2016年05月08日

★日本の伝統文化である民謡の継承を/平成27年度12月議会

日本の伝統文化である民謡の継承を

10月24日、下宿の旧森田家にてミュージアムコンサートが開かれました。旧森田家は、もともとは野塩にあった江戸時代から続く古民家で、今から21年前の平成6年、現在の下宿の地に移設され、清瀬市の有形文化財にも指定されました。武蔵野の文化を残す貴重なカヤぶき屋根の古民家ですが、これまで見学以外には余り有効に利用されてきませんでした。郷土博物館のいろりのある部屋、伝承スタジオでは、これまでさまざまなコンサートが行われてきましたが、ここ旧森田家では初めての試みです。そしてまた、行われた三味線コンサートというのも、演奏会場が古民家ということを考えてみれば、とてもよいマッチングだったと思います。演者は、津軽三味線コンクール全国大会での優勝経験もある若き三味線奏者、山下靖喬さんで、楽しいトークを交えての迫力のある津軽三味線コンサートでした。

旧森田家で行われた三味線コンサート
2015年10/24に行われたミュージアムコンサート

さて、三味線は日本古来の伝統楽器であり、その土地、その土地での生活の喜怒哀楽を歌った民謡を、その調べに乗せるものです。民謡そのものも、いずこの国であれ、その地に根差して歌い継がれる伝統文化であり、芸術であろうと思います。

旧森田家にしろ、こうした民謡にしろ、次代に継いでいくべき大事な日本の遺産です。本来民謡は生活の中で歌い継がれてきたものであり、その歌の中につくられた当時の生活の喜びや悲しみがしみ込んでいます。

先日、清瀬市老人クラブ連合会の芸能大会を拝見し、そこで歌や踊りの民謡を聞かせていただくにつけても、もしかしたら、そこで歌っておられる世代の方々が最後の民謡の歌い手になるのではとの危惧を感じました。なぜなら、私の世代ではもう既に民謡の歌われる中で育っていないため、そこに込められた思いを肌で感じることができないからです。とはいえ、その歌を理解する感性さえ若いうちから育んでおけば、その歌の芸術性、歴史性を感じ、日本人としてのアイデンティティを感じることができるのではないかと思うのです。

文化祭での民謡
老人クラブ連合会の芸能大会

そこで、古きよきこの伝統文化を語り継ぐために、若いうちから、この民謡を耳に触れさせておくことはできないでしょうか。現状、家庭で民謡に触れることはできない以上、学校環境の中で触れさせていただきたいと思います。授業でそうした時間を設けるとなると、その奏者の選定や、どの時間に入れるか、また予算等々、大がかりなことになりますので、例えば放課後子ども教室「まなべー」などで、ご近所の尺八や三味線を弾ける方にお願いして体験教室を開いていただくような、日常の延長の中で地域も一緒に取り組めるような実現性のある手軽な考え方で、生の民謡に触れさせてあげてはいかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。

【答弁/増田健子ども家庭部長】
日本の民謡は、日本各地で庶民の間に歌い継がれてきたもので、古くから人々の心の中にあり、どこか私たちの心を強く打つものがあります。ゆっくりしたテンポの歌、寂しい曲の歌、素朴な曲、そして陽気な民謡とさまざまでございます。民謡の多くは農民から生まれ、そのほとんどが踊りを伴い、農民の慰安としての意味合いを持っているものだそうでございまして、こうした日本の伝統文化を次代を担う若者に継承していくことは、大変重要なことだと認識しているところでございます。

ご質問の放課後子ども教室「まなべー」で、体験教室として取り上げてはとのご提案でございますが、清瀬市の放課後子ども教室は、子どもたちが自主的に勉強したり、遊んだりして時間を過ごす居場所でございますので、今までに体験教室といった意味合いの活動は行ったことはございませんが、子どもたちの活動内容の企画・調整を行っていただいている元小学校長のお二人のコーディネーターと相談し、あわせて清瀬市民謡連盟の方のご意見もいただく中で検討させていただきたいと思います。
民謡をどうして語り継いでいったらいいかということで、この間の芸能大会でもそうですし、斉藤明子議員も茨城出身で、茨城に残る民謡の磯節という歌があって、それさっき歌っていただきましたが、要するに結婚式の長持唄もそうですが、あんなお祝いの席だって、民謡に込められた、長持唄に込められた歌というのは、お祝い事でめでたい話だが、手塩にかけた娘を嫁に出す悲哀を感じさせる、日本人のアイデンティティにすごくマッチしているんですよ。

日本は戦後アメリカナイズされてきて、全てロックしか聞かなくなって、洋楽しか聞かないような風潮がある中で、こういう民謡というのも耳に触れさせておかないと、日本人が持っている情緒というものを育んでいけないんだろうなと思うんですね。

カリキュラムに入れるということになれば、やはりプロの、さっきの三味線全国コンクールのとかということになるが、そうではなくて清瀬市内にお住まいの、本当に三味線が上手な方、尺八が上手な方の、そういうものに触れさせることによって、歌はすぐにふっとならないかもしれないが、楽器というのは特に敏感ですからね、子どもというのは。ですから、まなべーでやったらどうかというのは、気軽に聞けることができたらなということで申し上げました。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report