないじゃないかという話で今日まで来ているわけですが、そこに来て、澁谷桂司市長によって、こういうふうに計画をつけていただいたということはこれはもう本当すばらしいことで、様々なアイデア、実行力をお示しいただいて大変感謝しています。
市長のリーダーシップのフォローを理事者全員で
直接今回の話とは関係ありませんが、その行政体として、組織体として、やはり今までの市長とはちょっと違うスピード感や実行力を持ったトップなので、そこら辺については、職員の皆さん一丸となって取り組んでいただけるようなフォロー体制はやはり、副市長また統括監以下部長の皆様にもぜひお願いをしたいと思っています。職員の皆さんに対するフォローをぜひお願いしたいと思います。
清瀬駅周辺改修のスケジュールは
清瀬駅については、そうかという話ですよね。財源どうするんだですよ。だが、今回市長が、そもそも2年前にお示しいただいたときに、いわゆる清瀬駅北口ロータリーの再々開発という部分については我々はもう驚天動地で、なるほど、空間利用ということを考えれば、そこはもしかしたら、市長が何度も言っていただいているPFIとか、またそういった民間の活力を使っての財源捻出ということも、なるほど、そういうことも考え方としてはあるのかというアイデアというか、目を覚まさせていただきました。
何はともあれ3年目に当たります、清瀬駅周辺開発については。今後どういうタイムスパンで今後我々は見ていったらいいのか、具体的なこの年次計画みたいな構想があるのかどうか、お伺いをいたします。
【答弁/澁谷桂司市長】中心になるのは駅舎であるし、その中心駅舎の事業体である西武鉄道さんとの密接なというお話でありました。
現在、まちづくり協議会をつくるような段階だということは先ほどご答弁申し上げました。なかなか例えば令和何年にとか2000何年にというのは、私ども今現在断言できるということの状況にはございませんので、そういう表現はできないんですが、私どもといたしましては、次期、第5次の長期総合計画の中の計画期間内には駅前の再開発につきましては実現をしたいと思ってございます。
これは繰り返しになりますが、西武鉄道様、鉄道事業者との協議が極めて重要でありまして、これまでも、先ほどご答弁申し上げましたとおり、エスカレーターの設置ですとか様々、市民の皆さんから駅構内のトイレにつきましても、私どもに様々ご意見、ご要望をいただいておりますが、いずれにいたしましても、鉄道事業者が自主的にやらなければいけない事業でありますので、そこにつきまして私どもができるだけその連携をして事業を進めていただくという働きかけをこれからも進めていく必要があるという中で、鉄道事業者との関係性というのは極めて重要でありますし、現在、私どもの職員が西武鉄道に研修派遣ということで派遣をさせていただいておりますので、そういう人事交流も含めて関係性を構築した中で、様々な事業を実現していきたいと思ってございます。
そしてまた一つ、年次としては、この第5次長期総合計画の向こう10年間の中でというご答弁だったかと思うんですが、そういう意味では、本当に近未来に期待できるような感じかなとお伺いをいたしました。楽しみにしています。
清瀬市の中心拠点は交番のあるところ。旭ヶ丘にも駅を
やはり駅というのは、市長のご答弁にもあったようにまちの顔でありますしね、にぎわいの拠点になるのは交通の要衝である駅になるのは、それは当然のことでありまして、先ほどの警察の話でも清瀬市内には交番が三つあって、一つは秋津駅前と清瀬駅の前と、もう一つは旭が丘交番と、この三つあるわけで、これがある意味、清瀬市の中心拠点という形なんだと思うんですね。
今般、今年ぐらい、去年だったかな、役所とか要所要所に地下鉄12号線の延伸について垂れ幕が掲げられるようになりました。当然地下鉄12号線の延伸ということになれば、そこを巷間言われているのは、旭が丘、下宿地域を12号線が走ってきて、そこに駅を造るんだという話がこれまでの話でありまして、下宿、旭が丘住民の方々にとってみれば、そこにいわゆる中心拠点ができるというのは、あの地域の方々にとってはもう最大の希望なんだろうと思っています。
旭ヶ丘・下宿地域の開発は
その意味で、地下鉄12号線の今後の、これは清瀬市は要望する立場なので、清瀬市としてタイムスケジュールを切れるわけでも何でもありませんが、どういうような活動をしていくのか。または下宿地域の再興ということを考えたときに、その地下鉄延伸と絡めて何かお考えがあればお聞きいたします。
【答弁/澁谷桂司市長】実現可能性があるのは武蔵野線新駅
