2015年10月02日

★自然の残る野塩二丁目に柳瀬川回廊の延伸を

自然の残る野塩二丁目に柳瀬川回廊の延伸を

これも4年前の私にとって初めての6月議会にてご提案申し上げ、そして前回の3月議会でも触れさせていただきました。要は、現在合流工事の進められている中里二丁目、明治薬科大学北側から、そして野塩団地北側を通る本来の柳瀬川に沿って、散策できる回廊をつくれないかというご提案です。

清瀬の名所「柳瀬川回廊」の延伸を!! 2011年6月議会にて

この流域、つまり明治薬科大学北側から野塩団地北側への地域は、現在立ち入り禁止地域となっており、それゆえにこの流域は川べりに自然が多く残り、清瀬市の中の柳瀬川のビューポイントとしてもとても美しいところです。

今回、その始点となる薬科大学北側で合流工事が始まり、終点となる野塩団地北側で団地の建て替え工事が始まります。河川改修そのものは埼玉県の受け持ち地域ということを4年前のご答弁で教えていただきました。しかし、河川改修となれば、ともすれば現存する、その地域の手つかずの自然を壊すことにもつながります。そうではなく、そのままの自然をめでつつも、回廊を整備する方法として、明治薬科大学の敷地をお借りする方法があるのではとの示唆も市長からいただいています。

柳瀬川の略図
新しい柳瀬川回廊の案

問題は、そうしたこと、つまり明治薬科大学の一部を散策コースとして開放いただくことが可能なのかどうか。また、ご理解いただけたとして、それをコースとしてどのように現在の回廊とつなげていくのか。そして、それを野塩団地北側とどうつなげていくのかであろうと思います。ここら辺の現実的な可能性についてご所見をお伺いいたします。
【答弁/黒田和雄都市整備部長】
初めに、柳瀬川回廊の延伸についてでございますが、柳瀬川回廊構想は、豊かな自然に恵まれた柳瀬川の流域を一人でも多くの方々に訪れていただき、誰もが健康で快適に生活できるまちを目指すために、平成18年3月に策定されました。この回廊コースは、一部空堀川を取り込む形で、梅坂橋から清瀬下宿ビオトープ公園までの約4キロを区間として、その流域の崖線の緑などを含めた一帯を結ぶエリアを対象としており、昨日、渋谷けいし議員へもお答えいたしましたが、整備につきましては一応完成したものと考えております。

しかしながら、今後は東京都で新合流点工事が終了した後、清瀬橋付近に親水公園をつくる構想もあることから、それが完成いたしますと、清瀬市の新たな魅力として柳瀬川回廊がより一層注目を浴びることと考えております。

また、ご提案の延伸につきましても、さらなる柳瀬川回廊の魅力を高めることになると考えております。しかしこれには、現在東京都が工事を行っている新合流点から上流の埼玉県が管轄することになる河川改修計画が具体的にならないと非常に難しいのではないかと考えております。

したがいまして、改修工事が現実味を帯びてきたとき、回遊路検討委員会、これは昨日の一般質問でもお話がありましたが、市内の観光資源を散策ポイントとして回遊できるようなルートづくりを検討するという集まりでございますが、このような検討委員会のご意見も聞きながら、延伸の計画をつくり、埼玉県や東京都、そして明治薬科大学へ要望するなど、ご理解、ご協力を求めてまいりたいと考えております。それまでは機会あるごとに柳瀬川回廊のご紹介をさまざまな方面にPRしていきたいと考えております。

柳瀬川回廊は絶好の癒しのコース

私ごとですが、今回、30年かかって通信教育の大学を卒業しました。50才過ぎての勉強というのがどれだけ大変かということですね。私、朝早く5時ぐらいに起きて柳瀬川回廊を歩くんですよ、テキストを持って。覚えなければならないことが、すごく頭に入るんですね。また、嫌なことがあると、もう柳瀬川回廊の柳瀬川のせせらぎを見てそして聴いていると、何もかも忘れさせてくれるというか、癒されます。

未開の薬科大北側の柳瀬川
未開地となっいる薬科大北側の柳瀬川

このように、この清瀬市の持つ柳瀬川回廊というのは本当に素晴らしいものだと思うんです。恐らくそういう使い方をされている方は理事者の方々の中にもいらっしゃると思いますが、ぜひそういう使い方をしていただくと、この清瀬市の持っている自然ロケーションをより生かせると思います。しかし残念ながら、柳瀬川回廊は空堀川と合流した以降の上流は、空堀川沿いのコースとなり、残念ながら水がないんですね。そこをうまくできているもので、こっちには雑木林があり、雑木林でのフィトンチッド、森林浴ができるので、またこれはこれで癒やされるんですが。という訳で、ぜひ合流地点から柳瀬川に行くコースができないか。これは4年前に申し上げて、当時はなかなか絵空事と言われてしまったわけですね。

そんな中、この4年間の中で、市長がいろいろ明治薬科大学の中でもトップ外交をしていただいて、この柳瀬川回廊を薬科大の中を通っていけるコースにできないかとか、様々な実現への可能性を模索してくださいました。

野塩団地北側についても、ここは現在立ち入り禁止になっていますが、なぜあそこは立ち入り禁止なんでしょうか。何かご存じですか。
【答弁/黒田和雄都市整備部長】
当該場所につきましては、川と河川敷と河床、そこの高低差がかなりあるということで、お子さんだとかが落下したら困るので立ち入り禁止にしていると聞いております。

高低差そのものは恐らく例えば金山公園のいつも皆さんバーベキューをやられるところも、高低差だけで言えば結構ある。そしてまた、あそこは立ち入り禁止になっていませんしね。あそこよりもよっぽど勾配が緩やかなんですよ、野塩団地北側は。高低差はあるんだと思うんですが。あそこが立ち入り禁止が解除されて、そしてまたどこかの時点で明治薬科大学から入って、そして出てくるところさえつくれば、うまく埼玉県の整備を待たずに、この柳瀬川回廊の北側コースというのもできてくるんだと思うんです。

むしろ埼玉県がちゃんと整備しないで、整備してしまえば、今残っている自然というのが壊されてしまいますしね。そこをまた整備されるということになったら、またひと騒動になってしまいますよ。そういう意味じゃ、今のまま、自然のまま残して、そして見られるというあり方はやっぱりいいと、いいというかすばらしいと思います。

柳瀬川回廊延伸の検討委員委員会を立ち上げ、しっかりと推進を

きのう渋谷けいし議員がかっちりと、この先どう進めていくんだということを言っていただいたので、私はそのネタを、北側進めてくださいということをお願いして、ありがとうございました、としていきたいと思います。

きのうのお話にもありましたが、いろいろ今までも案がある中で、さまざまな諸事情があって、ぽしゃった案件もいろいろある。今回の件については、特に、もちろん題材になっていないということもあるのかもしれませんが、大きな支障もないように思います。もちろん物理的なというか、明治薬科大学の協力もきちっと正式にはいただかなければいけないとか、野塩団地北側の部分をやるについては、北多摩北部建設事務所のご協力も得なければいけないとかということはもちろんあるかと思うんですが、きのうけいし議員の敷いていただいた検討委員会というのをきちっと立ち上げていただいて、そしてあるスケジュールにのっとって、実現に向けスケジューリングして進めていただくというネタに、この北側コースを加えていただければと思いますので、ぜひお願いいたします。

【解説】後半部分で言っているように、一見実現不可能なようで、智慧を働かせればいろんな案はでてくるのです。無理だと言ってしまえば、そこから何も生まれません。市長はいろいろ考えて下さっていますよ。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他