2019年12月04日

★総括質問ァΧ飢塀饒定について/平成30年決算特別委員会

教科書選定について

そして、教育の分野ですね。今般、教科書に清瀬市の尊い歴史が載っかったということがありました。市長が、私もですが、さまざまなところで紹介をしていただいておりました。

清瀬市のことが紹介された教科書が選ばれなかった理由
これは実は今年にこの教科書を清瀬市として選ぶかどうかという選考があって、それがある前に余り言うと政治の世界の圧力になっても、教育と政治のこれは別ですから、ということで、余り踏み込んだ言い方はできなかったわけですが、今回何と清瀬市としては、その教科書が選ばれなかったということがありました。

ここのところでも、文句じゃなくて、大変残念だとは思うんですが、どういう経過で、どういう選考過程で、まず教科書がどのように選ばれるかというのも、この際ですから伺いたいんですが、選考過程としてどういうところがよくて選ばれた今回の教科書がなったのかというところもひとつお伺いをしたいと思います。
【答弁/馬場一平指導課副参事】
私のほうからは、教科書採択に関して、その流れと教科書について答弁させていただきます。

まず、流れですが、教科書採択に関しては、要綱にのっとり行ってきました。具体的には調査委員会というものを設置しております。市内の小学校長や保護者代表からなる組織でございます。また、教科部会、国語部会や算数部会といったような形で部会を立ち上げております。そのような形で全ての教員が教科書に目を通しているというような中で調査を行いました。そうした調査のもと、作成された報告書をもとに、8月16日の教育委員会定例会において、清瀬市の児童が使用することを考え、ふさわしい教科書を教育委員が議論の上、決定をいたしました。

教科書ですが、今回社会科の教科書なんですが、3社ございました。仮にA社、B社、C社としておきます。こちらはどの会社もそれぞれたくさん工夫をされているということなんですが、特にこの議論の中で問題解決的な学習を進める上で、やりやすいページ構成であったとか、また1時間の中で狙いと活動が明確になった授業を展開できるような内容になっているか、また言語活動等の例示が明確にされているかどうかといったところで議論がなされました。

そういう中でA社が3票、B社が1票、C社が1票というような形で、最終的にA社が採択されたという形になります。特にこのA社の場合については、他社と違い公民・地理分野、また歴史分野の2分冊になっており、学習内容が非常に整理されているというような観点から採択されたという形があります。
選ばれなかったというのは、これは事実であって、恐らく向こう5年間くらい同じ教科書でということですから、仕方はないんですが、ただ一方で副読本もつくられていますよね。清瀬のそういう郷土の歴史とか、そういったところをうまく使ったりとか、つまり教科書だけではない、市長がおっしゃるそういうことを意識を、またはそういった考え方、歴史を学ぶ副読本は、または教材はあるという理解でよろしいでしょうか、その点をお願いします。

市長に忖度しない公正な教育委員会とも言える!?
それから、市長が先ほどるる私が申し上げた。これだけ言っていても、一つの教科書として採択されないということは、これはある意味で市長が独裁じゃなくて、忖度(そんたく)をされなかったわけでしょう。市長がこう言っているんだから、とらなきゃまずいよねとかということがなかったということですから、ある意味では公明正大な教育委員会として一つ自立をしているという証なんだと思うんですが、ただ一方で世界医療文化遺産という考え方が行政として事業化されていく、その一つとして一つは教育委員会の中においても、清瀬市にお住まいの子どもたちに、この清瀬市の尊い歴史を教えていくという、この大きなトップのテーマをいかにして具現化していくかというのは、教育委員会の中ではどのような手段があるものなのか、この辺お伺いをいたします。
【答弁/坂田篤教育長】
教科書は教育の内容や方法と密接に関連がありますので、ちょっと丁寧にご答弁をさせていただきますと、今は完全に学力観が変わってきておりまして、特に社会科を例にとりますと、昔のような記憶中心の教科ではなくなってきているわけなんです。

昔、我々の時代は「鳴くよ、ウグイス、平安京」というふうに、いかにそういう知識をたくさん得ることができたかということが求められる教科だったんですが、今や全く違っておりまして、なぜ京都に遷都したのかとか、もしもこれが京都でなければどうだったのかとか、どういう歴史的背景、流れがあったのかとか、そういうことを学習する教科になっています。記憶の教科では全くなくて、いわゆる考える教科、教育へと完全にパラダイムシフトしているんですね。

それが教科書に完全にあらわれてきているんですが、近年の教科書は大変丁寧につくられています。ぜひ議員の皆様も一回手に取って見ていただければと思うんですが、丁寧過ぎるところがあります。私から言わせると、余りにも丁寧で、子どもが誰かに手助けをしてもらわなければ考えられなくなってしまうような私は危機感を持っているんです。

今回も全てA、B、C社ともキャラクターが登場するんです。例えばドラえもんであったり、鉄腕アトムであったり、その会社のオリジナルのキャラクターであったりと、そのキャラクターがしゃべっているんですよね、教科書の中で。こう考えるといいよとか、ここの部分が課題だねとキャラクターがヒントを出しているわけなんです。