私どもの今、市全体としての高齢化率というのが20%台後半、29%ぐらいになっております。間もなく30%というところだと思いますが、例えば、その台田団地もしくはその旭が丘団地だけを切り取りますと、既に高齢化率が恐らく4割台近くになっているという状況であります。もしかしたら場合によったら40%を超えているかもしれません。
ここにつきましては、北部地域の今後の未来の在り方ということを考えますと、やはり若い世代の皆さんの増加ということは、ぜひ私どもとしても何か対策を取らなければいけない課題だろうと思っているところです。
そんな中で、先ほどご紹介いただいた12号線の延伸ということは、これまでも本市といたしましても、近隣の自治体と一緒になって、延伸の促進要望ということをやってまいりましたが、今議員からご指摘いただいたとおり、今後の事業実現可能性というのは非常に不透明な状況です。これは運営主体がどうなのかというところでしたり、様々な課題があるために、12号線の延伸の実現可能性、もしくはどのぐらいのスパンで実現できるのかというのは非常に不透明だということだと思っています。
武蔵野線の新駅の可能性について
しかしながら、繰り返しになりますが、市北部地域の何らかの発展のための政策というのは必要だろうと思っています。これは議会でもご提案をいただいておりますが、武蔵野線の新駅の可能性について、今後どういう検討をしていくのかということも課題だろうと思いますし、下宿地域市民センターにつきましても、築間もなく50年がたとうとしておりますが、この施設の今後の在り方、これは今スポーツの拠点として私ども位置づけておりますので、今後どのような形で下宿地域市民センターを活用していくのかということも検討しなければなりません。
そんな中で、下宿地域の今後の在り方を市民の皆さんと一緒に検討させていただき、またご意見をいただいて、議会の皆様からもご意見をいただきながら、例えば先ほど言いました武蔵野線の新駅の問題でしたり、そんなことを今回の第5次長期総合計画の中で、ある程度具体的なビジョンを示していければ、市民の皆様にも分かりやすくご理解いただけるのかなと思っております。
いずれにしましても、市民の皆様からのご意見をいただきながら、第5次長期総合計画の中で、具体的なことをお示ししていきたいと考えているところでございます。
何はともあれ下宿、旭が丘地域の方々にとったら地下鉄12号線延伸というのは一つの希望ではあるが、よく分からない状況だしね、清瀬市がやるとかやらないとかという話じゃないし、今般、市長からも今お話ありましたような武蔵野線の新駅というものはもう既に敷設されている電車があるわけで、地下鉄12号線というのは、穴掘ってこっち来なければいけないという大変な大工事と比べれば、まだ現実性という意味では、武蔵野線新駅のほうがあるのかなとも今お聞きしていて思いました。ぜひこちらのほうも含めて、下宿地域の振興のほうもぜひよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
Posted by takosuzuki
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│■議会報告/City Concil Report | 行政改革
2025年08月14日
★総括質問/教育について/令和7年度予算特別委員会

教育については毎年総括質問でやらせていただいていまして、前回はデジタルという角度からやらせていただきました。今般、この時期、毎年毎年この時期、国の施策でも、教育事業というのはもうどんどん日進月歩で変わっています。それはもう教員の働き方改革の角度であったり、もう一つは、子どもが少なくなる時代の中で日本が生き残っていくためには、国を支える根幹たる人材をしっかりと育てなければいけないということで、教育の在り方というものを見直していくという点があるんだと思います。
教育に求められる能力とは
そうした背景の中で、詰め込み教育が見直されて、そしてまた、何度もワードが出てきます。非認知能力を高める個性を伸ばす教育というのが時代の要請として求められているわけでございます。
大学受験の在り方もセンター試験から共通テスト方式に変わったり、知識だけではなくて思考力、判断力、表現力、こういったものが問われる試験に変容をしつつあると。そういうふうに学力だけでなくて、総合的にその人を評価していくという方式に変わっているし、また、清瀬市においても、市長がされたように、職員の採用試験もプレゼンテーションによって、単なるアウトプットによってその人の持っている知的能力をはかるんではなくて、全人格的にその人を見ていこうという角度になってきていると思います。
