2015年04月09日

★在勤者の専門知識を活かし市民の知力アップへ【H27年3月議会】

在勤者の専門知識を活かし市民の知力アップへ

かねて私は「清瀬市はインテリジェンスの高い街である」として、いかに清瀬市が知的産業・知的施設の集結している街であり知的従事者の多い街であるかということを訴えてまいりました。そしてその後、平成25年の3月議会において、そうした知的産業施設と連携し、「インテリジェンスの高い街」としてシティプロモーションに生かすとともに、それらの方々のスキルや知識を市民へご提供して頂けるようご提案申し上げました。

「知性溢れる街・清瀬」としてシティセールスを 2013.5.13記事

そして今回、その提案を練り直し、「在勤者の専門知識を活かし市民の知力アップへ」として、改めてご提案致します。それは、いくら清瀬市が「インテリジェンスの高い街である」と言っても、そうした方々と市民との間に知識の行き来がなければ、ただ単に頭のいい人たちが清瀬に来て働いているだけのこととして終わってしまうからです。

具体的には、そうした方々の知識・ノウハウ・経験を、々く一般市民向けに、⊂中学生向けに、C楼茱灰潺絅縫謄8けにと、3つのテーマでご教示頂くご提案です。

清瀬市民大学校の開校を

まず,旅く一般市民向けでは、定期的な市民講座として行っていく。提供できる知識は、「未来の建築」「環境問題」「気象変動」「健康全般」などなど。これらは散発的にやってもあまり目新たしさも話題性もなく、まして市民にとっても教わる端から忘れてしまう可能性もあるので、例えば、仮称「清瀬市民大学校」として、所謂文科省の認可のない市民カレッヂのようなものとして括り、一応カリキュラムのような年間の開講講座一覧を提示した上で、すべての講座を受講すると、何らかの認証状、または卒業証書を与えるというような市民講座とするのです。また、その市民大学では、「未来建設学部」「気象学部」「健康学部」など、清瀬の有する専門施設に応じた学部制にしても面白いのではと思います。その結果、清瀬市民はある特定分野について詳しい知識をもち、市民の「知力アップ」につながると思いますし、市がそうした学校を作ることにより、「市民の知力アップに取り組む清瀬市」としてシティプロモーションにもつながると思います。

△両中学生向けでは、そうした専門講座を学校で行うことにより、未来の大研究者や技術者を生み出す萌芽にしていくというものです。机上の学問から生きた学問として、直接当事者から教わることのインパクトは計り知れません。その意味では、今日、子どもへの取り組みとして取り上げられている、「がん教育」や「環境教育」も、医師や気象通信所の方々など現場のプロから教われるということは凄いことです。

地域コミュニティへ専門知識を提供

の地域コミュニティ向けでは、特殊な専門職でなくても例えば会社の中で経理や広報などの総務的な仕事、またはそれに類する専門的な仕事についておられる方々に、自治会や円卓会議、または自然保護団体や動物愛護団体、子育て団体など市民団体に出向いて頂き、そのノウハウをご教示頂くのです。こうしたスキルは、いわゆる組織運営上の事務作業に苦慮している方々にとって、大変に喜ばれまた活かされるスキルではないかと思います。これは、市内在勤者に限らず、市内在住の方々からも募ることは言うまでもありません。

縷々申し上げた、これらの事業は、部分的には既に行われていることと思います。大事なことは、お金をかけずに行えないかということです。これまで市のやっておられる市民講座は、当然のことながら有償で講師をお願いしているケースが多いと思います。

プロボノとは

さて、お金をかけずにできるのか。

最近企業の社会的責任、いわゆるCSR活動のひとつとして、「プロボノ」という言葉が注目されています。これは、今回私の提案しているような専門性のあるスキルをそれを必要としている人や団体にマッチングすること、または「各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般」のことを言います。

朝日新聞発行の「知恵蔵」によりますと、「プロボノはボランティア活動の一形態だが、社会人が仕事を続けながら、またその仕事を通して培ったスキルやノウハウを提供するということから、参加のハードルが低く、継続しやすいというメリットがある。また、支援する側もプロボノ活動を通して幅広い社会参加の機会を得られ、同時に自身のスキルアップも図れるという点から、世界中で社員にプロボノ参加を促す企業が増えている」とのことで、これまで単発的だったボランティア活動がプロボノによって継続的になり、するほうも教えることで自分の仕事に刺激を与えまた触発されプラスになり、されるほうもより困ったところへの手助けとして有難いということがあるそうです。

言ってみれば、会社の総務に勤めている人が被災地へ汚泥掃除に行くことを「ボランティア」といい、その持っている専門知識を活かして避難所運営のお手伝いをすることを「プロボノ」というのです。

