2016年05月08日

★成人歯科健診の拡大を/平成27年度12月議会

成人歯科健診の拡大を

私は、6月に行われた河原英雄先生をお迎えしての健康大学に伺いました。ここで教えていただいたことは、健康と口腔ケアとは非常に密接な関係があること。そしてまた、歯を治すことで、寝たきりの方が歩けるまでに回復した事例などが紹介されました。また、歯周病菌など口の中の細菌は心臓病や脳梗塞の原因となり、さらには認知症にもかかわりがあると疑われているなど、現在、医療の現場でも、口の中を清潔にする口腔ケアが注目されているそうです。つまり、歯の状態や飲み込む力など、口の中を健康に保つことが病気の予防となり、長寿につながると言われているのです。

健康大学の様子
2015年6月に行われた健康大学の様子

このように、口腔ケアを通じて健康推進を図ることは大変に注目すべきポイントであり、その観点から、今年度より始められた成人歯科健診は大変にすばらしい施策であると評価いたします。

現在、行われている歯科健診の評価、そして、40・50・60・70歳としている受診年齢を拡大してはどうかと提案いたします。

【答弁/八巻浩孝健康福祉部長】
本市では今年度、健康の「康」の字に幸せの「幸」の字を当てた健幸で元気に暮らせるまちを重点項目に掲げる中、ご紹介いただきましたように新規事業として、成人歯科健診事業を開始したところでございます。

議員からご紹介いただいた健康大学での河原先生からのご講演も、本事業の導入に弾みをつける大変有意義な、盛大な会になったと考えております。

また、10月の下旬には、歯科医師会、医師会、それから薬剤師会から成る3師会の合同研修で、東京都在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワーク理事であります東大和市の大川歯科医院の大川院長からも、口腔ケアと健康寿命、また地域包括ケアでの歯科のかかわり方などの学術講演会が催されまして、本市もお招きいただきましたので、副市長も含めて参加させていただき、今まで以上に歯の重要性を再認識しているところでございます。

その中、初年度におきます本事業の実績と評価でございますが、対象を40・50・60・70歳の10歳刻みの節目年齢の方としまして、3,657人の方に対し、7月に個別に健診のご案内と受診券を送付させていただきました。その後、8月から10月の3か月間、清瀬市の歯科医師会所属で、本事業にご協力いただける歯科診療機関にて健診を実施し、全体で388人の方にお受けいただいたところでございます。そうしますと、受診率は10.61%となっておりまして、この数字は近隣の他市の状況が6%から12%といった中で、初年度としてはまずまずの受診率と評価しているところでございます。

ご提案いただきました対象年齢の拡大につきましては、本年度開始の事業であることから、歯科医師会の先生方からもご意見などをいただきまして、実績の評価や実施方法の検証を行った上で、次の段階として検討してまいりたいと考えております。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 優しいまち-福祉