2024年01月09日

★ごみ集積所跡地を宅配受取BOXに/令和5年12月議会

ごみ集積所跡地を宅配受取BOXに

ごみの戸別収集から3年。集積所空地を有効に
令和3年度におけるごみの戸別収集化という、清瀬市のごみ事業の足跡の中で大きな変革を経て3年目となりました。変更前はとても大きな混乱が予想されましたが、蓋を開けてみれば予測されたように混乱はなく、私のお聞きする範囲で市民の皆さまからも、ごみを集積所まで持っていかないぶん助かるなど、良い評価をお聞きしています。

ごみの戸別収集化によりごみ集積所が空いています。これまでも議会内で集積書に自販機を置いてはなど様々な提案もされて来ましたが、現状は、週に一回ないし2回、資源ごみ集積所として利用され、使われ方としてはあまりにもったいない。

一方、戸別収集化して3年目の本年、市民の皆様より好評価を頂き、次の課題としては、資源物の戸別収集化の声も聞かれ始めました。

ほぼ同じ時期に戸別収集化をしたお隣り東久留米市では、資源物を含む3種類のごみの完全戸別収集化をしました。清瀬市においてもどのみち戸別収集化するのであれば、完全戸別収集化が良いのは当然ですが、予算規模が大きくなりすぎてできなかったと記憶します。

ごみ集積所跡地

そこで、ごみ事業にかかる事業経費を圧縮して、来る完全戸別収集化を実現するために、この集積所を有効活用してはと提案いたします。

有効活用、すなわち財源化する方途としては、まずは売却であろうと思いますし、とはいえ狭小な土地であり売り難いということもある。

収益のためにも宅配BOXを置いては
そこで、これまで提案してきたような自販機を置くということに加えて、宅配事業者と連携し、宅配BOXを設置してはいかがでしょうか。

社会は、このコロナ禍を経て、物流の個別宅配化が加速し、また2024年4月から適用される働き方改革により、ドライバーの不足などの懸念がされています。宅配BOXの設置により宅配の効率化が図られ、なにより宅配の無駄をなくすことはカーボンニュートラルにも貢献することと思います。

ご初見をお伺いいたします。
【答弁/高見澤進吾市民環境部長】
現在、本市においては、戸別収集導入後、地域によって回数は異なりますが、おおむね週に2回、古紙、古布や瓶、缶などの資源物の排出場所として集積場を活用しております。

さきの収集体系の見直しに当たり、資源物の戸別収集も検討いたしましたが、経費が大幅に増加することから見送らせていただいた経緯がございます。

しかしながら、柳泉園構成3市においては、東久留米市と西東京市が既に資源物の戸別収集も実施しており、本市においても、将来的には資源物の戸別収集化についても、集積場の在り方を含め検討していく必要があると考えています。

また、東久留米市におきましては、集積場跡地について、跡地に隣接する土地を所有する方に売却するほか、ヤマト運輸株式会社などと清掃施設跡地の利活用に関する協定を締結し、宅配便ロッカーの設置の検討を行い、既に跡地1か所に宅配便ロッカーを設置したとの話を伺っているところでございます。これは脱炭素化に向けた取組の一環であるとともに、物流業界の2024年問題の対策につながるものでもあると考えております。

本市でも、今後、資源物の戸別収集を実施する際には、先行事例等を参考にし、検討してまいりたいと考えております。
 私、今回の宅配ボックスを置いてくれという話は、これは要するに結論的には、資源ごみも戸別収集しましょうよという話なんです。これ実は令和3年、2年前にも、入り口は違うんですが、同じテーマで言わせていただいたんですが、今ご答弁にもあったように、柳泉園を構成する3市のうち2市はもう完全戸別収集で、資源ごみも戸別収集していると。清瀬市は資源ごみについてだけはしていない。なぜならば、お金がかかっちゃうからですと。ごみ袋今回料金改定したのも大変なおしかりを受けた部分もありましたが、もっと大きなご負担をいただかなければならないので、今回は資源物だけは取り残したという経過があります。
 その意味で、今回空地となっている資源集積所を有効利用したほうがいいんじゃないかというのが今回の質問の趣旨でございます。

市内の集積所跡地の総面積は
ちなみに、市内にあるこの空地じゃない、週2回使っているところもあるわけですが、元集積所、今の集積所は市内に何か所、どれぐらいの面積があるものか教えてください。
【答弁/高見澤進吾市民環境部長】
市有地の集積所ということでお答えさせていただきますが、そうしますと、655か所、面積につきましては約2,680平方メートルと認識しております。

600数十か所だが、合わせてみれば2,600平米。2,600平米はどれぐらいの大きさかちょっとぴんとこないんですが、ちなみにこの市役所の敷地面積は、さっき都市整備部長に伺ったら1万ちょっとぐらいじゃないかと。ごみ集積所を全部足してみたら2,600平米。だから駐車場よりも小さい感じかしらね。ちょっと分かんないが、それほどあまり合わせてみても、これ全部合わせて売ったってたかが知れているんですよね。

だから今回1回目でも申し上げたように、本来売ってしまうのがいいんでしょうが、売ったところでどうってこないわけです。であればやはり有効利用していくしかない。有効利用するにはね、自動販売機か今回言っている宅配ボックスの集積所。何でもいいんですが、うまく有効利用できる方途があれば何かやってきましょうという。それは資源ごみの完全収集化も、それを狙いとしてやっていきたいということです。

集積所跡地に宅配BOXを置いて収益は上がるのか
ご答弁いただいた中で、東久留米市が先行して宅配ボックスを一部事業化しているというお話がありましたが、例えば、では宅配ボックスを置いたとして幾らぐらい、下品な言い方をするともうかるのか、東久留米市の場合、ご存じかちょっと教えてください。
【答弁/高見澤進吾市民環境部長】
東久留米市におきましては、都市公園内の清掃施設跡地のところに設置をしたというところを聞いておりまして、都市公園条例に基づいて使用料を徴収していると伺ってございます。こちらにつきましては、1平方メートル当たり1か月35円となっておりますので、これおよそ年間では600円弱という金額になるんではないかと考えています。
宅配BOXを置いてもほとんど収益としては上がらない
年間600円、行政というのは収益事業していないので、いわゆる民間を育てるとか、協力体制という意味で、年間600円だったら、ちょっとやらないほうがいいということないですよ。この事業はもし仮に宅配ボックスを置けるとすれば、清瀬市が今標榜しているカーボンゼロ、これにはもう資することは間違いない。何と言ったって、宅配の車が再配達しないんだから。宅配ボックスがあればそこに置いて帰ればいいんでね、無駄なガソリン、排気ガスを出さないで済むという意味では、それはもう大変意味のあることだが、私が今言っているのは、何とかお金にできないかということなんで、お金にするという意味では宅配ボックスはなかなか難しいということがあると思います。

市民ニーズの高い完全戸別収集化
今回、清瀬市の世論調査の冊子を頂きまして、このごみのところも111ページだったかな、書いてありました。市民が期待する数値の高いものについては、3番目だったんですが、前の二つについては、例えば国がもっとごみ問題を周知しろとか、3Rじゃなくて5Rにしろとかということで、3番目がこれだったという意味では、清瀬市として、自分たちがやっている事業として、何か変更可能な事業としてはトップなわけです。資源ごみの戸別収集化というニーズがね。ぜひ、また来年、再来年ということではなくて、将来的な意味合いでもってご検討いただければと思います。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | シティデザイン・その他