高校全入時代の義務教育の意味
そういう意味では、今般叫ばれている教育無償化施策においても、東京はもう既に実施をしていますが、そういうことになると、高校というところも全入の時代になっている。これもまた叫ばれているところであります。そうなってくると、義務教育で教えていくものというのがどんどん変容してくるのは当然であります。
そういった意味も含めて、清瀬市が求められている時代の要請として、学力以外の部分を伸ばす教育、清瀬市の教育というのはどう対応しているのかをお聞きします。
【答弁/大島伸二教育部参事】清瀬市独自の教育方法を
私からは、学力以外の部分を伸ばす教育についてお答えをいたします。
ここでいう学力を、いわゆる知識、技能、思考力等を含む認知能力と捉えた場合、それ以外の部分としては、清瀬市教育委員会も現在重要視をしております非認知能力がその力に当たると考えます。
非認知能力について文部科学省の資料では、主に意欲や意思、情動、社会性に関わる三つの要素が関連をしていると説明されております。その三つとは、一つは、自分の目標を目指して粘り強く取り組むこと。一つは、そのためにやり方を調整し、工夫をすること。そしてもう一つは、友達と同じ目標に向けて協力し合うことが挙げられております。
なお、一つの活動の中には認知面と非認知面が必ず含まれ、共に育つものとの説明もあり、各学校では、活動ごとに認知面、非認知面のどちらに比重が置かれるかを想定しながら、年間を通してバランスよく育成をできるよう努めているところだと考えております。
非認知面に比重の多い活動としては、先日、一般質問で教育長からご答弁したように、部活動が挙げられます。また、運動会や音楽会等の行事、修学旅行等の宿泊的行事などにおいても、非認知能力を高めるための活動は多く設定されていると捉えております。
さらに、総合的な学習の時間では、課題の設定、情報の収集、整理、分析、そしてまとめ、表現を一つのサイクルとして探求的な学習を行っておりますが、この過程においても、粘り強く取り組むことや、やり方を調整し工夫をすること。また、友達と協力し合うことなどを大切にしながら学習が進められており、非認知面の育成が着実に図られています。
なお、総合的な学習の時間は、実社会や実生活の事象や現代社会の課題を取り上げることから、地域の素材や地域の学習環境を積極的に活用することが求められており、各学校における地域の特色を生かした学習も展開されているところでございます。
非認知能力を高める教育、テスト以外のところでも評価されるというのは本当すばらしいですね。私これができたら、もう本当にやはり学校が楽しかっただろうなと思いますね。やはり褒められる教育というのはいいですよ。学校というのは何か叱られに行くみたいでした、私は。特に小学校のときは悪がきでしたからもう怒られてばかりでしたが。
個性を伸ばす教育というのは、もう本当にとみにここ10数年叫ばれていますが、これが国際スタンダードなんだとは思うんですが、もう日本に本当に合っているのかなという部分ではちょっと私疑問にも思うんです。褒める教育それ自体は否定するものじゃないが、やはり明治維新のときに、欧米の教育スタイルというのを導入して今日の教育システムというのは出来上がっているんだろうと思えば、恐らく日本には日本の、きっと特にこれから人口が減っていけば、日本には日本の教え方なり、または教育の仕組みというのができてくるんじゃないかと思うんで、これはもうもちろん国に期待するところだし、それからまた教育の分権化ということも進んでくれば、市独自の、また行政体独自の教育の在り方というのも出てくるだろうし、教育長が盛んに言われている特色のある学校ということを考えれば、学校独自の教育システムというのもできてくるかもしれませんし、そういう意味ではすごく期待をしています。
郷土教育に力をいれて
今般、教育マスタープランを拝見しまして、清瀬市の教育は、五つの基本方針でなっていまして、一つ目はどっちかというと市民向け、多世代にわたって教育は進めていこうということですから、2番目はどっちかというと家庭の家庭向け、お父さん、お母さんを含めた家庭でということで、五つ目が地域でということです。そういう意味では、3番目、4番目、3番は学力を保障し、健やかな心と体を育てます。4番は郷土の自然や文化の学びを支援しますというのは子ども向けにされていて、私の今回のテーマと同じなんですが、私は何が言いたいかというと、郷土教育。もうずっと私は議員になって以来郷土教育については、お話をさせていただいています。
★郷土教育として「清瀬学」の開講を/平成26年度6月議会 2014年09月29日
