2016年05月07日

★分別収集の見直しについて/平成27年9月議会

分別収集の見直しについて

清瀬市のごみ予算は年間4億円

戸別収集実現の取り組みとともに、同時並行で取り組まなければならないことは、ごみの減量化を図り、現状の支出総額を減らすことであると思います。現状、柳泉園組合の分担金として年間約4億円が計上されていますが、そのうち17%が財産的経費としての固定経費、それ以外の83%がごみ総量によって算出される金額となっています。つまり、各市の努力次第で負担金が減らせるということです。

生ごみを別にすることで予算を縮小できる

これまで清瀬市でも、さまざまな方法でごみ減量を訴えてこられましたが、なかなか大きな成果を上げることができなかった。ごみ減量に最も期待できるのは、家庭ごみの半分近くを占める生ごみをどうするかということです。そしてその意味から、これまで何人もの議員によって提起をされ、清瀬市でも生ごみはひと絞りをしてから出すや、家庭用コンポストの購入費用の助成などを推進してこられました。しかし、なかなか結果としてあらわれる成果は今日まで出ていません。それは言うまでもなく、生ごみ処理が行政として取り組むにはハードルが高く、どうしても各家庭任せになってしまうからにあります。

また、本市として推進してきた家庭用コンポストはどの程度奏功しているのか。助成実績は平成26年度ベースで23件、費用にして48万円ということで、全体から見てもほとんど利用されていない。その理由として、本市では宣伝不足を挙げられていますが、そればかりとも思えません。本市が行った利用されている方へのアンケート調査では、恐らく購入された方のほとんどは家庭菜園をされているなど、堆肥化された後の利用方法まで、しっかりとイメージのある方が購入をされている。いわば需要があり、また自己完結できる方だけが利用し、ほとんどの市民は堆肥を必要としていない、堆肥化されたものの処理ができない、だからコンポストを利用しないのです。

生ごみのたい肥化の問題点

一般的に生ごみの堆肥化における課題として、入り口と出口がネックと言われます。入り口とは、つまり各家庭における出し方で、どれだけ分別ができるか。また出口とは、堆肥化されたものをどう処理していくか、どう生かしていくかです。現状のコンポスト推進はいわば入り口、出口ともに各家庭にお任せしている状況です。各家庭では、入り口の課題はクリアできても、出口のところでつまずいてしまっているのです。

とは言っても、ごみ減量に寄与したい、濡れている生ごみなどを紙などの可燃ごみと一緒にして出すことに抵抗を感じる、食べ残しを有効利用したいと感じている市民はとても多いのだろうと思います。この解決策としては、誰でも簡単に生ごみ分別に参加できるシステムを提供すること。その意味で最も理想的なのは、行政として生ごみ処理コンポストをつくり、生ごみも分別ごみの一つとして収集することです。しかし、それは施設近隣へのにおいの問題や、生ごみの中身がきちんと峻別されているかという入り口の問題、堆肥の再利用先という出口の問題などが多くの課題としてあります。現在では、においの出ない業務用コンポストなどもあるようですし、全国を見渡せば、行政として先行事例もあるようですが、何よりも大きなお金のかかることですから、現実的に実現のハードルは難しい。

たい肥化の様子
滋賀県甲賀市のたい肥化事業の様子


生ごみたい肥化を業者に委託する方法も

それでは現実的に、次善策としてどんなことがあるか。例えば堆肥化処理を市内で行うのではなく、市外の堆肥化業者へ処理委託する方法です。この方法は、市内に新規設置しないため、予算的にも、また近隣のにおいの問題もありません。収集方法も自治会や隣組などで生ごみを集めてもらい、回収する集団回収という方法で、近隣市でもモデル事業として実験的にやっているところが幾つかあります。また、堆肥化するのではなく、ガス燃料として資源化し、発電や自動車の燃料にするところもあるようです。例えば北海道砂川市、生ごみのバイオガス化施設や、新潟県上越地域広域行政組合、神奈川県横須賀市などです。

