2020年07月03日
★豪雨被害による避難計画の精査を/令和2年6月議会

近年の豪雨は、年々その降雨量を増しています。先日6日のゲリラ豪雨も、時間当たりの雨量としては過去最高になったとお聞きしました。そしていよいよこれからその豪雨シーズンを迎えます。
清瀬市としても、2回目の避難勧告を発令して、そして実際多くの市民の方が避難所を利用された昨年、台風第19号では、避難所をどのように運営していくべきかなど、たくさんの教訓があり、私自身としては本当に避難をさせなければならない人とは誰なのか、その特定が大切だと感じました。
ましてや、今年の避難所については、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ただ詰め込むだけの避難所は事実上不可能となっています。
本当に避難の必要な地域と避難方法の精査を
その意味では、今後の豪雨による避難所運営では、河川氾濫などにより、人命や住居の損失に関わる実被害を被る可能性の高い地域をより精査し、本当に避難しなければ人命に関わる世帯を特定した上で、どこの地域の方々をどこの避難所に避難させるか、より緻密な計画を立てていくべきと考えます。
まとめてではなく小分けの避難所
その上で、避難所も体育館のような大部屋にたくさんの人を入れるのではなく、教室などの小さなスペースになるべく世帯ごとに入れるなど、密にならない避難所の在り方、また感染リスクの低い避難所を工夫すべきと思うのです。
そのためには、今までの避難所イコール学校体育館という考え方ではなく、他の公共施設、中でも会議室やホールの利用なども視野に入れ、多角的な避難所設定は考えられないでしょうか。
ご所見をお伺いし、壇上での発言を終了いたします。
【答弁/瀬谷真君総務部長】
避難とは難を避けることであり、安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はございません。
12月議会の際、鈴木議員にご指摘いただきご答弁いたしましたとおり、豪雨被害においては、垂直避難など自宅での安全確保も可能なため、感染のリスクを負ってまで避難所に行く必要はないと考えますし、避難先として、親戚や知人宅に避難することも検討していただきたいと思います。
体育館以外の場所も避難所として検討
また、ご提案の避難所イコール学校体育館の固定概念にとらわれることなく、他の公共施設をはじめ、もう少し広い視野で避難所の設定を検討していきたいと思います。
万が一避難所へ避難される際は、避難所内での接触機会を減らすため、食料や水などの非常用備蓄品に加え、マスク、体温計、アルコール消毒液等も持参していただくようお願いいたします。
避難所においての感染防止の対策につきましては、これまでお答えしてきましたとおりでございます。
今回コロナ禍以前の去年の台風第19号の折などに、私は防災士として、また避難所運営協議会の会長として、避難所運営ということについて、いつも思い描いている姿があるんです。
我がこととして防災を考える
防災について、行政としては自助・共助・公助で、自助・共助でできるところはしっかりと自助・共助をお願いしようという大きな側面があるし、それは、まずは我が事として、自分がもし災禍に遭った場合にはどうしていくのかということを、自分のこととして考えていくことが自分の命を守ることだから、それは合っている、正解であるわけです。それは今回のことでも同じで、豪雨災害というのは、地震と比べれば、災害リスクは高いわけです、ますます雨量も増えているわけですから。その意味では、リスクは高いとは言いつつも、全然川の近くでもない、それから雨降ったって水もたまらないような人が、それは心配する必要はないわけです。
一番危険なのは、方や被災の心配のない全然大丈夫という地域の人がいて、方や私は川の横に住んでいる、危ないという人がいて、その中間の取り立てて川のそばでもないが、ハザードマップを見ると被災箇所になっているという、そのグレーの地域の人なんですよね、要は。
だから、本来はそのグレーの地域の人までが避難所に行くべきひとなんですが、そうなると避難所のも満杯になってしまう。地震のときの避難所でもそうだし、豪雨のときの避難所もそうなんですが、避難所というのは決していい環境ではないんです、当たり前ですが。
だから、避難生活を心身ともに快適に、健やかに過ごすためには、自分なりの工夫をして、どこへどう避難するか、どうやって難を逃れるかということを、自分で考えるということが一番大事ですよ。
必ずしも体育館だけが避難所ではない。マイ避難プランを考えよ。
河川の近くに住んでいらっしゃる方は災害リスクが高いわけだから、もし豪雨になって、時間当たり、線状降水帯が来たよと、豪雨になりそうだよと言ったときに、自分はまずどこに行くべきなのか考えていただきたい。親戚の家なのか知人の家なのか。なかなか今は、他人との交渉が没交渉の時代ですから、人のうちに行って気を遣うのは嫌だ。それはそれでいいんです。そういう人たちはどうするのか。避難所だって窮屈だ。
昨日のご答弁で、コミュニティプラザのマイカー避難、私はそれを言おうと思ったんだが、言われてしまったのでしょうがないんだが、コミュニティプラザで運動場を開放して、そこで車の中で避難してもらうのもいいし、またはクレア駐車場で、ちょっと駐車料金かかりますが、だが一応雨を防いでいますから、屋根つきだからちょっとお金かかる。
それかまた東京病院にあらかじめ事前交渉しておいて、使っていないあの駐車場、こっちを無料開放してもらうとか、有料駐車場だっていつもあそこ、ほとんど空いていますから。いっとき1時間か2時間か避難してもらうとか。
何しろいっときを、我が身を守るためのいっときの時間の猶予を、どこで自分が身を守るかというのは、自分で考えてもらうということが大事なんだと私は思います。
そういうことを、今回、ご答弁でもありましたが、避難所へ行ったら、感染リスク高いんですよと。当たり前ですが、いや応なしに密になってしまう可能性もある。完全密閉することはできないわけだから。それをよくご理解いただいたら、学校体育館の避難所以外の避難所も分かっていただけるんじゃないかと思うんです。
フローチャート式の“我が家の避難計画”を作っては。
そういったことを、角度を変えて、市民の方によく理解していただく。最近、流行っている、フローチャート式で、あなたの家は家のそばですか。イエス・ノー。ノーの人はずっと来て、あなたの家は大丈夫です。イエス、イエス、イエスの人は、どうしていったらいいかが書いてありますよね。
そういうのも工夫しておつくりになったらいいかと思いますので、いよいよそういうシーズンになってきましたので、毎年毎年、いつも同じ角度での「注意しましょう」「気をつけましょう」ではなくて、今年は新型コロナウイルス感染症というプラスアルファが出たので、新たな切り口で、市民の方、特に河川近辺に住んでおられる方についてはご理解いただくということでいかがでしょうか。
ハザードマップも新しくなるし、より精緻な形で、河川付近、または今までの旧ハザードマップでは危険だと言われているところに住んでいらっしゃる方については、もう一度ハザードマップをよく見ていただいて、ご自身の安全な避難計画についてプランニングしていただく。これは言い方を換えれば、マイ・タイムラインをつくっていくということにつながりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
これで終わると、私の持ち時間はあと20分余りますので、この時間を行政へ寄附します。有意義に使ってください。
Posted by takosuzuki
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