2021年11月23日

★ことばの教室・聴こえの教室の創設を/令和3年9月議会

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全国には、小学校の特別支援教室として、「ことばの教室」、そして「きこえの教室」というものがあります。

「ことばの教室」には、発音や吃音などの言語発達や読み書きなどで困っている児童、「きこえの教室」には、難聴に伴う言語発達などで通級しているお子さんのための特別支援教室です。現在、清瀬市にはこれらの支援教室はありません。

こうした言語に苦手感を持った児童は、当然どこの地域でも、ある一定数おられることと思いますし、各ご家庭では、不安を抱えつつも成長に従い直っていくものとして、特別に何もされていないケースも多いと思います。

しかし、言葉は、その人が一生涯にわたり使っていく非常に重要なツールであり、スキルです。成長期においてそうした段階があり、それによって言葉にコンプレックスや自信を喪失してしまうことは、その人の生涯にわたるコミュニケーション能力を阻害してしまうことにもなりかねません。その意味では、できるだけ早期に直せるものであれば直していくことが必要です。とはいえ、そうした教室があることすらご存じないのが現状ではないでしょうか。仮にご存じであったとしても、残念ながら清瀬市にはこれらの教室がなく、近隣市へ通級している現状だと伺いました。

近隣市のことばときこえの教室に通級されている児童は、主訴に応じて改善または適切な支援を受けています。

そこで、清瀬市でもこうした教室を創設し、広く言葉に不安の児童へ支援をしてはいかがでしょうか、ご所見をお伺いいたします。
【答弁/中山兼一教育部参事】
まずは、「ことばの教室」についてでございますが、構音障害、発音の誤り、吃音、言葉の繰り返し、先延ばし、詰まりなどといった障害に対して、正しい発音を身につける、伝え合いを楽しむ活動を通して、言葉の理解や表現力を高めるといった自立活動の指導を行い、自信を持って楽しい学校生活を送れるような成果を上げる学級でございます。

また、「きこえの教室」については、身の回りの音や話し言葉が聞こえにくいなどといった障害に対して、自分のきこえを最大限に活用しながら言語力を高めるコミュニケーションの力を高めるといった自立活動の指導を行い、自信を持って楽しい学校生活を送れるような成果を上げる学級でございます。

現在、特別支援教育第4次推進計画を基に、小学校自閉症・情緒障害特別支援学級の新設・移設、中学校の知的障害特別支援学級の新設・移設、小学校知的障害特別支援学級の新設・移設を検討し、準備を進めているところでございます。

議員ご指摘のとおり、「ことばの教室」「きこえの教室」に就学する児童・生徒が本市でも一定の人数がいることも把握しております。

そのため本市としましても、その価値や意義を認め、今回の特別支援学級の再編の中で、先進的に取り組んでいる「ことばの教室」や「きこえの教室」の視察等を行い、今後研究していければと考えております。

修学旅行の決行を評価
「ことばの教室」です。「ことばの教室」へいく前に、今回教育委員会が、全然関係ない話なのですけれども、修学旅行をこの緊急事態宣言下で、行っていただきました。これは私は本当に評価をしています。顧みまして、私が小学校、中学校、この清瀬の地で私は過ごしたわけですけれども、小学校の5年生のときに私も行かせていただきました。この中で一緒に行かせていただいた方もいますけれども、やはり日常の学校生活とは違う非日常の中で、友達同士の友情や様々なことを学び得る。この機会を極力、我々大人としてはつくってあげることが大事だ。そういう意味では教育委員会として、感染対策をしっかりしていただいた上で、行かせていただいた、この決断というのは、私、大変評価をいたします。その意味では、オリンピック・パラリンピックを見せてあげられなかったというのは物すごく痛恨ではあるのですけれども、その反面、子どもたちの一生に一度のこの機会をつぶさないでいただいた。本当にありがとうございます。

ということで、これ、置いておいて、「ことばの教室」「きこえの教室」です。

言葉に障害のある児童はクラスの数人はいた。
我々もよく知らなかったのですけれども、今、子ども時代の話で言いましたけれども、私も小学校時代のクラスメートで吃音の方がいた。やはりいじめられたり、からかったりされました。数十年ぶりに、その方とお会いするとやはり少し残っていらっしゃるのです。恐らく我々が子どもの時代にそういう教室があって、しっかりと矯正というか、訓練をし直していけることができたら、その方の人生はもっと違ったのだろうなと思います。ただその方は、幸い大変声のきれいな方で、歌を披露するお仕事に就かれて成功を収めていらっしゃるのですけれども。

「ことばの教室」、三多摩ではどのくらいあるのか。
何しろ、申し上げたように言葉というのは一生使っていくものですから、能弁か訥弁か、そういったことではなくて、それはその人それぞれのキャラクターでしょうけれども、自分が一生使っていくこのツールをむざむざ、何といいますか、万全に使えないまま大きくしてしまうというのは、これは大人の責任としてはいかがなものかと思うのです。「ことばの教室」「きこえの教室」というのは、この三多摩地域、またこの近隣市の中で、どれぐらい実施されているものでしょうか、お伺いいたします。
【答弁/中山兼一教育部参事】
26市の設置状況についてお話しさせていただければと思います。まず、小学校につきましては、言語障害学級が26市中22市、難聴障害学級が26市中16市、中学校につきましては、言語障害学級はありません。中学校の難聴学級につきましては、26市中4市でございます。なお、狛江市や羽村市など人口規模が小さい場合は、設置しない傾向にございます。


三多摩のほとんどの市は「ことばの教室」やっている。
「ことばの教室」については26市中22市がやっているそうです。やっていない市の僅か4個の中に清瀬市は入っているそうです。これはぜひ清瀬市もやっていただきたいと思います。ご検討いただきたいと思います。何といいますか、現状、東久留米市に行っていらっしゃるそうで、これもお聞きしましたところ、人数は僅かだと、僅かというか、2人ずつぐらいだと伺っていますけれども、恐らくそれは知っていて行かれる方だから、先程私が申し上げたように、そういう学校がある、またそういう教室がある、そういうところに行って直すことができるということを知っていらっしゃったら、もっと大勢の方が行かれる可能性もあるわけです。現状少ないから、東久留米市に行かせておけなんて、そんな考えはお持ちでないということは私よく承知していますけれども、ぜひ近い将来、そういうことを特別支援教育第4次推進計画をつくる中で、早期につくっていただけるように、お願いをいたします。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 学校・教育・子育て