2017年12月31日

★清瀬南部エリア児童館整備について/平成29年9月議会

清瀬南部エリア児童館整備について

できるだけ早期にリハビリテーション学院跡地に児童館を

かねて市民からの要望の強かった清瀬市南西部エリアの児童館がリハビリテーション学院跡地での整備へ向け、検討を始めると年度初めの市長の所信表明にて発表されました。小児病院跡地やリハビリテーション学院跡地を利用しての児童館の設置は、かねて私どもも提案、要望してきたことであり、この市長のご英断は大歓迎であり、大いに評価するところです。その上で、もう一歩踏み込んだ提案をさせていただきます。

一つは、市南西部、梅園、竹丘、松山地域は、市内でも比較的古い木密住宅地域であり、現状の小中学校だけに避難所を含む、その地域防災拠点とするには物足りません。また、現状の手つかずの空き地のままでは、一朝有事の際には避難所としてすら利用することもできません。

そこで、できるだけ早期にリハビリテーション学院跡地を防災拠点になり得る施設として整備をお願いしたい。

松山エリアマップ
小児病院跡地・リハビリ学院跡地等エリア図


中央公園も含めたエリア全体を児童遊園に

また、もう一つは、できるだけ早期の整備へ向け検討を始める上で、かねて申し上げている中央公園、図書館までのエリアを含めて、大きな意味で児童遊園としての検討をお願いしたい。

中央公園とネーミングされた本市の公的な公園であり、清瀬市の誇る彫刻家、澄川喜一氏の手がけた平和の塔や、清瀬市にゆかりの俳人、石田波郷の碑、また清瀬市の結核治療の原点ともいえる東京病院の碑など、数々の歴史的な碑も現存する公園を、あのまま寂れさせたままで、隣接のところに新しい施設を建設するのは、余りに合理的ではありません。

また、地続きで隣接する小児病院跡地も半分は浄水場建設、そして、また半分は福祉建設の建て替えに伴う代替施設建設という都の方針が示されましたが、浄水場は恒久施設として残りますが、代替施設はあくまで仮施設であり、福祉施設が建った後の利用まで示されていませんし、そこにはアカマツ林の保全された緑地保全地域指定を要望している地域です。将来的にも本市として何らか利用し得る地域となるのは必然です。ぜひリハビリテーション学院跡地だけでなく、中央公園、そして小児病院跡地までも含めたエリアとしての整備検討をお願いしたいと思います。

そうした点を踏まえて、以下質問いたします。
 
まずリハビリテーション学院跡地での児童館建設計画の現況、次に、その寂れた中央公園は今後どうするおつもりなのか、今後の計画。また、東京都の進めている小児病院跡地の整備計画の全容と進捗状況、これらご答弁いただくとともに、提案に対するご所見をお伺いいたします。
【答弁/今村広司企画部長】
リハビリテーション学院跡地における児童館建設計画の現状

初めに、リハビリテーション学院跡地における児童館建設計画の現状についてお答えいたします。南部地域における児童館の整備につきましては、公共施設等総合管理計画を踏まえ、公共施設マネジメントと一体で進めることが必要であり、地域全体の公共施設のあり方や、再編などを見通しながら取り組む必要がございます。

今年度はまず、児童館のあるべき姿や求められる機能といった児童館像について、市民の皆さんとビジョンを共有するため、市民の皆さんに広くご参加いただきながら、ワークショップなどを開催したいと考えております。

その後は、現在のところ、平成31年度に基本計画、平成32年度、平成33年度に設計、平成34年度に建設する計画としております。

中央公園の今後の計画

次に、中央公園の今後の計画ということですが、中央公園は昭和45年に清瀬市が国立療養所の跡地の一部を、国から当時は無償でお借りし、整備を行いました。当初はローラースケート場や市民プールなどがありましたが、市民ニーズの変化により、ローラースケート場はゲートボール場として再利用し、市民プールは老朽化に伴い、平成23年に取り壊しました。市民プールの取り壊しの際には、市民要望により、自然を残した広場とのご意見が多数あり、現在に至っております。

中央公園の再整備について、今のところ計画はございません。プールの跡地については、子どもたちがボール遊びなどができるよう、広場として残しております。現状を見てみますと、ほとんど遊んでいないような状況でございます。その利用方法については、今後検討する必要があると考えております。

清瀬小児病院跡地の整備計画と進捗状況

次に、東京都における清瀬小児病院跡地の整備計画と進捗状況についてお答えいたします。東京都は清瀬小児病院の跡地活用として、旧正門側に多摩北部給水場の整備を、奥の清瀬第六小学校側で、社会福祉施設建て替え促進事業を進めております。多摩北部給水場は多摩北部地域の水道施設の給水容量が不足している上、施設の老朽化が進行し、給水の安定性の向上を図るため、清瀬元町浄水場の代替施設として整備されるものであります。この施設には1万5,000立方メートルの配水池を二つ備え、清瀬市全域と東村山市及び東久留米市の一部への配水を担うことになります。

平成33年度の運用開始を目指し、現在はポンプ棟や配水池を初めとする本体築造に向けた工事と、送水管にかかわる整備工事を同時に進めていると聞いております。

一方、社会福祉施設建て替え促進事業は、都内で社会福祉施設の老朽化が進む中、施設の建て替え時に確保が困難と言われる代替施設を都が整備し、希望する事業者に貸し出すことで、社会福祉施設の安全性の確保の取り組みを進めようとするものであります。

