2019年03月17日
★清瀬駅からカドカワへの直通バスの運行を/平成30年9月議会

東所沢にくるカドカワについて所沢市へ取材を敢行
東所沢にカドカワが本社機能を移転し、かつ文化発信施設をつくるらしいとの話は平成27年ころネットを中心としてマスコミに報じられ、私は驚きとともにその全容が見えないものの大きな期待を寄せてまいりました。以来3年が経過し、時々その話題が本議会でも取り上げられましたが、その後の進捗や詳細については他市のことでもあり、わからずに来ました。しかし、いよいよ今回、この提案をさせていただくに当たり、その詳細を知るべく所沢市役所の担当所管課に話を伺いに行ってきました。
■秋津駅北口地域を良くする連携チーム、発足です!! 2018.9.16記事
今回のプロジェクトは、そもそも所沢市の所有するJR武蔵野線東所沢駅にほど近い旧所沢浄化センター跡地の跡地利用につき、平成26年プロポーザルによる公募が行われ、それに対して株式会社KADOKAWAの提案が採用され契約となったものです。
提案内容は、カドカワの新しい製造、物流拠点を整備するとともに、あわせてカドカワの強みを最大限に生かせる文化の力を活用しての図書館、美術館、博物館の融合した日本初とも言える文化コンプレックス施設を整備、クールジャパンの総本山としてアニメ、ゲームにとどまらない日本の文化の底力や魅力を発信し、国内外の観光客を誘致するとの内容です。
この提案は所沢市にとって、地域経済活性化を急速に進める効果とともに、国が進める地方創生に資する大きな可能性があるとして、所沢市長、カドカワ社長の両名をプロデューサーとする「COOL JAPAN FOREST構想」が立ち上がったそうです。あわせて今回、カドカワの建設する複合施設の総称をところざわサクラタウンとネーミングされました。
カドカワの全容
そこで現在、建築が進められているところざわサクラタウンの施設概要をご紹介します。