このように、CSR活動を標ぼうしている企業や団体であれば、その持っているマンパワーならぬマンスキルの提供は、快く受け入れてくれる土壌があるということなのです。

いずれにしても、「知的産業が多い」という市の特性を活かし、市民の知力アップに取り組む活動として、ご検討頂ければと思います。
【答弁/絹良人教育部長】
産学連携教育について、市内在住在勤者の専門家の知識・ノウハウを市民に提供してはどうか、いわゆるプロボノによる社会貢献活動についての、ご質問をいただきました。

まず、市民講座についてですが、生涯学習の講座においては、講師を依頼する場合、市内在住の方が少なく、専門の協会等の組織からのあっ旋に頼っている現状がございます。現在、市では、在住する市民の方々のこれまで培ってきた専門的な知識やスキル、また経験や能力を活かしていただき、社会貢献をしていただくよう登録制度の「清瀬市人材バンク・手と手」を創設しています。現在、20名ほどの登録者がいらっしゃいます。家庭生活、教養、スポーツ、社会生活、芸術文化などの5分野。健康、言語、ダンス、環境衛生、工芸など22項目に分類されています。この登録制度の目的は、指導者、講師等を探している市民や団体への派遣ということですが、学校の支援ボランティアとしての活用も可能であります。

さて、講師派遣については、需要と供給、時間的な面でのマッチングの問題、改善しなければならない課題があると認識しております。今後、主催講座での講師活用や制度のPR、登録者の拡充などについて、どのように取り組んでいくのが良いのか検討していきたいと思います。

又、一方では、市と市民の協働によるまちづくりをめざして、市政への関心や理解を深めていただくため、「きよせ出前講座」を開設しています。市の組織の全部署の協力をいただき、「市政のしくみ」、「子育て・男女共同参画」、「健康・福祉」、「暮らし・環境」、「教育・文化」の5つの分野について、管理職クラスが講師になって、24講座メニューの中から希望の講座を希望日・場所を確定していただき、お伺いする講座事業となっております。

今年度は、13の講座に申し込みをいただきました。専門性が高く、市政に携わる職員が直接講義する内容ですので、関心も高く、出前という形式のため、講評をいただいている事業でございます。

ご提案の「市民大学」については、市がこれまで進めてきた事業や「健康大学」などの事業を取り込み、総合型に事業展開するようなイメージになるのではないかと思われます。各種事業の目的、達成度合いなども検証しながら、市民ニーズに合致した、在住在勤者などの地威力を活用した事業の展開について今後、研究させていただきたいと思います。

次に、学校現場での特別授業の展開についてです。これまで、第四小学校と第四中学校における明治薬科大学の教員による薬物乱用防止教室、第七小学校における本市出身のペーパーアーティストである大汪1隆司氏による授業が、市内在住・在勤の方によるプロボノによる授業の例としてあげられるかと思います。その他に、第二中学校では、弁護士を招聘したいじめ問題について考えさせる授業や、企業家を招聘した職業講話を行っており、これもプロボノの例ともいえるかと思いますが、講師として招聘した方々は市外の方であった、というものです。

清瀬市内には、結核研究所等の医療機関、気象衛星センターや大林組等の科学技術の粋を集めた機関、農業や文化芸術等、世界に誇る教育資源や、澄川喜一氏や先にあげた太田隆司氏等、各分野で活躍している高い専門性をもった方々がいらっしゃいます。

教育委員会としてこれらの資源を活用した子供たちの学びの場を新たに創設し、学ぶことの面白さ、物事を追求することの尊さ、将来への夢や希望、清瀬を愛する心等を育んでいきたいと思います。
現状の市民講座や健康大学等の再構成

今ご答弁いただいたように、私が提案申し上げたことは、部分的にはさまざまな形で、既に実施しておられることが多々ありますし、私が申し上げたような形でやっていこうと思われていることばかりだと思います。私が申し上げたのは、今、物としてあるものを再包装して、新たな商品としてつくり直したらどうですかということだと思います。

今、お話にあった清瀬人材バンク「手と手」についても、また出前講座についても、それぞれ最近の事業ではなく、数年前からやられている事業だと伺いました。もう既に登録しておられる講師、または私はこういうことを教えたいんですよという登録者は多いけれども、使ってくださる方が少ないという現状ですね。

その一方で、出前講座は結構ニーズがあり、繁盛しているということで、両方とも講師派遣という意味では同じことなんですが、扱っているテーマが、清瀬人材バンク「手と手」はどちらかというと娯楽性の強いものですね。出前講座は、割と職員の方々が派遣され、いわゆる庁内の部署ごとの生活に密着したことで行かれるということがテーマとしては多いのかと分析します。

