2017年12月31日

★豪雨災害に対する対策を/平成29年9月議会

豪雨災害に対する対策を

近年の豪雨は予測不可能

近年の豪雨は、全くこれまでの常識でははかれないものとなっています。昨年8月22日の台風9号による豪雨は、清瀬市の観測史上2番目となる時間71ミリ、時間当たりの過去最大雨量は、平成22年7月5日の集中豪雨で73ミリでした。しかし、昨日、8月30日はその記録を塗りかえ、過去最高の時間74ミリを記録しました。線状降水帯による局地的な豪雨として、東大和市、東村山市、そして清瀬市がニュース報道され、お隣の新座市の柳瀬川では、川に取り残される事故も報じられました。

しかし、もっとすごい雨だったのが、先月7月18日の豪雨で、20分の間に44ミリの雨が降りました。1時間換算すれば、120ミリの雨です。降った時間が20分と短時間だったために被害は大きくなりませんでしたが、もう少し長く降っていれば大変なことになっていました。

このように、現在の気象状況では、現況の50ミリ対応の降水では対応し切れない雨が頻発することが予想されるのです。今後、国や都に対して、一時しのぎではない、根本的な対応を求めていく必要がありますし、清瀬市にあっても、これまでとは違った対策を講じていくべきと考えます。

住宅冠水への対策が急務

何度も申し上げているとおり、道路冠水と住宅浸水は意味が違います。また、市内の道路冠水箇所は、小金井街道のきよせの森コミュニティクリニック付近や、新小金井街道ファミリーマート前など、その多くが都道であり、また道路冠水の場合、冠水時における通行規制によって二次被害を防ぐことができます。

しかし、住宅浸水の場合は浸水対策そのものを講じなければ防ぐことができません。今回の豪雨でも、住宅浸水のあった地域では、住民の方が膝上まで水につかりながら水をくみ出したり、車の通行で起こる波がより住宅に入ってしまうため、車が入らないように手を広げておられる姿を見ました。

これまで本市としても、グレーチングを敷設したり、雨水桝の下に浸透管を掘ったりと、さまざまご苦労いただいていますが、豪雨の前ではこれらもほとんど奏功していません。今こそそれにかわる豪雨対策を講じていくべきです。

そこで、貯水、貯留による対策をしてはいかがでしょうか。具体的には、住宅地にある公園や学校の校庭などを少し掘り下げたり、または水が流れ出ないように塀を上げるなど、一時貯留場として整備をするのです。水害対策として有効な手段のようですが、清瀬市での施工が可能かどうかご所見をお伺いいたします。
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】
ここ数年、全国的に多発する集中豪雨や大型台風による被害が毎年のように起こり、本市においても、道路冠水や住宅などの浸水被害の報告件数が年々増加しており、以前にも増して対策を求める市民の方々からの声が寄せられている状況でございます。

現在、下水道課で進めている雨水幹線整備事業の重要性を改めて認識したところでございますが、この雨水幹線整備につきましては、莫大な時間と経費がかかりますことから、その間少しでもこれらの災害を軽減できるよう、対策を行っているところでございます。

具体的には、既設の雨水管やU字側溝などの清掃を初め、雨水管及び雨水浸透桝の設置やEGSM工法と言われる集水桝一体型浸透井の設置、既設の集水桝の飲み込み口拡大を図ったグレーチングの設置、そして、清瀬第五中学校におきましては、校庭からの雨水の流出を防ぐため、校庭東側にコンクリートブロックを設置し、一時的に貯留できるようにするなどの取り組みを行ったところでございます。

しかしながら、本年7月18日の集中豪雨や8月30日に発生いたしました記録的短時間大雨情報が発令され、昨年の台風9号を上回る、時間当たりの最大雨量74ミリという記録的な大雨においては、今まで確認していなかった道路冠水や床上浸水など、新たな被害箇所が発生している状況でございます。先ほど申し上げました雨水桝の浸透化などの雨水対策を講じていなかった場合、その被害状況はさらに拡大化していたものと考えますことから、今後も継続的に対策を講じる必要がございます。

さらに、本市では各ご家庭に対し、雨水浸透井の設置に係る費用の一部を助成し、豪雨による道路冠水の軽減などにご協力をいただいております。この取り組みに関しましても、本市のホームページや市報に情報を掲載し、1軒でも多くの住宅に設置していただけるよう、引き続きPRに努めてまいります。

