2017年08月17日
★駅前アミュービルに健康センターを/平成29年3月議会

現在、2021年の竣工へ向け市庁舎建設計画が進められている中で、市内に分散している部署、例えば下宿のごみ減量推進課やアミュービルにある生涯学習スポーツ課の役所への集約化も予定されていると思います。このことは単に分散している部署をまとめようということだけではなくて、現在ある公共施設のあり方を再検討していく公共施設総合管理計画に基づく取り組みであろうかと思います。
その中で私は、健康センターのあり方についての再検討が重要課題だと思っています。健康センターは健康教育並びに健康相談及び指導に関すること、健康診査に関すること、疾病予防に関すること、機能訓練に関すること、健康増進に関すること等を行うよう条例によって定められています。これらは直接的に市民の皆様を対象にした事業であることは言うまでもありません。

駅前の好立地にあるアミュービル
健康センターはどこにあるべきか?
医療のまち清瀬の看板事業であり、施設としてもその中心拠点になるであろうと思います。現在、健康センターで行われている主な事業として、乳幼児健診などの各種健診や各種予防接種、または健康セミナーなどがありますが、きのうの答弁でも新年度の新事業として行われるネウボラは、この健康センターがフルに活用される事業なのだと思います。いずれも妊産婦や小さなお子様、赤ちゃんを連れたお母さん、そして高齢者の方々がその対象となります。
その方々にとって現在の健康センターは市内のどこからでも簡単に来れるという場所にはありません。例えば、野塩地域の方々にとっては、車のない方の場合、電車かきよバスで清瀬駅まで行って、バスに乗り換えるという不便さがあります。南口地域にお住まいの方々にとっても同様であります。
このように本来健康センターは交通至便の地にあるべきで、その点では清瀬駅前のアミュービルであれば、市内どこからでもバスや電車で乗り換えなしに1本で来れるという最適の場所です。
生涯学習スポーツ課の役所への移転、またさまざまな本市の施設の統廃合場所移転を検討する中で、ぜひ健康センター機能のアミュービルへの移転をご検討いただきたいと思います。ご所見をお伺いいたします。

