2013年03月05日

★市役所と商業施設を一体化した新しい市民協働・交流拠点の創出を

庁舎建替

庁舎の件につきましては、現在、耐震化検討特別委員会においてさまざま協議をされておりますが、委員会ではまとまった形でご提案申し上げる機会もありませんので、議会にて一つの考え方、案としてご提案申し上げます。

私はこれまでに、建設予算に関してPFI手法を使っての予算計上をと、また、建設手法に関しては、幅広い議論とアイデアを結集しプロポーザル方式の導入をと提案をしてまいりました。

今回は、そうした提案を踏まえ、より具体的な提案をいたします。

長岡市が成功させた商業施設と一体化した庁舎の駅前移転

先般、総務文教常任委員会の視察で伺った新潟県長岡市では()、清瀬市同様、庁舎の老朽化に伴う建て替えで長岡駅前に新庁舎を移設いたしました。ここでは、庁舎でありながらも、市民憩いのエリアとしてにぎわうまちを復興させることをコンセプトに設計されました。そもそも上越新幹線長岡駅の駅前で、大型デパートを中心ににぎわっていたまちが、そのデパートの撤退により過疎化し寂れてしまった。その駅前地域に商業施設だけを持ってくるのではなく、あえて庁舎機能も移転させまちづくりという観点で活性化しようとした試みだそうです。

しかも、その駅前エリアに丸ごと庁舎をぽんと持ってくるのではなく、議会や市民課など市民ニーズの高い部署を移動させる。そして、映画館や飲食店など娯楽、遊興できる商業施設を市が誘致し、行政施設と商業施設を混在させることによって、市民と行政の協働・交流拠点として復活させた。

議場もあえて市民の最も集まる場所に隣接して設置、議会の様子がわかるように、議場の壁をガラス張りにし、まさに市民に開かれたガラス張りの議会を実現したのです。

また、それよりもやや駅から離れたところに、子育て・学習ゾーンとして託児所や市民講座、また行政の産業振興課などを設置。同じエリアに中越地震の教訓を未来に残すために、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」を併設、最新の機材を使って中越地震の傷跡はわかりやすく学べる施設を設置しました。

このように、あえて市役所機能を広い駅前エリアの中に分散化させることによって、市民動線、人の流れをつくり、エリア全体を活性化させようとの工夫、また市役所の総合窓口では、コンシェルジュを置いて、役所での用事をワンストップで行えるようにしたり、役所の職員ができるだけ市民との交流が図れるよう、庁舎にレストランを置かず、外の飲食施設の利用を奨励するなど、いかに市民との垣根を低くできるか、市民サービスを優先するための工夫が見られるものでした。

北口駅前
市の中心的なスポット清瀬駅北口

清瀬も駅前で商業施設と庁舎の一体化を

そこで、我が清瀬市ですが、やはり何といっても、市のにぎわいの中心は駅前です。特に北口駅前にはクレアビル、アミュービルと二つの公共施設があります。現在、西友の入っているクレアビルは、ペデストリアンデッキで駅からぬれずに来られる絶好のロケーションです。例えばテナントとして入っている方々と協議しながら、その中に庁舎機能、特に市民課などを移設できないか。3階、4階フロア全体を庁舎にするということもアイデアとしてあるでしょう。また、フロア全体でなく、フロアの中をエリアで区切って、テナントとして役所の部署が入るということもあるかと思います。

同時に、アミュービルも生涯学習センター、男女共同参画センター、アミューホールなど、現在の部署がここでなければならないかを検証し、場合によってはコミュニティプラザひまわりへの移設も考慮しながら、市民ニーズの高い部署を持ってきてもよいのではと思います。その際は、やはり駅から濡れずに来られるように屋根をつけてアーケードにしてはいかがでしょうか。

そして、現在の庁舎も耐震化を中心としたマイナー改修を施し、議会棟としたり、または住居や商業施設との複合施設として建て替えてもよいのではないかと思います。

長岡駅前に並ぶシャッター商店街を一気に再開発した長岡方式は、今後の清瀬南口再開発の上でも参考になる事例が随所にあるかと思います。ぜひまた研究していただければと思います。

この提案に対しましては、また特別委員会にてぜひご検討いただきたいと思いますが、何か市として所見があればお伺いをいたします。
【番場清隆企画部長】
最初に、庁舎の建て替えについてお答えを申し上げます。

