2022年01月23日

★コミュニティFMの積極的な活用を/令和3年12月議会

コミュニティFMの積極的な活用を

清瀬市を放送エリアとしたコミュニティFMが誕生
私はこれまで防災の観点からも、また地域活性化の観点でも、コミュニティFMの必要性を訴えてきましたが、2018年に東久留米で開局したFMひがしくるめが、今般、清瀬でも受信できるようにエリア拡大し、『TOKYO854 くるめら』として生まれ変わりました。

それに合わせて、清瀬市とも災害協定を締結し、災害時には行政からの情報を流して頂くことにもなったと伺っています。

いよいよ、地域の情報をオンタイムで伝えることのできるプラットフォームができたと大変に喜ばしく思っています。

現状、『TOKYO854 くるめら』は、小平市、東久留米市、そして清瀬市の3市の情報を扱うコミュニティFMです。本当であれば清瀬市だけのFM局が望ましいところですが、市の大きさから言って、清瀬市だけではコンテンツ不足、ネタが尽きてしまいますし、小平市や東久留米市など近隣市の様子も知りたいという意味では、ちょうどよい規模感ではないかと思っています。

清瀬市独自の情報番組を
これに伴い私は、やはりかねて申し上げていますように、現在市のもつメディアとして「市報」という紙媒体、「ホームページ」というネット媒体に加えて、「ラジオ」という電波媒体も加えるべきであり、そのために『TOKYO854 くるめら』に市独自の行政情報を流す番組を持ってはどうかと提案致します。

要するに、現状は他のメディア同様に、局に対してニュースリリースしたり、また局や番組の要望に合わせて情報を提供し、その情報を使うか使わないか、または取り上げ方については市として決定権をもてませんが、そうではなく局から放送枠をスポンサーとして購入し、市が独自で情報に優先順位をつけて包装できるということになります。要するにラジオ番組をもつということですから、市の予算で番組を買うということです。

市のご所見をお伺い致します。

【答弁/植田貴俊企画部参事】
議員ご案内のとおり、平成30年に東久留米に開局したFMひがしくるめは、今年7月、清瀬市、小平市に受信エリアを拡大して「TOKYO854くるめラ」として新たに生まれ変わりました。これに伴って、清瀬市の地域情報に特化した番組が新たに編成されるなど、地域情報の発信力が強化され、まさに地域情報発信のためのプラットフォームが整ったと言えます。

ご案内いただいた市がスポンサーとして放送枠を購入し、独自の行政情報を流す番組を持つことにつきましては、電波媒体を使った新しい広報手段となりますので、必要な情報をできる限り多くの皆さんに伝えることを使命としている自治体広報にとりましては、非常に効果が高いと思われます。

しかし、既に小平市との有志職員による「ほくほくラジオ」をはじめ、「ゆったり清瀬」「きよせ☆ジモト〜ク」などといった清瀬市に関する情報発信番組が放送されている実情に加え、11月26日には、当該FM局を運営する株式会社クルメディアとの間に地域活性化包括連携協定を締結したことで、これまで以上に地域情報発信の幅が広がりましたので、当面はこの協定を軸に、さらなる情報発信力を強化していきたいと考えております。

とは申しましても、一方で、せっかく築かれたこの地域情報発信のためのプラットフォームをしっかりと支援して育てていく視点も非常に重要です。

このようなことから、議員ご提案の市で放送枠を購入することにつきましては、既に制作費などを地域のコミュニティFM局に支払って独自の放送枠を確保している三鷹市、調布市、そして西東京市などの事例の効果などを検証させていただきながら、今後、市民の皆さんの地域メディアとしての支援をしっかりと検討してまいりたいと考えております。

連続ドラマでコミュニティFMの重要性を再確認
先般、NHKの連続ドラマで「おかえりモネ」というのがありまして、被災地で育ったお子さんが都内に、都心へ出て気象を学んで戻って、仙台の……仙台じゃなかったな。生まれ育ったふるさとの近くでコミュニティFMのパーソナリティーとして育っていくという物語でありました。そのコミュニティFMのスタジオが、地域の情報発信の一つの基地拠点になっていたということで、これもやっぱり地域を育んでいくのは、コミュニティFMというのは、なくてはならないツールだなということを深く痛感した次第でございます。

