2017年08月17日

★東京オリンピック・パラリンピックへ、外国人観光客戦略を/平成29年3月議会

東京オリンピック・パラリンピックへ、外国人観光客戦略を

2020年東京オリンピック・パラリンピックへ向け、東京ひいては国を挙げてその大成功へと、いよいよ本格的な取り組みが始まっています。それは単に世界的なイベントを催事として成功させようというだけではなく、実利的には20年余にわたる長引く不況下から日本経済を立て直すための好機にするためでもあります。

オリパラの恩恵は清瀬市としてはインバウンドにあり

巷間言われているように、オリンピックの効果として、訪日観光需要の増加と関連する建設投資の増加という二つの経済効果が挙げられていますが、このうち直接的には我が清瀬市にも関係する課題として、増加する訪日観光客をいかに清瀬市に呼び込めるかということであります。

清瀬市では、これまで渋谷市政のもと、シティプロモーション推進本部を2013年に立ち上げ、清瀬市の魅力の再発見に力を入れてきました。その中で2019年のラグビーワールドカップ、そして翌2020年の東京オリンピック・パラリンピックと2年続けて国際的なスポーツイベントがこの東京で開催されます。東京に多くの外国人観光客、いわゆるインバウンドが訪れる状況で、清瀬市としてどうそのインバウンドを呼び込めるかが、この清瀬市の将来的な生き残りへの大きな分岐点になろうかと思います。

そこで、清瀬市として、この2か年におけるインバウンド対策としての観光戦略について、基本的な考えをお伺いいたします。
【答弁/今村広司企画部長】
日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、昨年は2,400万人を超え、過去最高を記録しております。政府は東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までにこの数を今の倍の4,000万人にすることを計画しており、今後訪日外国人などによる経済効果等を期待する中で、地方自治体におけるインバウンド対策も求められてくるものと考えております。

しかし、いわゆる観光地ではない自治体にとっては新たな取り組みとなり、その対策はなかなか進められていないのが実情ではないかと思います。このような中、訪日する外国人の観光スタイルは、団体旅行から個人旅行へとシフトしてきており、有名観光地以外の地域をめぐって、その土地の生活や文化を体験し、地域住民との交流を求める旅行者がふえてきていると言われております。

こうしたことを踏まえますと、今後は地元ならではのプログラムを企画し、観光客を直接現地に呼び込む着地型観光を目指した取り組みがインバウンドを通じたまちの活性化に大きく寄与するものと思われます。

この着地型観光の取り組みのポイントとしては、受け入れ体制の整備、滞在環境の整備、プロモーション等が挙げられ、既に京都市や鳥羽市、高山市などはこれらのポイントを踏まえた取り組みが進んでおります。清瀬市においても、今後このようなポイントを踏まえる中で、対策を講じていく必要があると考えております。

日本を訪れる観光客の中でその数が最も多いのは中国からの観光客で、昨年は637万人と過去最高を記録しています。中国からの観光客によるいわゆる爆買いは、これまで多大な経済効果をもたらしましたが、小売業界の動向を見る限りでは、このところその勢いは失速しております。その一方で、大気汚染が深刻化している中国にあっては、これまでの物質を求める観光から、きれいな空気を求める観光へとシフトしており、地方のきれいは空気を堪能する“洗肺ツアー”なるものが静かなブームになっていると言われております。

このような動向を踏まえますと、清瀬市が持つ水と緑の豊かな自然環境はインバウンド対策における観光資源として十分に値するものと考えられます。また、訪日外国人が日本に不満を持つことの一つにWi−Fi環境の不備が挙げられ、平成29年度予算では公共施設へのWi−Fi環境の整備費用を計上しており、受け皿整備の面では一定の効果が期待できるものと考えております。さらに、このような環境が市内の店舗等にも波及していくことで、店舗の集客につながる可能性が高まりますので、今後検討していく必要があると考えております。

清瀬市のPRにつきましては、平成29年度にシティプロモーションの一環として、本市の魅力を広く発信していくためのPR動画を制作する予定ですので、海外に向けたPRも視野に入れ、検討してまいりたいと考えております。

いずれにしましても、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催がさまざまな分野でまちをさらに発展させる好機でありますので、東京オリンピック・パラリンピックに向けた本市の取り組み方針などの作成も検討し、全庁的に取り組みを進めてまいりたいと考えております。

インバウンドを清瀬に呼び込むことは現実問題大変なこと

数千万の人が日本に、また東京に来るということで、インバウンド、インバウンドと言っていますが、一口に言ってもこれは簡単なことではなくて、清瀬市に呼び込めるだけの素材が何があるのかということがあります。また、仮にあったとしても、それだけの人を呼び込むための交通的なインフラや、またお金を落としてもらうための飲食店スポットとか、そういう課題もありますし、そしてまた10人、100人の人が来ても経済振興にはならないわけで、来てもらうとしたら千人、万人単位の人が来てもらう必要があるということを考えると、それだけの人が来て治安がどうなのかとか、まち自体が混乱しないのかとか、さまざまな諸問題が発生してくると思います。ですから、本当にやろうと思ったら覚悟が必要なんだろうなと思います。課題はあまりにも多い。

そして、また今ご答弁にもありましたように、いわゆる我々が考えるのは、団体としてどっと清瀬駅に降り立って、どっとバスに乗って、どこかに行ってとかというようなイメージですが、ご答弁にあったように着地型観光というおっしゃり方をしましたね。恐らくツアーとして見て回って、すっと通り過ぎるのではなくて、滞在して、民泊とかそういうことなんですかね、恐らく着地型観光というのは。

そういうことだと、余り経済振興という部分ではそんなに役に立たないのかもしれませんし、滞在型という意味では、別に観光で来られているわけではありませんが、結核研究所には毎年何十人または何百人の方々が来られているということもあります。もちろん遊びに来ているわけではありませんから、経済に直接関係はないのかもしれませんが。そういう意味では、2019年、2020年というこの2か年を鑑みれば、団体としてインバウンドを呼び込んでいくべきなんだろうなと思います。

ひまわりフェスを参考にロジスティクスを

また、ロジスティックですよね。それだけの人を呼ぶということになれば、交通、特にバスなんかは定期運行だけで足りるのかということもあるし、清瀬市に呼ぶ観光ということになると、単純にひまわりフェスティバルだろうとかと思ってしまうんだけれども、現状、年間何万人の人に来ていただいている中で、大変混乱をしてしまう。車で来る方についても渋滞を起こしてしまったりとか、またバスの運行についてもなかなかうまくいかなかったりとかということがありますし、そうした交通機関との連携ができるのかということもあります。また、それぐらいの人が来るとなれば、観光ボランティアを募っていかなければいけないとか、大変なことですよ、インバウンドをやろうということになれば。

そう考えると、2019年まであと2年しかないし、2020年にはあと3年しかないし、長いようであっという間、短いこの期間でインバウンド対策をしていくというのは、なかなか不可能ではないかなと思います。

西武鉄道ひまわりフェスティバル
2017ひまわりフェスは西武鉄道もプロモーションに参加。


一番いいのは観光ツアーを組むこと

そこで私は、今回行政当局が都の補助でやられたような観光ツアーというのは一番いい形なんだろうなと思います。ツアーで来てもらって、都内から観光バスで来て、ばーっと通過していっていただくということになれば、それほど混乱もないと思いますし、ただしその場合は、どういう仕組みでお金を落としてもらうかということを考えないといけないと思います。この点も一口では言えない。

市長がかねて言っておられるように、ひまわりフェスティバルで大勢の人に来ていただいても、なかなかお金を落としてもらう仕組みができていないということがありますし、これも大変な問題だと思います。

ここで、もし、さっき私はひまわりフェスティバルと言いましたが、清瀬市にインバウンドを呼ぶとなった場合に、どんなネタがあるのかということをちょっと聞いてもいいでしょうか。何かお考えのものがあれば。

さっき、洗肺というお話、洗肺というのがネーミングがよくないですね、産廃みたいでね。肺を洗う洗肺、肺を洗うために清瀬市の、何しろ清瀬市はサナトリウムですから、肺を洗うには一番いいと思いますが、そういうことや、また何かお考えがあれば、企画部長、教えてください。

【答弁/今村広司企画部長】
先ほど申し上げました着地型観光、京都市の例ですと、要は現地に集合していただいて、10人、20人のグループがそこのガイド、ガイドさんもそこの地に根差した方にガイドになっていただいて、ふだん回れるようなところではない場所をめぐっていくというような、まち歩きツアーのようなものが幾つもメニューがありまして、それをたくさんメニューを出してやっていくということで考えれば、先日東京都の事業でやりました結核のまちツアーなどというのは、結核医療の尊い歴史が清瀬市にあるということをいろいろな方に知っていただくためには、ああいった事業をやることもいいと思いますし、清瀬市には豊かな自然がありますので、自然をめぐる、ガイドのような方が清瀬市の柳瀬川回廊等をめぐっていただくというようなことも、今回ご紹介した着地型観光の仕組みというようなことになろうかと思います。
結核だけでは観光のネタにはならない