やはり自分がよって立つところというところに誇りを持てるというところがやはりアイデンティティーのスタートなんだと思います。自我の目覚めというのはやはりこの他者との比較であったり、例えば家庭であったら、私はそうなんだったんですが、兄弟との比較の中で自分は何だろうとかということになってくるんだと思うんで、やはり清瀬市というのはどうなんだと、他市に比べてどうなんだ。それを言うにはやはり東京というのは、日本全国の中でどういう都市であり、その都市の中での清瀬市というのはどういう位置づけがありというところから学んでいかなければいけないんだと思うんですね。
人と関わり、そしてまた、自分を取り巻く環境風土と関わってくる中で人間性を培われていくと思うし、その郷土の中で培われた自分というのがあると思うんです。“残念な◯◯”とか言っている方がいましたが、そういうことは言ってはいけない。言ってはいけないんじゃなくて、そういうことが自分の中で発してこないというか、それが一つの郷土教育だと、残念な自分なんて言わないでしょう、自分のことを。そういうことなんだと思うんです。だから郷土教育というのはそういう意味でも重要なんだと思います。
るるこの議会でも郷土教育についてお話しされていますし、知っているんですが、現在行われている郷土教育の実例についても、ぜひご提示いただければと思います。
電子黒板の普及を
それから、授業の在り方も変容しているというお話がありました。先般の一般質問でも、電子黒板について質問がありましたが、この間私も電子黒板を拝見しまして、私は今から何年前だったか、澁谷市長が当時議員で総務文教常任委員長だったかな。宮崎県日南市の何とか小学校、小中一貫校を見に行かせていただきましたね(※)。小中一貫校を見に行ったのに、私が感心したのは授業の在り方でデジタル化が進んでいて、あれ多分10年以上前だと思うんですが、そこで私はそれ見てすぐにもう清瀬市の授業もパワーポイントを使ってプロジェクターを使った授業をしてくださいという提案をしたんですが、もう今やもう電子黒板の時代です。
★教育現場にICTの活用を/平成28年度12月議会 2017年08月15日記事
10年のこの歳月の速さですが、残念ながら今各校に1個ずつ、1台しかないということなんで、現状は各授業にその電子黒板を使ってということはないんだと思うんですが、もうすごかったですよ、私が拝見したのはね。学校評議員会の会合の中でそれが、ある教員がそれを使って、今の学校はこういうふうに取り組みます。ぱっと押すとぱっと拡大されたり、丸を押して、黒板と同じような使い方で、上げたり、もう広げたり狭めたり、パワーポイントと同じような使い方もできると。これは授業に展開されたらすごいだろうなと思います。各校に1台じゃまだまだ無理だろうなと思ったら、なんか先般、文部科学省が学校のICT環境整備3か年計画を策定して、そういったデジタル化に資する補助予算をつけるという報道があったんですが、これを使ってぜひ電子黒板を1台と言わず、何台か入れるようにできないか、これもお伺いしますね。
授業時間の短縮に伴う郷土教育時間の確保を
それから、文部科学省の方針としてもう一つニュースがあって、1時限5分間ずつ短縮されるというニュースがありました。これはすぐじゃなくて2027年を目標にということだったと思うんですが、小学校は今現在45分ですが、これは5分縮めて40分、中学校は50分授業が45分になる。こうなると年間で85時間浮くんだというんですよ。85時間浮いたら、何しろ私郷土教育のことを言っているときに、指導要綱の中で決められたカリキュラムをやるには時間が足らないんだということが大きな壁だったので、85時間浮く時間があるならね、ここでしっかりと郷土教育もできるんじゃないかと期待もしたわけですが、これ特段答弁を求めないので、期待していきますので、ぜひご研究いただきたいと思います。
修学旅行は非認知教育の最たるもの
それから、非認知能力を高めるという部分でいうと、教育長は部活ということを一つ例示されましたが、私やはり校外授業としての修学旅行もそうだと思っていて、石川議員のおばけ区部の、都内は修学旅行がただで、無償で行けるとか、またある区は制服も無償になるとか。当然26市、清瀬市はもう全然そんなことはないわけですが、そうじゃないだけに、限られた予算の中でしっかりと修学旅行をしていくためには、現行の、これは決まっているわけじゃないと思うんで、中学の修学旅行といえば京都、奈良ですが、京都、奈良でいいんですかという話です。今京都、奈良に行ったって、外国人と混雑しか学べませんからね。もう京都、奈良ではなくて、しっかりとしたこの予算を使うには、私はこのデジタル化の時代にあって、何を学ぶかと言ったらば、圧倒的な大自然ですよ。やはりこれで心を揺さぶらせる。もう修学旅行から帰ってきたら人生観変わっちゃったよというようなね、京都、奈良行って人生観が変わる人は多分いないと思うんですよ。混雑した東京から混雑した京都、奈良に行ってね、去年、おととしは京都の新幹線で足止め食っちゃって、市長の案分で宿泊して帰ってきたということがありましたが、ありがとうございました、四中生でしたね。
生徒国内派遣事業は期待大
こういうこともあるので、ぜひ修学旅行についても、何かできないかということのご見解をお伺いするとともに、今般、新年度予算に上げられた生徒国内派遣事業というこれもまた秀逸ですね。
私いつだったか長野県大町市というところに、これもまた小中一貫教育の視察に伺ったときに(※)、これもやはり小中一貫教育で伺ったんだが小中一貫教育には感動しないで、ここが国内留学を受け入れている学校なんですね。だからもう夏休みの2週間とか3週間、全国から多分1クラス分、2、30人は来ているんだと思うんです。自然にまみれて、農作業をやったりいろいろなこと、大町市というのは黒部のすぐ麓ですから、もうすごい自然豊かなところで、もう星はきれいでね、そういうところで勉強させるというのもすごく感動しましたが、この意味で、国内派遣事業というのもこれもすばらしい事業だと思います。これについてはもうちょっと詳細をお伺いいたします。
【答弁/南澤志向教育部長】
学校のICT環境の整備のご質問で、電子黒板の関係でご質問いただきました。こちらの整備に対する補助金というのはなくて、全額一般財源の対応になります。ただし、地方交付税の措置が予定されると認識をしております。
令和7年度におきましては、2ndGIGAのタブレットの購入とネットワーク環境整備のための調査の実施を中心に考えております。電子黒板につきましては、今年度ご寄附により配置していただきました電子黒板を活用させていただきまして、まずは効果の検証などをしっかりと進めてまいりたいと考えております。
次に、国内派遣事業についてご質問いただきました。この事業は、生涯学習の一環として清瀬市在住、かつ中学校に在学する生徒を対象に国内に派遣して広くその実情を視察研修させ、主体的にたくましく生きる生徒を育成することを目的としております。
具体的な内容としましては、生徒が4人以内でグループをつくり、自らで学びたい分野、内容を決めて、視察場所やスケジュールなどをプレゼンテーションしていただきます。また、プレゼンテーションの方法などについては、事前に学習する機会も設けております。選考によって選ばれた一つのグループが、自ら考えたスケジュールとルートで派遣され、体験的に学習する機会を得るというものでございます。実際に派遣されたグループは、派遣研修終了後に発表の機会を設けて、実際に行って体験して学んだことについて発表をする予定となっております。
事業に参加することで子どもたちは、社会への興味関心や学習意欲、探求心を高めたり、グループ活動によって協調性が養われたり、成功や失敗を乗り越える体験から自己肯定感を高めたりするなど、非認知能力の向上も期待できるものと考えております。
【答弁/大島伸二教育部参事】縦横無尽に他者との交流機会を
私からは、郷土教育と修学旅行についてお答えをさせていただきます。まず、郷土教育の実例というところでございますが、清瀬市教育委員会では、これまで議会でも何度かご紹介をさせていただいております、育てたい資質能力を明示しておりますが、その資質能力の4点目には、清瀬を誇りとし、持続発展の主体者となる力を示しており、まさに郷土愛を育む重要性を挙げております。
学校ではその資質能力の育成に向けて、小学校3年生の社会科における「私たちの清瀬」や小中学校道徳科における「清瀬の道徳」など、独自開発した副読本を活用した授業を行っております。
また、先ほどご紹介したように、総合的な学習の時間で地域の特徴や特色を調査し、まとめ、発表し合うなどの学習も行っております。
具体例としましては、清瀬第二中学校で清瀬を語れる生徒になるをスローガンとして、清瀬を誇りとし、持続発展の主体者となる力の育成を目指し、郷土に関する学習活動の展開を図っております。
第1学年では、清瀬を語れる生徒、育成の導入として、清瀬郷土かるたを使用してかるた遊びを行ったり、かるたの内容を調べたりしております。そして、第2学年では、地域の方々を講師として、清瀬の自然や清瀬の農業等の分科会形式の講演会を実施し、その後、関心のある課題について探究活動を進める学習を行っています。その上で、第3学年になると、清瀬市をセールスポイントにした商品開発をテーマに事業提案をするといった学習に発展をしていきます。まさに3年間を通して清瀬市を誇りとし、持続発展の主体者の育成を目指した構成となっております。
