2020年01月22日
★豪雨対策としての止水板設置に補助金を/令和元年9月議会

言うまでもなく、近年の豪雨は、年を重ねるごとにその雨量を増し、その被害も激甚化している感があります。今夏の九州北部豪雨のようなまち全体が水没してしまうような豪雨被害も、我が清瀬市としてしっかりと対策を講じていくべきですが、発災頻度からすれば、そこまでの雨量ではなくても、これまで清瀬市が経験してきたような幹線道路の冠水や一般家庭への浸水は、より深刻さを増しているように思います。
これまで、市は、道路を中心とした対策をさまざまに講じてきましたが、一定の効果も上げてきましたし、雨水幹線整備事業も着々と進行中です。しかしながら、一般家屋に及ぶ内水氾濫への対策には余り奏功していません。
それは被害地域が余りにスポット過ぎて、費用的にも工事的にも大きなことがしにくいということもあるでしょう。本来は、その被害地域のそばの雨水幹線を太くするなどの対策が最も効果的だと思いますが、現状、進行中の幹線整備がある以上は、もう一つの大きな雨水幹線対策事業はできません。
となると、浸水被害に及ぶ各ご家庭にご協力いただくしか方法がありません。具体的には、床を上げるか止水板を設置するかです。床を上げるのは大工事ですから、現実的には玄関口などに止水板を設置することになるでしょう。とはいえ、それにかかる費用を全額ご負担いただくのも現実的でありません。
そこで、一般家庭が浸水対策として止水板を設置する際に補助金を助成してはいかがでしょうか、ご所見をお伺いいたします。
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】ぜひご検討ください、とは言っても、現状は市民のニーズはそんなにないのだと思います。私も、一、二件そういう問い合わせを頂きましたが、なかなか自費でやるという人は少ない。耐震シェルターみたいに補助金つけたはいいが、申し込み者がいなかったということになってももったいないので、そこら辺もしっかり調査をしていただいて、ニーズがあるようであれば、ぜひ止水板の設置もご検討をいただきたいと思います。
豪雨対策としての止水板設置に対する補助金についてでございますが、局地的、激甚化するゲリラ豪雨の対策につきましては、これまで抜本的な対策として、中里五丁目、中清戸三丁目の地域を中心とした柳瀬川右岸第8の1排水区における雨水幹線整備を進めております。また、その他地域の住宅浸水や道路冠水に対する取り組みとして、市道の雨水排水施設におけるEGSM工法による浸透化や、公立小中学校の校庭に雨水貯留浸透施設を設置するなど、さまざまな雨水対策を行ってまいりました。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、市内全域を見ますと、激甚化するゲリラ豪雨に対して万全と言える状況ではございません。
そこで、一般家庭が浸水対策として設置する止水板にかかる経費に対し、その一部を助成するという議員のご提案につきましては、公助の浸水対策の取り組みといたしましては大変有効的な対策の一つであると認識しておりますが、止水板の設置にかかわる経費につきましては、止水板を製造、販売するメーカーに問い合わせしましたところ、設置する建物の状況や台数等にもよりますが、一般的な戸建て住宅でおよそ100万円から200万円ほどかかると伺っております。このことから、助成金の額も高額になるおそれがあるため、国や都の財政支援なしでは、その実現は大変厳しい状況であることから、今後、東京都に要望してまいりたいと考えております。
止水板以外の豪雨対策の補助金はあるか?
ちなみに国や都の補助は止水板についてはない、やるとしたら単独事業になっちゃうわけですが、ほかの止水板以外の豪雨対策でも補助金は助成制度はないんですか。
【答弁/佐々木秀貴都市整備部長】
現在、東京都において、東京都豪雨対策基本方針で定める対策強化流域の対象河川に係る区市町村に対して、公共施設の一時貯留浸透施設の設置、個人住宅における雨水対策の浸透桝、雨水タンク等の補助がございます。ただし、これ柳瀬川については、都の対策強化流域の対象になっておりませんので、今後、この対策強化流域に指定していただくよう、東京都に要望してまいりたいと考えております。
Posted by takosuzuki
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