独自でたい肥化を推進する方法

また、もっと現実的には、現状の各家庭に堆肥化処理を任せる方法の発展形で、コンポスト購入費用の助成のほかに、費用負担のない段ボールコンポストや買い物かごに古新聞を敷き詰めたコンポスト方法などのノウハウを提供すること。大事なことは、各家庭でつくられた堆肥を市が回収し、フラワーポットや苗、または地元野菜と交換するなど、出口を確保、インセンティブをつくってあげることです。

埼玉県戸田市では、各家庭にバケツを貸し出しし、各家庭で一次発酵してもらった上で回収センター、戸田市ではリサイクルフラワーセンターと呼んでいるそうですが、そこに持参をすると、花の苗と交換する事業をされています。このリサイクルフラワーセンターでは、障害者と高齢者にお手伝いをいただき、各家庭から持ち寄られた生ごみを堆肥化し、花の苗を栽培しているそうです。戸田市の場合、堆肥化は各家庭ではなく、センターで行っていますが、要するに生ごみと花の苗を交換することによって、燃やすごみを減量し、環境に負荷を与えない循環型社会の形成を図るとともに、花のまちづくりを推進しておられるそうです。この事業ではごみの減量とともに、高齢者、障害者雇用にもつながり、地域福祉にも寄与をしています。

こうした先行事例をご研究いただき、将来的には清瀬市の特徴である産学官の連携によって、生ごみの肥料、飼料、燃料化を自前で行う生ごみリサイクルプラントの整備を目指していただくとしても、まずは堆肥を有効利用していただける農家を探したり、または市民農園で使うなど、出口の部分をしっかりと構築し、農のまち・清瀬にふさわしい循環型社会構築へ知恵を絞っていただければと思います。

折しも来年は、清瀬市一般廃棄物処理基本計画の最後の5年が始まります。その後には次期基本計画策定も始まるかと思いますので、ぜひそちらでも生かしていただければと思います。


【答弁/佐々木秀貴都市整備部参事】
限られた資源を有効に活用する循環型社会の実現に向けた取り組みの一環として、各家庭から排出される生ごみの減量と、再資源化を目的とした生ごみ減量化処理機器購入助成事業を平成7年より開始し、市民との協働による廃棄物の抑制に努めているところでございます。この生ごみ処理機では、これまで毎年約20基から、多い年で140基を超える申請があり、現在までに延べ800基ほどが設置されている状況でございます。また、生ごみの場合は、水分が多く、ご家庭でひと絞りしてから可燃ごみを出していただくことで大きな減量につながることから、市報、本市ホームページなどで周知しているところでございます。これらの取り組みにより可燃ごみを見ますと、過去10年間連続して減少傾向に推移していることから、ごみ減量にかかわる市民一人一人の取り組みが、着実に広がりを見せている結果であると認識しております。

さらなるごみの減量化についてでございますが、議員ご指摘の中間処理施設である柳泉園組合への経常的経費、いわゆる負担金の削減のためにも、可燃ごみの減量は重要課題でありますことから、先進市の取り組み事例をご紹介いただきました。この生ごみ集団回収やリサイクルフラワーセンター事業など、資源循環事業として参考にさせていただきたい施策でございますが、一方で、生ごみ資源化施設における悪臭の発生といった技術的な問題や、再生産品の市場性や施設の運営経費といった経済的な問題、また地域の地理的条件や各家庭からの搬出源における分別への参加協力といった社会的な問題など、生ごみの資源化には幾つかの課題が残されております。それぞれの地域が置かれた環境、状況に応じた再生利用のあり方をいかに構築するか。来年度改定が予定されております廃棄物処理基本計画策定時にあわせて、研究させていただきたいと考えております。
やはり各家庭でのたい肥化が現実的か

私は趣味で洗い物をやっているんですよ、毎日。朝晩、ご飯の後は私がせっせと、強制されてやっているわけじゃないんです。これあるところで言ったら、うちの奥さんにえらい怒られまして、私いつやってくれと言ったんだと言われました。趣味でやっているんですが、その際に生ごみをどうしても可燃の中に入れることに私は抵抗があるんですね。

