2019年10月22日

★PFI手法による下宿体育館の再整備を/平成31年6月議会

PFI手法による下宿体育館の再整備を

私の描く下宿体育館の再整備構想
私はかつて、下宿体育館について、数々のオリンピアンを輩出した藤島新体操クラブの練習会場として使われていることから、主に新体操に焦点を当て、広さと高さを十分にとった改修を施し、より優秀な選手が育成できるよう、施設の面からサポートしてはどうか。あわせて体育館を練習会場としてだけではなく、大会等も開催できるよう、四方から観戦のできるアリーナ型に改修してはどうかと提案をいたしました。

下宿体育館の機能性を高め、下宿地域をスポーツ特化地域に/平成28年12月議会

もちろんそれは新体操という特定の種目や団体のためだけということではなく、バレーボールやバスケットボールなどの他種目にとっても利することになりますし、改修によっては、より多くの市民の方々にご利用いただける幅がふえる。

清瀬の誇る和太鼓チームの練習にも使える体育館へ
例えば、昨年は弓道場をつくってほしいとの陳情も採択をされました。また、清瀬市には大変すばらしい二つの和太鼓団体がありますが、実はこれらの団体も練習会場に苦慮されている。要は和太鼓の練習ができる防音設備の整った施設が市内にはないのです。そこで、しっかりとした防音設備も整えれば太鼓の練習もできるし、大きな音を伴う音楽イベントの開催もできると思います。

とはいえ、予算的な担保がないため、建て替えではなく防災上の観点から、まずは耐震工事をということで、今年度、その実施設計予算が計上され、早ければ、来年にはその工事が着工となります。

しかし、下宿体育館は昭和52年に建てられた築37年の建物です。新庁舎建設時の議論でもあったように、耐震化工事をしたところで、建物そのものの老朽化は解消されません。耐震化工事をしたところで、建物の老朽化に伴う改修という課題は今後もつきまとうのではないでしょうか。であるならば、PFIによる資金調達をしての建て替えを模索してはどうかというのが今回の提案です(※PFIとは)。

PFI手法による体育館整備に成功した兵庫県川西市
私ども公明党は先般、PFI手法によって市営体育館を建て替えた兵庫県川西市を視察しました。川西市も我が市と同様、市営体育館の老朽化に伴う建て替え問題に直面し、それまで聞いたこともなかったPFIという手法を知り、導入可能性調査を実施した上で導入となったそうです。

PFIの中心となった民間会社はスポーツメーカーのミズノだそうで、特に川西市に本社や支社があっての縁故は全くなく、プロポーザルによる公募で手を挙げられたそうです。

そのスキームはミズノを中心として、三井住友建設など複数の会社で目的会社、川西スポーツウエルネス株式会社を設立。その会社が完成後の体育館の指定管理会社として一定の期間、ここでは22年間ですが、包括的な管理運営を任されるというものです。

我々素人にとっては、そのPFIに参入するメリットはなかなかうかがい知ることはできませんが、まずは導入可能性調査をした上で、民間のPFI業界の方々の専門的な知見を伺ってみる価値はあるのではないでしょうか。

特に我が市は、下宿体育館の指定管理をホンダエスティーロにお願いをしています。言うまでもなく、スポーツ界だけでなく、大変に著名な本田圭佑選手のマネジメント会社である同社に、この下宿体育館の管理運営をしていただいていることが、このPFI事業に当たって大変有利に働くのではないかとも思います。

ということで、耐震化実施設計の前に、PFI導入可能性調査の実施をご提案いたします。ご所見をお伺いいたします。

下宿体育館
現在の下宿体育館。耐震性に問題がある。
【答弁/石川智裕教育部長】
議員もご承知のとおり、現在、進行している下宿地域市民センターの改修は、より一層の耐震化と老朽化した設備等の更新が主な目的となってございます。

議員ご提案の、このPFI導入の可能性調査の実施でございますが、本市では、ご存じのとおり、公共施設の再整備を検討している状況でございまして、下宿体育館は全市レベル、下宿地域市民センターは地域レベルの施設として検討している最中でございます。

ご提案のPFIは、新築または建て替えのタイミングで行うのが好ましいと思われます。このことから、まずは公共施設の再整備等の中で、下宿エリアの本市の方向性を検討していきたいと考えております。

議員ご提案のPFIの手法を用いた施設の建て替えは、内容、コスト的にも大変有意義な手法と考えておりますので、公共施設の再整備の進捗とあわせ、導入について検討してまいります。

下宿体育館が今回、耐震化工事をされるということで、要するに、公共施設再編計画というのは片方で進んでいく中で、下宿体育館や下宿地域市民センターがどうなるか、一応今のところではわからない。概略、体育館としては残していくんだろうという予測はつきますが、だけれども、一応公共施設再編計画が起こらない、結果が出ない前に、耐震化をまずやってしまうということなんですね。

そもそもそれが私もったいない気がしていまして、だから、延ばせということも変なのですが、であれば、PFIでしっかりとした建て替えをやってしまったらどうだというのもあるのですが、ご答弁にもあったように、公共施設再編計画の結果が出ていないのに、もうしっかりとした頑丈なものを何十億円かけてつくってしまうというのも、確かにそれはそれでもっともな話です。

体育館は施設としてPFIに向いている
だけれども、PFI事業というのは国が今、一生懸命推進していることであり、民間の活力を利用するということで、我々も新庁舎をつくる上で大林組に議員全員で聞きに行ったりとかしまして、庁舎においてはPFIを導入するのはひとつ不向きであると。

だけれども、体育館については、今回、川西市の施設で一つわかったのは、体育館という施設は割とPFIに向いている。事業目的がはっきりしているので、体育施設とか。

もっと言うと、ネットなんかで調べてみると、体育館事業というのは民間が参入しやすい、おいしい事業だそうで、PFIの次にやるのがコンセッションというやり方で、所有権は行政がそのまま持っていて、運営権とか全てもう民間に売ってしまうというか委託してしまう。その上で、だから料金設定なんかも民間事業者が設定できるというやり方があるそうで、そうなると、あそこの下宿体育館というのは地の利がいいですから、所沢街道、所沢インターのすぐそばで、新座駅からも割と至近であるということや、恐らく駐車場なんかもつくりやすいんだと思うんですね、所沢市の河川沿いだったりして。

そういった意味では大きなポテンシャルが見込める施設でもあるので、おっしゃるとおり、公共施設再編計画がまずはそうなんだよというのはもっともな話なのですが、ぜひそこら辺の整合性はつけていただく必要はあるのですが、導入調査というのはぜひご検討いただければと思うんです。

そこまである意味、ウイングを広げた考え方で下宿地域、下宿体育館だけでなくて、内山運動公園も含めて、スポーツ特化地域としてのひとつ検討を進めていっていただければなと思います。これは要望します。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他