2014年11月21日

■多摩六都科学館「富士の星屑」観てきました。

多摩六都科学館「富士の星屑」

世間は慌ただしくなってきましたが、かねて楽しみにしていた多摩六都科学館の大型映像プログラム「富士の星屑」を観てきました。昨年からここ科学館組合議員となって以来、どうしたらこの素晴らしい科学館を皆さんに知って頂けるかと、議会で取り上げたり、このサイトで紹介したりとしてきました。その中で、やはり子どもだけなく大人にももっと知ってもらいたい、その意味で、大人向けの番組をと期待していたのです。

その大人向けの番組がこの「富士の星屑」です。

CG作家でありプラネタリウム映像クリエーターである“KAGAYA”さんが、100日間かけて富士山を撮影し30万枚の中から厳選した写真をつなぎ合わせて作った渾身の作品です。

そもそもプラネタリウムというのは、円形の天井すべてをスクリーンとしたいわば映画館です。前も後ろも左右も真上も全部映像があるというのは、限りなくリアルに近い環境ということです。そこに世界遺産・富士山をバックにした様々なシーンが描き出されるのです。しかも、静かで神秘的な音楽にのって。この音楽でボーカルとして使われている歌手が、ORIGAさんというロシアの歌手なのですが、実はこの方は私の大好きな浜田省吾さんと同じ“ROAD & SKY”というプロダクションに所属しており、浜田さんの作った阪神・淡路大震災のチャリティ・ソング「我が心のマリア」でメイン・ヴォーカルに抜擢されている方なのです。浜田省吾さんは彼女の歌声を評して、「本当にクラシーバ(ロシア語で“美しい”の意味)だよね。天使の歌声ですよね」と言っているそうです(wikipediaより)。

しかもしかも。今回特別に、KAGAYAさんが現在制作されている「オーロラの調べ」という作品のパイロット版、つまり予告編的な作品が先行上映版を上映されているのです。これは本編に入る前の6〜7分程度の作品ですが、めくるめくオーロラの美しい調べがリアルに再現されていて、これだけでも大満足な作品です。

全編で都合40分程度で、物足りないもっと見たいと思わせる、心から癒されるひと時となります。是非是非、一度観に来て頂きたいと思います。

多摩六都科学館視察

ところで、観終わった後、どういう訳か館内でちょっとした迷子状態となり、見る予定にはなかった館内見学となりました。ここでまた新発見!! これまで科学館はプラネタリウムと企画展示だけしか見ていなかったのてすが、常設展も素晴らしい。上の写真は、東久留米の「南沢湧水群」についてのコーナーです。実はこの東久留米の湧水は、環境省の選んだ「平成の名水百選」に東京で唯一選ばれるほどのキレイな湧き水なのです。ここをフューチャーしているコーナーです。

多摩六都科学館視察

多摩六都科学館視察

多摩六都科学館視察

また、多摩六都の地形を立体模型にしてあったり、多摩の大地を支える“関東ローム層”についてのコーナーがあったり、大きな地球儀があったりと、この地域の地理を知るにはもってこいです。しかもしかもしかも、これらはイベント美術業界の最大手・乃村工藝社、実はこの会社がここ多摩六都科学館の指定管理会社として管理運営を任されているのですが、この会社の表現技術を駆使して演出されているので、とても分かりやすく、また楽しい工夫がされています。

多摩六都科学館視察

まだまだ私の知らない多摩六都科学館はありそうですね。来春以降、一段落したらもっとじっくりと多摩六都科学館探索をしなくてはなりません。

恐るべし、多摩六都科学館…。恐ろしいところではありませんが(笑)

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Posted by takosuzuki │ ■活動日誌/BLOG