2017年01月05日

★野塩団地に「たこ公園」の復元を/平成28年9月議会

野塩団地に「たこ公園」の復元を

日本とって、今年最大のトピックがオリパラだとすれば、清瀬市にとってそれに次ぐ大きなトピックは、「海よりもまだ深く」映画の上映だと思います。やはり清瀬市という市名がしっかりと特定されての、ましてや我が市出身の世界的に著名な映画監督による映画ということで、我が市にとってこれ以上はないというほどのプロモーション効果があったと思います。

さて、その映画の中で、ラストの大変重要なシーンで使われたタコ滑り台は、あの映画を象徴する非常に印象的なオブジェとなりました。映画の設定上、旭が丘団地内にあることになっていましたが、言うまでもなく野塩団地にかつてあったものです。残念ながら、その映画の直後、団地の建て替えにより撤去をされてしまいました。

タコ公園のタコ滑り台
在りし日のタコ滑り台

映画撮影中のタコ公園
映画撮影中のタコ公園

しかしながら、あの映画が不朽の名作として鑑賞され続ける中で、ごらんになった方がせっかく清瀬市に関心を寄せてくださっても、あのとてもユニークで印象的な遊具が現存しないのは大変に寂しいことです。

そこで、現在野塩団地が建て替え、再整備中であることから、団地内の公園整備の中にもう一度あのタコ滑り台を復元していただき、あわせて柳瀬川回廊の重要なポイントとして位置づけてはいかがでしょうか。

野塩団地自治会が設立25周年を記念して作成した記念誌によれば、あのタコ滑り台は昭和43年に設置されたそうで、滑り台の設置費用は約80万円だったそうです。製作した業者は、前田屋外美術株式会社という現在も渋谷区にある公園などのデザイン設計施工を手がける会社が行ったと記されています。

これもまた、市制50周年の事業の一つとして事業化することを提案いたします。

【答弁/黒田和雄都市整備部長】
野塩団地の「たこ公園」につきましては、映画監督である是枝裕和監督が9歳から28歳まで実際に住んでいました清瀬市の旭が丘団地を舞台に、都営野塩団地にありましたタコ公園や清瀬駅、和菓子屋などをロケ地にした映画「海よりもまだ深く」が、今年最大の話題となりました。これにより、清瀬市が市内外に広く知られることとなりました。

さて、撮影時の野塩都営団地にありましたタコ公園は、現在、都営住宅の建て替え工事により取り壊されてなくなってしまいました。今後の公園整備につきましては、今後策定予定である地区計画の中で、地域に密着した公園を適正に配置する等の記載がされております。この公園の場所が確定しますと、次は具体的な整備内容になってまいりますので、その協議の中で、住民、そして市の要望としてお話をしたいと思っております。

また、そこを柳瀬川回廊の重要なポイントとして位置づけられないかにつきましては、回廊自体の中に通常の公園を位置づけることは難しいと考えますが、このたびの映画による影響もございますことから、議員のご提案を現在立ち上げた柳瀬川回廊事業推進検討委員会にご紹介し、ご意見を伺ってまいりたいと思います。

タコ公園、タコ滑り台については、あんまり地元民としては、映画の後あっさり壊させてしまいました。もう、すぐ壊されちゃったんですね。特段残しておこうとかという声も一切起こらずに。それは、一つは建設が、野塩団地の建て替え工事が遅れたということもあって、早く建替えてほしいという住民ニーズがあり、まさか公開時にこんなに盛り上がるとも思っていなかたものだから、跡形もなく壊されてしまいました。当時は80万円でできたらしいですが、その後、いろいろ部長にも調べていただいたら復元には結構な額がかかるらしいということで、そんな額を東京都が出してくれるのかということもありますが、ぜひ要望してみてください。

在りし日のタコ公園
在りし日のタコ公園

例えば、今我々河川大会なんかで調布駅に行くと、なんちゃってタコ公園みたいのがあって、調布駅前に。ああいうのをちょっともらってくるとか、何かそういうことができれば、一つの野塩団地の、要するに遊具そのものとして残すのか、もしくはモニュメントとして、野塩団地といえば、今回映画にもありましたが、給水塔とタコ滑り台ですから、かつて野塩団地にはこの給水塔とタコがあったということがわかるような話を、そういう話をしていたら、ある人が太田隆司さんにつくってもらったらいいんじゃないかなんて言っていましたが、この間、市長お友達になられましたよね。ぜひ機会があったら、これを題材につくってくださいとちょっとお願いしていただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティプロモーション