2011年06月22日

★非核平和宣言の再定義とツイッターを広報ツールに

非核平和宣言の再定義とツイッターを広報ツールに
私は今回の震災後、選挙活動中でありましたが、ツイッターを通じて、見知らぬ様々な方からご意見を頂戴し、今回、特に放射能問題について質問をさせて頂きましたが、我が清瀬市は、まんざら放射能に対して無縁な市ではありません。

私はずいぶん昔、街中に立つ看板を不思議な思いで見ておりました。その看板にはこう書かれていました。

「非核平和宣言都市清瀬」
非核平和宣言都市

これは当時の非核三原則「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」の意義に賛同し、これを広く日本に訴えていこうという意義のもと宣言されたと推測しますが、こんな東京の外れの小さな清瀬市で、核兵器を持つことも、作ることも、持ち込ませる権限もない街で、非核宣言もないだろうと思いました。

しかし今日、こうした状況になってみると、過去の先輩議員たちは偉大であった、こうした事態を見通して宣言して下さったのだなと思います。

「非核」の「核」とは、放射能のことであり、放射能に対してはクリーンな街を目指す宣言なのだと。

是非とも、この宣言の意義を敷衍し、「放射能にクリーンな街」としての意義を追加再定義し、看板にもこうした文言をサブタイトルとして付け足したら、どうかと提案いたします。

また、これは広報の関連することであろうとおもいますので、合わせて、防災対策のうち広報関連も質問いたします。

今回の震災で問題になったことのひとつとして、帰宅難民問題であります。都内にお勤めの方々は、なにはともあれ、清瀬の家族は無事なのか、ということが最大の関心事でありました。それが不明であればこそ、一刻も早く帰りたいとなったことと思います。

携帯はつながらない、公衆電話は長蛇の列、メールもピーク時は6時間遅れ、こうした情報遮断の状況で、唯一全く支障がなかったのは、ツイッターであります。

私も3/11の午後、ツイッターで清瀬の状況を乞われ、清瀬では家屋損壊などの大きな被害はない旨、ツイート致しました。これには都内におられた大変多くの方から、喜んで頂きました。

その意味で、ぜひツイッターを清瀬の広報ツールのひとつに加えて頂きたいと思います。ツイッターは発信者が特定できない、つまり偽物ツイート、なりすましツイートの危険があるとの声も聞かれますが、そのために、平時から清瀬市公認ツイートとして防災や防犯含め広く情報発信し市民の皆様に活用認知して頂ければ解決可能なことと思います。お金もかからないことですので、ご意見をお聴かせください。

【回答/中澤企画部長】
非核平和都市宣言は、昭和57年に市民の皆さんからの請願を受け、清瀬市議会が決議した宣言であり、「非核三原則(遣らず、持たせず、持ち込ませず)の遵守」、「いかなる国の、いかなる核兵器も、清瀬市内に配備・貯蔵、配備訓練、空中輸送、核部隊の通過を許さないこと」、そして、「核攻撃の目標となる恐れのある施設の撤去に努め、新たに設けることを認めず、疑わしき施設の実態把握と公表に努めること」を宣言しております。

市では、市議会の宣言を受け、市内5か所に「非核平和宣言塔」を設置するとともに、市民の皆さんによる平和祈念展等実行委員会を設置し、平和祈念展や平和祈念フェスタ、ピースエンジェルズの広島派遣など、非核平和宣言都市として平和祈念事業に取り組んでおります。

実行委員会が、今年の3月に作成した「新版 清瀬と戦争」というパンフレットの中でも宣言の全文を掲載するとともに、昨年8月15日号の市報きよせの特集でも宣言の全文を掲載し、清瀬市が非核平和宣言都市であることの周知に努めております。

実行委員会では、現在、8月の平和祈念フェスタに向け準備を進めておりますが、例年の広島、長崎関連に加え、今年は福島原発の事故もあり、原発関連の講演会を行ってはどうかとの話も出ております。

今後も、非核平和宣言都市であることの周知に努めてまいりますが、宣言の再定義につきましては、市議会の決議であることから、市議会のなかでご議論いただく必要があると思います。

【絹参事答弁】
ツイッターの活用についてお答えいたします。

今回の震災では、地震発生直後や計画停電の発表直後などは、電話がつながりにくかったり、ホームページもアクセスが集中し閲覧しづらい状況がありました。そうしたなかで、ツイッターが有効な情報発信ツールとして使われ、多摩地域でも三鷹市や狛江市はツイッターを活用して緊急情報を発信したとのことでございます。

ツイッターは、インターネット環境が整っていれば、特に導入費用がかかるものではないため、開設すること自体は簡単ですが、市の公式サイトとして情報の正確性をどう担保するかや、そのメリットを生かすだけの体制づくりなど、いくつかの課題がございます。

災害時の情報発信手段については、今回の震災時の教訓を活かし、様々な情報配信の方法を研究し、対応してまいりたいと思います。


【解説】清瀬市が「非核平和宣言都市」というのも、本当に因縁ですね。再定義そのものについては大事なことではなく、こうした大義のもと、放射能対策には万全を期する都市になってほしいと思います。

またツイッターも、今回放射線測定をしていく上で、その結果をツイートしていけば良いですよね。タダなんですから。あらゆる広報媒体を駆使して、市からの発信をしていくことは大切です。ツイッターでも、インターネットサイトでも、一斉メールでも、回覧板でも、市報でも、市民はそれぞれ好き嫌いがありますから、何でも使えばいいと思います。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティプロモーション