2014年06月24日

★世界一のプラネタリウム多摩六都科学館の利用促進を

世界一のプラネタリウム多摩六都科学館の利用促進を
設立の経緯

初めに、そもそも多摩六都科学館はどういう経緯で設立することになったのか、おさらいをしてまいります。

ここ三多摩地域の道路や病院、保健所など生活基盤のおくれ、いわゆる多摩格差において、とりわけここ北多摩地域ではさらに市民が文化的な生活を享受する上で核となる施設が少ないという認識が行政にはありました。

そこで1986年、第2次東京都長期計画改定に係る都知事との意見交換会において、多摩5ブロック、清瀬市を含む小平市、東村山市、田無市、保谷市、東久留米市の6市の市長会は、都立の文化スポーツ施設の整備を要望いたしました。

都の多くの補助で開館

翌1987年、6市で多摩北部都市広域行政圏協議会が組織・設置されたのを機に、子ども博物館整備を要望したらどうかとの案が浮上しました。都政では、鈴木俊一都知事3期目の時代であり、清瀬市でも渋谷邦蔵市長8期目の時代、そして、都議会も岡野誠一議員も3期目と、それぞれの行政トップ、または選挙区議員が最も力のあった時期でもありました。また、多摩移管100周年事業も盛大に行われるなど、多摩にスポットライトの当たる中でもあり、土地取得や施設建設にあっても、さまざまな形で多くの都の補助が受けられ、1994年、平成6年3月1日に開館となりました。

開館当初の売りは、当時世界一の大きさであったドームと最新式の投影機でした。その年度は16万8,000人の来館者を数え、北多摩の目玉施設なりましたが、その後、来館者は減少、5年目には10万人を割り込む状況となりました。

そこで、7年目に初めての改革を行い、リピーターの獲得を目標にソフト面を改革、来館者も少しずつ増加に転じてきました。

10年目を迎えるに当たり、20年目への第1次基本計画が策定されました。その後、組合組織の財政難から、事業経費が大幅に削減され、さらなる変革推進を迫られました。同時に開館以来15年経過したプラネタリウムの機器更新時期とも重なり、平成24年、運営形態を直営から指定管理にしたり、世界一の投影機ケイロン兇鯑各するなど、ソフト・ハード両面の大幅なリニューアルを断行、大きな成果を上げました。

ケイロン
多摩六都科学館のケイロン

そして、続いて開館20年を迎えた本年、次の10年に向け、第2次基本計画が策定され、新たに地域拠点事業として科学館としての機能だけでなく、構成5市の交流拠点、また、魅力を再発見し、発信する創造拠点としての位置づけを行い、今日に至ります。

なにが“世界一”なのか

それでは、我が多摩六都科学館の何が世界一なのかをおさらいしてみましょう。

多摩六都科学館は、現在最も先進的なプラネタリウムとして、ギネス世界記録に認定され、世界一の称号をいただいています。何が先進的なのかといいますと、投射されている星の数が1億4,000万個であるということです。この1億4,000万個がどれだけすごい数なのかをご理解いただくために、プラネタリウム業界についてご説明いたします。

世界で初めて今日のプラネタリウム投射機をつくったのは、ドイツのカールツァイス社ですが、世界のプラネタリウムの半数近いシェアを占めているのは、渋谷のプラネタリウムで有名な五藤光学とコニカミノルタです。いわば日本の会社の2社が世界のプラネタリウム界をリードしているのです。長年不動のツートップが君臨するこの業界に、あるとき1人の青年が個人製作したメガスターという投影機が激震を起こしました。

“大平貴之”青年の起こした革命

青年の名は大平貴之。彼はそれまで15万個程度しか見えなかったプラネタリウムの星を、その100倍に相当する150万個を投影して見せました。1998年のことです。世界のプラネタリウム界に旋風を起こしました。その後、彼は自分で投影機をつくる会社を設立し、彼のつくった最新式メガスター兇蓮恒星投影数約500万個に拡張され、毛利衛氏が館長を務める日本科学未来館や川崎市青少年科学館などに設置され話題となりました。

