2022年05月14日
★シニア層へDXの普及を/令和4年3月議会

デジタル化は高齢者ーの普及で決まる
今後の社会はデジタル化が大きな鍵となることは、今回のコロナ禍でも明らかです。今般、国や都そして清瀬市でも大きなテーマとして取り組んでいるデジタル化推進の動きは、言うまでもなく企業や行政の事務効率化だけが目的ではなく、市民生活の利便層性を高めていくことにほかなりません。
一般的には、マイナンバーカードの普及によって、健康保険証や運転免許証にも使えるなど、様々な用途に使用することができカード利用者の増加によってさらにその利便性の向上を目標としていますが、マイナンバーカードだけではなくスマホやタブレット等も、日常ツールとして使いこなしていくことも大事な点であると言えます。
国民の大多数がマイナンバーカードを持ち、スマホやタブレットを持ち歩くことが、デジタル社会をつくっていくための我々国民、市民にとっての最低限のインフラ整備と言えるのです。
しかしながら社会の大きな構成層の一つであるシニア層には、まだまだデジタル化の壁は大きく立ち塞がっています。今でこそ高齢者の多くは携帯電話を持っていることと思いますが、スマートフォンを持っているのはまだまだ少ない。また持っていても、そこでの使用は通話のみ、メールのやりとりやLINEができる方はこれまた少ないと思われます。
現在本市では、スマートフォン講座などを行ってシニア層へのスマホの使い方を広めようとご努力いただいていますが、そもそもスマホ所持のシニア層が少ないため参加者も少ないと聞いています。
スマホ購入サポートやシニアクラブへのタブレットの配布を
そこでスマートフォンより普及させていくため、購入サポートを行ってはいかがでしょうか。具体的には、スマホを新規購入、またはガラケーからの乗換えの際に補助をつけたり、またその際の乗換え手続をサポートをするなどです。またせっかく購入しても困った際に身近に教えてくれる人がいなければ普及しませんので、各地域のシニアクラブへ1台ずつタブレットを配布し、シニアクラブにおいてデジタルリーダーを養成してもよいかもしれません。その場合には、いこいの家におけるWi−Fi環境整備も課題となります。ご所見をお伺いいたします。
【答弁/渡辺研二福祉・子ども部長】
コロナ禍の影響で、リモートによる活動が推進される中、高齢者の活動に際しても、デジタル化は急務の取組と捉えております。
このため、これまでも、シニアしっとく講座におけるスマホ教室や、一般社団法人きよせ100歳時代がコミュニティプラザひまわりで実施しているパソコン教室の中でも、タブレットを活用した教室に、高齢者の方が積極的に参加していると伺っております。
議員ご提案のシニアクラブへのタブレット配布につきましては、今後の感染症対策も含め、やはり検討していくべき事柄と捉えております。
しかしながら、先ほど議員からのお話をいただいておりますが、Wi−Fi環境の問題などもあり、活用場所が限られることも予想され、各老人クラブの活動内容や一般介護予防事業などの高齢者への事業の拠点を整理し、効果的な対策につながるよう、今後とも研究に努めてまいります。
また、本議会において、市民協働推進事業として500万円の補正予算の審議をいただいているところでございますが、これは、コロナウイルス感染拡大により生じた地域の課題を解決する市民団体などの活動を支援するため、1団体最大50万円を補助金として支給するための経費でございます。感染を避けるために、シニアクラブでタブレット端末を活用し活動をする場合、この補助金の利用が可能となります。
スマートフォンへの乗換えを希望している場合、スマホの配布や乗換え手続のサポートというご提案につきまして、確かに埼玉県の行田市であるとか横瀬町において、高齢者がスマホへの乗換えの際、補助金を支給しております。
今後多摩地区においても、行政サービスとしての導入実績を、注視をしてまいりたいと思っております。
スマホへの乗換え手続のサポートでございますが、通信業者が様々なサービスを提供しており、行政が一元的に把握するのが困難な現状となっております。
個人個人でスマホの利用方法も随分違うと思われますので、乗換え手続につきましては、各通信業者にアドバイスをいただくのが最適ではないかと思われます。
それから、シニア層へのスマホ、タブレットのというお話ですが、一つは、シニアクラブに一つずつあげたらということと、それから買換え補助してもらったらということと、それから、いこいの家にWi−Fiをということです。
このコロナ禍において、各シニアクラブの活動というのが、活動が活発なシニアクラブというのはそこに集まってくる人たちの、特に私の地域のむらさき会なんていうのは活発だったわけですが、もうお互いの顔を見ながら、あなた元気なんてね、そういう健康管理をお互い気遣いながらやっていたところがコロナ禍で一切なくなっちゃった。
だから要するにもしね、そこに、シニアクラブにWi−Fi環境があって、シニアクラブにタブレットがあって、各シニアクラブの会員さんがスマホを持っていたら、ちょっとフェイスね、フェイストゥフェイスの顔でも見てみようかなんて言ってね、LINEで見てちょっと顔色悪いよなんてね、そういうことができるかどうか分かりませんが、これは本来であればシニアクラブこそが、このデジタル社会の恩恵を被るべき人たちなんだと思うんです。
ですからこれもまた要望ですが、ぜひ今後、いこいの家でもWi−Fi環境の整備と、それから各団体に1台ずつのタブレットの配布、そしてまたスマホの買換え事業については、これはもちろん携帯事業者、数々あるわけですから、ドコモ、au、ソフトバンク、こうした事業者とぜひご協力をいただいて、清瀬市はセブンイレブンとか様々な会社と連携協定をしていますから、ぜひご協力いただく中で、価格なのか、そしてまた購入補助なのか、様々な形で協力をいただきながら、高齢者に対するデジタルデバイスの普及を、ぜひ進めていただきたいと思っています。
Posted by takosuzuki
│
│■議会報告/City Concil Report | 優しいまち-福祉