今回私の提案は、せっかくできたこのコミュニティFMをしっかり守り育てていこうという意味で、しっかり番組を持ったらどうかということでございました。

くるめラと結んだ地域活性化包括連携協定とは
今回、渋谷市長の初日の行政報告の中でも、地域活性化包括連携協定というのを結ばれたということでありました。もう少し詳しくこの協定の中身をご披露いただければと思います。よろしくお願いいたします。
【答弁/植田貴俊企画部参事】
この協定は、FM放送を通した市政情報の発信をはじめ、市民まつりなどのイベント会場での生放送ですとか、市の歴史・文化に関わるコンテンツの制作、東久留米市、小平市を含む放送エリア内の人的交流などを促す事業などを柱としたシティプロモーションの推進を図って、地域全体の活性化につなげていこうとするような内容になっております。

協定というのは、いずれの協定も、要するにお金のやり取りが発生してなくて、お互いに協力し合っていきましょうというものが協定ですから、今ご披露いただいたように、市の情報発信を、要するにただでやってくださるということでよろしかったですかね。特段、番組を持たなくても、ただで情報発信してくれるよということで、いろいろ今回答弁にもありましたように、現状でも「くるめラ」では清瀬市のことをいっぱい取り上げていただいていますね。「ゆったり清瀬」という番組も、これは毎週月曜日の12時から13時の番組、それから毎週というか毎日午前中の時間帯は、これ、地域情報を流す帯番組になっているし、先ほどちょっとご披露いただいた「ほくほくラジオ」というのも1時間枠の番組だと私も認識をしています。

現状お金一銭も払っていないのに、これだけの情報を流してくださるということで、もともとは国の免許を受けて放送できるのが、いわゆるFM波を使ったコミュニティFMですから、公共性というところからどこまでも逃れられない。そういう意味では、地域の情報をしっかりと流していくというのは、コミュニティFMに課せられた一つの使命であろうかと思います。そもそもは東久留米市でできたFM放送、やっぱりコミュニティFMというのは、電波が弱いので、どうしても。当初は2ワットだったかな、2ワットで開始された。だけど東久留米市全域もこれだとカバーできない、もう少し電波帯を強くしたいが、そうするとなかなか認可が下りないから、エリアを拡大して小平市・清瀬市もエリアに含めるんですよということで、国から認可をいただいて、10ワットまで広げて、3市一緒のコミュニティFMになりましたということでございます。

地域の風通しを良くしていくための情報発信基地
あわせて、ただでやってくれているんだからいいだろうということですが、やっぱり地域をよくしていくということは、私もすごく思うんですが、例えばうちの近所は、ごみがよく落ちているんですね。これ、何でかというと、よくよく考えてみると、地域と関係ない人がこの地域に来るんですよ。明治薬科大学の通学路なので、明治薬科大学の人がやっているって言うとこれ、怒られますからね。違いますよ。いろんな方が出られる。駅の近くなので、多くの人が通られる。そういうこともあって、ごみが捨てやすい。また捨てられたごみも、古くからいる地域の、何て言いますかね、お互いよく知っている人だと、すぐ拾ったりするんでしょうが、なかなかそういうことも手が届かない。

つまり地域というのは、お互いがよく顔を見知っている人たちの集まりが一つの地域をよくする、強くしていく大きな要因だろうと思うんです。いわゆる昔は井戸端会議、ちょっと家を出ると、街角でご夫人がお話をされているという光景がありました。あれは情報交換の場であったわけですが、あれが活発に行われている地域というのは、地域が強いんですよ。敷衍して考えるならば、地域コミュニティ、コミュニティFMがあるということは、要するにこの市のどこそこの何とか園芸のキャベツがおいしいよとか、どこそこ商店の何々はとても評判だよとか、もっと広げて言うと、隣の東久留米市の何々はどうだよとかという情報が常に流れてくる。つまり知ることになるんですよ。地域のことを知る。隣近所のことを知っていく。これが地域を強めていくということになっていくんだろうと思います。

そういうことから考えても、このコミュニティFM、せっかくつくってくれた、これ、市単体ではつくれないものですから、これはしっかり市として育てていきましょう。そのためには何らか助けることはできないか。一つの手段として、情報を与えるだけではなくて、金銭的にも何らかサポートしていきたいというのが今回の趣旨です。

行政情報を流す「ほくほくラジオ」なる番組とは
現状、番組もあるというお話しありました。「ほくほくラジオ」って、さっき答弁の中では市の職員有志ということでお話しありましたが、市の職員有志で持っておられる「ほくほくラジオ」について、もう少し詳細を教えてください。
【答弁/植田貴俊企画部参事】
この番組は、現在、原則毎月第2金曜日の20時からの1時間の放送枠をFM局からいただいて、清瀬市と小平市の有志の職員が連携して、制作から放送まで担っている番組です。

「ほくほくラジオ」、名前の由来なんですが、北多摩北部の北と北を取って「ほくほく」ということで、これに基づいて、清瀬市と小平市を含めて、圏域全体の行政情報を発信していこうという趣旨で展開している番組でございます。

番組の内容ですが、基本的には、それぞれの市内で活躍する方をお招きして、取組の紹介ですとか、それぞれのエピソードですとかというものを伺っていくとともに、テーマに応じましては現場で活躍する職員にもご出演いただいて、市の広報担当としての役割を担っていただいております。
 シティプロモーションを推進する中で、一人一人が広報担当者たれという意識を定着させる上で、このような取組は非常に効果が高いと考えております。


【答弁/渋谷金太郎市長】
クルメディアと協定を結んだといろいろお話をして、こんなにありがたいことはないと申し上げました。

なぜかというと、現場に密着している報道機関は真実を伝えてくれます。どんどん、どんどん大きくなっていくと、コマーシャル提供の、お金提供の組織に言いなりになります。現場の本当の喜びとか感動とか、伝わらなくなりますからね。

この前の初日に発表させるために、ああいうふうに子どもの作文に触れたら物すごい大感動ですよ。そういう大感動でマスコミが動いてくれていれば、本当、日本のすばらしい現場の姿が伝わっていくはずですよ。それで清瀬市はとてもすばらしい、尊い歴史を持っていますから、こうしてクルメディアがそばにいてくれることで大変ありがたいなと。清瀬市と一緒に歩いていってくれれば、清瀬市の尊さが日本に発信され、日本がよくなっていくと思いますよ。半端な体験していないですから、皆さん。

32歳のときに全国放送されたんですよ、悪徳の幼稚園の先生として。もう放送中から死ね、死ね、死ね、死ねと電話がいっぱいかかってきましたよ。最初はもう私、テレビ見ていましたから、職員に電話対応させていたんですが、「もう先生、耐えられません」と言って、私替わってから。最初から10分間ぐらい、愛知県からの電話でした。相手からの苦情の電話に、いや、これこれ、こうだったんです、これこれ、こうだったんです。冷静に、きちっとした事実に基づいた答えを言ってみました。

そうしたら最後のほうで、何か最初の怒りの気持ちが少なくなっちゃったけれども、おまえなんか人間じゃない、早く死ね、ガチャン。それで分かったよ。ああそうか、あの放送は真実かどうかということを問い合わせてきているんじゃなくて、もう死ね、そういうことなんだなって。だから、それからもうたくさんの電話に関して、返事だけしていましたよ。はい、はい、はい。途中で死ね、ガチャン。全部そうですよ。死ね、ガチャン。

そういう体験を32歳のときにさせられましたからね。それも3時間にわたって取材されたんですよ。テレビに出たのは10秒ぐらい。これでよく分かりましたよ。もう完全に勝手にストーリーつくっておいて、見る人に、ちゃんと取材して本物だぞ、これは、放送は。そのためにやっているんだなとしみじみ思わされました。