なお、清瀬第二中学校ではこの取組を令和3年度から開始しておりますが、全国学力学習状況調査における地域や社会をよくするために何をするべきか考えたことがありますかという質問に対する肯定的な回答が、開始当初は約38%だったものが、令和6年度には約70%まで上昇したとの報告も受けております。
今後は、学校運営協議会の協力を受けながら、清瀬市をより広く深く学ぶことができる学習活動の展開や、小中連携による9年間の発達段階に応じたカリキュラムの開発などに取り組むよう指導してまいりたいと思います。
そして、このような学校の好事例を共有しながら、他校においても清瀬のことを知り、清瀬のことについて考え、清瀬をよりよくしようと自ら行動する、そんな児童・生徒の姿を目指してまいります。
修学旅行のあり方について
次に、修学旅行についてでございますが、修学旅行などの行事について、場所の選定は基本的に各学校が行っております。選定に当たっては、議員からご提案いただきましたように、これまでの前例にとらわれず、その行事を通してどのような資質能力を育みたいのかということを基にした計画づくりを進めていくよう今後も指導を継続してまいりたいと考えております。
体験型学習、また修学旅行についても、子どもたちについては本当にいろいろな刺激を与えるべきだと思うし、そういう意味では、例えば市内であっても他校の子たちと触れ合うような機会、校外型の部活なんかもありますが、横軸でいろいろな子たちと触れ合う、そしてまた縦軸でも小中一貫教育によって触れ合うという、もう交ざり合うような教育をやはり清瀬市の一つの特色としていけるといいなと思います。
長くなっていますが、私1時間を目安にやっていましてちょっとオーバーしていまして、そのオーバーした超過分を斉藤あき子委員から引いといてくださいよ、後で。そういうふうに本人も分かっていますので。
では最後に、教育長に総括的に話をお願いいたします。
【答弁/坂田篤教育長】
非常に情報量の多い議論で、これまとめ上げるのは非常に難しいんですが、学校教育と社会教育、いわゆる生涯学習というチャンネルで話題を整理していきたいなと思っています。
学校教育は今本当にご指摘があったように変わろうとしている、いや変わりつつあると表現していいんではないかなと思っています。そのやはり変わりつつあるところのキーワードというのは、非認知能力を含む資質能力というところで教育を組み替えていこうという動きが今、国全体で動いているというところです。今までのような知識ベースではなくて資質能力ベースでいこうというところです。
学校教育については、やはり大きくその資質能力ベースのほうに移行しています。そういう中でも今一番やはり重要視されているのが思考力、判断力、表現力と、委員からもご紹介があったその能力でございます。その思考力、判断力、表現力が重視されているというのは、高校入試の問題を見ると非常によく分かりやすいかなと思います。
ちょっと一つご紹介申し上げますと、従前は、こういう問題が出ていたんではないかなと思っています。例えばですが、幕末期の1866年に、倒幕を目的とした坂本龍馬が仲介した軍事同盟は何ですかという問題は今まで出ていました。1866年と、あとは薩長同盟という言葉を覚えていれば、これはもう正解が出せたわけです。もう丸がもらえたわけですね。
ところが、近年の入試問題はこういう問題に変わっています。龍馬はなぜ薩長同盟によって薩摩と長州を結びつけようとしたんですか、あなたの考えを述べなさい。また、第2問としては、あなたが龍馬だったら薩摩と長州を結びつけるために、まず何をやりますか。こういう問題が出ているんです。これは1866年という年代を覚えていても薩長同盟という単語を覚えていても答えられない問題なんですね。これ歴史的事実と、あとは学んだ学習内容とを関連づけながら、自分の考え方をここで述べなければいけないという非常に高度な、我々にとってみたら高度なテストになっているわけなんです。
今、でもそういう形で授業を変えて、そういう能力がつくように授業を変えていっているわけでございます。そうなると教室の風景が変わってくるんです。どういう風景になるかというと、例えば、みんな一緒に同じような問題を学んでいましたというのが、一人一人別々にというキーワードになっていきます。
