2016年06月21日

★世界的なサッカークラブのジュニアチームを内山サッカー場に誘致を/平成28年3月議会

世界的なサッカークラブのジュニアチームを内山サッカー場に誘致を

清瀬市の内山サッカー場は当初はごく普通のどこにでもある市営のサッカー場として、整備されました。その後、サッカーで有名な高校との専属使用契約を結んだり、また隣接する下宿第三運動場を本格的な公式試合もできる人工芝グランドとして整備して以来、東京では有数のサッカー場として認知され、昨年からは十文字女子大学の主催による「清瀬市長杯」まで行われるようになりました。何より世界的なサッカープレイヤー・本田圭祐選手のサッカー教室の会場として使われるようになったことはわが市にとって大変に名誉なことです。

もとより、清瀬市としてとりたててサッカーについて、例えば有名なサッカー選手が出たなどの深い縁はないにも関わらず、サッカー場を整備したことにより、ここまでサッカーの清瀬市として有名になりました。

近隣で有名になった内山サッカー場のブランドイメージアップへ

そこで、よりサッカーの清瀬としての知名度・ブランドイメージを上げるため、ヨーロッパなど海外の有名なサッカークラブが優秀な選手の獲得のため、世界各地で展開しているジュニアチームを、ここ内山サッカー場をホームグランドとして誘致してはいかがでしょうか。

ここで、いかに内山サッカー場が、ブランド力の高いコートか示す意味で、現状、どんな試合が行われてきたか、また、本田圭祐選手によるサッカー教室の概要、また、十文字女子大学の主催する清瀬市長杯サッカー大会の概要をご説明ください。

清瀬内山サッカー場
公式試合もできるサッカー場に整備された内山サッカー場

【答弁/絹良人教育部長】
このようなお話が現実のものとなれば、本市のまちづくりにも大きな影響を与えることと思われます。ただ、地域の基盤整備等も含め、まだ十分でない施設の拡充も進めていかなければならないなどの多くの課題がございます。

まずは現状のサッカー場の利用でございますが、現在の予約状況を見ますと、本市の体育協会傘下のサッカー連盟等の主催事業や、東京都サッカー協会の主催の大会、あるいは本市の主催事業のほかに、公共施設の予約システムの抽選枠の確保など、一般のチームですね、サッカー場3面の土日祝日は全て埋まっている状況でございます。

このような中で、ご提案のようなお話に対しましては、まだ施設の数が十分とは言えず、充足しておらず、事前の確保等がなかなか難しい状況であると言わざるを得ません。この課題解決をしなければ、専用グラウンド化の積極的な受け入れについてのご協議というのはちょっとできない状況でございます。

またこれまで、ヨーロッパのビッグクラブから清瀬市でスクールを開催したいなどのスポーツビジネスの話とか、既存スクールの日数を拡充したいなど、会場確保について専用化をするようなお話があったやに聞いておりますが、先ほども申し上げましたとおり、なかなか申し出につきましては、施設の数が足りないなどの理由で、新たな展開へと進むことができない状況でございます。

次に、サッカー場でどのような試合等が組まれているかでございますが、これまで全国の社会人サッカー選手権大会、国民体育大会、サッカー競技など、大きな大会も実施されましたが、その後は清瀬市や東京都の中学生以下の大会、女子の大会、社会人の大会等々、毎月組まれている現状でございます。例えば関東大会や全日本クラスの大会の会場になりますと、観覧席の拡充でございますとかトイレの増設、また、駐車場の確保など、主催の団体から課題として挙げられております。

本市といたしましても、これまで関係者等とこの課題解決に向け、機会があるごとにお話をさせて頂いておりますが、なかなか施設の面もございますが、難しい状況でございます。今後は可能な限り施設の充実に取り組んでいきたいと考えております。

サッカー教室の概要でございますが、日本各地で本田選手監修によるサッカースクールもあり、本田選手が直接指導の形ではないにしろ、ブランド力をプラスした指導がなされております。清瀬市では清瀬文化スポーツ事業団が本田選手監修のサッカースクールと共催いたしまして、火曜日、木曜日を中心に幼児から小学生の高学年のクラス分けで実施されていると伺っております。

最後に、清瀬市長杯の女子高校サッカー大会の概要でございます。清瀬市と十文字学園女子大学、同短期大学の間で、既に相互の協力協定が締結したことを契機として、十文字学園大学からこのようなご提案があり、第1回目を昨年8月18日、19日に1都5県から強豪高校の女子チーム12チームを迎えた大きな大会になり、熱戦が繰り広げられました。今後は大きな大会になるように、近隣自治体等とも連携していきたいと考えております。
清瀬市に世界的なクラブチームが作れるのか!?

