2016年05月05日

★小学校運動会における組体操について/平成27年決算特別委員会

小学校運動会における組体操について

学校運動会の組み体操の件です。私、ある保護者の方から、組み体操が危険じゃないかということでご相談を受けました。この件については、今、本市の教育委員会としてどういうご見解をお持ちでしょうか。
【答弁/栗林昭彦教育部参事】
組み体操が危険ではないかという声がございます一方、組み体操を通じて得られる一体感であるとか達成感であるとか、貴重なものであると認識しております。どちらも誤りではございません。ですので、私どもとしては、安全が確保された上でこれが実施できることが一番いいのであろうという見解です。

本年度、10月3日に小学校9校が一斉に運動会になっております。先般、私ども、全小学校に向けて注意喚起の通知を発出いたしました。内容はさまざまございますが、煎じ詰めて申しますならば、安全に実施できるように計画しなさいと。もう一つは、安全確保のために十分な補助の人員を配置しなさいといった2点の内容で通知をいたしております。

運動会の組み体操の危険性
この件をご相談いただいた父兄の方が、実はお子さんを小さいころに、椅子に座った状態から落ちてしまって、頭を打ったんです。くも膜下血腫になりかけて死にかけたという経験があって、そういうことから組み体操は危険だと思ってらっしゃる父兄なんです。

考えてみれば、私が椅子の上に立ったら、もちろん落ちれば危険ですが、組み体操というのは、どういうケースかにもよりますが、人間の上に立つないしは四つん這いになるわけですから、非常に不安定であるということです。仮に2段であっても、不安定さというのは同じです。指導員をつけてということですが、仮に2人1組で立てるとすれば、その数だけの指導員が果たしてつくのかという問題があります。これがいわゆる世間一般で言われるような、不条理なことを盛んに言い立ててくるモンスターペアレンツのご意見なのかどうなのか、そこら辺の判断というのはなかなかつきにくいんですが、一部喧伝されるような、危機をあおるような形での喧伝のされ方というのは私も本意ではない。ただし、清瀬市として子どもの安全・安心はまず何よりも守らなければいけないという側面に立つならば、組み体操をやることの学習的な意義と、危ない、こんなささいなところから落ちた、でも、もしもの重大事故を発生させてしまうかもしれないリスク。つまり、徒競走で転んだって、リスクは同じじゃないかとおっしゃる方ももちろんいるんです。でも、徒競走で走って転んだときのリスクと、こういうところから落ちて頭を打って、徒競走だって頭打つよって言いますが。そこら辺の学習効果とリスクとの考え方。

余り私は言いたくないんですが、よくネットなんかで喧伝する方は、これは学習指導要領に載ってないのにということをよく盛んにおっしゃいます。載ってないことをあえて、父兄が嫌がることをやるのは何なんだということをおっしゃったりもするんですが、幸い、清瀬市ではそういった声というのはそんなにないようにお聞きしました。これが一つのご意見であるうちに、何らか本市教育委員会としてお考え、一つの定見を持っていただいて。

つまり、今現在も積極的に進めていただいているとは思っておりません。恐らく現場現場にお任せになって、各学校でお決めになっている行事だとは思うんですが、むしろ積極的にそこら辺の安全・安心確保というところでは、一つの何かご指示をいただいたほうがいいんではないかなと思います。

少子時代ですから、特に子どもの安全・安心、ちょっとすりむいただけだって大騒ぎするような時代ですから、唾つけておけば治るという時代じゃないので、なかなかここら辺は難しいところなんですが、ぜひお考えをいただければと思います。何かあれば。

【答弁/栗林昭彦教育部参事】
今お話がございましたように、どのような種目にもリスクはつきものでございます。今回、先ほど発出いたしました通知の中にも、計画の変更を、危険と思ったらちゅうちょなくしなさいという一文を入れています。つまり、練習の際に、この子たちはできないだろうと。例えば5段のピラミッドをつくろうと思ったが、どうも練習のときに危険に見えると。だったらもう4段にしなさい。それから、本番であっても、例えばちょっと腕がぷるぷる震えて倒れそうな子がいたら、そこはすぐとめなさいというような指示はいたしております。

いずれにいたしましても、とにかく安全の確保が一番ですので、そこについての指導は徹底してまいろうと思ってございます。
幸い、今回1件だけ、そういった父兄からのお声を頂いたんですが、今後もしそういう声があったときには、学校現場でぜひ真摯にご対応いただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 学校・教育・子育て