2015年02月05日
★コミュニティプラザひまわりをアニメの聖地に【H26年9月議会】

なぜ清瀬にコスプレーヤーが
今年もひまわりフェスティバルが盛大に開催され、そしてまたこれも近年のひまわりフェスティバルの一風景として、多くのコスプレーヤー達が市外から来られました。正直申し上げて、私はこのコスプレ現象について、大勢の方々がひまわり畑をロケ地として利用して下さると喜んでいいのか、はたまたある種異様な出で立ちの集団による観光地の雰囲気破壊と憤慨すべきなのか、自分なりに消化できず判断が付きかねていました。
先般私たちは会派視察で、マンガ・アニメによる町おこしというテーマのもと、「新潟市マンガの家」と「新潟市マンガ・アニメ情報館」に伺いました(※)。新潟市は、赤塚不二夫氏や水島新二氏など多くの著名な漫画家を輩出するなど、漫画やアニメへの関心が高く、行政もそれを後押しして、こうしたふたつの関連施設をもっています。中でも、「新潟市マンガ・アニメ情報館」では(※)、赤塚不二夫氏や水島新二氏の漫画を中心とした常設展と、その時々の漫画やアニメの企画展を開催し、私たちが伺った折には、「魔法少女まどか☆マギカ展」に全国から来られた多くの若いファンの方々で賑わっていました。隣接する施設では、コスプレスタジオが開設されており、ここも大変な反響だそうで、私たちが見学する傍らでは、フランスのテレビ局が取材に来られていたほどです。
単純に考えれば、新潟市とアニメ、またはコスプレはなかなか結びつかないし、ミスマッチのようでもあります。しかし由来を紐解けば、そもそも新潟市は多くの漫画家を輩出するほど漫画文化が盛んであり、であればこそアニメも栄え、それに付随してコスプレーヤー達も来るのだと納得できます。
清瀬や西武沿線はアニメ文化が盛ん
その論で言えば、そもそも我が清瀬市なかんずく近隣市は大変に漫画アニメと縁の深い地域であることは、私もこれまで何度も申し上げてきたところです。特に今年は、西武線が「妖怪ウオッチ」のスタンプラリーやラッピング電車などを行い、空前の大ヒットとなったことから、西武線沿線における漫画アニメ文化の盛況ぶりが改めて浮き彫りとなりました。清瀬市単体としてみれば、「ニンジンの町、農と病院の町になぜコスプレ?」となりますが、アニメ文化の盛んな地域としてみれば何ら不自然ではなく、むしろ他市のどこでもなくここ清瀬市がコスプレのロケ地として賑わっていることをもっと目を向けるべきと思い至りました。
今回、施設利用という角度で提案致しますが、先のシティプロモーションという角度でも、「アニメ」または「コスプレ」を清瀬市の売りのひとつにできないかとの提案でもありますのでご承知置き下さい。
コミプラひまわりがコスプレ撮影のメッカに
そこで、そのコスプレーヤー達が清瀬での拠点としている、コミュニティプラザひまわりに取材したところ、彼らの利用は何もひまわりフェスティバルの時期だけでなく、年間を通じて利用があること、利用形態は市外のコスプレ団体によって体育館や教室スペースなどが撮影会として押さえられており、個々の参加者はその団体に撮影会参加費として会費を支払い参加していること、またそれ以外でも小グループでの申し込みもあることなどがわかりました。
その折、たまたまコスプレーヤーの方々に直接話を伺ったところ、やはり彼らがコスプレの題材とするアニメは学園物が多いため、ロケ地としての学校は不動であること。今も、「黒子のバスケ」や「ハイキュウ!!」などの学園スポーツアニメが大ヒットしているそうです。また団体での撮影会のいいところ、悪いところ。また、撮影会場としてのコミプラひまわりのいいところ、悪いところなど、細かく伺うことができました。

コスプレーヤーの方々にお話を伺った折、一緒に写真を撮らせて頂きました。
コスプレ撮影用に設備を完備しては
それを踏まえて、提案致します。まず、コミプラひまわりを「コスプレスタジオ」としてセールスプロモーションをかけ、よりその方面の利用客を増やす。そのためには、より利便性をよくする。まず、施設備品として「教室用の勉強机」を用意してはいかがでしょうか。現状は、教室はあるものの勉強机がないため、教室らしさがない。ぜひ、中古机の入手をご検討ください。また、メークや着替えをするところも充実させる。この点も現状は、いわゆる更衣室はあるが、鏡の完備されたメーク室がない。まずは試験的にどこかの部屋を簡易メーク室として鏡を置き、コイン式のロッカーを置いてみてはいかがでしょうか。今後集客に成功すれば、本格的な楽屋式のメークルームとして改修してはと思います。