かわさき宙と緑の科学館
川崎市青少年科学館にある大平貴之氏のメガスター

ちなみに、先日の報道で、東大和市のプラネタリウムのリニューアルオープンの記事がありましたが、ここで導入されるのが1,000万個の星が投影できる大平貴之氏の最新機メガスター僑造任后

メガスターの10倍、1億4,000万個の星を再現

このように、プラネタリウム界の革命児大平貴之氏のつくったメガスターの10倍の規模がこの1億4,000万個なのです。もちろん彼の出現によって、老舗五藤光学も最新のプラネタリウム機ケイロン兇鮓Φ羈発することができたのでしょう。この投影機で使われている高輝度LED光源が微細な星の集まりである天の川を再現しているのです。

ドームの大きさも世界4位

また、大きさの点も見逃せません。世界最大級直径27.5メートルのプラネタリウムドームも、一昨年のリニューアル時は世界一でしたが、残念ながらその後、名古屋、愛媛、北京に抜かれ、現在世界第4位となりました。しかしながら、世界第4位とはいえ、都内にある20か所強のプラネタリウムの中では一番大きいのです。

さて、ハードの面で世界一ということはおわかりいただけたかと思いますが、ソフトの面も簡単に紹介してまいります。

清瀬のアニメスタジオでプログラムを製作

一昨年のリニューアルにあわせて、映像プログラムも変更し、新たにキャラクター、ペガロク君を誕生させました。このペガロク君をつくっているのが、我が清瀬市松山にあるアニメ製作会社TYOアニメーションズであり、そのTYOグループに所属するアニメーター合田経郎氏がそのペガロク君の発案者です。

世界に誇るアニメーター・合田経郎氏がペガロク君を作る

TYOアニメーションズについては、かつて渋谷のぶゆき議員からご紹介のあったとおり、日本を代表するアニメ製作会社の一つですが、中でも合田経郎氏はNHKのどーもくんや宇多田ヒカル、槇原敬之らの楽曲PVを手掛けるなど、コマ撮りと呼ばれる手法を使用したディレクターで、2011年7月下旬にアメリカのサンディエゴで行われたコミックコン・インターナショナル2011、通称コミコンでありますが、インクポット賞を受賞しました。インクポット賞は、コミコンが1974年に設立した漫画・アニメ・SFなどのポップカルチャーの世界に大きな貢献をしたコミコンゲストの中で、特に際立った業績を残した人に贈っている賞です。日本人では1980年に手塚治虫さん、1994年に高橋留美子さん、2009年に宮崎駿さん、2010年に萩尾望都さんなど、そうそうたる方々がこれまでに受賞しています。この年の受賞者は合田さんのほかスティーブン・スピルバーグさんも同時にインクポット賞を受賞いたしました。

ペガロク君
ペガロク君(多摩六都科学館ホームページより)

また、今回3月1日から上映されている作品「ペガロク〜タマゴ星をすくえ!」の監督は、篠原俊哉氏という演出歴20年以上のベテラン演出家です。助監督として、「エースをねらえ!2」や「ルパン契ぅ丱ぅ丱ぁΕ螢丱謄・危機一髪!」などを制作、また、「みんな集まれアンパンマンワールド」で初監督、「それいけ!アンパンマン」で演出、絵コンテを担当したディレクターです。

世界でトップクラスのプラネタリウムをもっと知ってもらうべき

このように、ソフト・ハード両面から世界トップないしトップクラスのプラネタリウムを我が市を含む5市で有しているのですから、世界一のプラネタリウムは我が市の科学館であるとの位置づけで、より積極的に市民に宣伝し、認知度アップを目指し、その利用法を模索していただければと思います。

現在市内の小学校で見学会を持たれていることと思いますが、それ以外に市内の老人会や、また、幼稚園や保育園児童にも団体鑑賞を推奨してはいかがでしょうか。また、宣伝のお手伝いとして、市報きよせにて特集を組んだり、ホームページのブログきよせ日記などで取り上げていただけないでしょうか。ご所見をお伺いいたします。
【答弁/今村広司企画部長】
多摩六都科学館は、今年開館20周年を迎え、先日20周年記念式典も行われました。清瀬市では、毎年小学4年生が見学に行っておりますので、多くの子どもたちは一度は行ったことがあると思いますが、科学館の運営を担っている本市としましては、まだまだ市民の皆さんの認知度は低い状況にあると認識しております。

