2017年12月30日

★避難所運営訓練について/平成29年6月議会

避難所運営訓練について

特徴のある清瀬市の防災訓練

清瀬市では、他市同様年に2回の防災訓練を行っています。特に大地震や豪雨など自然災害の頻発する近年、とりわけ3.11以降は防災訓練のあり方が一変し、単なるセレモニーではなく、実効性のある訓練にしようとの本市当局や所管課のご努力に敬意を表するものです。

中でも一回一回の訓練で何に重点を置くか特色づけをし、実りあるものにしようとの工夫。具体的には、5月に豪雨災害を想定しての総合水防訓練、10月には災害全般を想定した総合防災訓練を実施、特に昨年度の総合水防訓練からは避難所運営訓練を実施しています。1回目となる5月の実施の訓練では清明小学校避難所運営協議会が中心となり実施、2回目となる10月実施の訓練では、清瀬小学校を使って芝小学校避難所運営協議会が行い、そして3回目となる先月5月13日に行われた訓練では、清瀬第四中学校避難所運営協議会が実施しました。

避難所運営訓練の様子
四中で行われた避難所運営訓練(2017.5.13)


言うまでもなく、発災時における避難所の開設は、その後の安定した市民生活を担保し、生命、健康を守る上で大変に重要なテーマであります。とりわけその運営が地域ごとに行われるために市民の手に寄らざるを得ず、そのゆえにいかにして、その一朝有事の際に備え、ふだんから意識啓発し、その運営スキルをつけていくか、大変に悩ましいところがあります。その意味で、こうした訓練を毎回の防災訓練に加えて、地域持ち回りとし、清瀬市内全ての地域で避難所運営訓練を体験させようとの試みは大変に評価をいたします。

そこで、これまでの避難所運営訓練の意義、できればこれまで3回の訓練のテーマとその成果、そして今後の課題をお伺いいたします。
【答弁/松村光雄総務部長】
3.11の東日本大震災、そして昨年の熊本地震など、長期化する避難所生活には課題が山積している状況がより明らかになってまいりました。

その原因の一つとして、行政職員によるマンパワーのみでは避難所運営の隅々まで賄い切れないこと、また地域住民が集まるにしても、避難所で混雑することになり、その場で統率のとれたルール化は非常に難しいこと、あわせてリーダーとなる人物の選定も難しいこと、こうした課題等が上げられるようになってきております。

このような中で、災害に備えて平時から地域住民を中心に避難所運営の役割分担を取り決め、なおかつ一定のルール化を図っていた地域では、住民自らの自立心も芽生え、早々に復興へ向けての歩みを始めたことで、他の避難所より早く避難所を閉鎖することができた例をこれまでの震災対策が明らかにしております。

本市においても、こうした成功事例を踏襲できるようにするため、平成25年に地域防災計画の全面改定とともに、避難所運営の手引を作成したところでございます。そして避難所運営においては、学校避難所単位で現在8校に運営協議会を設置しており、毎年本市が実施しております総合水防訓練、総合防災訓練において、避難所運営協議会による避難所運営訓練を取り入れ、協議会の委員及び参加住民において避難所運営のあり方を検証しつつ有事に備えているところでございます。

これまで3校の学校避難所運営協議会で避難所運営を行っておりますが、基本的な部分は共通事項としつつも、それぞれに避難所ごとにテーマを持ち取り組んでまいりました。

特に今年の総合水防訓練における避難所運営訓練では、中里二丁目柳瀬川に隣接する所沢市安松地区の清流苑自治会の会員の参加もあり、行政区域を超えての広域避難訓練を初め、熊本地震では物資型の支援で多くの物資の荷さばきに課題を残したことから、社会福祉協議会、災害ボランティアセンター及び清瀬第四中学校生徒、有志によるボランティアの力もかりる中で物資の配給訓練を実施いたしました。訓練自体は1時間程度でございましたが、避難所を運営する協議会委員等の方々、そして避難者として参加の市民の方々ともに大変に勉強になったとの感想を頂戴しております。

また、今後の展望といたしましては、秋の総合防災訓練時には新たな学校区で避難所運営訓練を取り入れ、運営者側の運営基盤の強化を図り、そして参加される市民には万一の際に安全であって、かつできる限り快適に過ごせる避難所生活につなげられるよう効果的な訓練に努めてまいります。
防災訓練の在り方を変えよう

やはりこれまでの防災訓練というと、地震だ、机の下に隠れるとか、防災頭巾をかぶってとか、または消火器を持って外に出るとか、つまり発災直後、いかにして自分の身を守るのかとか、いかにして地域に延焼、被害の拡大を防ぐのかというところが力点を置かれてきたと思うんですよ。

