2017年01月05日

★水銀製品の回収キャンペーンを/平成28年9月議会

水銀製品の回収キャンペーンを

柳泉園での不燃ごみ爆発事故と水銀検出問題

最近、柳泉園では、二つの大きな問題がありました。一つは、今年に入って3回起きている不燃ごみの爆発事故、そしてもう一つは、昨年9月に排ガスから水銀濃度が検出をされたことです。

前者の不燃ごみの爆発事故については、先日市長の行政報告にもあったように、ガスコンロのスプレー缶などが原因とされ、その再発防止策としては分別処理の徹底にあり、今回清瀬市としてスプレー缶の分別収集が行われることで、これは大変にすばらしいことと評価をいたします。後者の水銀検出問題も、やはりごみの中に乾電池や体温計、または血圧計などの水銀製品が混入したことによるものとされており、その防止策としては、前者と同じように混入させない分別の徹底にあります。しかしながら、水銀濃度の高い製品である水銀式の体温計や血圧計は、所持しておられるのは高齢者が多いとされており、分別の方法、またどこに捨てればよいかわからない、もっと言えば、処理に困り家にあるという方が多いと言われています。

水銀の含まれる製品
※外務所HPより


水銀式体温計などの回収キャンペーンを

そこで、水銀式の体温計や血圧計などの製品を回収するキャンペーンをしてはいかがでしょうか。この方法は他市でも先行事例があり、期間を限定して公共施設や薬局、薬店で回収ボックスを設け、回収を行ったそうです。結果、今年2月の1か月間の期間で、体温計1,846本、血圧計127個、温度計41個、その他水銀169個、合計2,183個収集できたそうです。

この方法は、シティプロモーション同様に、しっかりとキャンペーンをして、水銀製品がごみに混入することがいかに危険であるかを認知していただくことが重要です。もちろん結果としてより多く収集できれば言うことはありません。

【答弁/黒田和雄都市整備部長】
初めに、本市の水銀使用製品の収集の状況をお話しいたします。現在市内では、市内68か所に有害ごみのボックスを設置し、拠点回収を行っており、乾電池は赤色の回収ボックスに、そして蛍光管や体温計等については黄色の回収ボックスへそれぞれ出していただいており、回収後、定期的に柳泉園組合に搬入しております。しかし、その回収量は、体温計が年に10本程度、血圧計はここ数年で3台と非常に少ない状況でございます。このような状況から、一般家庭にはまだ多くの使用していない水銀製品が眠っていると推測されます。

先日、柳泉園組合でのクリーンポートの排出ガスの中から水銀が検出された事故につきましては、恐らく有害ごみとしての周知不足もその原因の一つと思われますが、一般ごみの中に水銀使用製品が混入していたことによるものと推測されます。これにつきましては、ご承知のとおり、先日の議会の中で柳泉園組合による水銀濃度の自主規制値を定め、検出された数値により炉の停止をするなどの対応策を講じていくことになりました。今後は、構成3市がそれぞれの住民に対して水銀使用製品をしっかりとお示しし、確実な廃棄物の分別を徹底していくPRをしていく必要がございます。

そのような中、ご紹介の東村山市の水銀製品の回収キャンペーンは、水銀の危険性を周知する方法として大変有効であると考えます。しかし、実施に当たり市内薬局との調整など、今後周知や実施時期、方法などを検討したいと考えておりますので、しばらくお時間をいただきたいと思います。

水銀製品のゴミへの混入は大変危険なこと

まず水銀ですが、我々もちょっとぴんと来ない面は、やっぱり私も若いものですから、水俣病の案件というのはよくわからないということがありまして、いかに水銀というのが恐ろしいかということを市民の皆さんに浸透させていかないと、ごみというのはもう何でも構わず燃しちゃえばいいんだという、清瀬市は分別がきちっと徹底がされているので、そういう方は余りいらっしゃらないのかもしれませんが、迷うものは燃えるごみに入れちゃえとか、または燃えないごみに入れちゃえとかとなっちゃうことは困る。柳泉園としても、ダイオキシンとか、先ほど話ありました放射能とか、いろんなそのときそのときに有害だと叫ばれているものについては非常に敏感になっているものの、当然今回水銀濃度が上がったということで、敏感に今回はすぐに炉の停止をしていただいたわけです。水銀がしっかり危ないということを、ぜひ一度キャンペーンをしていただきたいと思います。

水銀による害とは

自習の意味で、ちょっと水銀による被害を、水銀製品が、または水銀物が体に入るとどういう人体に影響があるか。四肢末端の知覚障害があるそうです。触覚、痛覚、温度感覚などの異常、けいれん、筋萎縮、麻痺などの運動機能の低下、喪失、四肢の末端部位に強くあらわれる。よく水俣病の昔の映像なんか見ていると、本当に子どもたちが震えちゃっている映像がよくあらわれますが、ああいうふうな状態になっちゃうそうです。運動失調、それから視野狭窄、聴力障害、言語障害、こういうような障害があるものだから、これはもう絶対に捨てないで、水銀そのものというのは体温計とかにもあるように、もの自体というのも危険なんだが、特に熱を加えると非常に、呼吸器から入るのが一番危ないそうです。燃やすものには入れないということを徹底していかなければいけないと思います。

人の嫌がることをしない清瀬市

清瀬市は、かねて市長が言われているように、結研をつくって人類の病を撲滅させるために拠点を置いたとか、また地域の嫌がる下水処理施設を置いたとか、清瀬市というのは人が嫌がること、だけれどもやっていかなければならないことを率先してやってきた市であります。ただし、このごみ消却に関しては東久留米市にお願いをしているわけで、この東久留米市近隣は、すぐ隣が東村山市だったり、今回の水銀濃度も風に乗って5キロ圏内に飛ぶということなので、当然東久留米市だけじゃなくて、近隣、清瀬市も含めた近隣に大きな被害を及ぼすわけですから、ぜひ回収キャンペーンをやっていただければと思います。これは要望いたします。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他