2013年11月19日

■孤独死ゼロ(高崎市)と子ども行政一元化(須坂市)、視察しました。

高崎視察

11/12(火)から一泊二日で、群馬県高崎市と長野県須坂市へ、視察に伺いました。まず高崎市では、高齢者の孤独死ゼロ施策として「独居高齢者への緊急通報装置の設置事業」についてお話を伺いました。

高崎視察

この事業は、65才以上のひとり暮らしやご夫婦などの世帯に、緊急時の対応や日常的な見守り支援、そして孤独死防止を目的として、昨年(2012)11月より開始されたものです。

清瀬市でもやっていますが、緊急通報装置を取り付けることが、その事業の根幹となっています。清瀬市と違うのは、センサー付きというところでしょうか。

高崎視察

左から、緊急通報装置、真ん中が持ち運べる通報ボタン、そして右がセンサーです。このセンサーはトイレなどに設置し12時間動作がない場合、自動的に異常事態として通報されます。

事業費は、一件につき月額3,514円、年間約600台、総額1,700万円で、すべて市の自主財源だそうです。この事業は装置の設置から通報の受付窓口、そして緊急時の対応まですべて民間業者に委託されているそうです。今回、プロポーザル方式(※受注したい業者さんからその目的に合うアイデアを提案してもらって発注する方式)でIT業者さんが受注されたそうです。

須坂市視察

須坂市視察

翌11/13(水)は長野県須坂市に子ども行政一元化についてお話を伺いに行きました。須坂市では、乳幼児の保育園や幼稚園への入園、また小学校への入学、医療費、児童手当、または児童虐待や不登校、いじめ、発達障がい等々、子どもにまつわる様々な案件を縦割り行政でまちまちな部署で対応するのではなく、すべて教育委員会の中につくった子ども課が対応するというものです。

須坂市視察中でも、「すこやか相談事業」という、発達障がい児の早期発見・早期支援、すべての子ども達への発達支援、スムースな就学支援、保護者の不安解消、幼・保・小連携による情報の共有等を目的とした事業は、素晴らしい内容でした。

発達障がいはなかなか発見し辛いもので、早くからそうした傾向を見極めるために乳幼児の時点で、取り組むというのです。また、そこで発見された障がい児童の情報は小学校へ上がっても引き継がれ、保護者だけでなく行政も加わる中で対応が協議され、観察されていきます。

これら須坂市の事業は、いま清瀬市でも「子ども・子育て支援事業計画」として来年度より策定を予定していますので、大いに参考になります。清瀬市では現在「地方版子ども・子育て会議」が設置され、有識者や子育て施策の関係者、一般公募の市民などにより構成されて、すでに何回か会議が持たれていると思います。来年の策定へ向け、楽しみな事業のひとつです。

須坂市視察

ところで今回伺った須坂市は善光寺のある長野市の長野駅からローカル電車で30分ほどのところです。蔵の町でそちこちに白い蔵が点在し観光ルートも整備されていました。とても良い町ですね。小さな水車を利用した小電力発電もやっており昨年だったか清瀬市の建設環境常任委員会でも視察していました。また是非、来てみたい素敵な町です。

須坂市視察

最後はお約束のご当地ラーメンを昼食に頂きました(もちろん実費です)。ここは須坂市役所からほど近い北京飯店さんです。私はランチセットのラーメン・餃子セットを頂きました。600円くらいだったでしょうか。とても美味しかったです。

須坂市視察

中国人のお母様と息子さんでやられていて、もともとは須坂駅のそばでやっておられたがこちらに移転されたそうです。蔵の観光ルート「蔵のまち観光交流センター」のそばでもあります。

須坂市視察

その「蔵のまち観光交流センター」では、“またげるりんご”として、本来木の上に実るりんごを接ぎ木をして、低い所で実るようにしたりんごの木がありました。これもまた観光の目玉のひとつだそうです。

Posted by takosuzuki │ ■視察