2013年03月05日

★小・中学校の大規模改修の促進について

校舎の改修スピードアップを

小・中学校の大規模改修の促進について提案をいたします。

あまりにも老朽化している学校がある!!

今まで申し上げてきましたように、庁舎や市民センターなどの公共施設の老朽化に伴う耐震化、大規模改修か新築かなど議論がかまびすしいですが、やはりここで忘れてはならないのは、小・中学校の大規模改修です。先日、市民の方から相談を受け、第二中学校を視察させていただきました。私は清瀬に生まれ育ちましたので、できて3年の第四小学校、できて2年の第四中学校、できて2年の清瀬東高校とすべて新しい学びやで過ごしました。大変に失礼ながら、第二中学校の老朽化にはとても驚きました。廊下の床や壁はところどころはがれており、手洗いなどの水回りも非常に汚い。何といっても校舎全体が長年のほこりからすすけてくすんだ印象でした。

先ほども申し上げました総務文教常任委員会で視察した新潟県長岡市立東中学校は、やはり老朽化による建て替えを行い、2008年に竣工となった築5年の新しい学校です。改築のポイントは、避難所施設としても快適に使用できるようさまざまに防災機能を考慮しているところなのですが、学習環境としても教科センター方式を採用し、授業科目ごとに教室を移動するなど、大変すばらしい学習環境に改築をされておられました。

それによって生徒たちは学習意欲が増した、教科教室は集中できるなどの声を上げ、また私たちが校舎内で生徒たちと行き交う際にも、明るく元気なあいさつをしてくれたことは、その成果を感じるものでした。やはり大人たちが子どもたちの学習環境についてしっかりと考え、整備してあげることは、子どもたちの健全育成にとって大事なことなのだと改めて感じ入るところでした。

現在年度1校ずつの大規模改修を年度2校に

無論、新しくきれいであることが学習環境として最善であるとは言いませんし、何もまだきれいな建物を壊して新しくせよと申し上げているのではありません。現在、ほとんどの学校が建物の経年劣化による大規模改修が必要とされています。年度1校ずつの施工をよりスピードアップし、倍の年度2校ずつ実施いただけないかとのご提案です。

現状、所管課では、大規模改修を終えた学校は、小学校では芝山小学校、第十小学校の2校で6校が未実施、中学校では清瀬中学校と第四中学校、そして来年度実施予定の第五中学校と、第二中学校と第三中学校が未実施となっています。あすの清瀬を担う子どもたちを健やかに、そしてまた優秀に育てていくために、ぜひとも改修計画のスピードアップをお願いいたします。

空き教室を利用し学童クラブと防災備蓄庫に

また、その際、公共施設の耐震化の観点で検証が進められております学童クラブ施設についても、校舎の中に敷設されるよう大規模改修の際にご検討いただきたいと思います。

学童クラブの中には、耐震性が危うい施設もあるかと思います。耐震工事を施したり、また建て替えたりするよりも、この際、校舎の一角を使用するほうがさまざまな点でよいかと思います。

あわせて、各校の防災倉庫についても、校舎施設の中に設けていただけるよう強く要望いたします。震災後、私たちが行った防災倉庫の点検では、体育館の片隅に申しわけ程度に設置され、スペースの都合上、物量ともに圧倒的に少ない状況でした。

言うまでもなく、市内の各校は有事の際の避難所に指定されていますし、場合によっては下校できなくなった子どもたちを数日とどめ置く状況も考えられます。そうなれば、教職員を含めた児童数の食料や寝具なども必要となるのです。この校舎大規模改修に合わせて十分な備蓄ができるよう、スペースを校舎内に確保いただきたいと思います。
【海老澤敏明教育部長】
学校施設の整備につきましては、平成17年の第四中学校を皮切りに、年に1校のペースで老朽化した校舎の大規模改修工事を進めておりましたが、新潟県中越沖地震や中国四川大地震などの被災状況を受けまして、子どもたちの安全な学習環境の確保と災害時に避難所となる体育館及び校舎の地震補強工事を最優先で進めるべきとの方針に基づきまして、第三小学校の南校舎の改築を含む全小・中学校の体育館と校舎の地震補強工事を平成22年度末に完了したところでございます。

したがって、この5年間は、地震補強工事を兼ねた大規模改造工事は第十小学校の1校にとどまっておりました。その後、清瀬中学校、芝山小学校、第五中学校と計画的に改修を進めております。

そうした中で、改修のスピードのアップの質問でございます。

確かに改修を控えた小・中学校の校舎の多くは、建築後40年以上経過した建物が多く、外壁塗装、屋上防水、床面や天井の張りかえなど、大規模な改修による整備が急がれる状況にあること、また、このままのペースですとすべての学校で改修が完了するのに10年近くの期間を要してしまいます。

したがって、現在策定中であります実施計画において、その方針を示していきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

次に、学童クラブを校舎の中にとのご質問をいただきました。

既に清瀬小学校、芝山小学校、第三小学校、第十小学校の4校につきましては、学校施設の現状や今後の児童数の推移などを勘案する中で、学童クラブに通う子どもたちの安全を最優先に考慮して、学校の校舎内に学童クラブを設置しております。

こうした併設の前提には、児童の育成室だけでなく、専用の手洗いやトイレを初め、職員室の確保、そして児童の動線や子どもたちの安全やセキュリティを考慮した上で活用する教室の配置状況、35人学級や少人数指導の取り組みによる教室の使用状況など、学校ごとに状況が異なりますことから、各小学校の施設状況をかんがみ、個別の検討が必要であるというふうに考えております。

最後に、新潟県長岡市立東中学校の事例を挙げて、大規模改修の際の防災機能の整備についてのご意見をいただきました。

この事例では、中越地震の教訓を生かした理想的な整備であるというふうに考えております。

そうした中、現在、学校防災マニュアルの見直し検討会を設置して、学校が避難所となった場合を想定した行動マニュアルを整備する中で、学校校舎内に防災備蓄・保管することについて検討を重ねているところでございます。

また、東日本大震災以降、大規模改修時に震災対応施設整備のご指摘をいただいておるところでございます。平成25年度に大規模改修を予定している第五中学校におきましては、震災時に効果の期待できる太陽光発電の整備を行うことにしております。

加えて、東日本大震災で課題となって飲料水の確保、簡易トイレの設置、緊急電話の整備など、防災担当と連携する中で検討していきたいというふうに考えております。

【再質問】
校舎大規模改修ですが、何か今、私聞いていましたら、どれもこれ、全部前向きに検討しますと聞こえたんですけれども、ポジティブ過ぎますかね。全部検討していきますと聞こえました。

防災機能備蓄庫を校舎の中につくるということも、長岡東中学校のような、あれは完成され過ぎていますから、あんなことは望んでいなくて、本当に校舎の一角に空き教室でもあれば、そこに備蓄食料やさまざまなものをぽんと置ければ、現在の備蓄庫の何十倍にもなりますね、恐らく、量的には。そこら辺の法的なこと、そこら辺のクリアをぜひしていただければと思います。

これは大規模改修を待たなくても、ぜひご検討いただければと思います。(防災安全課)絹参事、そうなると、管理が大変になりますけれども、よろしくお願い致します。

二中の手洗い
本当に老朽化している二中校舎



Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 学校・教育・子育て