2011年06月03日
■水防訓練を見学しました。
去る5/28(土)、清瀬市の水防訓練を見学しました。
この訓練は、年に一度、清瀬市と清瀬消防署と消防団とで行われている、洪水に対する訓練です。
私の子供の頃は大雨と言えば近くの空堀川が氾濫し、近くの住宅を襲っていたものでしたが、近頃では河川改修の成果で川の氾濫はなくなった反面、ゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨による排水しきれない雨水が道路や家屋に浸水被害をもたらしているのはご承知の通りです。
訓練では市内の女性ボランティアによる防災女性の会の方々も、大勢参加されており、立派なことだと感心しました。
ふと、配られたパンフレットに目をやると「清瀬市内で平成22年度に発生した水災状況」として、野塩一丁目、中里一丁目、中清戸五丁目に床下浸水があったと記されていました。
去年のあの豪雨でさえも、市内で3件しか床下浸水がなかったことに驚いた私は、訓練終了後に消防の方に訪ねたところ、道路冠水はもちろん数カ所であったが、家屋への被害は3件だけだったとのこと。
そのうちの中里一丁目の被害は数年前より毎年聞いていたので、残す野塩一丁目と中清戸五丁目の被害をより調べてみると、野塩は去年初めてでしかも軽微な浸水だった、中清戸五丁目は今年すでに対策工事が行われたとのこと(※【追記】その後役所に確認をするとこの地域の工事は今後行われる予定だそうです)。
するとやはり重大なのは、この中里一丁目だけじゃないか!?
このパンフレットで気がつかなければ、役所の言う「ここだけじゃないので」という説明を鵜呑みにするところでした。
市内あちこちであるから、すぐに抜本的な対策はできないと聞かされていた私は、今回の議会で質問することにしました。
役所の怠慢とはいいません。役所もこれまで一生懸命やってこられたことと思いますが、やはり物事にはプライオリティ(優先順位)があります。
道路冠水と家屋への浸水被害を比べた時、人によっては「私」より「公」が優先だと、道路冠水を先にと言う方もいると思います。私は、今回の津波被害を見ても、生活空間が水に浸(つ)かってしまう悲惨さというものを目の当たりにした時、しかもそれが毎年繰り返されるというのは、やはり真っ先に何とかすべきであろうと思います。
※【追記】またその後役所に確認をすると、昨年の床下浸水被害は、役所として確認している所は2地域、4戸であるとのことでした。