ただし、ここで鈴木委員がおっしゃられたように、日本の学校教育の一番すばらしいところは何かというと、やはり集合教育なんです。多くの子どもたちが集まって、様々な価値観を共有し合いながら自分の価値観をつくり上げていくというところが、非常に大きなこれ特徴で日本型の教育であろうと思っています。ですから、みんな一緒にを基本にしながら、時々一人一人別々にという教育になっていくと思います。
また、みんなが同じ内容を今まで学んでいました、一つの教室の中で。ところがそれも、みんな同じ内容を基本としながらも、時には別々の自分が学ぶべき内容をと変わってくると思います。また、みんなが同じ方法で学んできたわけです、今まで。黒板を背にした先生が一生懸命そこで講義をやって、黒板に書いて、子どもたちが一生懸命黒板を写しているという風景でした。それが、みんなが同じ方法で学ぶのを基本としながらも、時には一人一人が自分に合った方法で。例えばGIGAで調べる子がいれば、例えば書籍で調べる子がいれば、例えば学校外に出てインタビューで調べる子がいれば、現地調査、そういう子どもも出てくると。恐らくそういう形で教室の風景が変わりつつある、変わっていくであろう。今、事実変わりつつあります。
今参事からお話があった、清瀬第二中学校での清瀬学、清瀬を語れる子どもになろうという、あの学問は、まさにみんな一緒にを基本にしながらも、一人一人別々のテーマをやっているわけです、追求しているわけです。みんな一緒の方法でを基本としながらも、一人一人が別々の方法で追求をしているわけです。だから、今の清瀬第二中学校がやっている清瀬学というのは、これから先の教育の一つの姿を示すものであろうと思っています。
このような活動を通して、思考力、判断力、表現力というところをやはり鍛えていくのとともに、この活動をくじけることなく続けていく。最後までこだわりを持ちながら追求していくということによって、今話題のもう一つであった非認知能力も高まっていくわけでございます。何も部活動でなければ非認知能力が高まるものでもないし、また校外学習をやらなければ非認知能力が高まるものでもない。もちろん有効な方法ではあるんですが、やはり授業という学校教育の中での主な、これ主たる活動ですので、その中でも非認知能力を高めていこうという今取組が行われているということです。
もう一方の社会教育、生涯学習のほうでは、学校では学べないことを子どもたちは生涯学習で学ぶわけでございます。ちょっと象徴的な言い方をすると、学校教育は100人の子どもを10歩前に進めるとすれば、生涯学習は10人の子どもを100歩進めるという、これは概念で整理ができるんではないかなと思っています。
例えばですが、今お話があった中学生の国内派遣事業、これについても、一生懸命自分で調べたいことというものを追求して人に分かるように、これはプレゼンテーションをしなければいけません。そうなると子どもたちはこれ対話力という非認知能力がついていくわけでございます。また、一生懸命その人に伝えるためにはどういう構成にすればいいかという、これ思考力がついていきます。構成力もついていきます。様々な子どもたちの非認知能力とともに、思考力、判断力、表現力というものもついていく。
今もう一つ話題があった修学旅行も同様でございます。これは今までは教員が、ある意味では京都、奈良というところで定番のところを決めていたんですが、これから先は恐らく子どもと一緒になって目的地を探していくという教育活動が行われることもあり得るんではないかなと思います。
また、本市が今一生懸命やっている、社会教育のチャンネルでやっている清瀬子ども大学、これについても、非認知能力を高めていく非常に大きな活動であろうと思っています。なかなか学校教育の中では追求し切れない深い学びが清瀬子ども大学ではできると。
何を申し上げたいかというと、やはり学校教育と生涯学習、社会教育というものが両輪になって、もう一つ車軸があるとすれば、家庭教育なんですが、この三つが3頭立ての馬車のようになって子どもたちを育てていくというのが、これは教育の原点なんですが、それが今ちょっと失われつつあるんで、そこを資質能力というキーワードで三者が一体になって前に進んでいく教育というのをこれから先目指さなければいけないなと思っています。
総括になりますが、令和7年度の教育予算というものは、非認知能力、もしくは思考力、判断力という21世紀型学習にスポットを当てた教育予算の編成になっているんではないかと私は感じているところでございます。
Posted by takosuzuki
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