でも、私はもう次の翌日も全部のバスコース、時間をおいて、子どもたちをお迎え送り、お父さん、お母さんたちにお迎えの肩身の狭い思いをさせて申し訳ありません。しかし、言われるようなことは一切やっておりません。ご迷惑かけて申し訳ありません。全部のバス停に回りましたよ。

だから、本来あれだけ視聴率、全国視聴率7%ですよ。あれだけ悪者扱いされたんですよ。だから幼稚園なんか潰れていて、当たり前中の当たり前でしたよ。でも、真実、本物の付き合いがあるからね。だからそういうことが、そういう金の圧力とか、いろんな真実でないものが、最初のほうがえらい影響力つくりますけれども、必ずそんなもの偽物だから潰れていく。そういうめちゃくちゃな体験していますから、今回クルメディア、ありがたいなって。ラジオだけど、でも、こうして担当者と、あるいは現場職員と一緒になって、もういろんな姿からくる感動とか真実とか、明るさをきちっとやっていけば、だから清瀬市ありがたいなって、クルメディアさん、今後ともよろしくお願いしますという挨拶を、会談しました。

マスメディアのいい加減さに辟易
マスメディアの功罪で、いかにスポンサーによって、売れればよいというマスメディア、今、市長の話を聞いていて既視感がありました。我々の公明党も、今回、未来応援給付金というのは10万円給付すべきだって言ったんですよ。そうしましたら、いろいろ与党間の調整、またマスコミによって、全部10万円給付なんてとんでもないというやり玉に上がって、5万円クーポンになりましたね。ところが、5万円クーポンによる事務費が高いって、とんでもない公明党、どうなっているんだという話です。マスメディアは、売れればいいということ。本当におっしゃるとおりだと思います。

何の話でしたっけね。そうそう、植田参事でしたね。その番組は、「ほくほくラジオ」は職員が企画構成をされているということでよろしかったですかね。やっぱり職員の方も、リングネームじゃなくて、DJネーム、タカ☆植田という方が出演されているそうで、大変人気のあるDJだそうで、そういうふうに職員の方が一つの番組を持っていくというのは、この職員の方のスキルアップに非常につながっていくことなんだと思うんですね。人間というのは、コミュニケーションをどこまでいっても取る生物ですから、いかに自分の思いを相手に伝えていけるか、いかに効率よく自分の思いを伝えていけるか、これを学ぶ絶好の機会になっているのではないかと思うんです。

その「ほくほくラジオ」を、じゃスポンサードして清瀬市として買ったらいいじゃないですか。今の市長のお話じゃありませんが、民間の商業の持つ、それはそれで大事なんですが、買っていただくよりは、自分の番組、自分たちの市の情報を流している番組は自分たちでスポンサードしていくというのが大事なことだと思いますので、これについてはぜひまた今後検討してください。1時間1万円だそうなので、もしこれが独自でということになると、1時間1万5,000円になるそうですが、週に1回だとして、ひと月4万とか5万とか、そういう話になろうかと思いますので、ぜひご検討ください。

昨日、おとといと地震が頻発しまして、今日はもう震度5クラスの地震が2回も起きました。こうしたことを考えても、市長がよく言われる、いつ大きな地震が起きてもおかしくないということは、これ、まんざら本当の話でございまして、そういう意味でもコミュニティFMというのはしっかり維持させていかなければいけないと思っています。

DXも活用し聴衆者増加を
野塩地域については、ちょっとまだ電波が弱いところあるんですが、スマホアプリをダウンロードすると非常にきれいに聞こえますので、ぜひ市民の皆様にもアプリをダウンロードして聞いていただきたいと思います。

もうデジタルトランスフォーメーションの時代です。昨日、渋谷けいし議員もおっしゃっていましたが、デジタルトランスフォーメーション、分かりますか。デジタルによって市民生活をより効率的に、便利にしていくこと、これがデジタルトランスフォーメーションです。ここでも出てきました。みんながスマホを持ってこの「くるめラ」ラジオも聞いていただければなと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティプロモーション