2016年11月18日

■あわじ島まるごと食の拠点施設(南あわじ市)、お帰りなさいプロジェクト(洲本市)、手話言語条例制定(明石市)、視察しました。

会派視察_南あわじ市

去る11/9(水)〜11(金)の二泊三日で、兵庫県の三市、南あわじ市、洲本市、明石市に視察に行ってきました。上の写真は初日の新幹線で見た虹です。とてもクリアでこんな虹は見たことないなと写しましたが、やはり画像ではその鮮明さはでませんね。

会派視察_南あわじ市

新幹線で新大阪まで出てそこから在来線で三ノ宮へ。そこで高速バスに乗って淡路島入りする予定でしたが、在来線にダイヤの乱れがあり、新神戸まで乗って、そこから地下鉄で三ノ宮へ。三ノ宮の高速バス乗り場でも若干混乱がありましたが、無事、洲本経由で、南あわじ市役所に到着しました。淡路島は、縦長の島で3つの市からなっており、南あわじ市は最南端です。洲本市は真ん中、本土よりが淡路市です。

会派視察_南あわじ市

会派視察_南あわじ市

南あわじ市での視察テーマは、「あわじ島まるごと食の拠点施設について」ということで、農漁業では全国有数の産地ではあるものの、やはり高齢化による従事者不足、また後継者不足の問題に直面し、淡路島内の農水産物を集めた直売所や飲食店施設の整備し、合わせて淡路島の『食・観光・住』の情報発信施設としても利用しようという取り組みをレクチュアして頂きました。

淡路島は、何と言っても“たまねぎ”が有名ですが、ここ南あわじ市では温暖な気候を活かして、田んぼを三毛作とフル稼働し、玉ねぎ以外にもレタスなどを作っています。そうした特産品を集めた施設をつくり観光スポット、または市民の地産地消ショップとして活用しているのです。それが、美菜恋来屋(みなこいこいや)です。あいにく、現地視察はできませんでしたが、とても賑わっているそうです。

会派視察_南あわじ市

視察が終わり、夕方、市役所にほど近いビジネスホテルに着くと、ここでも昼に見たよりももっと美しく鮮明な虹に遭遇しました。こんなキレイな虹を一日に二度も見るなんて、とても感激しました。

会派視察_洲本市

翌日は、ホテルの前から路線バスに乗って、淡路島の真ん中に位置する洲本市へ入りました。役所の方がバス停まで迎えに来てくださいました。洲本市役所は、現在建て替えが行われており、築50年の歴史ある建物での視察となりました。そういえば、前日の南あわじ市も建て替えたばかりの新しい市役所での視察でした。上の写真は、役所前での撮影の適所がなかったため、議場で撮らせて頂いたものです。市の記章が、ミッキーのようでした。

会派視察_洲本市

会派視察_洲本市

会派視察_洲本市

洲本市での視察テーマは、人口の流出に歯止めをかけ、将来の洲本市を担う若者の定住を促すとともに、新たな洲本市への移住者を増やす施策である「お帰りなさいプロジェクト」についてです。

この事業は、市外から転入し定住しようとする人を応援するための補助金(転入世帯定住促進補助金等交付事業)や、住宅取得のための奨励金・新婚世帯への家賃補助等(新婚世帯住宅対策補助金等交付事業)、また市内に在住する人に第2子が生まれた場合の出産祝い金の交付、さらに今年度からは、高速バスを利用して島外に通勤している人を応援する通勤者交通費助成金交付事業などからなっており、まあ、いろいろ実効性がありそうな事業をこれでもかと展開しています。

会派視察_洲本市

会派視察_洲本市

午前の視察が終わり、市役所から出てみると、ここらへんはかつてカネボウが明治時代に建てたレンガ造りの工場建物がそのまま残されており、そのレンガ造りの建物のひとつ“御食国(みけつくに)”で昼食をとりました。やはり淡路名物の“しらすご飯”です。レンガ造りの建物が並ぶ町並みとてもいいですね。倉敷のようです。食後余った時間で、市の公共施設を見せて頂きました。

会派視察_洲本市

会派視察_洲本市

会派視察_洲本市

一番上の写真は、食事した御食国の後ろに位置する、図書館です。外は明治時代のそのまま、中はしっかりと今風の図書館でした。二番目の写真は、図書館の裏手にある市民文化体育館です。ここは体育館とともにホール機能も併せ持つ、素晴らしい施設でした。マーチングバンドのドリル練習もできる広さと防音機能、また空調設備もある体育館です。一番下の写真は、洲本城内にある淡路文化史資料館です。淡路島や洲本市の歴史が網羅されている施設です。そういえば、洲本市は司馬遼太郎『菜の花の沖』で有名な高田屋嘉兵衛の出身地というか作品の舞台となったところで、ここの施設の2階にその資料があったそうです。私としては是非見たかったのですが、時間が押せ押せとなり、泣く泣く洲本を後にしました。

会派視察_明石市

洲本市からは高速バスに乗り、来た道を変える形で明石大橋を渡り舞子駅でJRに乗り換え、明石市に入りました。三日目は、海岸沿いに建つ明石市役所にて「手話言語条例制定」について視察しました。明石市役所は新しくはないものの大きな役所で、撮影場所は議会棟の前です。

会派視察_明石市

会派視察_明石市

視察の冒頭、明石市の泉市長から条例制定の概略の説明がありました。様々なところに視察に伺っていますが、市長さんがご説明にあたってくださったのは初めてです。弁護士また衆院議員を経て、2011年に市長になられ、リーダーシップを発揮され様々な施策をうつ中で人口減少は関西で唯一、V字回復をしたそうです。エネルギッシュな話の後、公募によ採用されたご自身も障害を持つ担当課長より詳細のお話を伺いました。障害者施策そのものが、先の泉市長の一丁目一番地の施策だそうで、障害者差別をなくし、また障害者であっても、またはであればこそ万全のコミュニケーションができるよう、細かな手を打たれていました。

会派視察_明石市

視察後、役所前に広がる瀬戸内海、また明石大橋を撮りました。帰途もダイヤの乱れがあり、新幹線に乗るまでに大変苦労しましたが、視察そのものは、かつてないほど、それぞれ大変に実りあるものとなりました。

Posted by takosuzuki │ ■視察