2020年10月05日
★新しい防災マップの有効利用を/令和2年9月議会

今般、市の防災マップが7年ぶりに改定されました。すでに全世帯に対して配布は完了されていますが、この新しくなった防災マップが旧版と比べどこがどう新しくなったか市民はまだまだ知らない、したがって有効に活用されていないのではと思います。
そこで、新しくなった防災マップについて、細かく伺うことでそのニューパーションをフューチャーしていきたいと思います。
まず市で作られている防災マップは、防災マップと書かれている折り面で言う表面が、学校や地域センターなどの市の施設をベースに、避難所、防災無線など防災に係る施設情報が明記されています。
裏は洪水ハザードマップで、豪雨による浸水冠水予測が色を分けて描かれています。「洪水ハザード」はせせらぎのまち・せせらぐ川のまち清瀬にあって、特に重要な情報マップとなります。
どこがどう変わったのか
それぞれ「防災」「洪水ハザード」両マップについて、旧バージョンとの比較で新しくなった点をご教示ください。そしてそれによって、見えてきた新たな注意地域や課題等があればお伺い致します。


【答弁/瀬谷真総務部長】
今回のマップは、前回発行と同様に、防災マップと洪水ハザードマップの両面刷りになっておりまして、大きな改正点は、防災マップについては、指定緊急避難場所の表に、災害種別を追記いたしました。これは、「地震、洪水、崖崩れ等発生した場合に開設できる」をマル、「周囲の状況により開設できる」を三角、「開設しない」をバツと表示をいたしました。
次に、洪水ハザードマップについてでございますが、前回は、平成12年9月東海豪雨の総雨量589ミリ、時間最大雨量114ミリとしておりましたが、今回は、浸水シミュレーションデータとして、想定最大規模降雨量を総雨量657ミリ、時間最大雨量156ミリといたしました。
2点目に、河川の氾濫によって生じる外水と下水道からの流出による内水を区別して表示をいたしました。
3点目に、浸水予想区域のメッシュ単位を50メーターから10メーターメッシュへ変更し、この縮小によって、少ない浸水でも表示されやすくなりました。
4点目は、浸水の深さを、前回は20センチ以上としていたものを、10センチ以上で表示し、これは、浸水の深さが浅くても、流速が毎秒1.5メーター以上の場合は歩行が困難になるという研究事例があり、東京都における解析の結果、10センチ以上で、流速がその数値に達し、危険であることから、変更することになりました。
全体として、変更前に比べ、浸水予想箇所が多くなり、色がついたところが全て危険であるということではございませんが、より浸水区域が絞られました。
また、新たな注意地域はなく、家屋倒壊等の危険地域もございませんが、河川周辺は引き続き注意を払う必要がございますので、自らの命は自らが守るの意識を持ち、ハザードマップで自分の家の災害危険を確認し、それぞれの避難行動を考えていただきたいと思います。
新しくなって、メッシュが細くなる。メッシュが細くなるという触れ込みで、皆さんの手元に来て、皆さんは、これ、どこがどう変わったんだろうと思った人もいるのだと思うのですけれども、細かく見ると、今、部長からご答弁いただいたように大変便利になっていることが分かるのです。
そういったことを、円卓や、または最も災害リスク、豪雨リスクの多い地域で、出前講座などをやって、新しい防災マップを基に、ぜひその防災意識を高めていただける材料にしていただければと思うのです。
清瀬市の過去の最大雨量は
裏面の洪水ハザードマップについては、お話しありました。今までのものが、平成12年の総雨量589、時間最大雨量114だったものが、今回は、総雨量として657、時間最大が156ミリになりましたよという。これがどれぐらいの大雨なのかってちょっとぴんとこないです。
翻って、清瀬市で言ったときに、よく時間30ミリとか50ミリとかということで、大変なお話になるわけですけれども、清瀬市においては、過去最高は、最大雨量そしてまた時間最大はどれぐらいだったのかご教示ください。
【答弁/瀬谷真総務部長】
清瀬市における過去1時間での雨量でございます。一番多かったのが、平成29年8月30日、これは集中豪雨ですか、ゲリラ豪雨だと思います。74ミリでございます。
それから、1日雨量の一番多かったときでございますが、これは、平成29年10月20日、これは台風21号の影響でございます。1日、1回で300ミリというのが一番多く降ったというような数字でございます。
平成29年いずれも。我々も記憶に新しいところですけれども、それでも最大雨量が300ミリですから、今回の新洪水ハザードマップの総雨量657に比べれば半分以下ということで、だから、それだけの雨量のものがあったときには、洪水ハザードマップに入ってくるような状況になりますよ、という言い方だと、そんなには降らないだろうという話になりかねません。そこら辺は、現在の天候については、よく市長もおっしゃっていただきますけれども、温暖化による異常気象で、いつ、今までにない雨が降るかというのは分からないということで、ぜひお訴えをいただくということをお願いいたします。
特に、河川周辺に住んでおられる方、柳瀬川周辺、そしてまた空堀川周辺に住んでおられる方については、新しくなったこのハザードマップによって、あなた逃げる家、あなたのところは逃げなくていい家ねということが明確になりました。これが、メッシュが細くなったということだと思いますので、そういうこともぜひ考慮に加えていただきたいと思います。
宮の台住宅も一部冠水地域になった
私、特に今回新しくなって色分けされたあれを見てみますと、今回は、今までは20ミリ以上だったのが色分けしたわけですけれども、今回10ミリから色がついたということで、そういう色がいっぱいついているのです、地図に。私、あれっと思ったのは、川沿いが色ついているのは分かるのですけれども、清瀬市の真ん中、けやき通り中心に結構あるのです。色がついている。青とかちょっと濃い青がついているところがあって、道路が冠水する分には通らないようにすればいいのですが、住宅がかかっている。特に宮の台住宅とか、ここら辺についてもぜひどういうふうな工夫ができるのか。雨水幹線、新しくなる雨水幹線とつなげることができるのか、そういったことも含めて、今後の課題にしていただければと思います。要望いたします。
Posted by takosuzuki
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