2021年04月30日

★“医療の街・清瀬”にふさわしいワクチン接種を/令和3年3月議会

“医療の街・清瀬”にふさわしいワクチン接種を

ワクチン接種を会派として全面的に応援
今回のコロナワクチン接種事業の重大性はこれまで申し上げたとおりで、世界に蔓延するコロナウイルスに対し、世界各国の国々が連携し、応戦する史上最大の作戦であります。もちろん我が国においても、ましてやここ清瀬市においても初めて行われる超難事業であり、それに対して亡き副市長の差配により担当となった若き俊英をはじめ、多くの市職員がその準備に当たられていることは、さきの全員協議会でも明らかになったとおりであります。いよいよ来月の高齢者への接種スタートへ向け、大詰めの調整準備が行われています。議会としても、我が会派としても全面的に応援をしてまいりたいと思います。

医療のまち・清瀬としてモデルとなる接種事業を
言うまでもなく、清瀬市は、世界三大感染症の一つである結核治療の世界的な中心拠点であり、かねて渋谷市長のおっしゃられているとおりに、昭和の初めより結核治療とともに苦楽ともに合わせて発展をしてきたまちです。それゆえ病院のまち、医療のまち清瀬として今日認知されてきました。その意味でも、このワクチン接種は、さすが病院のまち、医療のまち清瀬だと言われるような清瀬モデルを構築し、全国にモデルケースを発信していただきたいと思います。

先般、NHKスペシャルにおいて放送された清瀬市のコロナワクチン接種への取組は、まさにさきの全員協議会でのご説明のとおり、全国に範を示すに値するものであったと評価いたします。

しかしながら、その本当の評価は、実際に接種を開始し、そして終えてみなければ分かりませんし、ましてや、いかに計画がすばらしくとも、過不足なく国からワクチンが配給されるのか、また、接種に当たる医療スタッフの手配ができるのか、外的要因にもよるところが大きい。そうしたことも一つ一つ想定に入れながらご準備いただけていることと思います。

私は、今回のワクチン接種はまず全市民が無料で受けられることや、副反応を含めたワクチンへの不安を取り除くための広報・周知、これは3月1日よりコールセンターとして始まっております。続いて、多くの方々に混乱なく効率的な接種をしていただくための予約体制、そして、実際の接種体制と3段階のステージがあり、それらがどういったスケジュールで行われていくのか、これらの観点から、さきの全員協議会での説明をお聞きしました。これらを踏まえ、現在までの本市の準備状況は、医師会のご協力をいただきながら、非常にうまくいっていると確信しています。

私たち市議会公明党が市民の皆様への丁寧な説明と情報提供の上、希望者への可及的速やかで、かつ円滑で安心な接種ができる体制整備をと、昨年11月の新年度予算要望の折、または、先月4日に細かい申入れをさせていただいた。こうしたことがしっかりと考慮された上でご準備いただけていることも確認いたしました。

“医療のまち・きよせ”にふさわしいワクチン接種を、緊急申し入れ。2021年2月6日記事
令和三年の新年度へ予算要望を行いました。2020年11月20日記事

徒歩圏内に医療機関のない中里団地などは地域センターで接種を
今回は1点だけ要望をさせていただきます。今回のワクチン接種の実施に当たって、中でも高齢者への接種では、高齢化率の高い団地、とりわけ徒歩圏内に医療機関のない中里団地周辺、台田団地周辺地域、また、急坂のある野塩団地地域に対して接種会場を設置していただきたい。その上で、地域によっては、体の不自由な方、認知症の方など、独りでは手続や接種ができない方などいらっしゃることと思います。そうした方々をしっかり拾い上げる意味で、地域に根差した自治会やシニアクラブなどのコミュニティに対しご協力、情報提供をいただきながら、誰も取り残さない細やかな接種体制へご検討いただきたいと思います。

そして、高齢者以外の一般への接種に当たっては、多くの方が利用できるような、例えばショッピングセンターや駅前など、柔軟な会場設定もご検討いただければと思います。ご所見をお願いいたします。

【答弁/矢ヶ崎直美包括ケア・健康推進担当部長】
まず、接種会場の設定についてでございます。清瀬市では、さきの全員協議会で説明をさせていただきましたとおり、医療機関での個別接種を中心としていく方向性で、接種にご協力いただける医療機関を募ってまいりました。

しかし、清瀬市には医療機関が豊富にあると申しましても、立地に偏りがあるのも事実でございます。徒歩圏内に医療機関がなく、高齢化率の高い団地地域でのきめ細かい接種体制の構築が必要であることは、公明党からは早い段階でご指摘をいただいておりました。もちろん私たちも重大な課題であるという認識を共有しております。これらの地域に住む高齢者の方々が安心して接種いただけるよう、できるだけアクセスのよい場所での接種会場の設置を調整してまいります。また、接種会場を設けるだけでなく、市民一人一人が接種しやすい環境づくりが大切であると考えております。

議員ご指摘のとおり、地域には様々な支援を要する方々がいらっしゃいますので、自治会やシニアクラブなど、地域コミュニティによる共助の仕組みがつくれないか、検討してまいります。そして、高齢者の次に予定されている64歳以下の方々については、通勤などで駅を利用されている方も多くいらっしゃると認識しております。64歳以下の方々の接種が始まる頃には、ファイザー社以外のワクチンの薬事承認が下りている可能性もあります。そうしますと、選択肢が増え、より柔軟な対応が可能となりますので、必要な検討をしてまいります。
何はともあれ、医療のまち清瀬として、これまで小山前健康福祉部長が中心に手がけておられた医療と介護の連携システムも含めて、これが今回遺憾なく発揮されるであろうということを大きく期待をしております。

ワクチンについては日々情報が新しく更新をされておりまして、そしてまた、接種記録をしっかりと個々に記録していくデータ管理、V−SYSと呼ばれるものが今、国で準備をされているやに伺っております。こうしたことも本市としてしっかりと協力をしながら、万全のさすが医療のまち清瀬であると言われるようなワクチン接種体制を構築いただければと思っております。しっかりと応援してまいります。

私の希望的観測では、このワクチン接種については年末までには大方の接種終了の見込みがついて、そしてまた来年の年明け頃には、もうコロナ禍も収束へ向かって落ち着きを見せていることであろうと思います。その意味では、成人式や卒業式、入学式、何はともあれ、人が集い合う、顔を見せ合っていくことが人々の元気をつけていくことです。市長のおっしゃるとおりだと思います。

そうした意味では、これからの1年、しっかりと市政のかじ取りをしながら、全員一丸となって、この亡き副市長の後を皆さんで協力し合いながら、構築していただきたいと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 優しいまち-福祉