今回やられた医療のまち、結核という部分での観光ツアーというのも、ある種マニアックというか、非常に専門性の高い、広く大勢の人に関心を持ってもらうネタにはなかなかなりづらい、観光ネタにはなりづらい。ただし、清瀬市の都市格を高める上では、かねてこれは市長がおっしゃっておられる、清瀬市がいかに人類のヘルス、または生命に貢献してきたかとか、そういうような部分での都市格を高める素材としては非常にいいんだろうと思うんですが、観光という意味ではなかなか結びついていかないのかもしれないなと思います。

近隣市と協力して“アニメ・コスプレツアー”を

また、私はさっき団体と言いましたが、単純な、それこそ何万人を呼ぶということではなかなかなりづらいけれども、私はネタとしては、かねて申し上げているように、清瀬市、または清瀬市近隣5市はアニメのまちであるという部分においては、アニメ素材というのは世界的な関心を生む素材でありますから、清瀬市を含めた東久留米市、西東京市、または東村山市も巻き込んでのアニメツアー。

では、清瀬市は何があるんだと。清瀬市のアニメはなかなかアニメスタジオぐらいしかないんですが、例えば東村山市はトトロのまち、または、ジブリは小金井市ですが、宮崎駿。東久留米市は手塚治虫の生家、それぐらいかしら。あと、西東京市はシンエイスタジオ、ドラえもんをつくっているアニメスタジオ。

そういうところをツアーでコースで回ってもらって、清瀬市はコミプラでコスプレフェアみたいなのをやってもらうんです。アニメつながりで。その中で、最終ゴールにしてもいいと思いますし、それを今コミプラでやっておられる団体の方々にご協力をいただいて、ちょっと大きなコスプレイベントを企画いただいて、それをうまく配置する。そして、ひまわりフェスティバルとも時期的に合っているとか、こう口で言うのは簡単なんですよ。では、ひまわりフェスティバルで何万人ベースの人が来ているところに、その上でまた何百人、何千人の外国人をどう呼べるんだということになると、またまたこれも大変なんですが、いずれにしても分散型と呼ぶよりは、そういう観光パックで、ツアーで呼び込むほうがまだいいんだろうなと思います。

コスプレの様子
コミプラひまわりでのコスプレの様子

いずれにしても、この問題は簡単に、仮にこれがいいというネタがあっても、ロジスティックをどうするんだということとかも大変ですし、なかなか難しい。アニメだけではなくて、3年前でしたか、市長にご企画いただいた保生園を含めた結核ツアーというのも、これはこれで一つ、全生園も含めたらもっとツアーになろうかと思いますが、これは今後の課題としてぜひご検討いただいて、そしてまた2019年、2020年では多くの観光客が来ていただかなかったとしても、一つの清瀬市の資源を広く世界に認知していただいて、長いスパンでもって観光客に来ていただくということも、長い目で見れば大きな戦略であろうと思います。

“ギブ&ギブ”の清瀬市

かねて市長がおっしゃっておられる人との取引、損得の話をお伺いしました。先に損が来て、徳というのは後で来るんだと。ギブ・アンド・テイク、先にギブ、与えるが来るんだと。テイク、もらうのは後なんだと。先にいろいろなことを提供して、お金をもうけるのは後でいいじゃないかという市長の哲学もあります。そういう意味では、清瀬市というのは今までずっとギブをしてきた、世界人類に向けていろいろなものを提供してきたということもありますし、また今後ご検討いただければと思います。  
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★東京オリンピック・パラリンピックへ、新体操のまち清瀬として機運醸成イベントを/平成29年3月議会

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2020東京オリンピック・パラリンピックへ向け、清瀬市としていかに盛り上がっていけるかは、本市として経済効果だけではなしに、広い意味での地域振興にとっても大変重要であります。何度も申し上げているように、この年、我が市にとって市制50周年の佳節であることも大変な好機であると言えましょう。

2020年のオリパラを清瀬市は“新体操”で盛り上がろう!!

これまで清瀬市としては、新体操を初め、何人もオリンピック選手を輩出してきたにもかかわらず、それほど市を挙げて盛り上がることはありませんでした。しかし、来る2020年へは、東京開催ということもあり、しっかりと時間をかけて盛り上がりへの下地としての応援体制をつくっていただきたいのです。

とはいっても、残念ながら東京大会の出場予定選手に清瀬市出身の選手は今のところはいらっしゃらない。しかし、清瀬市出身選手はいなくても、清瀬市の藤島新体操クラブは新座市の選手を五輪強化選手として大会に送り出す予定と伺っています。やはり清瀬藤島クラブは、日本新体操界にとってはなくてはならない存在なのです。

機運醸成イベントに清瀬市出身の元オリンピアにご協力いただこう!!

そこで、新体操のまち清瀬として五輪までの3年間、しっかりと五輪への機運醸成プロモーションを行ってはいかがでしょうか。具体的には元オリンピック選手である川本ゆかりさん、山尾朱子さん、サイード横田さんにご協力いただき、清瀬市最大のイベントである市民まつりにて東京五輪へのキャンペーンをしたり、市報などの媒体を利用して、清瀬市のオリンピックへの取り組みを最大限にアピールするのです。

サイード横田仁奈
2012年の五輪出場を祝してサイード横田さんと。右はふじしま先生

もちろん清瀬市ゆかりの選手ではパラリンピックの土田和歌子さんもいらっしゃいますし、新体操だけでなく、清瀬市ゆかりということで女子サッカーを応援するのもよいでしょう。いずれにしても東京オリンピック・パラリンピックの国を挙げての熱狂を少しでも我が清瀬市にシンクロさせて、市制50周年も盛り上げ、地域振興への起爆剤にしていきたいと思います。ご所見をお伺いいたします。

【答弁/栗林昭彦教育部参事】
議員ご指摘のとおり、これまで清瀬市の新体操クラブから3名のオリンピアンを輩出しており、清瀬のまちがスポーツを通じて、また2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機として、本市のまちづくりの大きな力とするためにも、関係者とも調整しながら、機運醸成を図る必要性は高いと認識しております。

現在、東京都は機運醸成のため、オリンピック・パラリンピック啓発イベントなどを各地域で企画して、醸成を図ってきているところでございます。

ただいまご提案いただきました機運醸成イベントの実施につきましては、対象選手やチームの存在が明確になることによって、応援や激励などの市民の意識が高まることになりますので、当面は東京2020年大会横断幕などを各公共施設等へ配置し、生涯学習関連の事業等において、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の啓発ならびに機運醸成を図ってまいりたいと思います。

また、オリンピアンを輩出している本市として、市制50周年などの節目を迎えることから、どのような取り組みができるのか、スポーツ関連団体などと相談しながら進めてまいりたいと考えております。

何十年ぶりの東京オリンピックですから、それは盛り上がりますよ。だけど、他人ごとで盛り上がるよりは、我がこととして盛り上がることが大事なことでありますし、オリンピアンというんですね。元オリンピック選手のこと。格好いいですね。せっかく元オリンピアンが3人もいらっしゃって、また我々余りよく知らなかった前回の宇都宮選手とか、そういうことも含めれば、オリンピアンというのはもっといらっしゃるのかもしれませんし、せっかくそういう方々がいらっしゃって、特に新体操については元とはいえ、まだまだ現役でもできる20代もしくは30代前半の方々ですから、ぜひこの3年間で有効にご協力いただいたらいいと思うんです。

2020東京五輪へは新座市出身のふじしま教室の選手

今回出られる強化選手の方は新座市の方なので、その選手を立ててということはなかなか難しいとは思いますが、でも五輪までの機運醸成イベントの中では、その元オリンピアンの方3人を清瀬市民ですから、それは十分にご協力いただいたらいいんだと思います。

そういう意味では、さっきのインバウンドの話等を含めて、これは長期的かつ体系的にどうしていこうかとお考えをいただく意味では、かつて多摩国体準備室でしたか、そういうのがアミューにありましたが、ああいうふうに組織に一つのセクションとして、この2年、3年をどう盛り上げ、経済振興にもつなげ、そして市民の地域づくりへのやる気にもつなげ、最終的には50周年を盛り上げるということを一つのセクションとして立ち上げていくというのはいかがなものでしょうか、企画部長。
【答弁/今村広司企画部長】
東京都の課長にも前に来ていただいて、この東京オリンピック・パラリンピックが地域活性化の絶好のチャンスなんだというような講演もいただきました。これは全庁的に取り組んでいかなければいけない課題だと思っておりますので、組織的にどうしていくのかというのも今後検討していきたいと思います。

