2011年10月06日

■庁舎耐震化(伊勢崎市)、民間教育(軽井沢市)へ、初視察に行ってきました。

視察

10月4〜5日の一泊二日で総務文教常任委員会の視察に行ってきました。

市議会議員は見識を広げ深めていくために、行政視察として他地域の自治体等へ出かけその取り組みなどを学習することができます。

今回、私たち総務文教委員会では、いよいよ我が市役所の耐震化工事へ向け耐震診断が始まったことから、3.11の東日本大震災のまさにその日に耐震化工事を終え竣工された群馬県伊勢崎市役所と、地域をあげて子供たちの教育に取り組む長野県軽井沢町のNPO法人軽井沢教育ネットワークをお訪ねしました。

伊勢崎市役所は昭和43年に建設され築40年余となり、建物の老朽化と耐震性の問題がありました。敷地内に新庁舎の一部を建て旧庁舎は耐震補強工事を実施するという工事だったそうです。我が市庁舎も昭和48年に建築され38年を経過しており、しかも建築耐震基準値設定前の建築物ということで安全面でも不安があります。現在、建物の耐震診断の結果を待っている状態ですが、それによっては補強工事でいいのか、全面建替えになるのかが決まってきます。伊勢崎市庁舎は新築と補強と半々の工事ですが、旧庁舎の工事は耐震補強工事であり、その工事によって建物の使用年度が長くなった、つまり建物の寿命が延びた訳ではありません。「大きな地震があっても倒壊しないための工事」でしかないということでした。

その意味では、清瀬でも今回の耐震診断によっては耐震補工事だけで良いとなるかもしれませんが、建物の寿命(通常は鉄筋コンクリートの建物は50年未満と言われているそうです)はもう限界に近いのですから、思い切った工事が必要になるのではと思います。予算的には、スクラップ&ビルドではなく既存の建物を利用した工法のほうが良い場合もありますが、市民センターの建替え工事で分かるように必ずしもそうとは限らないのです。

市庁舎建替え問題は今後様々に議論がなされて行く課題です。是非皆様のご意見もお聞かせください。

また軽井沢では、子どもの教育を学校任せにせず地域で取り組んでいこうと、町内の有識者たちがNPO法人を立ち上げ活動を始めたところでした。こうした取り組みは杉並区立和田中学校のように、地域・学校・PTAの三者が一体とならなければ成功しません。またそこで期待されることは、子どもの人格形成とともに学力向上です。これらはどちらも大切な達成課題です。

杉並の和田中やここ軽井沢の教育ネットワークの取り組みを参考にしながら、郷土愛を育み、ものへの慈しみが溢れ、学力も向上するような、清瀬独自の地域教育スキームを創っていきたいと思います。

この視察中、他の議員さんたちともディスカッションしながら、様々アイデアが滾滾(こんこん)と湧き出てきました。これらのアイデアを元に行政の方たちとも形作っていきたいと感じています。
※上の写真は、今回の視察のすべてをご手配頂いた議会事務局の加藤さんよりご提供頂きました。ありがとうございました。

Posted by takosuzuki │ ■視察