2017年12月30日

★スマートフォン向け・市の総合アプリの導入を/平成29年6月議会

スマートフォン向け・市の総合アプリの導入を

スマートフォンは今世紀最大の発明

スマートフォンはテレビ、パソコンに並ぶ21世紀の象徴的な大発明です。総務省の昨年の白書によれば、スマートフォンの保有率は72%で、2008年にiPhoneが発売されて以来約10年で爆発的な伸びを示しています。同白書によれば、この数字は固定電話の保有率とほぼ同じで、携帯電話全体の保有率95.8%には及ばないものの、携帯電話を持っている人のうち7割以上がスマートフォンということです。

スマートフォンは即時にインターネットとつながることのできる携帯型端末のため、全く新しい情報伝達ツールとして、さまざまな工夫改良、すなわちイノベーションが行われている現在進行中のツールです。

我が清瀬市でも、これまでスマートフォン向けにさまざまな取り組みが行われてきました。本市のホームページをスマートフォン仕様のものに改良したことに加え、ある部署ではツイッターを使っての情報発信を行い、そして煩雑なごみ分別を簡単にわかりやすく調べることのできるアプリを導入しました。いずれもこれまで本市の情報に接しなかったであろう方々を新ターゲットとしてよい結果をもたらしています。

清瀬市のゴミアプリ

清瀬市のゴミアプリ
清瀬市のスマホ用ゴミアプリ

その中でアプリ、すなわちアプリケーションとは個別的または具体的な作業に特化したPCやスマートフォン向けの専用ソフトのことで、例えば我が市のごみ分別アプリであれば、清瀬市のごみ行政のうち何をどのように捨てたらよいか調べることに特化したソフトです。

これまでの定例議会でも子育てアプリの導入についても提起されましたし、他市の事例では、観光アプリを導入しているところもあります。このようにある種、煩雑であったりわかりづらかったりする情報の探り方を、アプリを使って簡単にわかりやすくしてあげることができるのがアプリのよさと言えるでしょう。

しかしながらアプリはある目的に特化したものであるため、そのサービスの幅を広げれば広げるほど、その数もふえていきます。アプリはスマートフォンにダウンロードして始めて使えるものですから、数がふえれば端末の容量を圧迫し、またアプリだらけでわかりづらくなるのです。

市の行政サービスを網羅した総合アプリの導入を

そこで、清瀬市の行政サービスを網羅した総合アプリを導入してはいかがでしょうか。それは言ってみれば、今後ふえていくアプリを一つにまとめることのできるアプリ、ホームページでいえばポータルサイトのようなものです。

現在はごみ分別アプリだけですが、将来的には子育てアプリもできるでしょうし、公共施設の予約アプリなども期待されます。もちろん清瀬市の観光を網羅した観光アプリも2020年に向け急がれることと思います。ご所見をお伺いいたします。
【答弁/今村広司企画部長】
情報が氾濫する中、必要な情報を選択することが難しくなってきております。市民生活に身近な本市のホームページでも多くの情報が掲載されており、必要な情報を見つけにくいといったご意見をいただくこともあります。

そうした中、アプリケーションは個別の案件についてより積極的な情報発信が可能となり、アプリの利用者はスマートフォンなどを通して、必要な情報を迅速かつ的確に受け取れるようになります。全国の自治体では、防災や子育て、ごみ分別、観光など、生活に役立つさまざまな個別アプリが配信され注目を集めております。

清瀬市でも現在、ごみの収集日程やごみの出し方などが確認できるごみ分別アプリの運用を行っており、これまでにダウンロード数は約3,000件と多くの方にご利用いただいております。

さまざまな行政課題に応じて個別のアプリがふえていきますと、スマートフォン上でアプリが煩雑となり、かえって使いづらいといった結果を招いてしまうことも考えられます。

そこで川崎市では、子育て、防災、ごみ分別、Wi−Fi接続の四つのアプリを一つのアプリ、かわさきアプリに集約したところ、運用開始からわずか1か月でダウンロード数1万5,000件を記録し、関心の高さがうかがえ、今後もさまざまな分野のアプリの拡張を図っていきたいとのことであります。

清瀬市のごみ分別アプリは制作運営を事業者が担っており、本市の財政負担が発生しておりませんが、そのほか子育てアプリなど、新たなアプリの導入については、アプリの制作や運営に一定額の経費がかかり、費用対効果の面で導入については検討過程であります。