そういうことが防災における事前の訓練の一つの代表例だったからだと思うんですが、ところが3.11や熊本地震等を経て、いやいや確かにそれは生き延びるということも大事なんだが、生き延びた後の生活も大変なんだよということが如実にあらわれてきた。

避難所については、本当にあんな状態で1週間も1か月も生活できるのかという部分で、しかも役所が全部それを運営できるならいいんだが、あちこちでできる避難所を全部役所が運営することはできないので、市民の皆さんのお力をかりなければいけない。だから、避難所運営協議会があって、避難所運営協議会の運営訓練をしましょうよという着想、これはすばらしいと申し上げているわけですね。

他市の防災訓練はどのようなものか

他市なんかはもうどうなんですか、他市も要するに避難訓練じゃなくて防災訓練は、私が今言ったような第一義的な命を守る、または類焼を防ぐということじゃなくて、その後の避難所運営のようなことに力点を置いた訓練をしているのか。もし他市の事例なんかご存じだったらご紹介ください。
【答弁/松村光雄総務部長】
全国的に多くなりつつある避難所運営訓練について、他市の訓練状況と主要な点を比較してみますと、その方法は多様でございますが、訓練自体は参加住民の避難所内の展示を見学していただくのみのいわゆる見学型の訓練が非常に多いように思います。

その点、私ども清瀬市の訓練は参加いただく市民も受付していただいた時点で既に避難者となりまして、場合によっては居住組のリーダーとなって避難所生活を体験していただいたり、いわゆる実践型の訓練に徹しさせていただいております。こうした訓練を反復させていただく中で有事の際は経験及び訓練成果を活用していただけるものと確信しております。

今後も効率的な訓練を想定しながら、試行錯誤するとは思いますが、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
避難所運営にも力点を置いた清瀬市の防災訓練

そうですか、清瀬市はすごいですね、やはりね。単純に災害リスクということを考えれば、家屋が倒壊して避難所生活を送らなければならないほどの災害は、当然そんな頻発することはないであろうから、避難所運営訓練なんてそんなやらなくてもいいのかなと他市は思っているのかもしれませんが、でも避難所運営は本当に大変ですから、やっておくにこしたことはない。

ここさえきちんとできれば、逆に言えば、避難所運営協議会が立ち上がり、避難所運営訓練もできるほどその組織が機能化していけば、今度は一時的な発災直後どう命を守っていくかという訓練にまで、その組織が目を向けることができると私は思うんですね。

だから今盛んに行政も言っておられる自主防災組織というのを一生懸命つくろうとしておられるが、その自主防災組織も言うほど簡単にはできない。だが、避難所運営協議会というのは今、ある種行政が半ば強制的につくっていますよね。割とあなた会長ねみたいな、それでもう一方的に呼びつけて、それで運営させてしまえばこっちのもんだみたいな、そういうことで半ば強引にやって、成功しているわけです。それは任命された側にとっても、それは無益なことではないから、それはもうありがたいことなので、それは大事なことだと思うんです。

今部長ご答弁ありましたが、他市では余りやっておられないことでもありますし、ぜひ我が市でも、よりスキルアップをしていっていただきたいと思います。

一度避難所運営訓練をした所は毎回自力でやってみては

その意味では、まずは今一巡を目指して、3校今やりましたね。これを全部の避難所でできるようにやられると思うんですが、1回やってしまったところはまた次回ってくるまで、1年に2回しかやらないわけだから、もう数年後になるわけで、ですからそういう意味では、今、清明小学校、芝小学校、清瀬第四中学校が終わりましたが、この終わった3校は、次はもう一回やる。次は今5月だから、10月の総合防災訓練では、また新たなところをやるのと同時に、清明小学校、芝小学校、清瀬第四中学校はもう一回やったんだから、あんたたち今度一回自分たちでやらせてみるとか、毎回毎回のたびにふえていく、避難所運営訓練を実施する学校が。そうしていくといいと思うんですね、やるほうは大変ですが。

実地の訓練の中にHUGを取り入れてみては

それともう一つは避難所運営訓練そのものもHUG、避難所運営ゲームと合わせて、今は参加していただいた方々に受付をしていただいて、グループ別をして、それから何か食料を取りにいっていただくとか、その程度なんですが、HUGをそこに組みつけて、あなたこのテーマで運営本部に一緒に避難してきたおじいちゃんが熱を出した、どうしたらいいか、これ行ってきなさいとか、さまざまな避難所運営ゲームと同じようなテーマのカードを持たせて、それぞれの課題を一斉に起こさせて、それがリアルな避難所運営の現場ですから、そうしたある種パニック状態を体験させていくということが大事なことだと思いますので、ぜひそういう工夫もさせながら、また進化をさせていただきたいと思います。

【参考】
四中避難所運営訓練を行いました。2017.5.17記事

Posted by takosuzuki │ ■政策/MANIFESTO