2019年09月11日

★公共施設におけるアスベスト対策について/平成31年度3月議会

公共施設におけるアスベスト対策について

今般、現庁舎解体工事費の中で、アスベスト対策費が追加計上されました。その後、下宿体育館内のアスベスト対策について市から説明をいただきました。

これまで清瀬市では、平成17年に市内の全公共施設についてアスベスト調査を実施し、アスベストが使われている施設については、除去をするなどの対策を講じてこられました。しかしながら、今回、既に調査対象済みであった下宿体育館からアスベストが発覚したことにより、他の施設でも同様に調査から漏れている可能性もあります。

本市として再調査をされるやにも伺っておりますが、その結果と対策についてご所見をお伺いします。
【答弁/松村光雄総務部長】
公共施設におけるアスベスト対策についてのご質問に答弁を申し上げます。

議員ご指摘のとおり、平成17年に市の公共施設を対象として、当時の総務部庶務課を中心に各所管課職員による設計図面及び目視によるアスベスト調査を実施、さらに小中学校7校と下宿地域市民センターを含む8か所の公共施設、合計で15の施設で専門調査機関による分析調査をいたしました。その結果を踏まえ、平成18年に建築材のアスベスト含有量1%以上があった7施設での除去工事を行いました。

その際、下宿地域市民センターでは、現在の1階児童室及び市民体育館の天井が分析調査の対象となり、児童室は除去工事を実施し、市民体育館は接触飛散のおそれがないため、工事対象外といたしました。

今回、除去工事を執行する同センター3階の視聴覚室及び室内階段の天井部分は、当初平成17年の職員による設計図面調査では、現時点では理由は明確になりませんが、アスベストを発見することができませんでした。また、平成24年の新基準適用により、部材のアスベスト含有量が0.1%以上に引き上げられた時点では、平成17年の測定結果を踏まえ、小学校3校及び下宿地域市民センターを含む5か所の公共施設において分析調査を専門機関に依頼し、小中学校3校で新基準に適合していない数値が検出されたため、平成24年に除去工事を執行いたしました。

この時点において同センターでは、市民体育館の天井のみが調査対象となっていたため、視聴覚室及び室内階段の天井部は、その後も調査対象から外れてしまったと考えております。非常に残念に思うところでございます。

昨年12月、教育委員会において同センター大規模改修実施設計での調査の際、視聴覚室及び室内階段の天井部分に、アスベスト含有の疑いがあるとの指摘が設計企業側からございましたので、同施設部分はそれぞれ速やかに閉鎖し、あわせて大気測定検査及び部材の含有量検査を業者へ依頼しました結果、大気測定結果では環境基準をクリアしていて、通常の活用には特に問題ないものの、含有量検査では基準値を超えていたため、安全を考慮し、部材除去工事を決定いたしました。

除去工事につきましては、関係機関の許認可を経て、3月8日から着工予定としております。また、つどいの広場事業の代替施設につきましては、同センター2階の第2集会室を活用して事業を実施しております。

こうした状況を踏まえ、将来における市民の皆様の疑念を完全に払拭できるようにするため、急遽平成18年築以前の木造施設を除くほぼ全施設となる47か所を対象に、一級建築士の資格を有する2人の職員を動員し、設計図面による部材の確認調査を実施いたしました。

設計図面確認調査の結果、12か所の施設の疑義が生じましたので、現在、専門調査機関、担当者の協力のもと、目視による含有量調査を実施しているところでございます。今後必要に応じて大気測定検査及び部材含有量検査を行うため、検体採取を行い、対応に万全を期したいと考えております。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 優しいまち-福祉