多摩国体でも、もちろん補助があったんでしょうが、例えばそろいのポロシャツを着たり、そろいの黄色とかオレンジとかのジャンパーを着たりとか、一つの庁を挙げての盛り上がりというのが市民に伝播していくということもありますので、ぜひセクションをつくって体系的にお考えいただけたらいいかと思います。

【関連】
下宿体育館の機能性を高め、下宿地域をスポーツ特化地域に/平成28年12月議会  
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★駅前アミュービルに健康センターを/平成29年3月議会

駅前アミュービルに健康センターを

現在、2021年の竣工へ向け市庁舎建設計画が進められている中で、市内に分散している部署、例えば下宿のごみ減量推進課やアミュービルにある生涯学習スポーツ課の役所への集約化も予定されていると思います。このことは単に分散している部署をまとめようということだけではなくて、現在ある公共施設のあり方を再検討していく公共施設総合管理計画に基づく取り組みであろうかと思います。

その中で私は、健康センターのあり方についての再検討が重要課題だと思っています。健康センターは健康教育並びに健康相談及び指導に関すること、健康診査に関すること、疾病予防に関すること、機能訓練に関すること、健康増進に関すること等を行うよう条例によって定められています。これらは直接的に市民の皆様を対象にした事業であることは言うまでもありません。

アミュービル
駅前の好立地にあるアミュービル


健康センターはどこにあるべきか?

医療のまち清瀬の看板事業であり、施設としてもその中心拠点になるであろうと思います。現在、健康センターで行われている主な事業として、乳幼児健診などの各種健診や各種予防接種、または健康セミナーなどがありますが、きのうの答弁でも新年度の新事業として行われるネウボラは、この健康センターがフルに活用される事業なのだと思います。いずれも妊産婦や小さなお子様、赤ちゃんを連れたお母さん、そして高齢者の方々がその対象となります。

その方々にとって現在の健康センターは市内のどこからでも簡単に来れるという場所にはありません。例えば、野塩地域の方々にとっては、車のない方の場合、電車かきよバスで清瀬駅まで行って、バスに乗り換えるという不便さがあります。南口地域にお住まいの方々にとっても同様であります。

このように本来健康センターは交通至便の地にあるべきで、その点では清瀬駅前のアミュービルであれば、市内どこからでもバスや電車で乗り換えなしに1本で来れるという最適の場所です。

生涯学習スポーツ課の役所への移転、またさまざまな本市の施設の統廃合場所移転を検討する中で、ぜひ健康センター機能のアミュービルへの移転をご検討いただきたいと思います。ご所見をお伺いいたします。

健康センター
役所に隣接している健康センター

【答弁/今村広司企画部長】
アミュービルへの移転は、駅前という立地から市民の利便性を高めることにつながる一方、今後の施策展開の方向性や施策の現状を踏まえますと、課題もあると考えております。

一つは、市役所内にあるさまざまな組織との連携であります。例えば、乳児家庭の全戸を訪問するこんにちは赤ちゃん事業では、出産後にご提出いただく出生通知票を母親と面談する手がかりとしておりますが、この出生通知票は市民課に出生届を出された際や、子育て支援課に乳幼児医療の手続をされた際に、庁舎の隣にあります健康推進課にご案内することで、できるだけ全てのお母さんと赤ちゃんの支援につながるよう努めております。

また、妊婦の方や小さいお子さんがいらっしゃる世帯の方が他の区市町村から転入した場合は、市民課から健康推進課へご案内し、必要な手続をしていただいております。

こうした健康センターと市役所が隣り合っているという環境は、平成29年度から実施する妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援、ネウボラ事業においても重要な基盤であると考えております。

もう一つは、設備面の課題であります。健康センターには各種健診事業や離乳食教室などを実施するための歯科健診診察台や水場、調理室などの特殊な設備が必要となり、設備面での課題も大きいと考えられます。新庁舎建設に伴い、現在アミュービル内で業務を行っております生涯学習スポーツ課は組織間連携の強化や窓口利便性の向上のため、新庁舎内に移転する予定となっておりますが、会議室や講座室、アミューホールなど、生涯学習センター機能について、新庁舎に移転する予定はございません。こうした市民の皆さんにご利用いただいている公共施設としての機能につきましては、今後公共施設の再編の中で検討をしてまいりたいと考えております。

今回私が言いたかったのは、清瀬駅前一等地にあるアミュービルという公共施設の使い方です。そこのあり方として、どうなんだと。地価は高いですから、駅前一等地に。そこのアミュービルで今展開しておられるああいうものがある。もっともっと市民ニーズの高いもの、セクションを持ってくるべきじゃないか。それは公共施設総合管理計画の中での位置づけだろうということで、企画部長にご答弁いただいたわけです。

きのうから大変盛り上がっていましたネウボラについても、健康センターがこれは中心拠点になってくるでしょう。そういう意味では、今まで以上に健康センターというものが注目され、利用されてくるということになります。

私はさっき新生児健診だとかさまざま言っていましたが、現状の健康センターの利用について、ネウボラは大体わかったのであれなんですが、現状の健康センターの利用について、どんな感じかご答弁いただけないでしょうか。
【答弁/八巻浩孝健康福祉部長】
健康センターで行っている事業は多種多様ではございますが、大きくは健康診断系、それから教室系に大別されると判断しておりまして、診断系は議員からもご紹介いただいた乳幼児健診であるとか、それから親子で行う歯科健診、それから大人の方では大腸がん検診、胃がん検診などを行っております。これは当然、受診者及び医療スタッフ、それから健診によっては保健師、助産師、保育士などの受診者以外の方も健康センター内にいるという状況があります。

教室系では、両親学級、親子歯みがき教室、健康大学、それから各種の料理教室、シェイプアップ教室など、それから腰痛、ひざ痛の予防教室などの受講者、それから講師が健康センターを利用している状況にありまして、今非常に参加率の多い事業においては、健康センターではおさまり切らずに、けやきホールやアミューホール、児童センターなどもお教えをしている状況にございます。
さまざまな健診や教室を行う中で、本市の職員、つまり健康推進課にいらっしゃる方がどういうふうに絡んでいるのか。当然ドクターとかナースの職員はいらっしゃらないと思うので、医師会とかそういうところから派遣いただくんだと思うし、大腸がん検診なんかも、そこで内視鏡をやるわけではないでしょうか、恐らく採便するんでしょうね、違うのかな。

課は役所で器としての健康センターは駅前に移転してもいいのでは

つまり健康推進課があって、健康センターという器があって、保健師ぐらいは健康推進課の職員としていらっしゃるのかもしれませんが、つまり健康センター機能があっちに行ってしまっている。健康推進課はあそこにあるとしても、このままあるとしても、健康センター機能が向こうに行ってしまって、一部健康診断とかそういったことを日常的に運営するスタッフは当然常駐しなければいけないと思いますが、今健康推進課には保健サービス係と健康推進係と二つ係があって、健康推進課の中で健康センター機能を運営するスタッフだけがアミュービルに行くとか、そういうことというのはどうなのですか。
【答弁/八巻浩孝健康福祉部長】
現在、企画部長のお答えとも一部重複しますが、健康センターの中には健康診断を行うときの専門機器とか滅菌機であるとかそういった機械もかなり存在しております。また、胃がん検診のときにはバリュームを飲むためのバスをちょっと大きくしたような車も来るような状況がございますので、物理的に駐車場スペースであるとか、あとは子どもさんを連れて来られますのでベビーカーの置く場所とか、そういった物理なスペースも必要で、今の健康センターでは何とかおさまっているかなという感じがしております。
人というよりも物理的なハードの面で無理じゃないかとおっしゃっているんですね。もちろんハードの面というのはあるのでしょうが、大きな器としては十分対応可能なわけで、付帯設備としてのハードが難しいというお話だと思うんです。

地理的にはどこからでも乗り換えなしに来れるアミュービル

利便性からいうと、交通の便の悪い市役所に来てもらうよりは、駅前の一等地ですよ。竹丘、梅園、松山からも来れるし、野塩の方も来れるし。今この近辺の人はもちろん遠くなるわけだから不便になるかもしれませんが、それでも1本で来れる。平等な位置になるわけです。

清瀬市地図

それから、産業振興の面からいっても、ここで大勢来てもらっていろいろな健診を受けたり、教室に来てもらっても、何か帰りに買っていこうといってもパンぐらいですよ。JA東京みらいで買えるけれども、大体午後を過ぎると売っていないし。そういう意味では、駅前であれば西友で買い物を当然しますし、車で来る方だって、クレアビルの駐車場にとめてくるわけだから、そういう意味では私は1本でクレアの駐車場に行って、デッキを通って、将来的にはアーケードもつくったら、もう雨に濡れずに来れるということもあるし、そういう交通利便性もあると思うんです。