科学館組合では、第2次基本計画の策定に当たって、圏域の住民の皆さんに対して、アンケート調査を行いました。その結果、「多摩六都科学館の名前を聞いたことがない」と答えた方が圏域全体で15%近くいることがわかりました。この回答を構成市別で見てみますと、清瀬市民では22%の方に認知されていないという結果となっております。

また、科学館を一度も利用したことがないと答えた清瀬市民にその理由を聞いたところ、「具体的にどんなことをしている施設かわからない」や「場所がわからない」といった、やはり認知度不足を理由に挙げた方が多いこともわかりました。清瀬市民が科学館を利用しない背景には、やはり科学館と本市の距離、また、交通の便が悪いことが最大の要因であると考えられます。

これまでもその対策については検討してきておりましたが、今回3月1日、2日の20周年記念イベントで、実験的に清瀬駅からのシャトルバスの運行が実施されました。詳しい結果は集計中とのことですが、周知期間が短かったにもかかわらず、多くの方々にご利用いただいたようであります。特に清瀬駅まで帰る便は、当日シャトルバスが運行していることを知った方も多かったため、ほぼ満員の状態だったようであります。こうした状況からも、アクセスがよければ、ご来館いただける方も多いと思われますので、今後こうしたアクセス向上の取り組みが継続的に実施されるよう、科学館組合と協議してまいりたいと思います。

多摩六都科学館は、世界トップクラスのプラネタリウムを有し、展示につきましても昨年度より指定管理者による運営に変わり、体験をコンセプトにした展示にリニューアルがされております。科学館としても世界トップクラスのプラネタリウムを売りに、ターゲットを子どもに限らず、高齢者の方々などにも積極的に情報を発信し、シニア割引の設定など、新たな集客の確保に努めているところであり、入場者数は増加してきております。

清瀬市としましても、議員のおっしゃるとおり世界一のプラネタリウムは我が市の科学館であるの位置づけで、科学館の魅力を知っていただくとともに、科学館に足を運んでいただけるよう、科学館組合とも連携しながらPRに努め、利用促進を図ってまいりたいと思います。

多摩六都科学館が世界一と知って驚いた

なぜ私が今回このテーマをやろうと思ったかといいますと、今般オリンピックも終わりまして、今日からパラリンピック始まりましたが、世界一をとる、金メダルをとるということは、これもう大変なことなわけです。私は今回、多摩六都科学館の組合議員になりまして、驚いたんです。何が驚いたかというと、多摩六都科学館のプラネタリウムが世界一だということを知って驚いたんです。

私も思い起こせば、小学校2年生ぐらいのときに、父に連れられて渋谷五藤プラネタリウムに連れて行かれて、非常に感銘を受けて、それ以来、野塩団地の中央公園の滑り台で、そこに寝転んで夜な夜な星を見ていたんです。そんな中で本当に星というもの、夜空というか、宇宙というものへの畏敬の念というか、その神秘性というか、というのに非常に惹かれていきました。

先ほど私が紹介した大平貴之さんという人が、プラネタリウム業界に激震を起こしたわけですが、それまでのプラネタリウムというのは薄ぼんやりした、こんなの見て何が楽しいんだと思うぐらいな、別にどうってことないと言ったら怒られてしまいますが、インパクトのないものだった。ところが、この大平さんは、本当にリアルな、もうバーチャルに近い星空を再現して見せ、それが既存の五藤光学とコニカミノルタに激震を起こしたわけです。それに負けじと五藤光学は老舗のプライドで、大平さんのつくったメガスターの倍、10倍、または100倍の星空を再現して見せたということなんですよ。ここが凄いことなんですね。当初私は大平さんのメガスターをぜひ見たいと思って、日本未来館にあるんですが、ついつい見に行けずにおりました。

