2024年05月04日

★代表質問/能登半島地震について/令和6年3月議会

代表質問/能登半島地震について

能登地震から清瀬市の防災について
明るい年の幕開けから一転、元旦の夕刻に能登半島地震が発生しました。まさに地震活動期に入ったと言われる日本では、いつどこが発災してもおかしくない状況になっております。

こうした大地震を我が事として、我が身に置き換えていくことが防災につながっていくことは間違いありません。

その意味で今回、市長が全国市長会や東京都からの要請を待たずに、都内のどこよりも早く応援職員を募り、派遣を決断したことを評価いたします。

今回都合4回、計8人、延べ1か月余にわたって被災地支援に行った状況について、派遣された職員の声を交え、市長の感想をお伺いするとともに、防災全般について清瀬市の取組についてお伺いいたします。
【答弁/澁谷桂司市長】
能登半島地震につきましては、半島という地理的な条件もございまして、報道を見る限りではなかなか支援の手が行き届いていない状況が、当初見られたということであります。

そうした中で、清瀬市としていち早く職員を派遣し、少しではありますが、支援物資もお届けをすることができたことは、私どもにとりましても非常によかったかなと思っているところでございます。

先ほどご紹介いただきましたとおり、この派遣につきましては、4陣に分けまして2人ずつ、計8人の職員に現地に行っていただいたところでございます。これはいずれも立候補制でございまして、自ら名のり出ていただいて現地に派遣をさせていただいているという状況でございます。

毎回出発式を執り行いまして、多くの職員が見守る中で出発をし、帰ってきたときは帰任式という形で職員の前で報告を行っていただくという形式を取らせていただいたところであります。

報告をいただく中で、様々なことがあったということは聞いておりますが、現地の厳しい状況をうかがい知ることができました。また、改めて災害への備えの重要性を強く感じたところであります。

第1陣、第2陣と時間が進むにつれ、同じ罹災証明の発行事務であっても、受付業務が混雑する時期、また、その後に資料を整える作業が必要な時期、また、実地調査に出る時期など、必要な対応が刻々と変わっていくということが職員も実感をすることができ、平常時から災害を想定した様々な業務マニュアルの作成など、きめ細やかな準備をする必要性があるということを、職員は強く感じて帰任したところでございます。

こうした派遣職員の貴重な体験を無駄にすることがないように、派遣職員の報告会を開催するなど、全ての職員が今回の派遣、また、災害のことを自分事として共有するということにより、災害対策に今まで以上に真摯に取り組んでいきたいと思っているところでございます。

また、今回の災害から見えてきた課題であります、家屋の耐震化につきましては、今年度予算案に上程をさせていただいております、木造家屋耐震改修助成額の拡充や、新たな事業といたしまして、未耐震の賃貸物件から耐震化された賃貸物件への引っ越し費用の助成を計上させていただいているほか、女性や要配慮者等の防災対策検討委員会を設置させていただき、避難所運営体制の強化、充実にも努めてまいりたいと思っているところでございます。
現在の日本は地震の活動期
何といっても日本は地震活動期ということで、日本における、特にここ近年における地震の発生というのは、いわゆる活動期と非活動期と順繰り順繰りで起こるというんですね。幕末から今日までの100何十年間の間で2回大きな活動期があったと。

1853年、嘉永6年、ペリーが来た年は、それから後3年間のうちに5回の大きな地震があったそうです。地震はいっぱいあるんだけど、この5回というのは1,000人以上が亡くなるような大きな地震という意味です。嘉永6年、1853年から3年間のうちに5回あった。

また間隔が空いて、間隔が空いてもその間には大きな地震、小さな地震があるが、その間は1,000人以上が亡くなるような地震はない。その後あるのは昭和18年、1943年、ここからは6年間に、またやはり5回あるんですよ、1,000人以上が亡くなるのが。

それでまた、1,000人以上が亡くなる大きな地震はなくて、大きな地震はあるけど1,000人亡くならなくて、その後にあったのが阪神淡路大震災であり、東日本大震災でありということだそうなんです。

その周期が今来ているんだよということを言っているので、その流れで言えば、今房総沖のスロースリップと言われるものは、活動期における、いわゆる前触れ現象のように捉える専門家もいると。一般的にはスロースリップは震度5弱の地震が起こるよと。