ぜひ、もちろん簡単ではないと思うんですが、今後庁舎が完成していくに当たって、また計画していく中で、要するに庁舎の考え方だって、これからは場所とり、いかに自分のセクションで面積をとれるかになってくるわけでしょう。1平米でも多く自分のセクションをとりたいわけだから。

そうなってきたら、役所の限られた本社機能、本社の中に何が必要なのかを考えてもらいたいわけですよ。市民にとって一番いい場所は、市民にとって一番いいところに置けばいいわけですし、そういう意味では健康センターだって、役所でしかできないこと、または役所でやったほうがいいことをもっともっと厳選して、ブラッシュアップして、それでまた健康増進室も私はできたらアミュービルに行ってもらいたいぐらいです。そうしたら、健康センターも十分使えるし、すごくいい使い勝手になると思うんです。本当は健康増進室のことももっとお伺いしたかったんですが、次回にします。

駅前に健康センターができれば“医療のまち清瀬”を象徴する

医療のまち清瀬、その清瀬駅の駅前にあるアミュービルは、私は将来的には健康を象徴するビル、医療のまち清瀬を象徴するビルとして健康センター機能があるとなってもらっていったらいいなと思います。これはもちろん、ネウボラは春を明けて新年度から始まりますが、アミュービルに移転というのは来年とかそういう話ではありませんので、当然2021年以降の話ですから、ぜひ時間をかけてご検討ください。  
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★コンビニ各社との提携を進めよう/平成29年3月議会

コンビニ各社との提携を進めよう

今般清瀬市では、株式会社セブンイレブン・ジャパンと地域活性化包括連携協定を締結されました。発表によれば、清瀬市と株式会社との包括連携協定は今回が初めてであり、今後定期的な協議を通じて、高齢者・子どもの見守りや防災・防犯などについて連携を深め、地域活性化と市民サービス向上を目指しますとのことでした。

セブン-イレブン・ジャパンと「地域活性化包括連携協定」を締結

株式会社セブン-イレブン・ジャパンと「地域活性化包括連携協定」を締結 (2017.2/28 清瀬市HPより)

現在、コンビニエンスストアはある一定のエリア面積には必ず1軒はあるため、その地域にとって買い物だけではなく、さまざまな面で重宝な拠点となっています。特に最近セブンイレブンでは500円以上の買い物でも配達サービスも開始したため、高齢者の買い物難民にとってなくてはならないお店となっています。

買い物だけではなく、様々にコンビニと連携しよう

このようにコンビニは、本市の発表にもあったように、高齢者・子ども、防災・防犯、さまざまなテーマでその地域の諸問題の解決を図るかもしれないという潜在価値があるのです。

そこで何点かお伺いいたします。清瀬市ではこれまでコンビニとの連携は税金の収納にとどまっていると思いますが、この協定締結による具体的な狙いは何なのでしょうか。また、今後セブンイレブンだけではなく、他社のコンビニとも協定締結をし、市内を網羅する地域拠点として位置づけていっていただきたいと思います。ご所見をお伺いし、以上で壇上での発言を終了といたします。

【答弁/今村広司企画部長】
社会情勢の激しい変化に対応しながら、高度化、複雑化する地域課題を効果的に解決していくには行政だけでは難しく、さまざまな地域の方々と協働できる仕組みをつくることがまちづくりの基盤として重要であると考えております。

このような中、2月16日に株式会社セブンイレブン・ジャパンと地域活性化包括連携協定を締結いたしました。今後、連携を進めていく分野としては、子育て支援及び青少年の健全育成に関することを初め、高齢者や障害者の生活支援に関すること、地域や暮らしの安全・安心に関することなど、市民サービスの向上に資する幅広い分野にわたっております。

セブンイレブンは現在市内に10店舗あり、24時間、市民生活の身近な場所で事業を展開しており、連携・協力を深めていけば、きめ細かい市民サービスが可能になることが期待できます。

今後は定期的に意見交換を続けながら、実施事業の具体的な協議をお願いしていきたいと考えております。

また、他社のコンビニとの連携につきましては、各社の意向確認や先行団体の状況把握などを進め、セブンイレブン・ジャパン同様に市民サービスの向上に資する幅広い分野での連携・協力をいただけるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

ということで、今回のコンビニとの提携ですが、これは本当にすばらしいですよね。これはどっちから言ったんですか。こっちからやってくださいと言ったの、向こうからあったんですか、企画部長。

【答弁/今村広司企画部長】
セブンイレブン・ジャパンからご提案をいただきました。

願ってもないですね。私もかねて中里団地地域の方の買い物対策として、セブンイレブンがなくなったことの大変さというのはかねがね思っていて、野塩一丁目にセブンイレブンがあるんですが、そこが野塩団地の方々にとっては大変重宝です。野塩団地の方はかねて言っているように、いなげやに買い物に行くには地獄の坂を上らなければいけない。行くのも上るのが大変だけれども、帰りは荷物を持っておりなければいけないというこの大変さを考えると、セブンイレブンは多少高くても、500円以上のものを買えば配達してくれるんですよ。これは非常にありがたくて。

中里地域のセブンイレブンがなくなったときに、野塩のセブンイレブンのオーナーの方にご相談をしました。中里地域まで配達していただけませんかとご相談をしたらば、いや今新座市の新堀の方からも頼まれていますと。とてもじゃないが、これ以上のキャパはできません。当然ですよね。あの中には常時2人ないし3人しかいないわけで、その中で配達業務までやろうと思ったら、それはセブンイレブンだって大変で、そういう意味ではコンビニエンスストアが持っているポテンシャルというのは物すごく高いと思います。

7-11の配送用自動車
配達用に街を走る7-11の配送カー

救急救命のAEDにしても、コンビニにあれば本当に便利ですよ、24時間開いているわけだから。公共施設にあっても、公共施設は24時間あいていないわけで、そういう意味ではいろいろな意味でのコンビニ連携のポテンシャルというのは考えられると思います。

清瀬市内にはコンビニはセブンイレブンだけじゃなくて、いっぱいありますから、ぜひ地域ごとの課題というのは、買い物難民だったり、いろいろな地域ごとの課題があるわけで、コンビニとどういう連携ができるのかということをぜひご検討いただきながら、さらなるコンビニとの連携を期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  
Posted by takosuzuki │

2017年08月15日

★下宿体育館の機能性を高め、下宿地域をスポーツ特化地域に/平成28年12月議会

下宿体育館の機能性を高め、下宿地域をスポーツ特化地域に

この夏、日本中を熱狂させたリオデジャネイロオリンピックは数々の逆転劇でのメダル獲得や、陸上400メートルリレーでの初メダル、そして史上最多のメダル獲得など、かつてないほど注目された、また、関心の高かった五輪となりました。

それは、来る2020年の東京大会が決定後だったことも否めませんが、何より国として、五輪選手に強化予算をつけ、日本選手が世界の強豪選手と伍する戦いができるようになったことが挙げられると思います。

清瀬市は新体操の街

そして、我が清瀬市では、これまでよく知られているにもかかわらず、それほど本市として五輪選手を出したと盛り上がっていない感のある競技に新体操があります。清瀬市には、新体操クラブとして藤島新体操クラブがあり、藤島先生が育てられ五輪に出場した選手は、1992年のバルセロナオリンピックに出場された川本ゆかりさん、1996年のアトランタオリンピックに出場された山尾朱子さん、そして2012年、先々のロンドンオリンピックに出場されたサイード横田仁奈さんと、私が知るだけでも3人もいらっしゃいます。それ以外にも、オリンピック出場は逃したものの、五輪強化選手として選抜された選手は4人おり、それぞれ全日本で活躍をされたそうであります。

現在、清瀬市のスポーツは、内山サッカー場を旗印としてのサッカーのまちとしての印象がありますが、清瀬市出身のサッカーのメジャーチームに所属する選手はまだおらず、実は新体操こそオリンピック選手を3人も輩出する清瀬市を代表するスポーツと言えるのです。

新体操の練習場として十分な施設に

そこで、その清瀬市の新体操の練習会場たる下宿体育館ですが、新庁舎完成後の次の改修施設となっていることもあり、主に新体操に焦点を当て、広さと高さを十分にとった改修を施し、より優秀な選手が育成できるよう、施設の面からサポートしてはいかがでしょうか。あわせて、体育館を練習会場としてだけでなく、大会等も開催できるよう、四方から観戦のできるアリーナ型に改修してはいかがでしょうか。