何しろ生ごみは濡れているわけだから、濡れているもの、水分の分が重量加算されるわけでしょう。燃やすときにはもちろん水分飛んでたりしていますが、ある程度ね。重量加算されている水分というのが一緒にして燃してしまうということに抵抗がある。それは有機物なんだから、しっかりと堆肥化して土に戻して、そして、肥沃な土をつくっていくべきじゃないかと私は思っているわけですよ。

それについては、さまざま今いろいろな話ありました。臭いとか、嫌だとか、へえとか、うーとかいろいろなことがあるんですが、仄聞したところでは渋谷市長は、有用微生物群については造詣が深い。ついてはやはり生ごみを堆肥化する過程というのは、これはバイオ、微生物による分解ということが一番最重要な課題です。

そして、また私が申し上げたことの一番現実的なことは、各家庭で堆肥化していただいて、堆肥を引き取ればいいと思うんですね。さっきも言った出口の問題です。それを一番いいのは農家が使ってくださればいいんですが、なかなか各家庭で堆肥化されたものが優良堆肥とは限らない。中にはしょうゆ分が入っている、油分が入っている、塩が入っているということで、かえって土地を荒らしてしまうというケースがあるから、なかなか農家としては引き取りようがないということなんですね。そこをクリアすれば、各家庭で出された堆肥が、もし堆肥化してください、市が引き取りますと、引き取っていただいたら、さっきの戸田市みたいに花と交換しますとか、またごみ袋と交換しますでもいいと思うんですね。こういうインセンティブをつくってあげられれば、全市的に広がるかもしれないということです。

微生物によるたい肥化を推進しては

ただいっそのこと、もう市として優良な堆肥をつくってしまう。アルファベット2文字であるんですが、あえて言いませんが、有用微生物群による堆肥化を推進して、それはもうとてもいい良質な堆肥なわけですよ。これを有料化、売るとまでは言わないが、とてもいいこの堆肥をぜひ市内で使っていただくような、そういうような一つの循環、リサイクルな仕組みができれば、生ごみ減量化も進むし、ごみとして出すときはごみ総量、燃えるごみ総量の半分なんですよ、水が入っているんだから。これがなくなれば、ごみ分別の段階で生ごみだけとってしまうと、これはもうかなりごみ減量化が進むんですね。そして、またもし戸別収集が始まって、手数料の見直しということになれば、恐らくごみ減量もまた一層進むでしょう。こうした全市的な取り組みの中で生ごみの推進をしていっていただきたいと思うんですが、ぜひ渋谷市長にこの件は一言ご所見あれば。

【答弁/渋谷金太郎市長】
生ごみ処理というのは、いわゆる大きな視点から見れば、静脈産業、持続可能な社会をつくっていくということの中の明確な一つの指針だろうと思っています。水再生センターでも、水をよみがえらせる。これはだから、この前も下水道本部長に、管理部長か、これはもう静脈産業として、水再生センターというのは非常に重要な仕事です。今後、静脈産業が確立されていかないと、人類の持続可能な社会はつくれないといったところの位置づけにあるものです。

私もやっていましたが、畑の中にすぐ、そのまま埋めてしまったほうがにおいも発生しないし、虫も発生しないし、土の中の微生物も協力してくれるから。特にこの藤田紘一郎博士の「人の命は腸が9割」という本の中では、もう人間の細胞のほかに、個々の1,000超個の微生物がいて、これが人間に栄養をつくり出してくれていると。だから微生物と共存していくということが人類社会に希望をもたらしてくることだと思っておりますし、何とかその生ごみをしっかりと静脈産業の中に組み入れて、資源循環の方向に持っていくということが課題の一つだということは間違いない。それを北朝鮮がやってくれていると思うんです、たった一つだけいいことね。2000年に行ってきて、恐らく北朝鮮は、その有用微生物を使っていまだにやっているから、いまだに、本来なら困窮、困窮、困窮のはずが、そういった困窮の姿が伝わってこない。それは15年間やり続けているからだと。

【関連】
生ゴミの堆肥化(甲賀市)・高齢者の生涯現役施策(姫路市)・オンデマンド交通(総社市)、視察しました。
2014.2.14記事

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report