そもそもこのお話を思いついたのは、去年FIFAクラブワールドカップというのが日本で行われまして、FCバルセロナというところが優勝しました。日本としてはサンフレッチェ広島が出場していたのですが、なでしこの時もラグビーの時もそれぞれ日本を挙げて応援していて、当然今回もサンフレッチェ広島で盛り上がるのだろうと思っていたら、やはり決勝には進めず、これで日本の熱は下がるかなと思っていたんです。しかしながら、結構優勝したFCバルセロナにも日本人の応援が多かったんです。

FIFAのHP
FIFAのホームページのキャプチャア

不思議に思っていたら、TVニュースで、パブリックビューイングで、ある葛飾区のクラブが映し出されていて、FCバルセロナを応援しているんです。応援していたそのチームが日本にあるFCバルセロナのジュニアチームだったというわけです。その日本の葛飾区にある、葛飾区と大阪にあると言ったかな、その葛飾区のチームが一生懸命応援していた。

それで調べてみると、ヨーロッパのクラブチームというのはビッククラブであればあるほど、世界中から優秀な選手たちを集めるために、いわゆる青田刈りじゃないけれども、小学生のうちから全国で選手を育成しそれで優秀な選手を集めてくるということがあるらしい。

ということで、内山グラウンドでもそうしたお話をちらっとかつて聞いたことがあって、ぜひこういうことが本格的になったら、よりいよいよ清瀬市の下宿第三運動公園サッカー場、内山グラウンドはサッカーとしてのブランドイメージが上がるだろうという着想でした。

本田選手が内山グランドでやっていることの意味

今回、本田圭佑選手によるサッカー教室の概要をお聞きしたわけですが、これもまたすごい話で、今お話頂いたとおりなんですが、日本経済新聞社、去年の7月8日の新聞で、本田圭佑選手の記事が載っていまして(※本田道 日本流サッカー、世界で示したい_日経新聞2015.7.18付 )、本田圭佑選手は、日本の選手はもっともっと世界に通用するポテンシャルを持っているのだから、それをどんどん世界に通用する選手に育てていこうという趣旨のもと、自分でオーストラリアのクラブチームを買うんです。買うんですよ、自分でクラブを。そこに日本から優秀な選手を送り込もうということで、ピラミッドをつくるわけです。小学校のころからどんどん鍛えて、英才教育をして、そこで鍛えた選手をプロチームに送り出すという。送り出すべきチームを自分で一番トップのところも自分で買ったということです。

この本田圭佑選手が下宿第三運動公園サッカー場でやっているサッカー教室は、全国で48か所ある本田圭佑選手の教室の一つで、なおかつ、さっき部長のご答弁では小学生とおっしゃっていましたが、この日本経済新聞によると、ジュニアユース、つまり中学生の、ユースチームというのは高校生のチームで、ジュニアユースですから中学生のチームです。中学生のチームは大阪摂津市と東京清瀬市の二つという記事が書いてあって、日本全国48教室ある中の中学校の教室は大阪と清瀬市なのかなと読めるんですが、それぐらいに清瀬市のコートは世界のブランドイメージがついているというお話なんです。

先ほどのお話でも、当然ながらそうした占有契約をしていかなければいけないですね、帝京高校みたいに。もう占有使用契約を結ばなければ、ホームグラウンドとしての契約は、誘致はしにくいというお話でした。確かにおっしゃるとおりです。

今後の整備計画は

今後、来年度予算にも、今回さまざま下宿第三運動公園サッカー場、内山グラウンド、ここら辺一帯にかける整備費用というのは計上されていたかと思いますが、今後はその整備計画、またもうちょっと遠い将来、この春以降の1年間の喫緊の整備計画と、それからもっと将来的な整備計画、計画までいかないですね。整備できたらいいなぐらいで結構なんですが、お聞かせ頂ければと思います。
【答弁/絹良人教育部長】
今サッカー場は着々と整備をしております。これから予算特別委員会なんですが、平成28年度予算でも、クラブハウス等への時間短縮のためには、内山運動公園に階段をまずつくってもらう、身近なところから階段をつくりたいと。それから、第2クラブハウスの場所を購入して駐車場として、もう少し駐車台数をふやしたいとか、やはり駐車が問題なので、民地をお借りして既存の駐車場の近くに駐輪、駐車スペースを拡充したいという予算を計上しております。

それから、将来的になんですが、やはり一番大きいのはご存じのとおり北口からのアクセスが問題かなと思います。バス路線などの誘導なんかもやはり必要ではないかと思います。すぐにはできないんですが、本当に少しアクセスが課題かなと思っております。あとは財源的な面もありますが、いろいろな面で整備していきたいと思っております。

あと、先ほども言いましたように、サッカーの大会もございますので、近隣の自治体とか十文字学園を初め、そういったような団体と連携して、サッカー場を中心とした新たな取り組みの機会を少しつくっていければなと思っております。近々はそういったことを考えております。
十文字学園女子大学、つまりなでしこリーガーを輩出した大学が、そうやって内山グラウンド、下宿第三運動公園サッカー場を使ってリーグ戦をやってくださる、公式試合をやってくださるということも、これはブランドイメージに一つまた拍車がかかってくるんだろうと思います。今後に期待します。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他