また、サッカー場、テニスコート、野球場などを擁する内山グラウンドから、この体育館までの下宿エリアを、スポーツ特化地域としては整備してはいかがでしょうか。関越自動車道所沢インターチェンジから近く、また、武蔵野線新座駅からもそれほど遠くないという交通アクセスの至便さから考えれば、関東圏の大会を開催できると思うのです。ご所見をお伺いいたします。

【答弁/石川智裕教育部長】
昭和52年に下宿体育館、下宿地域市民センターとともに供用が開始され、306席の観覧席を持つ市民体育館として多くの競技等にご利用いただいております。

議員ご提案の新体操に焦点を当てた体育館の機能を高めるための改修でございますが、今後、体育館を含む下宿地域市民センターは新庁舎事業後、耐震化を図ることとしていますが、その際には、現在策定しております公共施設等総合管理計画を踏まえながら、どのように再整備または再配置していくか検討していきたいと考えております。

また、下宿エリアのスポーツ特化地域としての整備でございますが、議員ご提案のとおり本市の大きな特徴であり、サッカー場、体育館等の他の施設と連動して、エリアとして整備することは、まちづくりの観点からも有効と考えられます。

このことから、これについても総合管理計画の考え方を踏まえながら検討していきたいと考えております。

下宿体育館
現在の下宿体育館。耐震性に問題がある。


下宿体育館のご答弁では、今後、公共施設の総合管理計画の中で検討していきますというお話でした。もちろん清瀬市が新体操について何もしていないということじゃなくて、ちょうど4年前ですかね、市長のお計らいか本市当局のお取り計らいで、サイード横田さんの記念撮影会に、AKBみたいですが、我々議員全員で参加させていただいて、本市としてもできる限りのことはこれまでもしてこられたんだと思います。川本ゆかりさんについても、また山尾朱子さんについても、壮行会とか、恐らくそういうことはされたんだと思うんですが、やはり今どっちかというとサッカーがちょっとフィーチャーされている感があります。

だからここでもう一度、新体操のまち清瀬というのを再確認していきましょうよというのが今回の意図です。

2020年東京オリンピックにもふじしま体操クラブの選手が出場予定

2020年の東京オリンピックに、じゃ藤島新体操クラブとして出るのかという話ですよね。調べました。そうしたら、藤島新体操クラブで1人、2020東京オリンピックの強化選手に入っているそうです。残念ながら、その方は新座市の方だそうですが、清瀬市の藤島クラブ出身。つまり強化選手一覧というのがあって、日本全国からオリンピックに出る強化選手を出してくるわけですよ。藤島クラブと書いてあるわけですから、これは清瀬市の藤島クラブ、清瀬市出身、清瀬市としては、これは十分誇りになることじゃないかと思います。

過去の清瀬出身オリンピアンもまだ市内にて活躍

過去のオリンピック出場された選手の方々はどうしているかというと、これはあるところで市長が西東京市の議員の方と懇談されているときにちょっと聞いたので、その方にちょっと聞いてみましたら、川本ゆかりさんは現在、清瀬市で新体操を教えていらっしゃるそうです。藤島クラブでも教えていらっしゃるそうです。サイード横田さんについても、現在大学生だそうですが、藤島クラブでコーチをしているということです。

現在進行形で藤島クラブは育成されている。ただし、指導者、藤島先生自体も、やはりだんだん高齢になっておられるし、ずっとということはもちろんない。もしかしたらどんどん少なくなっていくかもしれませんが、そして後継者の方々も清瀬市の中で育ってきている。ということは、やはり清瀬市も大事にしていかなければいけないと思うんですね。

下宿体育館は"改修"か“耐震補強”か

現実問題として、言うことはおもしろいが、じゃ実際、耐震改修だけじゃなくて、全面改修というか再整備できるのかといったら、今回の新庁舎の一連の流れでも、耐震改修か建て替えかというのは大変議論を呼びましたが、それはやはりお金の問題で、それは簡単な話じゃないということです。

東久留米市の例を参考に都や国からも援助を

東久留米市が、もう今から十数年前ですが、新体育館をつくったときに、私もこけら落としのときに見せていただいたんですが、あの建物の下は大きな空洞になっていて、真横の川が洪水したときのための貯留槽になっている。あの立派な建物をつくった際には、恐らく何らか、その東京都の予算をうまく何か使ったりとかしたりしたんじゃないかと思うんですが、もしそこら辺、東久留米市の例がわかれば、あと5分しかないので、すみません、30秒で。
【答弁/石川智裕教育部長】
詳しいデータではないんですが、大まかの大体建設費本体が17億6,000万円程度に対し、書類上、国費と都費を合わせて大体8億4,000万円と聞いていますので、大体47.7%が特定財源、その他事業費全体で42億何千万円と聞いていますが、ということでございます。
42億円というのは、本当に庁舎が建ってしまうぐらいの予算ですが、そのうちの40%……〔「47%」と呼ぶ者あり〕47%ね、だから、何かいろいろ実際、そうしようと思うといろいろな知恵が湧いて、何とかしていくものだなと思います。

国の新体操連盟とか、そういったのから援助をもらうとか、もしくはこれだけ清瀬市としてオリンピック選手を輩出しているんだったら、JOCからも何かお金が取れないかとか、いろいろな知恵があるんじゃないかと思うんですが、ぜひちょっと検討というか、していただければと思うんですね。

アリーナ式の体育館にしては

現状の体育館は柔剣道場があったりいろいろな施設があって、総合体育館になっているわけですが、何でもできる体育館にする必要はないと思うんですよ、やはり。これだけ市内に小中学校があって、体育館もあるわけですから、バスケットボールやバレーボールがするのはもう各それぞれの地域の学校の体育館を使ってもらうとか、そういう意味では下宿の体育館は、ある意味多目的に、多目的というと、それ自体もまたあれですが、私ちょっと申し上げたように、アリーナで上が4面が見られるような形で。そうすると、もちろんスポーツ施設だけじゃなくてイベントにも活用が可能だし、この間の会派視察で洲本市に行ったときに、洲本市がまたそういう例で、非常に好評を博して、またいろいろな活用の仕方ができているという話を伺いました。

そこから着想したんですが、防音ができるようにするとか、また新体操ですから、ある意味4面のどこかちょっと鏡が使えるようにしたりとか、何しろ新体操に特化するというのは何かというと、天井を高くすることだそうです。バレーボールだって高く打ち上げるわけだから、天井はあれなのかなと思うんですが、新体操はやや高いそうですね、投げるので。

下宿地域一帯をスポーツ特化エリアに

また、洲本市の例でいうと、その体育館は市内の幼稚園、保育園の運動会にも使っているということでした、屋内型運動公園として。そういう使い方ができるところにできたらと思うんです。

新庁舎ができた後には、ごみ減量化の建物というか、地域もまた、どうするかと考えなければいけないし、清柳園もありますし、現状の下宿体育館の課題は駐車場が少ないことですが、あそこら辺、野球場も含めて、全面的にちょっとどうするかという検討をしていけないかということなんですよ。

また、駐車場をつくるとなると、場所を圧迫してしまうので、せっかくだから、川のあちら側、所沢エリアがあれだけ空き地や畑がいっぱいあるので、駐車場として金山コインパーキングのような例で、借りて駐車場運営をするか、または駐車場運営していただくか。そうして下宿体育館の駐車場はもうあっちにして、歩いたってたかが知れているわけですからね、1分もかからないわけで。そういう形で、うまく下宿エリア一帯、新体操もできる総合というか体育館もあり、野球場もあり、何しろ内山もある。

下宿エリア図
下宿エリア図。赤丸がスポーツ施設。施設が密集している


清瀬出身のJリーガーが誕生した!!

