2017年11月29日

■ゾーン30について(愛知県豊田市)、豪雨対策総合事業(愛知県岡崎市)、視察しました。

豊田市視察

去る10/25(水)〜26(木)の一泊二日で、建設環境常任委員会の行政視察に行って来ました。今回は私が常任委員長になって初めての視察でもあり、特に視察先の選定には苦労しましたが、交通安全施策として「ゾーン30の取り組みについて」愛知県豊田市に。また、豪雨対策として同じく愛知県の岡崎市に伺いました。

豊田市視察

岡崎市視察

豊田市は御存じのように“世界のトヨタ”の城下町でありまさに車社会なのだと思いますが、交通事故死者数が全国ワースト1位の愛知県にあって、その中でも名古屋市を除けば1位なのだそうです。そうしたことからも、様々な交通安全施策を行っています。中でも、特に歩行者を守る施策として、ある特定の区域内で幅員が5.5m未満の道路(つまり生活道路ですね)の制限速度を30キロと定め、そしてそのエリアには抜け道としての通行も抑制するという、「ゾーン30」の取り組みを進めています。

豊田市視察

豊田市視察

市内6カ所のエリアで実施されているこの取り組みでは、そのエリアの入り口に標識や道路ペイント、また道路に軽微な凹凸をつくることで交通規制を知らせています。上の写真がその様子です。

こうした取り組みの結果、年々エリアに流入する車両が減少するとともに事故数も減少しているそうです。特に私は通学路での交通安全対策の一つとして、清瀬にも是非取り入れたいものであり、大変参考になりました。


岡崎市視察

岡崎市視察

続いて岡崎市の視察です。岡崎市は地形的に台風の上陸が多い三河湾にほど近いところにあり、毎年豪雨による冠水災害に見舞われています。その被害は、死者も出るほどのものであることから、平成28年度より「総合雨水対策計画」を策定しました。

岡崎市視察

もともと財政的には余裕のある市だそうで、河川や下水道の強化整備はもとより、学校や公園などの公共施設の地下に雨水貯留施設を作るなど、大きな費用を当てています。また市民にあっても、自宅での雨水浸透ますの材料を現物支給したり、自宅への浸水を防ぐ「止水板」等の設置に補助金を付けるなどしているそうす。

岡崎市視察

活発な質問が相次ぎましが、いかんせん清瀬市では豪雨対策としてのインフラ整備は、現在市内北東部で行われている雨水幹線整備事業のみで精一杯です。もちろんこれにも大きな予算が付いています。公共施設の地下に貯留槽など現実的ではありません。わが市では、なんとかソフト面での豪雨対策を考えていくしかないようです。

豊橋市付近での虹

不思議なことですが、視察に行くとなぜか虹に遭遇します。もちろん吉兆と捉えますが、こうした視察を何とか清瀬市のより良い市政への一助にしていきたいと決意しました。  
Posted by takosuzuki │

2017年11月22日

■「きよせ・みずほはたおり交流展」に伺いました。

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

去る11/10(金)、瑞穂町郷土資料館・けやき館で開催されている「きよせ・みずほはたおり交流展」に伺いました。これは10月末に清瀬市の郷土博物館で行われた「清瀬のうちおり展」と関連したイベントで、公明党の西畑議長よりご紹介頂き知りました。

きよせ・みずほはたおり交流展

瑞穂町も清瀬市同様、明治大正昭和の初期の頃の庶民文化(というよりも日常の営み)である機織(はたお)りやうちおりをしっかりと市の財産として大事にしておられ、こうした催しの共催となったようです。

館内の一室を、清瀬市の「はたおり伝承の会」としてあてがわれ、そこにはパネルにこう書かれていました。
はたおり伝承の会30年の歩み

郷土博物館が開館した翌年の昭和61年に、「裂き織り講習会」を実施したのが始まりです。市民から寄贈を受けた高機を森原弘成先生に修理していただき、あとは他から高機をお借りするなどして台数をそろえ、ようやく実施することが出来ました。講師は長年機織りを続けてこられた前田喜美子さん、星野輝子さん、森原三公子さん、野村ハツさんの4人でした。講習後、機織りの技術を習得し次の世代へ伝承していくため、森原先生の呼びかけで自主グループである「高機サークル」が誕生しました。ここでは教室を終了した新入会員が、翌年の機織り教室の講師をつとめます。教える事により、より一層理解を深めていけるのです。会員は平常、コミュニティプラザひまわり302号室で技術の習得を重ね、「生きた展示」として活動しています。現在では名称を「はたおり伝承の会」と改め、第31期生まで続いています。

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

そして清瀬市のはたおり機で編まれた素晴らしい作品も展示されています。清瀬市台田の桜並木やお祭りの様子などが編まれた作品です。

きよせ・みずほはたおり交流展

それにしても、ここ瑞穂町郷土資料館は素晴らしいですね。もちろんしっかりと予算が付いているからなのでしょうけれども、管理は指定管理制となっていて“見せ方(魅せ方)”がちゃんとわかっている専門業者が入っています。管理者は我々もよく知っている、清瀬市のけやきホールを管理している“アクティオ”さんでした。

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

きよせ・みずほはたおり交流展

ここに来れば、瑞穂町の歴史文化風俗などがすべて分かるようになっています。このセンスは、かつて『かわさき宙と緑の科学館』で感じたものと同じです()。清瀬市含む近隣五市で運営している「多摩六都科学館」もやはり指定管理者としてイベント美術業界の最大手・乃村工藝社が入って見せ方に工夫をしています。将来的には清瀬市も郷土博物館を指定管理者制にして、このように市民に身近に、そして魅力ある施設にしていきたいですね。

ともあれ、この「きよせ・みずほはたおり交流展」は、今年一杯(〜12/28)やっているようなので、是非皆様足をお運び頂いてはいかがでしょうか。

きよせ・みずほはたおり交流展
  
Posted by takosuzuki │

2017年11月01日

■「清瀬のうちおり展」に伺いました。

うちおり展

先日(10/28)、郷土博物館にて行われていた「清瀬のうちおり展」に伺いました。「清瀬のうちおり」は、清瀬市周辺の人々がかつて着ていた「着物」やその素材である「布地」の総称を言います。今年3月にこのうちおりが、国の重要有形民俗文化財として指定されました。このことから、このうちおりを広く皆様に知って頂くため、文化財指定を記念しての企画展の開催となったのです。

うちおり展

うちおり展

うちおり展

展示されていたうちおりは、明治後期から昭和20年代の頃まで庶民の衣服として使われていたもののようです。これを近年、市民グループが中心となって収集・整理、そして文化財として大切にすべきと呼びかけを行ってこられました。

うちおり展

うちおり展

現在でも我が街・清瀬は「農の街」として発展をしてきましたが、昔も農業やこうした衣類の元となる「養蚕」が盛んだったそうです。

日本の近代化への移行期の中で、庶民の衣服としてのこうした文化が、しっかりと大事に保管伝承されてきたことに、大変に感銘を受けました。

うちおり展

清瀬の伝統歴史を今後とも大事に、後世に語り継いでいきたいものです。  
Posted by takosuzuki │