アプリの活用は行政課題においても、情報発信の効果的なツールであると考えております。今後経費の削減が図れるようになったり、ごみ分別アプリのように民間で開発され、提供されるような分野も出てくるのではないかと思いますので、総合アプリも含め、引き続き先進自治体の状況などを注視しながら検討してまいりたいと考えております。
一瞬でインターネットに繋がるスマホ

今もう大体スマートフォンですよね。皆さんどうですか、ガラケーを持っていらっしゃる方いらっしゃいますか。いる、ガラケー、こっちは副市長ね、ふせ議員ね、うちも斉藤あき子議員、結構いるんですね。スマートフォンですよ、大体、今。言っておきますが。

先ほども申し上げたように、ガラケーと違うことは、パソコンは一々電源を入れて立ち上げなければ起動しない、情報を得ることができない。でもスマートフォンというのは一瞬でインターネットとつながるので、情報の入手が即時性であるということですね。電話のみならずメールも全てが、これ全てカメラも入っているんですよ。

なので、これぐらいはツールは恐らく今後もますますイノベーションが行われていくものと思います。

当然高齢者は持っていらっしゃる比率が低いと思うんですが、これからどんどん団塊の世代が高齢者になっていくと、ますますスマートフォンの普及率というのは当然高くなってきますよね。

そうした中で清瀬市としてはごみ分別アプリを取り入れた。費用がかかっていらっしゃらないという答弁がありましたが、3,000ダウンロード。子育てアプリの提案があったが、子育てアプリを利用するのは子育て中のご家庭だけだから、7万市民のうち、ごく限られた人しか使われないから。それと比べて、ごみは清瀬市内3万4,000世帯、全世帯がごみは捨てるわけだから、対象は全市民である。だからごみ分別アプリは必然性があった。3万4,000世帯のうちの3,000ダウンロードですから、約1割の世帯は使っているといってもいいのかなと思います。それぐらいにアプリというのは便利です。

やはり今まで一覧で曜日別のごみ捨てスケジュールなんかも今まで発行されていましたが、やはりあれはすごく大事で、張ってあるところはもちろん張ってあるんですが、その張ってあるところに行かないとわからないということもあったりして、すごく重宝だと思います。

単独でのアプリ開発は費用がかかる

ただ現実問題としては、このアプリ開発にはとてもお金がかかる、ここがネックです。だから子育てアプリにしても、我が市単独でアプリ開発するのはちょっと無理であろうということです。

今後、先ほど答弁の中でも言っていただいた、お金のある市は独自で総合アプリを開発されて、川崎市の例もありましたが、葛飾区も総合アプリをつくっていて、葛飾区は妊娠・子育てアプリ、これもある意味では市民の中での若い世代にもちろんなるわけですが、その中では電子母子手帳機能がついていたり、または予防接種スケジュールが、自分の子どもが次いつ何の予防接種を受けなければいけないかもわかるという機能がついていたり、妊婦、ネウボラ機能がついているわけですよ、言ってみれば、アプリの中に。それからごみも入っているんですね。それから防災も入っている。防災の中では当然マップも入っているし、安心情報メールが届くようにもなったりする。

それから千葉市もつくっているんですが、千葉市は規模はもちろん当然、全然違うんですが、ここはまたちょっと変わっていまして、今言ったようなサービスのほかに、町なかのふぐあいで市民が感じたこと。例えば道路に穴があいているよとか、カーブミラーが見えにくいよとか、街灯の電気が切れているよとかいった場合に、市民がそれを写真で撮って投稿する。それを見た行政側がありがとうございますと直した写真を撮ってまた載せる。それは1対1の関係だけではなくて、市民全体も閲覧することができる。ここがこういうふぐあいがあったんだなと。市はこういう対応したんだなということもわかるということですね。

企業タイアップなどで費用のかからない方法を

こういうことをお金のある地方行政ではやっているわけです。こうどんどんやっていくと、こういうのは必ずプロトタイプができますから、ごみ分別アプリも恐らくプロトタイプがあって、それをちょこっと変更して、それで我が市に取り入れることができたんだと思います。

今後プロトタイプができますから、それまでちょっと待っていただいて、企画部長、プロトタイプができたらぜひお願いしたいと思います。

これは生活便利帳みたいに、あれも民間の業者と協力して、本市の持ち出しがないような形で市民サービスに適用した例だと思いますし、また役所1階のモニターも、あれもそうでしょう。あれもたしかそういう広告代理店みたいなところがモニターとか、それからソフト制作なんかを提供して、市民サービスの宣伝流していいですよと。たまに広告入れて、そこで収益とりますからという方法なんだと思うんですが、そういう方法でぜひ本市の総合アプリを展開していっていただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他