私、サッカーでメジャー選手いないじゃないかと失礼なことを言ったんですが、実は来季から大宮アルディージャというJ1のチームがあるんですが、ここに清瀬第四中学校出身者の方が、今から3年前、中学校を卒業してすぐに、そこに入団をされて、もちろん自分で入れませんから、野球と同じで、プロチームというのは自分で入りたいと言ったって入れませんから、請われて入って、実は今、だから18歳ですね。来年高校卒業の年になると思うんですが、だから来季はトップリーグ、野球でいう一軍に登録が決まったそうです。

だから、いよいよ清瀬市出身のメジャーリーガーも誕生ということになりますので、やはりこのスポーツ全体の清瀬市という側面もご検討いただく中で、ぜひこの下宿体育館もご検討いただければと思います。  
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★秋津駅北口住民の南北往来の無料化を/平成28年12月議会

秋津駅北口住民の南北往来の無料化を

西武池袋線秋津駅は、西武池袋線の中でも数少ない地上改札の駅です。駅には北口と南口があり、それぞれに改札があり、自分の乗りたいホーム側から改札に入れば、階段を上がることなく直接ホームに行くことができるため、使いようによっては大変便利な駅です。

秋津駅をはさんだ南北間は踏切しか往来手段がない!
しかし、近隣の住民、特に秋津駅北口の野塩一丁目地域にお住まいの方々にとっては、秋津駅の南側に行く際は、山本病院前の踏切か、駅西側、新秋津駅側の踏切に大きく迂回するしかありません。本来は、駅の橋を利用すれば最も近道となりますが、そのためには入場券を購入しなくてはならず、片道150円、行って帰ってくれば300円もかかるのです。まして事故等で踏切が遮断されてしまうと、完全に交通が断絶してしまうということも起こり得ます。

秋津駅北側の様子


そもそも天下の往来にあって、公共施設に準ずる鉄道施設が行き来を遮断しておいて、駅向こう、線路向こうへ行くのに、遠回りか通行料をよこせとは無茶な話ではないか。ほかのほとんどの階上改札のある駅では往来はただなのに、秋津駅だけ入場券というのも納得がいきません。

そこで、その地域にお住まいのわずか数十世帯の方々だけへの対策として、何らかの往来がフリーとなるパスを発行できないか。市民生活向上のために、西武鉄道への交渉ができないかをお伺いいたします。

【答弁/黒田和雄都市整備部長】
この秋津駅につきましては、線路の南北を行き来するためには踏切を渡るか、駅舎の構造上、一度ホームに入場しないとなりません。

現在、このように駅舎が橋上化、いわゆる駅舎機能をプラットホームの上階部分に集約した鉄道駅のことでございますが、この橋上化がされていない駅は、西武池袋線の池袋、所沢間の駅舎の中では秋津駅のみでございます。

この駅以外はどの駅も、駅前の再開発事業や付近の幹線道路の整備等に合わせて駅舎の改修が行われており、同時に利用者の増加や今後の高齢化等に対応するため、バリアフリー化やエレベーター、エスカレーター、自由通路などの設置をしているようでございます。また、最近では駅ナカ店舗などの整備がされるなど非常ににぎわいを見せているようでございます。

そのような中、秋津駅北口地域にお住まいの数十世帯の方々だけに駅舎を通行できる無料パスを発行できないかというご要望でございますが、このような例があるかどうかも含め、西武鉄道に確認いたしました。

まず、今までパスカードの発行につきましては、発行したことがなく、難しいのでないかということでございます。

次に、事故などで踏切の利用ができないときの対応をお聞きしましたところ、原則、ホーム内に入る場合には入場券の購入をお願いしているとのことでございました。

一方、JRでは事情が多少違い、パスカードの発行という例ではございませんが、駅ナカ店舗を利用する場合は無料でホームを通行できるとか、近い将来、自由通路の建設予定であるため、その間、期間限定で自治体が一部、高齢者等を限定としての補助をしているような例がございました。

しかし、いずれの例も駅の規模が秋津駅よりも相当大きく、踏切までの距離も離れているようでございます。

以上のように、仮に実施するとしても、鉄道事業者か自治体のどちらかが財政的な負担をすることになることや、ご提案の北口にお住まいの数十人のみのサービスに、市民のご理解を得られるかどうかを考えますと、現状では難しいのではないかと思っております。

この問題を解決するには、やはり駅舎の改修が最善の方法であると考えております。しかし、駅舎の改修となりますと、駅前などの再開発に伴って実施されますので、ご承知のとおり相当な時間がかかります。したがいまして、その間はご通行の皆様にご不便をおかけすることになりますが、今までどおり踏切や入場券のご利用をお願いしたいと考えております。


【答弁/渋谷金太郎市長】
1週間ぐらい前ですが、来年に向かってといろいろ考えていたときに、はっと気がつきました。秋津駅に関することです。

来年は秋津駅開設100周年だと。大正6年、1917年に秋津駅が開設されて、清瀬駅より先に秋津駅が開設されているんです。たしか清瀬駅は大正13年ごろです。結局、いろいろなやりとりがあったもので、秋津駅開設は清瀬市全体から見たら注目されてこなかった。

それを今ここでもう一度、秋津駅開設100周年をしっかり受けとめていくことで、こうした、その流れで、ついでに、もう一度西武鉄道と、何とか100周年だからちょっと考えてくれないみたいなことも言えるかなと。

来年、野塩は3月だね、八幡宮様が完成するのは。〔「5月」と呼ぶ者あり〕そういうお祝い事もあるし、100周年の場合、それは東村山市と半分ずつだから、やると大ごとになってしまうが、ただ、野塩地域の大事さ、東星学園のところにフロジャック神父の療養農園が開設されたわけで、当然、秋津駅から通われただろうなと。

そういう歴史やらに、もう一度ちゃんと光を当てて、2017年秋津駅開設100周年で何か、やはり野塩はひとつ大きな役割を果たしてきたということを進めていくことで、野塩地域の活性化が図られていくのではと。

もちろん病院にも、今後も継続して歩道拡幅とかそういった問題については、なかなか簡単じゃないんだが、そういう、とにかくあそこの踏切は一番危ないんだから、何とかしていかなければと思っていたりしていて、とにかく100周年だということをしっかり地元の議員として、そうそう、地元の議員として、だからもしかしたら釈さんを呼べるかもしれない。斉藤実議員が釈家と全くのお友達と、釈由美子さんの家族とお友達だということをきのうお聞きしました。まあいろいろ何かいい話題が野塩を生んでいくことができるんじゃないかと思っているところです。
現状、駅向こうに行くには入場券を買わなくてはならない。
ご答弁では、要するにフリーパスは無理で、駅舎改修によって階上改札にするしか方法はないとのことでした。しかも、池袋所沢間では地上改札なのは秋津駅しかないというお話でした。しかし、階上よりも地上に改札があるほうが地元の人にしてみれば大変便利な面もあるんです。そのままホームに入れるので、確かに便利は便利なんですが、タダでは向こう側には行けない不便さがある。私は朝、駅に立っていますと、駅向こうのファストフード店に、250円の朝ご飯を買いに行くのに、往復で300円払うんだと。これはどうなんだと。切々訴えられました。私もそんなのだって、しようがないじゃないですかと言ったんですが、よくよく考えればしようがないこともないわけで、秋津駅だけなのですから、階上改札でしないのが。

秋津駅前図
赤丸のところが踏切。ここしか通行手段がない。


階上改札はなんのためなのか
ところで、その階上改札にするのはどういう意味があるのでしょうか。それ何かご存じだったら。
【答弁/黒田和雄都市整備部長】
階上というか橋上改札ですね。駅舎の橋上化ということなんですが、今、ご承知のように西武線各所で連続立体という作業、事業をしていると思うんですね。これはいわゆる幹線道路の交通渋滞を、踏切によって遮断されて交通渋滞が起こることを防ぐ、何とか減らそうということで、線路の橋上、要は連続立体化事業を進めています。

そういったところにつきましては、ご承知のように駅舎につきましては、当然立体になりますので下が空きます。下が空きますと、下はもう通路で通行できます、普通の方たちは。そこに改札を設けるというやり方がまず一つあると思います。それは改札一つで、あとは階段で各ホームに上がっていきますので、改札が一つになるという利便性が、効率がいいということがございます。

それと、清瀬みたいなところにつきましては、幹線道路がご承知のように、アンダーパスで下をくぐるようになっていますので、こういったところは連続立体事業はしないということで、そうなってくると、今度は、じゃ駅舎をどうするのとなったときには恐らく、先ほどの答弁の中にもありますが、駅前の開発だとか、そういったものに合わせて、当然自由に通路ができますので、人が多く集まってきますので、そうすると駅舎だけの改修では追いつかなくなりますので、駅前広場だとか付近の幹線道路の拡幅とあわせて、橋上化にして利便性を図るということをやっているようです。

ですから、橋上化すること自体は、通行する人たちが、負荷なく自由に行き来できるという理由が一番大きいのかなと思っています。あともう一つは効率化ですね、改札を一つに集約するという。
鉄道の立体化が目的ではないなら、往来の自由化が目的
線路を立体化することの目的は交通至便である。だが、秋津、清瀬駅間は既に主要道路がアンダーパスになっているので立体化にはしないんだと。立体化しないから駅も階上改札する意味がないということですね。だが、どうしても秋津駅を階上改札化するとしたらその目的は、おっしゃったように往来の自由化、つまり線路によって遮断されている南北の往来を自由にすることになるだろうと。

でも、秋津駅の階上改札化の目的がそれだけだとすると、現状秋津駅は、南北遮断されて困っているのは、数十世帯の人たちだけなんです。南北が遮断され困っているその数十世帯の人たちだけのために駅を改修するというのはまたちょっと無理な話ですよね。