議員ご提案の雨水貯留施設は、抜本的な対策として有効であると認識しておりますが、公共下水道事業による貯留施設の先進事例などを見ますと、数十億円もの建設費を要することから、まずは公園や学校の校庭などを掘り下げて、一時貯留場として整備することが有効な手段の一つであると思われますので、所管部署とも協議をしてまいりたいと考えております。
現状は浸透井を掘るEGSM工法が中心に

先だって、私も豪雨については何度もここで質問やお願いや、いろいろしてきたんですが、中里一丁目にある野火止自治会のある地域では、そこはいつも言っているとおり、普通のちょっとした降水量の多い時でも、もうすぐ床下とかになってしまうので何とかしてくださいということで、EGSM工法、浸透井を掘るという、雨水桝の下に何メートルか掘り下げて地中に浸透させるという工法をやっていただきました。

だが、この豪雨ですから、もう何の意味もないというか、意味もなくもないですが、奏功しなくて、ほとんど床上、すれすれのところまで来ているという現状です。

工事内容
浸透井(マンホール)を掘る下げるEGSM工法

豪雨対策として雨水を貯留する方向へシフトを

その自治会がせんだって市長に、陳情というかお願いをされに、役員の皆さんとともにいらっしゃって、その中の陳情項目としては、ぜひ国や都にしっかり豪雨対策してくださいということと、それから豪雨の際には、住宅の中に入ってこないような、土のうではなくて、我々が水防訓練のときに見せていただく止水板のようなものを設置して頂けないかということを要望されて、あわせて、自治会の住宅地のそばにある中里広場というところを一時貯留場にできないかという陳情をされました。

その後に、その自治会の方といろいろお話をさせていただいたら、自治会の中に行政関係の方がいらして、その方がおっしゃるには、いわゆる公共施設、学校とかは校庭に貯留施設を施しているんだよとお話をされて、なるほど、貯留というのはいいですねと。

確かに、答弁でありましたように、貯留とは地面の下に、いわゆるビールケースのようなものをばっと敷き詰めるわけですね。そこで一時貯留をするという仕組みなんですが、それをやるには数十億円かかってしまう。

皆さんご存じだと思うんですが、芝山小学校からでんきちに抜けていく市道は、途中で中里広場という広場があります。そこは雨が降ると物すごくたまって、いつも水たまりになっているところです。あそこをしっかりとした貯留所にできないかという陳情をされました。それについては、まだご回答はいただいていないと思うんですが、現実的にはそれどうでしょうか。

中里広場
降水後は水浸しになる中里広場

中里広場
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】
現在の、その当該場所は中里広場だと思うんですが、今、中里広場については、地主から土地をお借りしている状態でございます。かなり一定の1,400平米ほどございますので、貯留施設としては十分有効であるとは認識しております。

契約の内容なんですが、あくまで目的が広場としての目的、それ以外については、これは不可という内容になっております。

ですので今後、その地権者との話し合いの中で、その部分、目的について、どの程度ご理解をいただけるかというのは、一つ今後の課題だと思います。

市営の公園は、当然市所有の土地の所と、それから、そのようにお借りしている所とかあると思うんですね。

さっきの答弁の中で、清瀬第五中学校はブロックを敷いて出さないようにした。まさにこれが貯留法でしょう。もう既に清瀬市ではやっておられたということなんだが、だから、中里広場も借地だから、例えば返すときに原状復帰して返しますよということでご理解いただくことはできないでしょうか。

公園に木材チップを敷き詰めては

私は先日リハビリテーション学院跡地を見せていただきましたら、あそこでチップをつくっていますよね。ある部分チップが敷き詰められているんですよ。チップの有用性としては雑草が生えないということもあって、当たり前ですが、チップは荒いから水が浸透もするんですよ。ちょっと掘り下げて、チップをばあっと一面に引いておいたら良いのではないでしょうか。除草の手間も省けますし。私は野塩一丁目に住んでいますが、野塩一丁目にも小さな公園が散見されます。そこはいつも3か月に一遍は草ぼうぼうになって、地元の方が電話されるのかどうか知りませんが、3か月に一遍シルバーの方が来て、きれいに除草されるんですね。あそこもだから、全部掘って、チップをまいておけば、雨水対策にもなるし、いいなと思うんですが、そういうこともぜひご検討ください。

