2021年04月30日

★市長の所信表明より/令和3年3月議会

所信表明より

中沢副市長を悼む
初めに、中澤副市長のご逝去に当たり、公明党を代表いたしまして、哀悼の意を表します。中澤副市長とは、私たち議会にあっては、安心して暮らせるまちへとの同じ目標に向かって議論を重ね、また、議会外にあっても、市民の生のご相談やお悩みに対し、一つ一つ丁寧にご対応いただきました。本当に感謝の思いでいっぱいです。

副市長としてのこの10年は、渋谷市長の掲げるすばらしい清瀬市への構想実現へ、その司令塔としてまさに八面六臂の働きをしてこられました。

個人的には様々に思い出も尽きませんが、今議会において私の質問時間を短くし、その分を前代未聞の難事業、ワクチン接種の準備に使っていただくことが、最も副市長に喜んでいただけることだろうと思います。いつも腕組みをして厳しいお顔でそこに座っておられた副市長、今は笑顔で照れながらいえいえと手を振っておられる姿が私にははっきりと見えます。どうぞ安らかにお休みください。

公明党は今議会も行政に配慮し短縮協力を
ということで、私たち公明党では、今般のワクチン接種事業の緊急性、重大性に鑑み、一般質問においては、会派として180分の持ち時間のうち100分を短縮し、行政へ協力いたします。その分を市民の健康と安全・安心のためのワクチン接種事業の万全な準備へ有効に使っていただければ幸いです。今回、私の代表質問は20分程度を考えております。いつもの冗長な話ではなく、コンパクトに質問いたしますので、理事者側におかれましてはご協力をお願いいたします。


清瀬市を元気にするコロナ後の施策について
改めまして、それでは通告に従いまして、公明党を代表し、提案と質問をさせていただきます。初めに、市長の所信表明から令和3年度の市政運営に当たり、コロナ禍による収入減という大変に厳しい財政の中で、コロナ対策を中心に防災・豪雨対策、健康施策、環境施策等々必要最低限の事業計画をお示しいただきました。私は、新年度の市政運営に当たってぜひご注力いただきたいこととして、今般のコロナワクチン接種を踏まえ、ウィズコロナからアウターコロナへと、どのように我が清瀬市を立て直していけるのかということ、そして、市民の意識向上を図り、渋谷市長らしい明るい明日の清瀬像を示していただきたいということです。

初日の市長発言にもありましたように、このワクチン接種事業は長かったコロナとの闘いを終えるための起死回生の大事業であります。すなわち、これまでのウィズコロナ、コロナという感染症とどう共存していくか、感染防止対策を重視しての自粛を中心とした生活から、ワクチンによってある程度の感染防止は図られるとの前提で、自粛なしの従前の生活スタイルに戻っていくアフターコロナへのフェーズへと移っていく、これが新年度の大きな特徴であり、最大目標であろうと思います。そこで、アフターコロナを見据え、市長として、清瀬市を、そして清瀬市民をどのように活気づけていけるか、三つの観点からお伺いいたします。

一つは、産業振興について、二つ目は、イベントの実施について、三つ目は、自治会やシニアクラブなどの地域コミュニティの再開・復興についてご所見をお伺いいたします。
【答弁/渋谷金太郎市長】
私はいつも言っておりますが、常に前向きな気持ちを忘れてはいけない。マイナスのことばかりではどんどんマイナスを呼んで落ち込んでいってしまう。だから、新型コロナウイルス感染症に対しても、対策はしっかりと当然油断せずに行っていく。その上でやはり前向きな気持ちを忘れず業務に取り組んでほしいと、常に職員には言い続けてきています。

コロナワクチンの接種も医療従事者の皆さんから始まりました。先日はNHKでワクチン接種に向け頑張っている清瀬市の担当者の姿を放送していただきました。1か月ぐらい前はたしか読売テレビでも4チャンネルでも放送されました。

ワクチンの接種については、全員協議会でご説明しましたとおり、市民の皆さんに円滑に安心して接種を受けていただけるよう担当チームをつくり、全庁的な応援体制の下、清瀬自治会や各医療機関と連携を図りながら準備を進めております。この連携についても、今までの医師会や薬剤師会や歯科医師会との連携が、集まりがとても和やかにやってきましたから、こういう場面で本当に連携する力があるなと思わされております。ワクチンの効果によりコロナの収束が見えてくれば、アフターコロナとしてまちの活気を一日でも早く取り戻せるよう、当然全力で取り組んでいきます。

産業振興策について
ご質問いただいた三つの観点で言えば、産業振興では、コロナによって打撃を受けた市内の事業者の皆さんを引き続きしっかりと支援してまいります。コロナ禍で進んだものとしてデジタル化がありますが、キャッシュレス返済など、コロナ禍で生まれた効果を活用した支援の形なども検討したいと思います。

イベントの開催について
二つ目のイベントについては、コロナ禍では人と人との接触を避けなければならず、多くのイベントを中止せざるを得ませんでした。成人式など一生に一度の機会を中止しなければならなかったのは本当に断腸の思いで申し訳ない思いが、後で楽しみにしていたのにという若い人からも話がありましたし、本当に断腸の思いです。

令和3年度については、コロナの収束の状況を見つつ、市民まつりは実行委員会で新しい実施の形を検討していると聞いておりますので、様々な工夫を凝らしながら実施していきたいと思います。また、ひまわりフェスティバルは準備期間などを考えると、今年の開催も難しいと思いますが、ヒマワリの清瀬を少しでもPRできるようなことができないかを検討していきたいと思っております。

コミュニティについて
三つ目の地域コミュニティについても、コロナの影響は大きいと考えています。人と人とのつながりがなくなったことは、コロナ禍の大きな損失です。しかし、前向きに捉えれば、つながりの大切さを改めて認識する機会になったと思います。地域の安全・安心を支えるのは隣近所のつながりです。コロナワクチンの効果が確認されれば、こうした地域のコミュニティの復活についても、また、様々な場に出かけていき、市民の皆さんとの交流を再開したいと思います。しっかりと支援していきたいと思っております。

このつながりといったことも、4年ぐらい前、清瀬第十小学校の小学校5年生の作文、人と人とのつながりが明るい社会を築いていく。予算のプレス発表のところでも、その作文を、予算を説明した後、清瀬市の子どもたちがこう育ってきていますと紹介しました。これはやはりつながり、ある意味ではアフターコロナでは人とのつながりを本当に人生100年時代に向かっても、やはり人と人とのつながりの中に喜びがあると。そういうことを70、80、90といったところで再び集まれるようになってきたら、そのことを大事にすることが、一層文化や芸術や、何か明るさを人生100年時代でつくり出していくことができるのではないか。そうしていくことが本当の人生100年時代だということも、このコロナを乗り切ることでつくっていくことができるのではないかというところも思っていたりしております。

とにかくきちっとしなければいけないことはきちっとしながらも、やはり何かそういう明るさを求めていくということも大事なことだろうと思っておるところです。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report