本当に困っている駅舎北側の世帯にのみフリーパスを
だから、駅前開発の中で駅を改修し階上改札化するしかないのではというのも、わかるんですが、それはもうずっと先の話になるわけで、喫緊の課題として、この課題の解決法としては、たった数十世帯の人たちだけなんだから、フリーパスしてあげたらいいんじゃないですかという話なんですよね。

部長が今回西武鉄道に交渉していただいた中で、そういう例はないから難しいと言われたと。その答弁のニュアンスでは、もしパスを出すなら、できたら本市から入場料金代出せぐらいなニュアンスがありました。

要するに、駅の本来の目的というのは鉄道利用ですよ。鉄道を利用して長距離に行く人たちの駅、ステーションとして使うものですよね。その人、だから受益者負担という観点からいえば、駅を使う受益というのは、鉄道利用ということなんだから、鉄道を利用しないで駅の向こう側に行くだけということは受益にならないでしょということですよ。要は、そのたった向こうに行くだけのことに150円よこせというのは受益者負担の概念からは外れるんじゃないか。駅の本来の目的である遠くに人を輸送するということを使わないんだから。電車に乗らずに向こうに行くだけですよという話ですよ。だから、何らかの名刺型のパスか何かを発行して、清瀬市が発行するんだか駅が発行するんだかわからないが、それを見せれば通っていいとできないかということですね。

昔みたいに改札には人がいませんから、秋津駅北口というのは無人改札です。ICカードをかざして通るものですが、だが、何らかの不具合があって、カードでゲートがあかない場合もある。その場合、インターホンでやりとりして、駅員さんの指示を受けて広い改札のゲートを開けてもらって通る。

だから、例えばこのように秋津駅北口改札は、そのように改札を入って、出るときに南口の駅員さんに発行してもらったパスを提示し、秋津駅住民です、向こう住民ですと見せれば、どうぞと。それぐらいはたった何十人なんだからできそうな気がするんですが。

さっきせっかく市長が来年は100周年だということを言っていただきましたが、100周年記念事業として、西武鉄道はやってくれないものでしょうか。これもやはり言ってみれば交渉だと思うんですよ。

先般、清瀬駅改修の件でも申し上げましたが、清瀬駅改修だって、何しろ駅改修は地元自治体がかなりの高負担をしなければいけないということで、こんなこともまた地元自治体に負担しろというのも、何かそれは鉄道会社が行政に押しつけ過ぎという気はします。

近隣市と協力して是非実現を
あわせて秋津駅北口というのは野塩一丁目だけじゃなくて、当然、世帯の割合からいうと、所沢町上安松の住民が一番多いんです。あと、東村山市の住民もいる。2都県3市が不便をこうむっている人たちなんですね。そうすると、確かに数十世帯じゃ済まないかもしれないが、3市の共同の一つのお願いとして、そういうこともぜひ交渉していっていただけたらいいんじゃないかなと思います。ぜひ黒田部長の目が黒いうちに、交渉していただければと思います。  
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★けやきロードギャラリーの再整備を/平成28年12月議会

けやきロードギャラリーの再整備を

清瀬市は、澄川先生を初め有名な美術家の方々が在住され、その方々の作品の並ぶけやきロードギャラリーも清瀬市の大きなシティセールスとなっています。けやき通りは清瀬市のシンボルロードとして市民の皆さんに親しまれており、ケヤキ並木の景観は美術作品とあわせて、清瀬市の至宝と言ってもよいと思います。

清瀬の至宝がけやきの倒木により歯抜け状態に

ところが、このけやき通りのケヤキの木が、台風による倒木でところどころ歯抜け状態になっています。ケヤキの木、彫刻作品とバランスよく並んでいた通りの道の景観が、これではとても残念に思います。

そこで、歯抜けになって間隔の空いているところに、市内在住の先生方にご協力いただきながら、新たな作品を置いてはいかがでしょうか。

笛吹き少年

笛吹き少年 [1967年制作/ブロンズ]
笛吹き少年作品は清楚な婦人像が多く、ケヤキロードギャラリーに設置された少年像にもみられるように、若々しく優美な曲線を表す作風を持っています。
舟越 保武[ふなこし やすたけ/1912年から2002年まで]
東京美術学校彫刻科を卒業。第5回高村光太郎賞、第3回中原悌二郎賞、芸術選奨文部大臣賞などを受賞。新制作協会彫刻部創立会員。東京藝術大学名誉教授。的確な表現力をもつ具象彫刻の代表的な存在。佐藤忠良と共に戦後日本を代表する彫刻家として活躍した。


数年前、コミュニティプラザひまわりの中庭に、城田孝一郎先生によりご寄贈いただいたフローラ花を贈る像が設置されました。大変にすばらしい作品で、これはこれでコミュニティプラザひまわりの一つの目玉になっているようですが、せっかくの名作でもあり、屋外設置もできる作品のようですから、本市のメインストリートであるけやきロードギャラリーに加えてはいかがかと思います。

作品を学校や市役所などの公共施設に

また、そのほかにも城田先生や澄川先生の作品を、学校や市役所などの公共施設に一つのモニュメントとして設置できないでしょうか。ご所見をお伺いいたします。

【答弁/石川智裕教育部長】
けやきロードギャラリーに関するご質問ですが、こちらも議員ご指摘のとおり、けやき通りの景観とロードギャラリーが相まって、ここは本市のシンボルゾーンとなっております。

ご提案のロードギャラリーのいわば再整備や、学校を含めた公共施設への作品展示は、市民の皆様への憩いの場と鑑賞を提供し、文化、芸術の振興とシティプロモーションにもつながるものでございます。

こういったことから、城田先生の彫刻展示室をコミュニティプラザひまわりに、今年度中に開設する予定でおります。今後もけやき通りや、学校を含めた公共施設への作品展示の検討を含め、文化、芸術の振興等に努めてまいります。
著名な芸術家の作品をもっと身近に

けやきロードギャラリーについても、せっかく市内にはこんな有名な先生方がいるのに、本来であれば澄川記念美術館、城田記念美術館をつくってさしあげればいいが、なかなかそうはいかないわけだから、小中学校や、またはけやきロードギャラリーを、既存のつまり施設を利用して、先生方の作品を市民に、じかに触れるような機会をつくってはという意図でございます。  
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★教育現場にICTの活用を/平成28年度12月議会

教育現場にICTの活用を

先般、総務文教常任委員会の視察で、宮崎県日南市の学びの杜、北郷学園・北郷小中学校へ伺いました。視察テーマは幼小中一貫教育についてだったのですが、私が特に関心を抱いたのは、いずれの教室でも、黒板の横に設置された大型モニターでした。見て回った教室で板書されているところはほとんどなく、大体がこのモニターを使っての授業でした。どんな機材を使っていたのかはわかりませんが、私たちがふだん使っているいわばパワーポイントのようなプレゼンテーションソフトのようで、これを使えば、教員の先生方の板書にかかる時間は短縮されますし、あらかじめ自分で指導の段取りを組むこともできます。

板書中心ではなく、パワーポイントを使った授業に

清瀬市でも、これまでさまざまな形でデジタル教育、ICT教育が叫ばれ、アクティブ・ラーニング、インクルーシブ教育への活用、デジタル端末、タブレット型教科書等々、さまざまな片仮名用語が議会でも取り上げられ、一部、清瀬市でも使われ始めていることも承知をしています。

しかしながら、大勢は、これまでの黒板による板書とノート書き取りを中心とした指導方法であることも事実です。

一方、今の子どもたちは、新聞や本といった文字文化ではなく、テレビやPCのモニター、タブレット、テレビゲームなどのデジタル画面を使って情報を得る、デジタル世代に育っています。そうした子どもたちには、黒板に手書きする授業より、PCを使った授業のほうがよいのは火を見るよりも明らかです。

そこで、大仰にICT教育ということではなく、身近なところから、まず板書をやめてPCを使った授業に切りかえてはいかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。

【答弁/栗林昭彦教育部参事】
清瀬市の小中学校におきますICT機器の活用は、まだ十分とは言えません。特に中学校では、まだ黒板にチョークといったスタイルで授業をしている教員が多数であります。

ご指摘いただきましたとおり、これからの時代を生きる子どもたちは、さまざまな機器を活用した授業を受けておくべきであります。ICT機器の活用は、積極的に推進していかなければならないものと考えております。

一方で、本市内の教員の中には、教科の特性や活動内容に応じて、進んでICT機器を活用した授業を展開している者もおります。

例えば、小学校社会科の授業で、導入の資料提示にプロジェクターや実物投影機を使っている例。実際に行けない場所の映像資料や、一人一人に配ることができない具体物などを大きく映し、児童の学習に対する関心や意欲を高めております。

算数の授業では、イメージしにくい立体の体積の求め方等を動画で見せたり、児童のノートを実物投影機で拡大して黒板に写して、どのように問題を解き進めたのか発表させたりしている例もございます。