最後に、これが最も大事な点ですが、「コスプレパック」として個人の利用者でも借りられるように貸出パック料金を作ってあげることです。現状は、個人では教室や複数施設を押さえることが金額的にも難しいため、中庭や廊下スペースなどお金のかからない共用スペースで撮影している、また施設を押さえていないため更衣室の利用ができずトイレで着替えているそうです。その点、団体での撮影会では教室や体育館など主要な施設は使えますが、人が多すぎてゆっくり撮影できない等の不便があるそうです。ですから、団体による撮影会の合間をぬって、コミプラ主催の撮影日を設定したり、また個人や小単位の方でもパック料金を払えば、メーク室を兼ねた更衣室も利用でき、空いている施設であれば教室であれ体育館であれ音楽室であれどこででも撮影できるようにするのです。
コミプラは現在、音楽や陶芸、その他さまざまなカルチャースクールも開講している、いわば文化の発信地となっていることを考えれば、コスプレの聖地となっても何ら不思議はありませんし、何より市外から来られるコスプレーヤー達は、市内の利用者よりも高い利用料金で借りて下さっている大事なお得意様です。ぜひご検討をお願い致します。
【答弁/絹良人教育部長】
コミュニティプラザひまわりの施設を利用して、コスプレの利用に特化した施設整備についてのご提案ということでお答えいたます。
現在、コミュニティプラザひまわりにつきましては、生涯学習、福祉関連の9団体の皆さんが長期貸し出し団体として、5年間の活動のため、電気釜、湯沸かし器、椅子、卓球台、洗濯機など、特別の設備を用意して本市の許可を得て設置しております。本市としても、活動上必要なものとして、また利用促進の観点からも、これまで許可をし設備の設置を認めてきた経過がございます。コスプレの団体利用につきましては、コミュニティプラザひまわりの施設が元学校だったという経過で、撮影場所としてのイメージが一致したことなどが、コスプレ主催者の目にとまったということも伺っております。
ご提案の内容につきましては、指定管理の中で企画案が出てくる状況になれば、先ほど申し述べたような団体のような事例から考えますと、コスプレ用の設備についても検討課題になるのではないかと思われます。
ただし、これまで、昨年、今年とこの団体主催によるイベントには、多くの若い方、愛好者がルール、マナーを守って参加しているという報告もいただいております。対象者がふえてくることにより、ルールやマナーの遵守が希薄化ということも懸念されることではございますが、地域住民やほかの利用者とのトラブル対策などを含め、しっかりとルールやマナーなどの遵守等を決めていく必要もあるのではないかと考えております。
コスプレーヤーで収益をあげよ
例えば、団体での使用の場合はいいんですよ。団体として借りるのでコミプラは収益があがる。団体の方は、その団体に対して1回2,000円とかを払って好きに使うということなんですよね。ひまわりフェスティバルの時期だけではなく、10日に1回ぐらいの割合で年間通じて利用があるそうです。しかし現状、個人ではコミプラは借りにくい。ぜひ、パッケージにして、ディズニーランドみたいにコスプレパスポートみたいなのをつくってやっていただいたらいいんじゃないかと思うんですね。そういうことができたら、またシティプロモーションの一環としてチラシでもつくって、パンフレットでもつくって、その中に清瀬駅・コミュニティプラザひまわり間のバス停の発着時間もつくって、やはり交通の便が一番不便だと言っていました。机も今、中古で見たら1組、机と椅子合わせて4、5千円みたいなふうなことも書いていましたが、今のご時世ですから、学校がどんどん閉校になっていく際に譲り受けたりということもあるんじゃないでしょうか。だから、全教室ということじゃなくて、1教室分30組ぐらい置いておけばいいわけですので、これもご検討ください。もういっぱい来ますよ、そうしたら。
今、屋上を閉鎖していますが、安全性を確保しながら屋上の一部も開放すると、より撮影できる場所もふえるんじゃないかと思うんです。コミュニティプラザひまわりをロケ地になんて、私は言っていますが、そんなことから考えたっていいじゃないですか。コスプレに使っていただいたらね。ぜひご検討ください。
【参考】
◆コスプレについて 2015.2.5記事
Posted by takosuzuki
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