リハビリテーション学院跡地
木材チップは水はけも良く除草もできる。リハビリテーション学院跡地

柳瀬川通りの東光院下も冠水します。ここもいろいろなところから水か来くるために冠水するのですが、清瀬第四小学校で一時貯留をできるようにもしできれば、一つこれも軽減するんではないかと思うんですね。そのためには、清瀬第五中学校の場合はブロック塀をやったということですが、清瀬第四小学校の場合は恐らく学童クラブに入るところとプールに入るところの入り口が、あそこから水が流出してくるので、あそこにうまく貯留できる囲いを設置できたら、何も校庭を掘り下げなくても、そのまま貯留できると思うんですが、それもぜひご検討をいただければと思います。

元町浄水場を貯留所として使えないか

あわせて、浄水場、給水場が今度、元町から中央公園に行くわけですが、あそこの浄水場、給水場の能力、浄水場としての給水能力幾らぐらいですか。ご存知ですか。
【答弁/松村光雄総務部長】
1,260立方メートルと確認しています。

私聞いたところでは、常時たまっている水の量が1,200トン。つまりストック分の浄水で、浄水場自体の貯水キャパは3,800トンだそうです。3,800トンたまるところが、つまり郵便局の裏にあるわけです。ご存じのように、郵便局のところの交差点はすごく冠水するじゃないですか。なので、移転してしまった後の跡地利用で、どうなるかわかりませんが、貯留所として使わせてもらったら、冠水対策になるのではないでしょうか。ちなみに、3,800トンというのは調べましたら、学校プールが約600トンだそうです。大きさによって中学校と小学校と違うでしょうが、大体600トンぐらいだそうです。だから、プール6個分とか、それぐらいの水があそこに入る計算になります。ぜひそういうことも都に要望していただけたらいいんじゃないかなと思います。

元町浄水場3800トンもの水を貯留できる元町浄水場

市全体をカバーする雨水管線整備事業の全体計画は

あわせて、抜本的には、もう部長答弁いただいたとおり、清瀬市内で今やっている雨水幹線整備事業、今、大林組のところやってきまして、我々も前期見せていただきました。大きな雨水管を入れてということで、それが市内に敷設をされて、それが市内の雨水対策になるんだということですよね、抜本的には。今は東側は大林組のところをやっていますが、それが終わったら、今度はどこ行くんでしょう。
【答弁/佐々木都市整備部長】
現在、大林組まで工事を進めておりますが、大林組の交差点から計画では市役所の交差点まで、これを計画しております。大林組の西側交差点から市役所の交差点まで約750メートルの区間がございまして、平成38年までを目途に整備を進めようという予定で現在おります。

あと9年かかって、それが幹線としてつながってくるわけですか、枝管じゃなくて、幹線としてね。だから、中清戸の団地のあそこのじゃ冠水は、もうそのころ、あと9年後には解消されるということですね。

市の西部地域は電柱地中化計画と合わせて雨水管の整備ができないか

それよりもっと西になると、いつごろに整備されるのかまだ未定なんでしょうが、私が申し上げている中里一丁目とか、そういうところは、今後抜本的対策としてはどうなるかわからないということですね。

いろいろお話聞きますと、小金井街道の下には清瀬市が持っている雨水管よりも太い、広い、大きい雨水管が埋まっている。しかし、これは小金井街道にたまった水を処理するためだけの雨水管だそうで、だから、近隣から枝管として入ってきて、それを処理するまでのことは考えていない、違いますか。だから、本市が今、雨水幹線整備事業をやって西側に来たときに、小金井街道の下のそこを利用させてもらうかどうかはわからないが、でも本市独自として、そのでっかいやつを本市の小金井街道から西側のところは考えていかなければいけない、10年先ぐらいに。

私そのとき思ったのは、今、小池都知事が電柱地中化を物すごく一生懸命やっておられるんですよ。これは本市が単独で雨水事業をやろうと思ったら、本市が単独ですね。国の補助はあるでしょうが、本市が単独事業になりますが、都の電柱地中化事業と抱き合わせたら、その都の事業、都の補助とか、国は国で当然として、都の補助も得られるんじゃないかと思うんですね、つまり共同溝です。電柱だけを地中化するんじゃなくて、上下水道もそこに入れてしまってという抱き合わせのものにすれば、さまざまな補助が得られる中でのものになるんじゃないか。これはぜひご研究ください。

【参考】
「家屋を浸水被害から守れ」実現しました。2014.9.7記事

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report