役所に隣接している健康センター
【答弁/今村広司企画部長】
アミュービルへの移転は、駅前という立地から市民の利便性を高めることにつながる一方、今後の施策展開の方向性や施策の現状を踏まえますと、課題もあると考えております。
一つは、市役所内にあるさまざまな組織との連携であります。例えば、乳児家庭の全戸を訪問するこんにちは赤ちゃん事業では、出産後にご提出いただく出生通知票を母親と面談する手がかりとしておりますが、この出生通知票は市民課に出生届を出された際や、子育て支援課に乳幼児医療の手続をされた際に、庁舎の隣にあります健康推進課にご案内することで、できるだけ全てのお母さんと赤ちゃんの支援につながるよう努めております。
また、妊婦の方や小さいお子さんがいらっしゃる世帯の方が他の区市町村から転入した場合は、市民課から健康推進課へご案内し、必要な手続をしていただいております。
こうした健康センターと市役所が隣り合っているという環境は、平成29年度から実施する妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援、ネウボラ事業においても重要な基盤であると考えております。
もう一つは、設備面の課題であります。健康センターには各種健診事業や離乳食教室などを実施するための歯科健診診察台や水場、調理室などの特殊な設備が必要となり、設備面での課題も大きいと考えられます。新庁舎建設に伴い、現在アミュービル内で業務を行っております生涯学習スポーツ課は組織間連携の強化や窓口利便性の向上のため、新庁舎内に移転する予定となっておりますが、会議室や講座室、アミューホールなど、生涯学習センター機能について、新庁舎に移転する予定はございません。こうした市民の皆さんにご利用いただいている公共施設としての機能につきましては、今後公共施設の再編の中で検討をしてまいりたいと考えております。
今回私が言いたかったのは、清瀬駅前一等地にあるアミュービルという公共施設の使い方です。そこのあり方として、どうなんだと。地価は高いですから、駅前一等地に。そこのアミュービルで今展開しておられるああいうものがある。もっともっと市民ニーズの高いもの、セクションを持ってくるべきじゃないか。それは公共施設総合管理計画の中での位置づけだろうということで、企画部長にご答弁いただいたわけです。
きのうから大変盛り上がっていましたネウボラについても、健康センターがこれは中心拠点になってくるでしょう。そういう意味では、今まで以上に健康センターというものが注目され、利用されてくるということになります。
私はさっき新生児健診だとかさまざま言っていましたが、現状の健康センターの利用について、ネウボラは大体わかったのであれなんですが、現状の健康センターの利用について、どんな感じかご答弁いただけないでしょうか。
【答弁/八巻浩孝健康福祉部長】さまざまな健診や教室を行う中で、本市の職員、つまり健康推進課にいらっしゃる方がどういうふうに絡んでいるのか。当然ドクターとかナースの職員はいらっしゃらないと思うので、医師会とかそういうところから派遣いただくんだと思うし、大腸がん検診なんかも、そこで内視鏡をやるわけではないでしょうか、恐らく採便するんでしょうね、違うのかな。
健康センターで行っている事業は多種多様ではございますが、大きくは健康診断系、それから教室系に大別されると判断しておりまして、診断系は議員からもご紹介いただいた乳幼児健診であるとか、それから親子で行う歯科健診、それから大人の方では大腸がん検診、胃がん検診などを行っております。これは当然、受診者及び医療スタッフ、それから健診によっては保健師、助産師、保育士などの受診者以外の方も健康センター内にいるという状況があります。
教室系では、両親学級、親子歯みがき教室、健康大学、それから各種の料理教室、シェイプアップ教室など、それから腰痛、ひざ痛の予防教室などの受講者、それから講師が健康センターを利用している状況にありまして、今非常に参加率の多い事業においては、健康センターではおさまり切らずに、けやきホールやアミューホール、児童センターなどもお教えをしている状況にございます。
課は役所で器としての健康センターは駅前に移転してもいいのでは
つまり健康推進課があって、健康センターという器があって、保健師ぐらいは健康推進課の職員としていらっしゃるのかもしれませんが、つまり健康センター機能があっちに行ってしまっている。健康推進課はあそこにあるとしても、このままあるとしても、健康センター機能が向こうに行ってしまって、一部健康診断とかそういったことを日常的に運営するスタッフは当然常駐しなければいけないと思いますが、今健康推進課には保健サービス係と健康推進係と二つ係があって、健康推進課の中で健康センター機能を運営するスタッフだけがアミュービルに行くとか、そういうことというのはどうなのですか。
【答弁/八巻浩孝健康福祉部長】人というよりも物理的なハードの面で無理じゃないかとおっしゃっているんですね。もちろんハードの面というのはあるのでしょうが、大きな器としては十分対応可能なわけで、付帯設備としてのハードが難しいというお話だと思うんです。
現在、企画部長のお答えとも一部重複しますが、健康センターの中には健康診断を行うときの専門機器とか滅菌機であるとかそういった機械もかなり存在しております。また、胃がん検診のときにはバリュームを飲むためのバスをちょっと大きくしたような車も来るような状況がございますので、物理的に駐車場スペースであるとか、あとは子どもさんを連れて来られますのでベビーカーの置く場所とか、そういった物理なスペースも必要で、今の健康センターでは何とかおさまっているかなという感じがしております。
地理的にはどこからでも乗り換えなしに来れるアミュービル
利便性からいうと、交通の便の悪い市役所に来てもらうよりは、駅前の一等地ですよ。竹丘、梅園、松山からも来れるし、野塩の方も来れるし。今この近辺の人はもちろん遠くなるわけだから不便になるかもしれませんが、それでも1本で来れる。平等な位置になるわけです。

それから、産業振興の面からいっても、ここで大勢来てもらっていろいろな健診を受けたり、教室に来てもらっても、何か帰りに買っていこうといってもパンぐらいですよ。JA東京みらいで買えるけれども、大体午後を過ぎると売っていないし。そういう意味では、駅前であれば西友で買い物を当然しますし、車で来る方だって、クレアビルの駐車場にとめてくるわけだから、そういう意味では私は1本でクレアの駐車場に行って、デッキを通って、将来的にはアーケードもつくったら、もう雨に濡れずに来れるということもあるし、そういう交通利便性もあると思うんです。
ぜひ、もちろん簡単ではないと思うんですが、今後庁舎が完成していくに当たって、また計画していく中で、要するに庁舎の考え方だって、これからは場所とり、いかに自分のセクションで面積をとれるかになってくるわけでしょう。1平米でも多く自分のセクションをとりたいわけだから。
そうなってきたら、役所の限られた本社機能、本社の中に何が必要なのかを考えてもらいたいわけですよ。市民にとって一番いい場所は、市民にとって一番いいところに置けばいいわけですし、そういう意味では健康センターだって、役所でしかできないこと、または役所でやったほうがいいことをもっともっと厳選して、ブラッシュアップして、それでまた健康増進室も私はできたらアミュービルに行ってもらいたいぐらいです。そうしたら、健康センターも十分使えるし、すごくいい使い勝手になると思うんです。本当は健康増進室のことももっとお伺いしたかったんですが、次回にします。
駅前に健康センターができれば“医療のまち清瀬”を象徴する
医療のまち清瀬、その清瀬駅の駅前にあるアミュービルは、私は将来的には健康を象徴するビル、医療のまち清瀬を象徴するビルとして健康センター機能があるとなってもらっていったらいいなと思います。これはもちろん、ネウボラは春を明けて新年度から始まりますが、アミュービルに移転というのは来年とかそういう話ではありませんので、当然2021年以降の話ですから、ぜひ時間をかけてご検討ください。
Posted by takosuzuki
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