2017年12月30日
★部活動指導員制度の積極的な活用を/平成29年6月議会

文部科学省はこの4月から部活動指導員が単独で部活動を指導、引率できるような制度を開始しました。今回の法改正は教員の負担をより軽減することがその目的ですが、それ以外にも生徒の部活動技術力の向上も期待できるようになりました。
かねて私は体育や音楽の専門性のある市民、つまり市内在住のプロのアーティストやスポーツマンにご協力をいただいて、中学校の部活動のスキルアップをと訴えてきました。そこで現状、本市における部活動指導員の活用の実情と問題点、また今後の予定を伺います。
【答弁/長井満敏教育部参事】部活動の意義とは
本市では、課外部活動指導員として賃金を支払っている方は、平成28年度においては中学校5校で合計18人であり、延べ814日の勤務実績があります。中には複数の学校をかけ持ちで指導している方や、日中は時間講師として勤務して、放課後引き続き部活動指導員として指導に当たっている方もおります。
なお、課外部活動指導員以外にもボランティアとして無償で部活動指導の補助に当たられている、例えば保護者や卒業生などもおります。
課外部活動指導員の内訳については、バスケットボールやサッカー、バドミントンなどの運動部の活動のほか、筝曲部や吹奏楽の文化部の活動に専門的な技能を持って指導しているケースがございます。
次に、部活動指導員活用に向けた問題点についてです。
本年4月の学校教育法施行規則の一部改正により、部活動指導員の名称及び職務等が明確にされました。これにより部活動指導員が実技指導のみならず、学校外での活動への引率や保護者対応などが行えることになりました。
この部活動指導員を活用していくことにより、議員ご指摘のとおり、生徒の技能面のレベルアップも大いに期待できます。ですが、現状では部活動指導員に係る任用や勤務形態を定めること、非常勤職員等として任用する場合の財源の確保や、これらの職務を担うことができる人材の確保が課題となっております。
スポーツ庁では、今年度末に部活動指導員のガイドラインを作成していく方針であると報道されていますので、本市においてもこうした動きに注視して部活動指導員を活用できる体制を整え、どのような活用が図れるのかを検討してまいります。
私も中学校、高校はそう言われてみると部活動入らなかったんですね。部活動入る子は割といい子でしたよ、成績がいい子とか。そもそもだから部活動は何ですかね、参事。
【答弁/長井満敏教育部参事】部活動を担当できる教員がいない。
部活動とは何かというか、部活動の意義としては、幾つか考えられると思うんですが、大きく4点あろうかと思います。
一つは生涯にわたってスポーツや文化に親しんだり追求したりする。これは初日の石川議員への教育長の答弁と重なるところが多いんですが、2点目が生徒の健全育成の視点から、生徒の自主性や責任感、連帯感や学校への帰属意識を高めるという点、それから困難を乗り越えながら、目的を達成する体験を通して人格形成や健全育成が図られるという点、最後に4点目としは、まちづくりの視点から生徒の活躍によりコミュニティが活性化するという点、そのほかにも体力の向上ですとか、運動技能の向上、または文化の継承というところで学校における部活動という意義があるんではないかなと考えます。
だからあったほうがいい部活動なんだが、今回の法改正は教員の負担増ということが一つの原因というか理由になって法改正されたということです。だが、清瀬市における教員は部活動が負担になって疲弊しているという声は余り聞かない、という話しも一方ではあるそうです。
つまりだから教員は、自分の部活動に対する思い、吹奏楽やってらした先生はやはり自分の吹奏楽部をしっかり強くしていきたいという思いを持って熱意を持ってやっていらっしゃるから、これが自分の負担になっていないということなんだと思うんです。だが、そういう先生ばかりだったらいいんだが、そういう先生が、異動はつきものですから、異動になって、その空いた穴をどうするんだということが一番重要なことですよね。
本来、いなくなってしまったら、空いた穴をいる先生で補う。だが、吹奏楽不得手な、というかもう経験のない先生しかいなかったら、これは外部指導員ということになるんでしょうね、きっとね。
現状の部活予算では外部指導員を雇えない。
そうなんですが、言っておられたように年間200万円で、学校当たり40万円。学校当たり40万円だと1年間で割ると3万3,000円、1か月3万3,000円で、これに例えば3部やったとしたら、1部当たり1万円、1部1か月1万円ということは1週間に2,500円、どんどん安くなって、だからそのレベルで一つの部活動を維持できるほどのスキルアップの先生を雇えるのかというのはなかなか難しい問題だと思います。
であればこそ、地域とどうかかわっていけるか、つまりお金によらずに学校外のプロの人、またはセミプロの人、または技術に長けた人にお願いをして来ていただくというのが一番いいあり方なんだと思うんです。
地域支援本部で探せないか
地域に開かれた学校、地域支援本部とか、今後の学校のあり方としては、いかに地域と融合していくかというのがもうずっとこの議会でも、教育長ならびに参事のおっしゃられていたことだと思いますが、私も清瀬第四中学校の学校評議員やっていまして、それから、避難所運営協議会もやっていまして、それから円卓もやっています。だが、私は清瀬第四中学校がすごく身近には余り感じないんですよ。それは当たり前なんですが、やはり聖域ですから、サンクチュアリーですから、それを私が気軽に職員室に入って、どう最近生徒はなんて、こんなことはできるわけないわけで、それはある種ガードが固くて当たり前なんですね。だからそういうサンクチュアリーな部分と、または地域に開かれていく部分とどう折り合いをつけていくのかというのが今後の大きな課題であろうと私は思っているんです。
部活動を通して地域と学校の融和を
その意味で今回の外部指導員制度、部活動支援員というのは、一つの取っかかりになりはしないかなと思っています。
唯一、生徒の活動に外部の人がかかわれるというのはここしかないんですよ、考えてみると。だって授業にかかわれないし、部活動の部分でかかわれるしかないわけですから。そういう意味では、今回もいっぱい議論がありました。地域の文化をどう今後残していくのか。ここもこの外部指導員、部活動に私は解決があるように思えてなりません。
前に私も言ったことがありますが、民俗文化をいかに残していくか。野塩地域には三味線をやられる人が大勢います。それから尺八をやる人が大勢います。歌を歌ったらもううなってしまうという人がいっぱいいますが、中学生がどこまで興味を持ってもらえるかわかりませんが、先日森田家で三味線コンサートを私も聞きましたが、あの三味線奏者は30代だったかな、子どものころから三味線をやっておられた。当然三味線ですから、音色は限られているわけですが、ポップスなんかも弾くことができる。
清瀬第四中学校では筝曲部というのがあって、お琴をやはりポップスでやったりして、年に1回発表会をやっている。私はこれ大変楽しみなんですが、そう地域にいる外部人材をいかに融合させて、そういう部活動にしていくことができるのか。ここが私は今後の地域支援本部をどう発展させていけるかの一つの大きなポイントだと思っています。時間がないんですが、教育長、ご所見あれば。

外部指導員の入っている四中筝曲部
【答弁/坂田篤教育長】
おっしゃるとおりだと思います。地域にはたくさんの資源がありますから、その資源を我々は本当に使って、社会総がかりで子どもを育てていかなければならない時代なんですが、日本には実は余り純粋なボランティアという風土がないものですから、そこはやはり緩やかにやっていかなければならないと思っています。
Posted by takosuzuki
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