今回、多摩六都科学館組合議員になって、視察に先般川崎のプラネタリウムに伺ったら、実はそこにメガスターがあったんです。そのメガスターを見たら、やはりすばらしいプラネタリウムだなあと思いました。帰り際に多摩六都科学館の課長から、うちの科学館はこのメガスターの10倍ですよと教えて頂いて、エエッ、てことになったんです(※■かわさき宙と緑の科学館、視察しました)。

行ったことありますか、皆さん。今回、市長が教育基金を計画されましたが、何しろ子どもにああした星を見せるということの素晴らしさですね。あの星空を子どもたちにも見てもらうことが、やはり哲学思考といいますか、宇宙の神秘性、生命の神秘、人生とは何ぞやというか、そこら辺をやはり考えていただく一つのきっかけになろうかと思います。

渋谷邦蔵市長というのは、やはり素晴らしい偉大な方であったんだなと思います。私は、渋谷邦蔵市長の数ある遺産の中で、このプラネタリウムと渋谷けいしさんは二つの大きな遺産だと思っていますが、素晴らしいものをせっかくつくっていただいたわけですから、今、年間5,000万円ぐらい組合割当金があるそうなんですが、この遺産をやはり有効利用していかないとと思います。確かに年間5,000万円というお金は負担ではあります。でも、この素晴らしい遺産を最大限に生かしていく必要があるかと私は思います。

ブラネタリウム
天の川など微細な星も投影(※写真はイメージ)


映画の上映もできるプラネタリウム

さっき紹介し漏れたんですが、多摩六都科学館の素晴らしさは、星空の投影だけではないんです。いわゆる映画館のようなプロジェクター、映写機能というのを持っていますので、いわゆる星空を再現するだけではなくて、さまざまな上映プログラムもやっています。さっき申し上げた「ペガロク君」という、アニメのそういうすばらしい作品も上映している。映画と違うのは、もうスクリーンが全天なんですね。180度、もうどこを見てもスクリーンです。映画というのは目の前ですから。今3D映画というのが流行っていますが、まさにあれと同じで、もうぶわーっと、本当にもう酔ってしまうぐらいな臨場感です。

お聞きしましたら、その映像というのは4Kだと。数字の4にアルファベットのKですね。この4Kというのは、高繊細な映像で、なんでもハイビジョンの4倍鮮明に映るものだそうなんです。また、音響的にも5.1サラウンド、5.1チャンネルですね。例えば、車がこう来たら、その音は右から左へ抜けていく。それぐらいに音響がぐるぐる回ってくるという、この臨場感はすごいです。

そうしたところでやれることというのは、様々あります。多摩六都科学館の課長に伺いましたら、そこで映せるものというのは何でもいいそうなんですね。ただ、やはりこの180度のところで映すものには多少細工が要るので、来てすぐ映すということはもちろんできないんだけれども、その細工をすればどんなものでも映し出すことができるということです。

学校回りの風景から始まる

今、小学校4年生の方々が見に行っていただいている星空のプログラムも、例えば清瀬第四小学校の子が、皆さん知っていると思いますが、清瀬第四小学校の子が見に行きました。きょう清瀬第四小学校の子ですということになりますね。座って、さあ始まりますということになると、清瀬第四小学校の風景から始まるんですよ。清瀬第四小学校というとちょっとぴんと来ないかな。では、清瀬小学校でもいいですよ。前にけやき通りがあって、ケヤキ並木があって、こっちに市役所があって、体育館があって。これがばーんと映し出されるんですよ。そこから、では、そろそろお日さまにはお休みいただきましょうなんて、またこのご説明の方が、上手なんです。だんだん夜になって星空が見えてくる。この映像は5市の小学校全部のがあるそうです。芝山小学校、清瀬第八小学校、全部の必ずあるそうですね。これは使わない手はないと思います。

婚活イベントにも活用を

高齢者にもぜひ見に行っていただきたいと思いますし、私が思ったのは、婚活イベントです。ヒマワリ畑とか野菜ありますけれども、星空の下はいいですよ、ロマンチックですし。その他、幾らでも使いようはあると思いますので、ぜひさまざまにご検討いただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report