2026年07月09日

■地域防災ステーション事業(箕面市)、乗合タクシー(堺市)、視察しました。

箕面市役所前にて

7/2(木)〜3(金)と会派視察で、大阪府箕面市と堺市に伺いました。初日の箕面市です。若き日、大阪で仕事をしていたときの同僚が箕面市の人でとても馴染みあるところです。ここでは「地域ホヴ際ステーション」についてお聞きしてきました。

阪急・牧落駅

箕面市は、面積の半分が森林であり、近年は北大阪急行電鉄の延伸などにより人口が増加傾向(約14万人)にある都市です。市役所の最寄り駅は「牧落駅」です。

箕面市での視察の様子

箕面市の避難所計画として、従来は市内40カ所の避難所を職員(約600人)で運営する想定でしたが、初動対応時のマンパワー不足が課題でした。そこで、確実な運営を行うために避難所を小学校区ごとの14カ所に集約し、人員と物資を集中させる体制へ転換しました。

小学校区ごとに住民・全団体で構成される「地区防災委員会」を組織し、災害時の避難所運営や安否確認の拠点としています。各校区内(住居地)の市職員3名(各世代・女性1名以上を含む)を「地区防災スタッフ」として任命し、市と地域を繋ぐパイプ役にしています。会議や訓練への従事には実績に応じた手当(1回7,200円〜9,600円)が支給され、職員のモチベーション維持と組織の形骸化防止に寄与しています。

また、住民基本台帳から抽出した「基礎名簿」に加え、訓練等への提供に同意を得た「同意者名簿」を作成し、平時からの見守りや避難訓練に活用しています。

箕面市での視察の様子

公園を「ただ逃げる場所」ではなく「自分たちの活動拠点」とする意識づけのため、地域防災ステーション(防災ベンチ)を平成25年度から整備し、現在は市内70カ所(約300m間隔、徒歩5分圏内)に設置されています。

その機能と構造として、平時は公園の「ベンチ」として使用し、災害時は4桁のダイヤル錠を開けて蓋(約70kg、複数人で開閉)を持ち上げると、内部からジャッキやはしご、テント、担架など24種類の救命・消火資器材を取り出せる仕組みです。

運用や訓練は周辺の自治会が管理団体となって行い、資器材の購入や10年経過した消火器などの更新費用(ベンチ更新費:約217万円/台、資器材:約123万円/台)は市が予算措置(国の補助金や地方債を活用)しています。

箕面市の防災事業として驚いたのは、先進的な避難所資器材・インフラです。例えば、ワンタッチ型テントパーテーションです。大阪北部地震の教訓から、避難者のプライベート空間を確保するため、各避難所に約360個(市内全体で約5,000個)を配備。イナバの物置(建築許可不要のサイズ)を各学校に建てて収納しています。

またトイレ対策として、避難所となる学校にはマンホールトイレの整備を進めているほか、災害時には全国の「トイレトレーラー」を保有する自治体間で融通し合えるネットワークに加盟しています。
情報発信方法としては、従来のメールやSNSに加え、一元的に防災情報を網羅でき、防災スピーカーの音声も確認できる防災アプリ「ハザード」を導入しています。

南海電鉄・境東駅

翌日は堺市です。堺市も歴史好きとして是非訪れたいまちのひとつですね。信長・秀吉の時代、港を持ち独自の文化をもち、千利休や今井宗及を生み出した一大都市です。堺市役所のある最寄り駅は、南海電鉄・堺東駅です。

堺市庁舎前にて

堺市での視察は、「乗合タクシー」です。事業導入の背景と目的として、かつて運行していたコミュニティバスが民間バスとの競合回避から駅に接続できず、利用者が低迷して平成25年に廃止。また、狭隘(きょうあい)道路への進入が困難なことや、乗客がいない時も定時運行する非効率性が課題としてあったことから、鉄道駅やバス停から離れた「公共交通空白地域」における、住民(特に高齢者)の通院や買い物といった日常生活の移動手段を確保するために始められたそうです。

運行形態とサービス内容として、運行方式は9ルートを運行。あらかじめ停留所(約91箇所)と時刻表を設定した「完全予約制」で、予約のない停留所はショートカットし、予約のない便は運休することで無駄な運行を排除しているとのこと。

堺市庁舎の中

車両・運賃は、委託事業者(第一交通産業グループ)の普通車タクシーを使用(定員超過時は増車対応)。運賃は大人300円、小児150円。高齢者向けの「お出かけ応援カード」提示で1乗車100円だそです。驚くべき安さですね。

利便性向上(DX化)の取り組みとして、 従来の電話予約に加え、今年度からウェブ予約システムを導入。これにより予約締め切り時間を乗車1時間半前まで短縮。事業者の配車計画や報告書作成の自動化など、事務負担の大幅な軽減も実現されたそうです。

堺市での視察の様子

利用実績と導入効果ですが、利用者数は実証運行開始(平成26年)当初の約5,000人から右肩上がりに増加し、令和7年度には3万人を突破。平均乗車率は約1.8名。主な効果として、利用者の8割以上が65歳以上の高齢者であり、77%が免許非保持(または返納者)。利用目的の約7割が通院・買い物。乗合タクシー利用者の82%がその後電車やバスに乗り換えており、公共交通全体の利用促進・外出機会の創出に寄与しているとのことで、清瀬市のきよバスと比較すると大変な利用率です。

堺での視察冒頭のご挨拶

今後の課題として、利用者の増加に伴い市の負担額(赤字補填)が増大していることだとし、本格運行開始時の約2,500万円から、今年度は約7,000万円(約3倍)へ増加。運賃収入によるカバー率は1割未満(9割以上が市の持ち出し)とのこと。現行の「予約があった時だけ走る単価契約」の継続か、他都市で導入が進む「車両と運転手を固定で借り上げるAIオンデマンドバス」への転換か、持続可能なモビリティのあり方を財政面・効率性の両面から今後の課題として研究していく。また、現金払いによる遅延や転倒リスクの解消に向け、キャッシュレス化と合わせた受益者負担(値上げ)の見直しも視野に入れているとのことでした。

ちなみに上の写真は、視察冒頭でのご挨拶させて頂いた様子です。清瀬市は東京都の上部、埼玉県にはみ出したところと説明している様子です。

堺市議会議場

終了後、お決まりの議場見学です。この堺市議会議場は天井が高く、プラネタリウム跡地を改良して作られたかのようでした。実際は元々このようなドーム状の天井として設計されたそうです。

堺市議会公明党の皆様と

たまたま登庁されていた市議会公明党の皆さまと記念撮影をして頂きました。また視察レクチャー冒頭でも大阪府本部副代表をお務めの吉川敏文市議にもご挨拶頂きました。

ご当地ラーメン・麺座ぎん

ご当地ラーメン

さて、もうひとつのお約束ご当地ラーメンです。堺議会事務局の方に美味しいラーメンやさんをお聞きし行ってきました。堺市役所近辺の商店街は規模が大きいまでそれこそひとつと言われても難しいでしょうけれども、行列のできているラーメン屋と言えばここ「麺座ぎん」。つけ麺のお店として有名だそうです。

にも関わらず、普通のラーメンを頼んでしまいました。太麺のモチモチ感のするとても美味しいラーメンでした。
■麺屋ぎん
■〒590-0076 大阪府堺市堺区北瓦町2-3-23
■営業時間 【昼】11:00〜15:00 L.O 14:30 【夜】17:00〜23:00 L.O 22:30 ※日曜定休日
  
Posted by takosuzuki │