2012年02月09日

■桑名市(三重県)と西宮市(兵庫県)に視察に行きました。

桑名市中央図書館にて

2/6(月)〜7(火)、清瀬市公明党市議団として一泊二日で行政視察に行きました。初日は、三重県桑名市のPFI手法によって建設された複合施設を視察しました。

桑名市はPFI手法によって、平成16年10月に桑名市立の中央図書館を含む複合公共施設「くわなメディアライヴ」を開業しました。1階が多目的ホール、託児室、コーヒーショップの入ったテナント、2階が保健センターと勤労青少年ホーム、3・4階が中央図書館となっており、民間の業者さんには建物の維持管理業務のほか、図書館の運営業務も委託ています。事業方式としては、民間事業者が建物を設計・建設・所有し、平成46年までの30年間にわたって施設の維持管理業務及び図書館運営業務の一部を遂行した後、30年後に市に所有権を無償譲渡するBOT(Build Operate Transfer)方式が採用されています。

そもそも「PFI」とは“Private Finance Initiative”の略語で、公共施設などの建設・維持管理・運営等を民間の資金や経営能力等を活用して行う新しい手法です。
桑名市中央図書館
(中央図書館の様子)

今般、我が清瀬市でも市庁舎の建て替え問題の議論が始まりました。要は、耐震補強工事をするのか、建て替え工事をするのかということです。いずれにしても数十億の予算がかかることですから、その資金の調達方法を巡りPFIによる手法も机上にあがり、今回の視察となりました。

手法そのものも去ることながら、図書館が盛況で、民間の運営による図書館運営がこんなにも活況になるものかと驚きました。

西宮市被災者支援システム
(右から2人目が開発者の吉田稔センター長)

翌日は、兵庫県西宮市の被災者支援システムを視察に、このシステムを開発した吉田稔氏のレクチャアを受けるため吉田氏がセンター長を勤める西宮市情報センターへお邪魔しました。

このシステムは、災害時において行政が最も担わなければならないこと、つまり市民の安全の確認から始まり、支援物資や避難者の提供など、すべての業務をカバーすることができます。これらは、阪神大震災を経験したことにより開発されたそうです。このプログラムはオープンソースによって動作し無償で提供されますが、残念ながら我が清瀬市では導入していません。これは是非とも、導入を検討して頂きたいと思いました。

また、システムそれ自体も非常に秀逸なものでしたが、開発者である吉田センター長も大変にユニークでまた素晴らしい技術者で、このプログラムの普及に人生をかけておられるとも感じました。

今回の視察はこれまで以上に、とても触発されるものでした。

Posted by takosuzuki │ ■視察