今回、私が言っています清瀬市民大学、これは広く市民向けにやるもので、今あるような出前講座や清瀬人材バンク「手と手」や、または健康大学を統合して、答弁でも言っておられたように再統合して、渋谷金太郎校長のもと「清瀬市民大学校」と制度をつくり直したらいいんじゃないかなと思うんですね。

清瀬人材バンク「手と手」についても、少ないというのは、現状余り知られていないということもあるでしょうし、少ないとはいえ使っておられる方もいるわけです。清瀬人材バンク「手と手」という制度を使っておられる方もいらっしゃることでしょうから、そういう意味では、発展解消をして、市民向けには広く市民大学としてやっていっていただけたら、シティプロモーションとしておもしろいかなと思うんです。

アミュービルを市民大学の校舎に

アミュービルを校舎にして、清瀬市民大学校という看板つけて夜光るんです。またアミューは既に施設が全部教室みたいになっていますしね。ニュース価値としてはどれだけ本物の大学に近づけていけるかということが、話題性になろうかと思います。そこに、大事なことはプロボノですから、講師は清瀬市に在勤されている専門性の強い方々に教えに来ていただく。もちろん在住でもいいんですよ。

次に、小中学校向けには、これも今ご紹介いただいたように、既に、清瀬第四小学校、清瀬第四中学校では、明治薬科大学の方に来ていただき、「薬物乱用について」というテーマで講演をして頂いています。しかし、どうしても、そういう指導性の強い、子どもの興味とはまた違ったテーマで、取り上げざるを得ないと思うんですが、そこは私も先ほど申し上げたように、大研究者、大技術者をつくろうと思ったら、そういうテーマじゃなくても、もう少し興味をそそられるような、例えば、気象衛星センターに来ていただいて宇宙について語っていただくとか、または大林組技術研究所に来ていただいて、月にエレベーターを渡す計画についてご教示いただくとか、そうした講演をして頂けたらと思います。そんな授業ができれば、子どもたちも瞳をらんらんと輝かせて、聞くことになるんだろうと思うんです。

私はそういう意味では、これはかねて本市教育委員会としてやっていただいている学校支援地域本部に近いのかなと思うんですが、現状、学校支援地域本部というのはどんな現状になっていますか。お願いいたします。

【答弁・栗林昭彦教育部参事】
学校支援地域本部という形で、きちんと活動ができているところはまだ少ないのですが、コーディネーターというのを本来ですと置きまして、そのコーディネーターの方が学校のニーズを吸い上げ、その方を通して人的なつながりを持っていただいて、学校のニーズとマッチングしていただくというのが本来あるべき組織なんですが、まだそこまではいっていませんが、そういった形でかかわってくださろうとしている方々の数が少しずつふえてきているので、学校としてそういう情報をきちんと集めておくように指示はしているところでございます。
円卓にコーディネーターの役割を

要は、コーディネーターなんですね。そういう役割を、ぜひ円卓会議等も使っていただけると良いかなと思います。円卓会議は、今小学校区でつくられていて、どちらかというと学校支援地域本部的な意味合いを持ち始めているように感じます。円卓会議中心にコーディネーター養成なんかもして、在住または在勤の方々が学校をしっかり支えていくというようなシステムができれば、またこれも一つのプロボノであろうかと思います。

3番目のこの市民活動、まさに円卓会議とか、またNPOとか、そういう市民団体に対して自治会もそうですが、在住、在勤の総務的なことを、経理的なことだとか、だから役所の人たちがまずプロボノでそういうところに出前講座みたく来ていただいたらいいかもしれないですね。

石川総務部長に都営野塩団地自治会に来ていただいて、経理を教えていただくとかノウハウを教えていただくとか、そういうようなことがあるとまた、これは出前講座とはまたちょっと違った形で散発的に、単発的に教えに来るということじゃなくて、割と期間を決めて、月1回とかというペースで、例えば自治会なんかはやっていますから、半年なら半年、月1回来ていただいて見てもらうとか、そういうような組織運営上のノウハウを皆様がお持ちの組織運営スキルをご教示いただくというような形でプロボノが発展していけるんじゃないかと思います。

私も今回勉強する中で、プロボノというのを知りましたが、出してもらうほうがプロボノ、プロボノと言ったって、提供する側がプロボノを理解していなければ、何の意味もないので、CSR意識の強い企業であればプロボノについての理解も深いも思いますので、そうした企業・団体にお訴えいただいて、ご提供いただけるようにすればいいと思います。

いずれにしても、これもシティプロモーションの一環です。お金がないところは知恵で勝負するしかないと思いますし、ぜひこれを形にしていただけたらうれしいと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report