2017年11月22日
■「きよせ・みずほはたおり交流展」に伺いました。
去る11/10(金)、瑞穂町郷土資料館・けやき館で開催されている「きよせ・みずほはたおり交流展」に伺いました。これは10月末に清瀬市の郷土博物館で行われた「清瀬のうちおり展」と関連したイベントで、公明党の西畑議長よりご紹介頂き知りました。
瑞穂町も清瀬市同様、明治大正昭和の初期の頃の庶民文化(というよりも日常の営み)である機織(はたお)りやうちおりをしっかりと市の財産として大事にしておられ、こうした催しの共催となったようです。
館内の一室を、清瀬市の「はたおり伝承の会」としてあてがわれ、そこにはパネルにこう書かれていました。
はたおり伝承の会30年の歩み
郷土博物館が開館した翌年の昭和61年に、「裂き織り講習会」を実施したのが始まりです。市民から寄贈を受けた高機を森原弘成先生に修理していただき、あとは他から高機をお借りするなどして台数をそろえ、ようやく実施することが出来ました。講師は長年機織りを続けてこられた前田喜美子さん、星野輝子さん、森原三公子さん、野村ハツさんの4人でした。講習後、機織りの技術を習得し次の世代へ伝承していくため、森原先生の呼びかけで自主グループである「高機サークル」が誕生しました。ここでは教室を終了した新入会員が、翌年の機織り教室の講師をつとめます。教える事により、より一層理解を深めていけるのです。会員は平常、コミュニティプラザひまわり302号室で技術の習得を重ね、「生きた展示」として活動しています。現在では名称を「はたおり伝承の会」と改め、第31期生まで続いています。
そして清瀬市のはたおり機で編まれた素晴らしい作品も展示されています。清瀬市台田の桜並木やお祭りの様子などが編まれた作品です。
それにしても、ここ瑞穂町郷土資料館は素晴らしいですね。もちろんしっかりと予算が付いているからなのでしょうけれども、管理は指定管理制となっていて“見せ方(魅せ方)”がちゃんとわかっている専門業者が入っています。管理者は我々もよく知っている、清瀬市のけやきホールを管理している“アクティオ”さんでした。
ここに来れば、瑞穂町の歴史文化風俗などがすべて分かるようになっています。このセンスは、かつて『かわさき宙と緑の科学館』で感じたものと同じです(※)。清瀬市含む近隣五市で運営している「多摩六都科学館」もやはり指定管理者としてイベント美術業界の最大手・乃村工藝社が入って見せ方に工夫をしています。将来的には清瀬市も郷土博物館を指定管理者制にして、このように市民に身近に、そして魅力ある施設にしていきたいですね。
ともあれ、この「きよせ・みずほはたおり交流展」は、今年一杯(〜12/28)やっているようなので、是非皆様足をお運び頂いてはいかがでしょうか。
Posted by takosuzuki
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