2021年03月28日

■令和3年度第一回定例会を終えて。【雑感】

令和三年第一回定例会

全世界を席捲したコロナ禍もとうとう一年を超える災禍となってしまいました。日本のみならず世界的にコロナ対策として不要不急の外出自粛や活動の自重を強いられています。現状最も有効な打開策として、全国民へ向けてのワクチン接種が始まりつつあります。なにしろ全国民(喫緊なのは高齢者と持病のある方)へ向けての接種事業ですので、これにあたる行政は絶対に失敗の許されない前代未聞の施策へ、大変な重責と作業を担わなければなりません。

そんな中、議会としては定例の第一回定例会が行われました。

昨年の第一回定例会は、やはりコロナ禍で初めての議会ということで、一般質問は代表者のみに限定して3日を1日に、常任委員会は一日に二委員会を行うなどして3日間を2日間に、予算特別委員会も3日間を2日間に、それぞれ短縮し行政へ協力して行われました。

今年も、コロナ禍であることはそのまま、そのうえ喫緊の大事業であるワクチン接種事業が重なっていますので、当然、去年同様の短縮協力は然るべきです。そうした大変な状況を鑑み、行政負担を軽減するために短縮議会にしようとの各会派間の合意は、中澤副市長がご存命のときの代表者会で既に行われていたのです。その後、定例会直前の2/22、清瀬市行政の司令塔である中澤副市長が急逝されたのですから、本来であれば、去年以上の短縮協力はあるべきでした。

しかしながら結果的には、取り決めとしての短縮は、予算特別委員会を3日間を2日間にするということだけで、一般質問も、常任委員会も日程的には短縮変更できず、各議員のそれぞれの配慮に任せるとなりました。

ただでさえ第一回定例会(3月議会)は、一般質問に加え代表質問があり、また予算特別委員会もあり、通常よりも時間がかかるのです。

私たち公明党会派としては、できるだけ時間を短縮しようと、私の代表質問は60分のところ20分にして40分を寄付、他の議員も40分ところ20分にして20分寄付。都合、会派として100分の短縮協力をしました。他の議員も、それぞれの配慮によって時間短縮の協力をしました。

しかし、予算特別委員会や常任委員会は、一人の議員の質問時間に制限がないため、協力の目安が設定しにくく協力しづらい。そこで、予算特別委員会の委員長を仰せつかった私は、2日間のうち、委員長である私、議長、副議長を除く17人が、2日間で質問を行うためには、一人45分程度を皆さんに参考時間としてお示しして委員会審議を行いました。

つまり、全議員が2日間を45分の持ち時間で審議をすれば、全員公平に2日目の17時に終えることができるということです。もし45分を下回ればその分、終わる時間はもっと早まり、職員の方々も自分の仕事に戻れるということです。

私たち公明党会派は、予算委員会でも、本来45分×3人(委員長である私を除き)で135分時間がありましたが、3人で50分余と80分短縮協力しました。他の会派もそれぞれ数十分単位で短縮協力しました。

しかしある会派のみは、この予算委員会で会派の持ち時間の目処が45分×4人の180分のところ、380分と、なんと200分オーバーしました。

それでもなんとか、この予算委員会は予定通り2日間で、なおかつ2日めの17時前には終わりました。

つまり他会派が少しでも早く終わらせてあげたいとの思いから作った時間を、この一会派のみが使い尽くしたのです。

予算委員会は、朝9時から夕方17時まで、お昼休憩や換気のための休憩など除き、一日約6時間程度です。つまり360分ですから、この会派だけで2日間の審査の半分を使ったということになります。

この会派は、一般質問でも持ち時間フルタイム使うのみならず、常任委員会も同様で、この会派の委員のみ、どの委員会でもいつも上限のない時間を使い尽くし、あまつさえ、この会派の議員が委員長を勤める委員会では、夕方17時を越えての丸々一日かけての委員会でした。短縮協力など一切しなかったのです。

この会派は、党としてもこの緊急事態宣言下、できるだけ不要不急の外出は控えるよう全国民にお願いしているなかで、そんなことは一顧だにせず、ずっと朝は駅で昼間は町中でずっと街宣活動を行っていました。そのなかで訴えているのは、現政権のアンチキャンペーンであり、自党のアピールでした。要するにパフォーマンスです。

しかも、予算委員会でこの党は、行政の出してきた予算案に対して対案とも言える組み換え予算案を出してきました。しかし、どの政党にも属さないベテランの無党派議員より、本当に通そうという気があるなら、もう少し早く出すべきであり、本気感が伝わってこないなど、他にも様々な矛盾点を指摘され、一蹴されました。そして、いつものように、コロナ対策も含む行政の予算案には反対しました。

本当に困っている国民市民のことを思い、無事で円滑なワクチン接種を望むなら、それなりの行政への配慮へ他会派と協力すべきだと思います。また、自分たちの施策が本当に国民市民のためであり、なんとしても実現したいと思うなら、街かどでのアピールや議会でのアピールではなく、行政や他会派に対する本気の折衝であろうと思います。

緊急事態下なのです。こんなパフォーマンスばかりで、行政を巻き込むのはいい加減にしてもらいたい。私の今議会における雑感です。

予算特別委員会委員長

さて先述しましたが、この予算特別委員会では、私は委員長を仰せつかりました。本来、予算特別委員会と決算特別委員会は、部課長全員が出席しなければならないため、議場では席が足らず、もう少し大きい別会場にて行われてきました(健康センターの2階です)。しかし今回は、その会議室がワクチン対策の部屋として使われているため、急きょ、議場で行われました。委員長席や市長・副市長、教員長席を特設し、いつもと違った使い方です。下の写真は、2日間の審議が終わった直後のものです。

令和三年予算特別委員会

まもなく新庁舎も竣工されますので、次回の議会は新議場となりま。今回が最後のこの議場での議会でした。47年間、様々な議論を繰り広げてきた議会。このように特設した使い方も、また、机上に花や遺影をおいての議会は、おそらく今回が最初であり、また最後になってほしいものです。

自然災害や大きな事故があった際は、議会は会派を越えて一致団結するものだと思いますし、すべきだと思います。その意味では、残念な議会でした。予想はしていましたが――。

なお、議場内の写真撮影にあたっては、議長の許可を頂いています。

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Posted by takosuzuki │ ■活動日誌/BLOG