2019年12月04日

●水位モニターの増設を/平成30年決算特別委員会

水位モニターの増設を

清瀬市における豪雨災害の発災リスクとして一番大きいのは豪雨だと私も思っています。何はともあれ柳瀬川と空堀川のある市ですから、なかんずく清瀬市の北西部、野塩、梅園、または中里四丁目、五丁目近辺、いわゆる河口、川の河川側、のり面の下にある地域というのは一番危険なわけです。

“避難勧告”を出す仕組み
1点お聞きしたいんですが、以前の豪雨時、平成28年度だったか、清瀬市として初めて避難勧告を出したのが去年だったですね。今話ありましたように、どこの時点でどういうふうに避難勧告が出るのかという点をお伺いします。

今お話のあったところでは、避難勧告そのものというのは地方自治体が独自に出すもので、東京都が出すものじゃないと聞いておりますので、まずは清瀬市が災害対策本部を立ち上げて、そこで協議をしてやるという流れはわかったんですが、平成30年度の避難勧告の発令の経緯、何をベースになったのかということをお伺いいたします。
【答弁/田村文義防災防犯課長】
避難勧告を出した平成28年の場合、それで私ども常に情報を収集しておりまして、東京都で水防災総合情報システムというのを建設局河川部から情報を流しているんですが、そこで雨量の観測所が中里の清瀬第四小学校付近、それから水位の観測所が小金井街道の清瀬橋、それから同じく、中里清瀬第四小学校付近にも、その水位の観測所がついておりますので、それを常に水位を見ながら避難勧告の情報収集に努めました。
その時点、その時点、ライブの河川の川の水量や水位を見ながらという、気象庁の発表の今後の雨量予測というのも当然参考にされるのだと思うんですが、数字の上で、今現在水の量がどれぐらいになっているとか、または水位がどれぐらいになっているとかという判断は、それは数字としてどこかから上がってくるのか、それとも目視でしているのか、そこの点はどうでしょうか。
【答弁/中澤弘行副市長】
河川の水量というのは、防災防犯課のパソコンで水位というのはわかるんですね。ただ、現場がどうなっているかということが一番大事なんですよね。

あのときはちょうど柿の下住宅の若いお母さんが子どもを連れて役所に避難してきました。それで、お話を聞くと、旦那さんはお勤めに行っていて、水位が上がって道路も冠水してきたと、家の中に水が入ってきそうだと、非常に怖いということで逃げてきたんですね。コンピュータで水位を見たんですが、状況がコンピュータだけではわからないので、現場へ行ってきました。かなりの勢いで水位が上がってきて、これは危ないなと思ったんですよね。

それで、場合によっては避難勧告を出すことも結果的にはなかったんですが、遅きに失するということがありますので、万が一そういうことになったら大変だということで、これは市長と相談して避難勧告を出しましょうと、空振りでも構わないからとにかく出して、後でそうすればよかったというのは一番やってはいけないことだと思いましたので、避難勧告をその場で出させていただきました。
行政から“大丈夫”とは言えない
おっしゃるとおりで、空振りになってもいいからやるんだということで、先ほどの委員から、今回はなぜ出さなかったのかということがありましたが、これはなかなか難しい問題で、今回はさまざまなデータを分析した結果、そんな避難を呼びかけるほどではないだろう。だが、市民の側からすれば、その本市の意向、今回それほどでもないので出しませんよとアナウンスしてしまうと、もし万一降ったときに大丈夫ですよとアナウンスしてしまってからだめだったと、これはだめなので、だからさっき委員からそれ出してくれという話もありましたが、アナウンスが難しい。現時点では大丈夫かという判断をしていますが、もしかしたらまた水位を見ながらとか、ちょっと言いわけがましいアナウンスになってしまったりもしますので、そこら辺は人によっては、そういった清瀬市がどう考えているのかということを聞きたいということもあるかもしれません。

今回そういうことを言われた方は、東久留米市も、そして東村山市も今回避難所開設をして、場合によったら避難してくださいということを言われていたので、さあ、清瀬市はどうなんだろうと、清瀬市は何も言ってきていないから心配だったという声がありました。

その意味で、何度も言うように、もし豪雨で河川が氾濫をしたときに、真っ先にリスクを、今柿の下という話がありましたが、そういうふうに真っ先に危ないところというのはかなり限定をされてきますね。そこの人たちというのは、常にこのシーズンにおいては臨戦態勢でいなければいけないと思います。

マイタイムラインの啓発を
その意味では、ずっと防災防犯課が防災訓練を営々とやっていただいておりまして、その都度避難所訓練、避難所開設訓練も同時にやっていただいていまして、それはそれとして、重要なことで、一周回りましたから、今度はまた一周回ったところが随時やっていったらどうだというご提案もさせていただいたんですが、その次は今言った危ない地域、課長のところとか、そういうところの人たちがもしそうなったときには、どういう経路を使って避難所まで逃げるんだという避難誘導訓練というのもあわせて行っていけば、その地域の方々というのは安心が担保されるというか、今盛んにマイタイムラインということを言っていますが、まず豪雨になって、危ないと思ったときには避難所開設云々、避難勧告出る、出ないにかかわらず、自分としてはこういうルートを通って逃げるんだということが自分として想定をしておくことができると思いますので、そういった工夫もぜひしていただきながら、今後の防災訓練に生かしていただければと思います。

河川水位モニターの増設を
もう一点、副市長が目視で見ていただいたということがありましたが、これももちろん大事ですが、一緒に流されては困るので、今恐らく河川の水位モニターというのは東京都が持っているものだけだと思うので、これも本市としてはどこか1か所、余り下流のほうじゃ意味がないので、梅園のあたりとか、または野塩の淵の森は秋津ですが、東村山市ですが、とにかく清瀬市の上流のところで水位モニターを独自にできるようになると、またこれはこれでいいかなと思っています。これは要望です。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 防犯防災