まず、カドカワの会社としての機能を担うオフィスエリアである所沢キャンパス、ここではカドカワの社員のワークスタイルの改革を目指し、本社機能の一部を担います。また、書籍製造、物流拠点エリアでは、最新鋭のデジタル設備を備え、文庫、コミック、単行本などのカドカワコンテンツの小ロット、適時製造も可能。また、それを販売する総合本屋、ダヴィンチストアも併設されます。
続いて、文化施設では、図書館、美術館、博物館の3施設を融合し、アニメ聖地88か所の一番札所となるアニメ文化の殿堂、角川ロックミュージアム、イベントホールとして大小二つのホールを有するジャパンパビリオン、宿泊施設として33部屋のホテル、また、地産地消をテーマにクラフトビールや工房店舗、マルシェなどを集めたフードコートや商店街施設もつくられます。
こうした大きな施設の誕生により、どれくらいの来館者があるのか試算では、まず年間の総来館者数として約70万人から最大で約148万人、1日当たりでは休日で約3,500人から6,800人、平日で1,400人から2,700人と予想しています。このように、このところざわサクラタウンには大変に大勢の集客が期待される施設であり、そのオープニングは何と2年後の2020年の夏の予定だそうです。
清瀬駅北口⇔東所沢駅のバス路線の創設を
清瀬市隣接の東所沢エリアにおいて、これだけ大きな人の動きが間もなく発生してくるのを、私たち清瀬市として傍観しているわけにはいきません。これを機に清瀬駅北口から東所沢駅ないし、「ところざわサクラタウン」へのバスの直通ルート便の増設を、西武バスに対して要請してはいかがでしょうか。
折しも小金井街道清瀬橋先から東所沢方面の道路整備も2020年に完成とお聞きしています。また、少しおくれて東3・4・15の2号線も完成すれば、清瀬駅北口からけやき通りを通って、ところざわサクラタウンまでの道は渋滞を避けてとてもスムーズとなります。ご所見を伺います。
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】カドカワへの集客の分散化は必要ではないか
初めに、清瀬駅からカドカワへの直通バスの運行についてでございますが、議員からもただいまご紹介がございましたとおり、所沢市とカドカワが協働して行っている事業により、旧所沢浄化センター跡地にカドカワの新しい製造物流拠点とともに、図書館、美術館、博物館を融合した日本初の施設を建設するとのことでございます。その複合施設などの総称をところざわサクラタウンと名づけ、文化と自然が共生した、誰もが住んでみたい、訪れてみたいという地域づくりを進める構想を目指しているとのことでございます。
こうした施設が隣接している所沢市に設けられ、また、清瀬市においても数年後には清瀬橋付近に親水公園が新設されることや、東3・4・15の2号線もけやき通りから清瀬橋付近で完成する予定となっております。
このようなことを踏まえ、ご指摘の清瀬駅北口から東所沢駅、またはところざわサクラタウンまでの直通ルートの運行の予定について、バス事業者である西武バスに確認をいたしましたところ、当該施設が東所沢駅に近いことや、その施設にどれぐらいの集客数が見込めるかなど、不確定な点が多いため、現時点において運行予定はないとのことでございました。
一方、大江戸線の延伸要請を行ってきているところでございますが、まだ時間がかかることから、本市といたしましても、清瀬駅北口から東所沢駅、ところざわサクラタウンまで路線バスが運行されることで地域活性化につながると考えられることから、引き続きバス事業者に要請してまいります。
要するにこのカドカワも分散しろということなんですよ。だって、1日休日で3,500人から6,800人来るというんですよ。平日でも1,400人から2,700人、3,000人近い人が来る。これは観光客だけですからね。
常勤の社員はどれぐらい来るか、これも調べました。800人から1,000人常勤の方がふえるそうです。もっとも働き方改革を標榜されているので、在宅ワークとか、そういうことも恐らく計算しておられるのかもしれませんが、もともと三芳とかにあったターミナルを全部あそこに統合されるそうですね。そういうことで、大変多くの人が出てこられるそうです。
現存する交通手段は、市長もちらっとおっしゃっていましたが、一つは外国人観光客を想定した羽田、成田からのリムジンバス。直通で来ますからね、東所沢に。それと、それから、現在のJR東所沢駅を使うのと。それから、所沢や東武東上線の志木駅などからのバスルート。大きくこの三つしか現状はないわけですよ。この三つだけで今言った人数を全てペイできるのかというのは私は甚だ疑問だし、何もこちらから行ってくれと言わなくても、西武鉄道が考えてもいいぐらいなものですけれどもね。
所沢市でも、だから今後、それだけのことをペイできるとは思えないので、東所沢駅にもとまるJRのむさしの号というのがあるんですね。西国分寺方面から大宮に直通するむさしの号を増便してもらうとか、それから、バスのルートを、現状当たり前ですが、所沢駅から東所沢駅のピストンなんですが、それをサクラタウンに寄ってもらうとか、そういうことをお考えのようですが、その中に一つ清瀬駅北口ルートというのがあってもいいと思うんですね、十分。
私思うのは、清瀬駅北口を通って、サクラタウンへ行って、東所沢駅へ行って、所沢駅に行くということを考えれば、これをだから直通にしてしまうんですよ。これを一本にしてしまえば誰も困らない、廃止ルートがないわけだから。廃止ルートがあるとすると、小金井街道をそのまま湯の森の前を通っていく便がなくなってしまうが、そこの約800メートルの人は確かに不便になるかもしれないが、おおむねは大丈夫なわけで、これをぜひご提案いただきたいと思います。

私の提案するバスルート
カドカワ独自で清瀬〜東所沢間のバスを運行してもらっては
それでも嫌だと言ったら、つくらないと言ったら、東久留米のイオンができたときにやはり路線バスができなくて、独自でバスを走らせましたね。東久留米イオンのバス、あれ独自バスの場合、もしご存じのことがあったらご披露ください。
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】だから、イオンが独自に、行政や西武バスじゃなくて、独自にお金を出して出してもらっているということですよね。だからカドカワが独自に西武バスに言って、清瀬市からの直通便を出してもらうという提案というかお願いをしてもいいんじゃないかと思いますよね。
ただいま東久留米イオンのお話をいただきました。これは独自にイオンが西武バスに対して運行経費の一部を補填していると伺っております。
カドカワへのインバウンドを清瀬へも
何はともあれ、先ほど部長のご答弁もありましたが、清瀬市は清瀬橋付近に親水公園ができ、かねて市長もおっしゃっている、親水公園ができれば、柳瀬川回廊を通って桜も見に行ける。そうしたお考えも発展的には出てくるわけです。
サクラタウンの横もサクラタウンといって、すぐ横は東川というんですか、あれの横に桜並木がありますが、東川が余りきれいじゃないんですよ。うちはきれいですよ、柳瀬川。あのきれいな柳瀬川のところにあれだけの立派な桜並木があるというところは、それはぜひ来ていただいた方には見ていただきたいと思うので、ぜひ今後も連携をしっかりとっていただきながら、ご協議いただければと思います。
Posted by takosuzuki
│
│■議会報告/City Concil Report | 道路交通