市役所庁舎の耐震化につきましては、公共施設耐震化検討特別委員会での大林組技術研究所や、先日の狛江市と福生市への視察などもあり、今後、さらにさまざまな検討をしていくことになろうかと思っております。

今回、クレアビルやアミュービルへの市役所機能の移設のご提案をいただきましたが、清瀬市のようなどちらかといえば小さな市で、にぎわいの中心である清瀬駅前に市役所機能がふさわしいのかどうか、あるいは市役所機能がまちのにぎわいの創出につながるのかどうかといった点につきまして、さまざまな研究が必要ではないかと感じております。

また、市役所機能が分散化することにつきましては、先日の福生市の視察でも先方からお伺いしたところでございますが、市民の皆さんの利便性を考えれば、やはり市役所機能は極力本庁舎内に集約し、かつ市民の皆さんの利用頻度の高い窓口について、総合窓口でのワンストップサービスを実現させていくのがよいのではないかと考えております。


【再質問】 駅前に公共施設がある清瀬の特異性

デッキでつながる施設
駅から濡れずに行ける公共施設

清瀬市の場合、駅前にこうした公共施設がある特異性というのがまずあると思います。東久留米市の駅前にもないですよね、ひばりが丘にもないし、所沢にもない。そういう意味で、駅前に隣接した形で既存の公共施設があるというのは、逆にいうと地の利だと思うんですね。

現在、公共施設耐震化特別委員会で検討されている中で、私はPFIのことも申し上げましたし、いろいろ言いましたけれども、要はお金がなければ新たな建物は建たないわけで、新たなお金を出してつくるということは、貧しい清瀬市においてはなかなか難しいことでありますしね。そういった意味では、今回、大林組のPFIの手法というのは、非常に私も期待していたんですが、まず大林組に言わせれば、PFIが向いているか向いていないかのコンサルをしてくださいというお話でした。コンサルが入ったというお話は聞きませんし、公共施設耐震化検討特別委員会でもコンサルをまず入れてみようという話もないので、PFIはちょっと難しいのかなという感触を今持っています。

財源がないなら既存の施設を利用

そうなると、本当に耐震化だけに終わってしまうのかなという危惧も持っていまして、そういう意味では、私は一つはお金がなくて新しい建物が建たないということを逆手にとれば、既存の施設を利用するしかないわけで、しかも駅前にそうした公共施設があるということをもう一度再認識し、再検討しながら移ったらいいんじゃないかなというのを一つの案として申し上げました。

おっしゃるとおりに、こういう小さな行政で分散化するのはいかがなものかということももちろんそうですね。そしてまた、役所のようなものが駅前の晴れ舞台に出ていっていいのかということもおっしゃられていたと思うんですけれども、やっぱりこれからの行政というのは、今までは水のように、または空気のように、黒子のように後ろに隠れてということもあったと思うんですが、長岡市でも私感じたんですけれども、行政の人が積極的に市民の中に入っていくという姿が市民協働のあり方としては、今後の行政のあり方としては、最もいいんじゃないかなというふうに思っていまして、そういう意味では駅前の一等地に出ていって、市民の方々とさまざまな点で協働していくというのは、モデルケースとしてはいいかと思います。

市民にとっては、行政、または行政の職員の方々というのは物すごく頼りになる存在なんですよ、やっぱり、公共の方ですから。もちろんそれは市議会議員も同じですけれども。そういう公共の施設、職員の方々が身近にいて、いろいろ困ったときにふっと相談できる所にいる、場所にいるというのも、これは大きなことだと思うんですね。

また、ワンストップという意味では、分散化したらどうなんだということも確かにあると思いますが。

市民課や子育て支援課はクレアビルに。市民ニーズの高い健康センターはアミュービルに

ただ、この清瀬市役所だって、市民の方が来られるのは1階、2階が大部分ですもんね、そういう意味じゃ。1階、2階だけ清瀬の西友さんにちょっとどいてもらって入ってしまうとかね。また、健康センターなんかも健康推進課とか、また高齢福祉の方々はアミュービルに行ってしまうとか。そういうふうにすると、もうみんな駅前で済むということになりますね。

一番困るのは議員だと思いますよ、いろいろなことを聞きにいくのに、こっちはあっちだし、あっちはこっちだしとあちこち行かなきゃらならないという苦労が議員にはあると思いますけれども、市民の方にとっては便利になるんじゃないかなというふうに思います。

そういった意味では、このことは公共施設耐震化検討特別委員会で議論をされていくことなので、ひとり言として聞いてくださればと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report