特別養護老人ホームや障害者支援施設が同時に2事業者利用できるよう、特別養護老人ホームが120床、障害者支援施設が96床を備える鉄骨造の3階建ての施設、2棟が整備されると聞いております。

1事業者の利用期間はおおむね3年と想定されており、交代を何回か繰り返し、活用されるようであります。

平成31年4月以降の運用開始を目指し、現在、工事の契約手続と1回目の利用事業者の決定が進められていると聞いております。

清瀬南部エリアの児童館整備について、リハビリテーション学院跡地を防災拠点になり得る施設とすること、また、中央公園や図書館、小児病院跡地までも含んだエリアとして整備することのご提案をいただきました。

リハビリテーション学院跡地、中央公園、小児病院跡地も含む一体的な整備は難しいと考えますが、南部エリアの児童館整備は新たな公共施設の整備となりますので、今後策定する公共施設再編計画と結びつけながら進める必要があります。

冒頭も申し上げましたとおり、地域全体の公共施設のあり方や再編などを見通しながら、地域のまちづくりの視点からしっかりと検討してまいりたいと考えております。
小児病院跡地はほとんど市民の利用できない施設に

今回、市長が表明されたのは小児病院跡地じゃなくて、リハビリテーション学院跡地への児童館の建設でした。私は、もう小児病院跡地の整備ということでずっときてしまっているものですから、今回、リハビリテーション学院跡地を児童館にという表明をお聞きしたときに、これはもう私の頭の中では小児病院跡地もリハビリテーション学院跡地も一体な改革、整備みたいになっていまして、ご答弁いただきましたように、小児病院跡地は半分は給水場の建設が始まりまして、これはもう恒久施設ですし、また給水施設ですから、建った後は恐らく人は入れないでしょうね。

何年か前に、私小児病院跡地の給水所を地下施設にし、地上部分は噴水にしてはと提案をしましたが、一顧だにされませんでした。したがって給水場は市民はオフリミットの場になります。

だが、福祉施設の代替施設については、すごいですね。特別養護老人ホームが120床、障害者支援施設が96床の3階建ての鉄骨づくりが2棟できるということですから、かなりの本格的な建物がその中に入るようです。

建替のための代替福祉施設
建替のための代替福祉施設

今お話あったように、私もよくわかりましたが、つまり、1回できたら3年入ってもらう。その3年の間に新しいところは建設して、できたらまた出ていくというこの3年1クールを大体、元取るためだから、1業者だけ入れて3年でおしまいよということではなくて、3クールとか、ないしは5クールとか。3クールだって9年ですから、5クールだったら15年なわけで。今から考えれば、建設も考えれば、当然今からカウントすれば、15年から20年ぐらいたたないと、要するにこの代替施設どうしますか、清瀬市買ってくれますかという議論にはなってこないから、今の時点では(清瀬市への売却の話があったとしても)もう何しろ将来的過ぎてしまって話にならないので、(リハビリ―テーション学院跡地は)独立して考えるんですよというお話だったと今思うんですが、よくわかりました。

児童施設は屋外遊具がポイント

私が小学校2年生ぐらいのときに中央公園が整備されまして、とてもわくわくしました。何がわくわくしたんだろうなと今から思うと、やはり屋外遊具ですよ、きっと。あの当時見たことないというか、竹丘住民、野塩団地もそうですが、野塩団地はタコ公園がありましたからあれですが、ああいうのは子どもの心をわくわくさせますよ。

議長に許可いただいて、これカタログ持ってきましたが、ついせんだって前田環境美術という会社に取材に行きました。ここは野塩団地のタコ公園をつくった業者で、ここは屋外遊具をさまざまにつくっている業者さんですね。こうして見てみると、同じタコでもいろいろなのがあって、わくわくします。53歳の私が見てもわくわくします。

コペンハーゲンにできたタコ滑り台
コペンハーゲンにできたタコ滑り台

朝日新聞記事
コペンハーゲンにできたタコ滑り台を紹介する新聞記事

ぜひリハビリテーション学院跡地、ないし中央公園も、中央公園は借り地ということですから、恒常的なものをなかなかつくるわけにはいかないんでしょうが、ぜひリハビリテーション学院跡地には屋外施設を中心につくっていただきたいなと思います。

防災にも使える屋外遊具を

そしてまた、屋外施設・遊具だけだとなかなかもったいない。せんだってテレビ見ましたら、屋外遊具、ジャングルジムとかブランコとか、そういう屋外遊具が一朝有事の際は防災施設になるというテレビの特集をしていました。今風な言葉で言うとトランスフォームするですね。ふだんは、平時は遊具なんだが、一朝有事の際は防災基地になったり、いろいろなふうに変容するということです。

回りの景観とマッチした施設を

もう一つ、前田環境美術の話に戻りますと、ここの会社は当然のことながら、ランドスケープ、その地域にどのように融合した、つまり景観を考慮した屋外施設をつくるということを念頭に置いたランドスケープ・アーキテクチュアというですかね、そういう会社なんです。

つまりリハビリテーション学院跡地もこの間ちょっと見せていただきましたが、当然ながら周りはとても樹木があって、隣は小児病院のアカマツがあって、すごく広大な土地で、とてもいい環境のところでした。こういうせっかくの環境のところに、ただ上物をぽんとつくるだけではもったいですし、ましてや体育館を見てきましたが、体育館そのものもまだまだ使えるものですから、ぜひそういったことも考慮しながら、きのうからお話あるように、最終的には公共施設再整備検討計画の中でしっかりと議論をされていくことと思いますが、ぜひそうしたことをご考慮いただきながらつくっていただきたいと思います。

Posted by takosuzuki │