また、中学校の理科でも、教師による実験方法の解説や実験経過のまとめにタブレットやプロジェクターを活用したり、生徒が実験結果をタブレットでまとめて、プロジェクターで映しながら自分の考えを発表するといった授業も展開されております。

私ども教育委員会といたしましては、従来の黒板やチョーク、掲示物等を使って進めていく授業のよさも生かしつつ、ご紹介いたしましたようなICT機器の効果的な活用を一層進め、積極的に活用していくよう、研修会や学校訪問等を通して各校に指導してまいります。

教育委員会の方針を現場にも波及を

ICTを使った授業ということも、要はもう栗林参事がいつもパワーポイントを使っていらっしゃるから、それが一つの例というか、起爆剤というか、もうエバンジェリストになっていただいているんだと思うんです。もう教員の方々も、じゃ俺もと思うんだと思います。ぜひ今後も板書でなくパワーポイントでお願いできたらと思います。

PCを使った授業
パワポを使った北郷学園・北郷小中学校の授業裏様子

  
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★市内の学生に条件つき給付型奨学金を/平成28年12月議会

市内の学生に条件つき給付型奨学金を

あすの清瀬市をつくるためには、何よりも教育であることは言うまでもありませんし、ICTを使った教育をせよとの提案も、いかに清瀬市にとってすぐれた人材を育成できるかということが目的です。

教育の充実を図っても成人して市外転出はさびしい

しかしながら、せっかく予算をかけて育て上げても、成人し清瀬市を出ていってしまうのでは悲しい。もとより、あすを担うすばらしい若者は、どこで暮らすにせよ、どこの地であれ人材には違いありませんが、清瀬市議会議員の立場からすれば、とても残念です。

一方で家庭の経済的な理由から進学を諦めていた子どもたちが、奨学金制度により進学し卒業しながら、その借りたお金の大きさに暮らしを圧迫されてしまう。また、返済できなくなってしまうケースが問題化し、今年度より給付型奨学金の制度設計へ検討が始まりました。

転出しないことを条件とした奨学金の創設を

国で検討されている奨学金は多くの学生を対象とするため、満足のいく制度にならない可能性もあります。そこで、より身近にニーズに合った制度となるよう、相談者の要望に沿った制度として、なおかつ卒業後はある一定期間、清瀬市に在住することを条件としたものを創設してはいかがでしょうか。

条件である市内在住という点は、卒業後すぐという条件ではなく、卒業時に計画を出させるなど工夫をします。ただ、卒業したての社会人としては収入も少なく、親元である清瀬市での在住メリットも大きいかと思います。ただし、転出も契約違反ということではなく、その場合、返済義務が生ずるという制度にするのです。

先日、会派視察で伺った兵庫県洲本市では、定住促進事業、おかえりなさいプロジェクトとして、転入者に生活補助、家賃補助、交通費補助などなどさまざまな施策を展開しています。その対象は、他地域に住んでいる方であれば誰でもよいのです。しかし、そこで生まれ育ち、それこそさまざまな形で予算をつけて育成してきた子どもたちこそ、定住させるターゲットとしては最も効果があり、重要な対象です。ご所見をお伺いして、以上で壇上での発言を終わります。

【答弁/石川智裕教育部長】
本市の奨学金制度は、限度額として高校生が月額2万円、大学生が月額3万円を貸付金として実施しております。なお、直近5年間の新規認定者はおおむね毎年1人から3人程度でございます。

奨学金制度につきましては、学校独自で設けているものや、団体等が実施するものなどさまざまな内容があり、利用者はそれらの中から希望や理想に合うものを選んで活用しているのが現状です。

本市におきましても、外部評価の際に、給付型制度への切りかえをというご提案がありましたが、26市の中で給付型制度を実施している自治体の状況を調べてみたところ、本市の予算の範囲内での募集とし、世帯収入と学力を基準に審査することから、必ずしも希望者全員が受けられるものではないといった状況がわかりました。

このようなことから、給付型制度の導入に関しては、財政面や費用対効果など、慎重に検討していく必要があると現在考えております。

一方、議員ご指摘の洲本市と同趣旨で、定住促進効果も狙い、給付型ではなく償還額を一部免除する方法を実施している自治体もございます。

こちら静岡市では、貸与型の奨学金である育英奨学金制度を実施しております。貸し付けの範囲や対象は、他の自治体のそれと大きく異なるものではなく、従前から実施しておりますが、償還方法について、昨年度から年間の償還額を一定の条件のもと、2分の1に免除する制度を開始いたしました。この制度はまだ始まったばかりのため、効果の検証は行われておりませんが、一方的な給付ではなく、市税収入と若者の定住化にもつながる事例でございます。

このようなことから、定住促進も含めた先進事例の奨学金制度として注視し、研究を進めてまいりたいと考えております。
  
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★蜂みつ事業の今後について/平成28年決算特別委員会

蜂みつ事業について

蜂蜜なんですが、平成27年度は61万2,000円、売り上げが上がりました。昨年はスズメバチにやられてしまって大変だというお話は伺っていますが、今後の蜂蜜事業について、お伺いいたします。
【答弁/田村文義総務課長】
平成27年度の決算につきましては、具体的な販売の売り上げとして、ひまわりフェスティバルで400個、それから市民まつりで280個、ひまわり市で80個、そのほかの市立の小中学校の給食にてご利用いただきました。合計で約119キロの収穫でした。

平成28年度につきましては、歳入で50万円の見込みを持っております。量にして80キロを見込んでおるんですが、今現状がまだ1回も採蜜ができていなくて、実はきょう採蜜を一部しているところです。収穫についてはまだ未定ということで、何キロとれるかなという感じでございます。

庁舎が完成したのち、新庁舎の屋上で蜂蜜をつくるのかということも、今後の課題として出てくると思うんですが、私は、コミュニティプラザひまわりの屋上が今、全然使っておらず、今、雨漏り防止の施工を大金をかけてやっていると思うんですが、あの屋上をぜひ使ってやったらいいと思うんです。これは目的外使用になってしまうかもしれませんが。

事業拡大するのであればコミプラで採蜜から瓶詰までやっては

要するに、今、営繕の方が限られた人数や時間の中でできる範囲でやっていらっしゃると思うんですが、このまま現状でやっていくのか、または拡大していくのかによっては、当然役所が全部、直営でやるとは言いにくいでしょうし、その意味では、シルバーの方に委託をして、コミュニティプラザ屋上に全面ゲージつくって、採蜜をやり、その下の部屋で瓶詰をやってはどうか。今、瓶詰はどこでやっているんでしょうか。ご答弁ください。瓶詰とかそういう事業をコミプラですれば、コミプラの収益にもなっていくと思いますし。また条例変更とかしなければいけないかもしれませんが。

やっぱりニンジン、それからサッカー、結核に並ぶ、「蜂蜜」事業というのも、一つの清瀬市の顔にしていっていただけたらいいと思います。
【答弁/田村文義総務課長】
まず1点目、コミュニティプラザを利用したらいかがかという件なんですが、これは当初からそんな話もあったんですが、やはり最初始めたころは近場でないとというような条件もございましたので、ただしおっしゃるとおり、今、防水工事をしておりまして、それが終わった段階でこれからどうしていこうかなという、検討の一つではございます。

二つ目のこれからどんなふうにやっていくのかという点でございますが、一応実施計画にも載せておるんですが、平成29年度職員を募りまして、プロジェクトチームでやってみようかなという考えがございます。

それと3点目、瓶詰なんですが、消費生活センターの調理室をお借りしてやっております。
事業拡大していくということであれば、ぜひコミュニティプラザを使っていただけたらいいと思いますし、そういう意味では、役所が新しくなるまでの期間は、役所の屋上でできるんでしょうが、その期間限定であれば、役所の中でプロジェクトを組んでいただいてもいいと思うんですが、本業がおろそかにならないようにしていただければと思います。

きよせのひまわり蜂蜜としてブランディングを

やっぱりコミュニティプラザでやれば、ヒマワリ畑も近くになるので、清瀬市のヒマワリ入り蜂蜜みたいなね、そんなふうになるとすばらしいと思います。新たな財源として、よく新聞の下にプロポリスは非常に高く売っています。清瀬市の蜂蜜も、そういう付加価値がついて高くなればいいと思うんです。

薬科大の協力も頂き薬効も絡めて

例えば、かねて言っていますが、薬科大学にぜひご協力いただいて、薬効の非常にすぐれた蜂蜜にしていくとか、そういう薬効のところを絡めたような清瀬市の特産商品開発というのも、ぜひお知恵のある方がいたらやっていっていただければと思います。要望で。  
Posted by takosuzuki │