2023年06月15日

★帯状疱疹ワクチン助成制度の創設を/令和5年3月議会

帯状疱疹ワクチン助成制度の創設を

高齢者にとって恐ろしい帯状疱疹
今般、東京都では、都議会公明党の要望を受けて、帯状疱疹ワクチンの公費助成を発表しました。帯状疱疹とは、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。多くの人が子どものときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こるとされ、発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も、痛みが続くことがあり、重症化すると視力低下や失明に至ることがあります。

近年、コロナ禍による免疫力の低下から、この帯状疱疹が発症する事例が多く報告されており、しかも重症化したり、後遺症に苦しむなどのケースが増えているそうです。

高額なワクチン接種費用
帯状疱疹は、ワクチンにより予防できるとされていますが、一回当たり2,000円から5万円程度と高額のため、接種率が上がらないのが現状です。

今般の東京都の補助は、市町村でこの接種費用の公的助成をした場合に、その費用の半額を負担するという制度です。

清瀬市としていち早く助成を決定
東京都のこの発表を受け、去る1月、私たち公明党は、帯状疱疹ワクチンの接種助成を市長に要望いたしました。そしてうれしいことに、清瀬市では今議会において、ワクチン助成の議案を提出していただいております。

帯状疱疹ワクチン接種の公費助成の要望書、提出しました。 2023年01月26日

そこで。今回のこの助成について、スキームなどご検討されている内容など、お伺いをいたします。
【答弁/矢ヶ崎直美生涯健幸部長】
帯状疱疹は、発症いたしますと、持続する痛みや後遺症などで、QOLが著しく低下するおそれのある疾患でございますが、ワクチンで予防することは可能な疾患であり、国も平成28年3月に、ワクチンが50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防という効能効果を認め、追加承認されました。

この間、市は国などの動向を注視しておりましたが、先般、東京都が帯状疱疹の定期予防接種化までの間、帯状疱疹ワクチン接種に係る個人負担の軽減を行う区市町村を支援する目的で補助事業の開始を決定いたしました。また、令和5年度予算に対する要望として、公明党と清瀬自民クラブから、帯状疱疹予防接種費用への助成の要望をいただいておりました。これに加え、清瀬市医師会の考えや区部及び26市の状況などを総合的に勘案した結果、帯状疱疹の発症を予防することにより、市民のQOLの維持を図るとともに、金銭的負担を軽減するため、清瀬市帯状疱疹予防接種費用助成事業を実施することを決定し、今定例会中に事業費を計上いたしたいと考えております。

助成事業の内容でございますが、対象者は接種時50歳以上の市民といたします。また、対象のワクチンは生ワクチンである乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビケン」、及び不活化ワクチンである「シングリックス筋注用」の2種類とし、助成額は、生ワクチン接種は3,500円を1回、不活化ワクチン接種は9,000円を2回までをそれぞれ助成いたします。

開始時期及び助成方法等につきましては、現在調整中ではございますが、準備が整い次第開始したいと考えております。
他市に先駆けて助成実施
帯状疱疹ワクチンの市としての助成、市長ありがとうございました。これは本当に、お聞きしたところによると、26市のうち1、2位を争う速さで、即断で決めていただきました。もう本当に帯状疱疹で苦しんでおられる方は、本当に多いですね。なおかつ苦しんでおられる。薬飲んで治ったということではなくて、後遺症がひどいとか、そういうことがあるので、ぜひともこの今回の英断によって、多くの市民が苦しまずに済むように、保健行政をより充実させていただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 優しいまち-福祉