これは私非常に問題があると思っておりまして、毎回採択の議論のときには、教科書会社の方々も傍聴にいらっしゃいますから、私は問題提起をしています。こういう非常に丁寧過ぎる形で、過保護的な形で教育を進めてしまうと、子どもたちがハードルを乗り越えていくことができなくなる。本当に子どもたちは手助けがなければ考えられなくなってしまうような教育を進めていくべきではないと私は思っています。

未来を生きる子どもたち、20年後は解のない時代だと言われているわけですね。自分で解をつくらなければならない。今までの常識を打ち砕いて、自分で創造していかなければ、新しい価値を創造していく。こういう人材が求められる中で、子どもに丁寧に寄り添うだけではなくて、一定程度のハードルを与えて、それを乗り越えさせる教育というのは、これからどうしても求められていくものだろうと考えています。そういう中で、今回この基本的な考え方、これ教育委員会の5人の教育委員の中でも共通している考え方です。

今回の採択についてお話を申し上げますと、今、統括指導主事からお話があったように、教科書は社会科は3社ございました。A社、B社、C社でございます。最終的にA社を採択したんですが、A、B、C3社ともキャラクターが登場しています。ただ、B、C社はキャラクターが話すヒントが大変多く設定されていました。大変多いんです。具体的に我々勘定しました。数えましたら1.5倍以上あります、A社と比べますと。A社はその分こう考えるといいよというようなヒントが少ない会社なんですね。確かに、A社のほうがハードルが高いのです。清瀬市の子どもたちは本当にハードルが高いほうがいいのか、低いほうがいいのか、これはもう少し丁寧にやらなければ、清瀬市の子どもたちの実態に合わないんではないかというような議論も行いました。

そういう中で、社会科という教科は算数や英語と違いまして、積み重ねよりももっと思考を広げていくという拡散型の教科なんですね。多面的な考え方を持つということは社会科の中では一番重要でございます。ただ、数学や理科とか英語というものは積み重ねていきますので、ここで余りハードルが高いとつまずいてしまう。思考を拡散していく、多面的な思考を求めるような教科については、ハードルは高くてもこれは大丈夫です。だから、まずは社会科はハードルが高いA社にしていこうではないかというような議論になって決定した次第でございます。

ただし、今、委員がおっしゃられたように、B社については、本市の結核研究所のコラムが6年生の国際貢献の単元の中に載っています。これは市民ももちろん、子どもにとっても、我々教育委員会にとっても、また学校の教師にとっても大変誇るべきことなんですね。子どもなどは、自分の住んでいる土地が教科書に載っかったというのは、物すごく大きなエポックで、私はそこは当然議論いたしました。

これは基本的な考え方なんですが、地域の地方公共団体、我々のような区市町村の教育委員会というのは、政治的独立性があろうとも、市の進むべき方向性を教育のチャンネルから具現化していくというのがミッションだと思っています。ですから、市長がおっしゃっている云々かんぬんというのは別にしても、郷土愛を育んでいくということはとても重要なことであって、特にグローバル社会の中では自分の心のよりどころであったり、もしくはアイデンティティ、昔はルーツというような言葉がありましたが、そういうものがどうしても必要になってくる。当然議論いたしました。

ただ、残念なことに、6年生という1学年での掲載だったんですね。1年生から5年生までの一番基礎を担うところで、先ほどお話があったような若干丁寧過ぎる記載があったもので、今回はこのような措置をとらせていただきましたが、今、委員がおっしゃられたように、道徳の副読本の中で、我々独自でつくっております。そこの中には結核研究所の単元もございます。また、ほかにも「私たちの清瀬」という社会科の副読本もございます。ほかにも防災訓練や水防訓練に中学生が参加しているんですね。これはまさに郷土愛なんです。

こういう教育活動を進めていくのとともに、私は清瀬市にしかできない教育というものをやっていくべきだと思っています。これが地方教育委員会、地方公共団体の教育委員会の役割であって、全国同じような学習指導要領に基づいた、北は北海道、南は九州、沖縄まで、全く同じ教育をやるなんていうのは、私はナンセンスだと思っていますので、清瀬市にしかできない教育、これをやるためには、清瀬市にはたくさんの資源があります。今医療という資源もありますし、大林研究所というような資源もあります。農業という資源もありますし、文化という資源もある。これをもっと効率よく使って、清瀬市にしかできない教育というものを行っていきたい。これは体系的に行う必要があると思っています。

ですから、これからこれは教育委員会でもお話しますが、地方によっては独自の教科を開設したり、つくったりという動きもある自治体がございますが、そういうことを視野に入れて、我々は考えていきたい。

今回のことについては、これは今事務局には指示をしているんですが、B社の教科書の6年生分だけ、これは分割して購入することが可能なんですね。私は繰り返しますが、教科書に載ったということは、子どもにとって物すごい価値あることですから、できれば今調整をしますが、この6年生の教科書だけを購入して、各学校に配布するというようなことを考えております。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他