2018年08月06日

★地域課題解決協働事業について/平成30年3月議会

地域課題解決協働事業について

都市格が高いまちとして、市民自身による地域の問題解決をうたわれ、ワークショップの開催や現実的な問題解決のために、地域課題解決協働事業、つまり企業やNPOとのマッチングの仕組みづくりを表明されました。

これまで清瀬市では自助・共助・公助の連携を生かしていくことがまちづくりの基本であるとして、自治会や老人クラブ、そして円卓事業など、地域を担うグループの育成をサポートしてきました。

しかし、そうした市民によるグループは問題の掘り起こしや情報の共有はできても、解決への実行力、資金力やマンパワーなどが不足しているため、自力での解決がなかなかできません。その意味で、今回の問題解決のための仕組みづくりを行うとの事業は画期的であります。

そこで今回、この仕組みづくりとして、どんなことでお困りの市民団体とどんな企業、またはNPOとのマッチングをされると、またそれがどうなっていくのか、具体的なイメージがあればご披露いただければと思います。
【答弁/渋谷金太郎市長】
地域課題解決協働事業ですが、これまで市民の皆さんが抱える地域の課題と得意分野を発揮して、そうした課題を解決できる企業やNPO、大学などがあっても、マッチングを行う仕組みや場がなく、なかなか課題解決につながらない状況がありました。企業などでも社会貢献活動に力を入れるところがふえている中、市民の皆さんに地域課題を洗い出していただき、その解決に向け、得意分野を発揮できる企業やNPO、大学などとのマッチングを行う場をつくり出すことで、地域の多様な担い手がそれぞれの強みを生かし、協力し合って、地域課題の解決に取り組むことができればと考えております。

まさに土曜日のピッコロが取り組んでくれた関東エリアホームビジター交流研修会、ピッコロがとにかく最初に動き出して、神奈川県、千葉県、山梨県、茨城県、都内七十数人が来て、どうやって赤ちゃんと母親を応援していくかということを研修されていましたよ。だから、既にそういう力があちこちにいてくれるんですね。それをだから一層、この事業を通してつくり上げていければ、すばらしい清瀬市になっていくのではと思います。

モデルとなる市の事例はあったのか?
恐らくこの事業については、どこか先進市の例が念頭にあって、これはいいプランで清瀬市に導入したらいいだろうということだと思うんですが、そういう先行市の成功事例、こんなようにしてこんなふうになったんだという具体的な例があったらご提示いただければと思います。
【答弁/今村企画部長】
今回、大阪府の東大阪市というところでこういった事業を展開している話がございまして、そこでは地域の課題を市民の皆さんが集まって洗い出しをする中で、やはり高齢者の居場所づくりと近所づき合いのサポートという課題が出されて、集いの場所を見える化する必要があるだろうという話になったそうです。

それを発表する場に参加していただく企業ですとかNPOの皆さんに参加していただいてお話をしたところ、マップ作成などで自分のところで持っているアプリが使えるんじゃないかというご提案ですとか、集いの場所でセミナーやイベントを開催できるよというご提案ですとか、集いの場のマップをお店に掲示しましょうというご提案をいただいたということがございました。

そういうことで、やはり今までなかなか市民だけの力では解決できなかった事業について、やはりこういった企業ですとか大学などと一緒に考えることで解決が進むのではないかということが今回の事業の目的でございます。

地域課題を集約できるのは清瀬では円卓
市民が、またはその地域の方々が集まって、その地域の課題を語り合う場というのは、清瀬市でいえば、円卓事業がまさにそうなんだと思うんですね。円卓には自治会の方も老人クラブの方もPTAの方もさまざまな関係者がいて、そこでいろいろな地域の困ったことが出し合われるわけですね。

当然その中で、これはこうしたらいいよという解決策はほとんどないんです。大体、困ったことが出されても完全な解決策はない、言いっ放しというか、ああそうですか、大変ですねで終わってしまうんですが、東大阪市の場合は恐らくそうしたことを一つまとめて、こういう課題がありましたよというのをまとめて、企業なりNPOの人をその場に呼んでか、またはその問題点を持っていったのかちょっと分かりませんが、行政がその間に立ってマッチングをしたと。それによって、そのさまざまな課題について全部はもちろん解決したわけではないが、一つの代表的な事柄について解決の手だてを出してくださったということなんでしょうね。

そういう意味では、清瀬市内には主な企業、それほど多くはありませんが、考えてみれば、大きな企業で、例えば本社は清瀬市にないが営業所があるとか、そういう意味ではいろいろな事業者がいらっしゃるわけで、そういう方々から、いろいろな問題、課題に対してどんな案が出てくるかわからない不可知性というか予測不可な部分においては、今部長がおっしゃられたような解決策も出てくるのかもしれないですよね。

だから、今、現存清瀬市には円卓があるので、そこのものを問題抽出の場としてうまく利用していただきながら、それをどう今の事業の仕組みの中に組み込んで解決していってくれるのかというのは、非常に私としても期待を持てるものだと思います。

知的産業の多い清瀬ならではの解決策が期待できる
かねて申し上げていますが、清瀬市はホワイトカラーが多い、来てくださる方が多いまちで、そういった意味では知的産業の多い研究所とかセンターとか、医療機関、大学関係者が多いところですから、そういう意味での知恵の部分での解決ということでも大いに期待できることかと思います。ぜひこれは期待していますので、よろしくお願いいたします。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他