2017年07月12日
★水銀含有廃棄物処理について/平成29年予算特別委員会

今回、水銀含有廃棄物処理について60万円をかけていただきました。そもそも一昨年(2015年)に柳泉園の煙突から水銀が検出され、炉を止めたことから柳泉園内に水銀対策特別委員会が立ち上がりました。水銀というのは非常に害のあるものだから、全国で初めてとなる対策特別委員会を開いて、今後どうしていこうかというのを1年かけてやりました。
水銀対策→入れない・燃さない・出さない
それで、結論として出たのは、まず入ってくるところを規制しよう。入ってくるところというのは、つまり市町村ということですよね。そこでしっかりと水銀が入らないようにしよう。そこでもし漏れて入ってきてしまったら、燃やさないようにしよう。それは今度は柳泉園の話で、そこで検知器みたいのを使って、全部じゃないが、定期的に発見をしていこうと。それでも漏れてもし燃やしてしまったらば、バグフィルターでもって出ないようにしよう。それでももし漏れてしまうようなことがあったら、その前に検知ですね。もし入ってしまったらしっかりと煙突の部分で検知していこう。それで、バグフィルターで出さないようにはするが、煙突の部分で検知されてしまったらば、直ちにとめよと、この四つの対策が講じられたと思います。これは前置きでした。
その上で、今回、水銀含有物廃棄物処理ということで、水銀製品というのは家庭に保管されている水銀式体温計、それから血圧計に多く家庭では含まれる。だからこれをなくしてしまえば、家庭ごみから水銀が出ることはない。されで今回水銀収集キャンペーンをやりましょうということになりました。今回60万円を拠出していただいていますが、この事業内容ですね、大体わかっているんですが、わかっていないのは、3市でやって、そのうちいつからどのような期間でどういう方法でやるのかということと、それからもう一つ、今申し上げた家庭にある水銀体温計と血圧計とかというものは、これまでではどのように処理されていたのかということ、この2点をお伺いいたします。
【答弁/坂野稔ごみ減量推進課長】では、いつからというのはまだ、これから課長会で決めていくということですかね。わかりました。
現在、事業の内容といたしましては、今委員がご紹介していただいたんですが、柳泉園の構成3市である東久留米市、西東京市、清瀬市でも、この水銀事故を重く受けとめまして、これは家庭から出る、眠っている水銀系の体温計、血圧計を回収しようということで、担当課長会でもこれが何回か取り上げられまして、先月、2月の課長会でも、この話し合いがされました。それで、来月、新年度早々、4月にまた会議を開いて、そのときに具体的に、これは3市合同でやるということで、統一のキャンペーンを張らないと、柳泉園構成3市の意味がありませんので、構成3市統一に同じ時期に1か月ぐらいをもって回収キャンペーンという形で取り組んでいきたいと考えております。
次に、今までこの体温計とか水銀血圧計、どのように処理されていたかということなんですが、実際に今、市内に68か所、有害ボックスがあるんですが、そちらに赤と黄色があるんですが、その箱の中に水銀の入った体温計の回収という形で表示はされているんですね。これは年間にしますと大体10数本程度、そんなに本数はないんですね。これを柳泉園に運び入れますと、柳泉園である一定の期間、ドラム缶いっぱいになるぐらいまで保管しておいて、その後処理するという形でございます。
あと血圧計については、この5年間で3本ほど、これはごみ減量推進課に持ち込みはされているんですが、この水銀血圧計については、柳泉園では引き受けをしていないという基本的な考え方がありますので、これはごみ減量推進課で別途産業廃棄物という形で処理しております。
今までも、黄色の缶で普通にごみ収集をしていて、それで、柳泉園の組合費の運営事業費の中で処理をしてもらっていて、別途、今回は処分費ということで、収集事業、委託品の中で60万円を拠出しているわけですよね。本来キャンペーンをしなければ、その柳泉園の組合分担金の中で処理されていくものなんでしょう、本来は。だが、今回キャンペーンをして、大々的に皆さんのお宅にある水銀計は、これはもし持っていても、今、水銀体温計を使っている人は余りいないので、害になってしまうから出してください。これをまとめて処分しましょうという期限を決めてキャンペーンをするから、別途お金をかけていくということなんだと思うんですが、今回、東京都の補助もつくかと思います。
家庭にある水銀体温計の絶対数は決まっている
今回のキャンペーンでは、期間を決めて役所や薬局などで回収すると思うんですが、一度キャンペーンをしても、1回でなくなるものではない。現在は電子体温計が主流で、水銀体温計はもう売られていないと思うので、ちょっと期間を広げて、一月とかということではなく長くやっていったらいいと思うんですね。絶対量は決まった数だと思うので。
回収になにかと交換するようなインセンティブを
それから、今回2分の1、東京都の補助がつくということであれば、60万円のうち30万円は浮くわけですから、今、この事業のキャンペーンの中ではインセンティブが何もない。ただくださいというだけで、何もないんですが、例えば電子体温計と交換しますよとか、一個多分デジタル体温計1,000円ぐらいなのかもしれませんが、交換なのか割引券なのかわからないが、何しろご家庭にある体温計が水銀式からデジタル式にかわるということは、それはものすごくインセンティブになるわけですから、そういう形で、キャンペーンの再考を、どちらにしても東京都の補助がつくんだったら、また今度課長会でいろいろ考えを変えていかなければいけないかと思うんですが、そこら辺のご見解は。
【答弁/坂野稔ごみ減量推進課長】確かに委員おっしゃるとおり、そういった形で一回こっきりという形ではなく、毎年という形ではちょっと難しいのかなと思っているんですが、どの程度回収されるか、まだちょっと今のところ不明なものですから、何年か、1年、2年、ないしは間を置いて、定期的に回収キャンペーンを行うという方法も考えられるのかなと、それについても当然、担当課長会で検討していきたいと考えております。3市を構成する柳泉園組合、ごみ処理施設です。今回、先ほども言いましたが、こういうのはかなり厳しい環境基準、国が定めている水銀の環境基準よりも厳しい設定で今回柳泉園は水銀に対してひとつ取り決めをしたという経緯もありますので、しっかりと守っていただきたいと思います。ぜひ要望します。
その交換という形も、この補助金の制度がこれ一応平成26年度から平成34年度の10年間の時限的な補助金制度なものですから、その間に可能かどうかも考えたいと思っております。
スプレー缶対策も
それから、今回、去年非常に頻発したもう一つ柳泉園の事故として、粗大ごみ施設の爆発事故というのが頻発しました。これはスプレー缶が粗大ごみの破砕機の中に入って爆発するという事故だったんですが、それは恐らく推測するに、いわゆるバーベキューなんかで使うカセットコンロだと思うんですね。やはり爆発時期の傾向を見てみると、夏から秋にかけてが多かったように思います。それはバーベキューの時期と重なると思うので、だから、そこら辺を見据えて、市内には金山公園とか、中里とか、そういうバーベキューやるようなところも多いですし、またはごみ捨て場のところとか、どういう形でか啓発をしっかりしていただいて、爆発事故を防ぐような処置をぜひお願いしたいと思います。要望です。
Posted by takosuzuki
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