清瀬市では、もし房総沖が震源地となって大きな地震が起きるとすれば、清瀬市が震度5弱になるかどうかはともかくとして、大きな地震が起こる可能性があるので注意しましょうねということでございました。

被災地への応援職員の派遣について
今回被災地に行っていただいた方々、我が事としてと、私事としてということで市長のお話がありましたとおりに、やはり生身でいくと、この間、東日本大震災でも清瀬市の職員の方が大勢行かれた。そして、市民の方も清瀬市でバスをチャーターしていただいて、ボランティア参加をしていただいた。5回ありますが、今回能登半島については、人間の首のように細いところの交通が遮断されてしまったために、日本全国から大勢の人に来られると大変なことになってしまうので、ボランティアは当面控えてくださいねということを、発災直後は言っていたからね。いろいろ東日本大震災と比較して言われますけど、そういうことがあった。

その中で、職員の方が被災地に行って、罹災証明の準備を、前処理というか後処理というかされて。私もお聞きしましたら、当然のことながら、町民の方々ともじかにお話をされたし、被災者でもある職員の方々とも一緒だった。特に今回行かれた方々は特に衣食住が大変だったそうですね。寝たのは議場だったし、着替えなんかも一応持っていったが、ずっと着っ放しで、仕事はいろいろな、今日はこの施設で、明日は何とかということはないのでもう着っ放しだったし、当然お風呂はないと。食べたものも、いわゆる衣食住については自己完結だから、食べ物も持って行ったし、ごみも持って帰ってきたしと。

そういうまさにリアルな状況を見られた職員の方々は、ぜひやはりこれはまず職員間で共有をしながら、いざこういうことになったら大変なことになるよと。BCPの観点からも、行政はゴーオンですから続けなければいけないんで、これは地震があろうと何があろうと、マストゴーオンなんでね、これはもうやっていかなければいけない。その中ではこんな大前提大変なことがあるんだよということをぜひ共有をしていただきながら、また備えていただければと思います。

機能別分団の創設は素晴らしい
そういう意味では、今回の能登地震での教訓としては、やはり発災直後、今回は津波がなかったが、家がいっぱい倒れました。家屋が倒壊して、言ったら阪神淡路大震災のときと似ていて、家屋倒壊による被害者が多かった。

その中で助け出すことがなかなかできなかったという意味で、今回、市長が去年つくられた機能別分団というのはよく分からなかったが、ここに来てよく分かった。重機を持って助けに行くことができるということなんですよ。これがだからできるんですよ。

だから、いわゆる消防にだけそれを任せていたら、来られないわけだから、それがもし分団に、そういう一つは重機を扱える人がいて、なおかつ重機があれば助けに行ける。市内7分団あるわけですから、それぞれが行くことができると。

清瀬市機能別分担発足式
機能別分担発足式。清瀬市HPより転載


機能別分団の編成規模について
今回機能別分団は12人いるということですが、7分団あるので、どういう割り方されるのか。今後ちょっと機能別分団はどういう目標、人数配置、過不足、足りているのか。または目標何人にしてくるのか。これは誰、総務部長ですね、よろしくお願いします。
【答弁/粕谷靖宏総務部長】
機能別分団につきましては、消防団員として経験があり、地域の特性や状況等を把握しており、災害時にはその知見を生かすことができることを想定しております。

人員につきましては今後、条例定数の範囲で、市内に所在する3大学にお声かけをさせていただき、学生の募集も行ってまいりたいと予定しております。

また、重機につきましても、一例ですが、株式会社大林組などの災害協定先から調達を想定しているところでございます。

重機を扱う人だから、大学生で募集しても集まるもんなんですかね。ちょっとよく分からないけど、いざというときのための機能別分団の充実、ぜひまたお諮りいただきたいと思います。

避難所を過度に重視しない。様々な避難のカタチ
本当はちょっと質問したかったんですが、この後、もう一つ能登半島で、今回の地震で教訓になったのはやはり避難所ですよね。ニュース等で見るところによれば、体育館で雑魚寝状態でとかということが散見されると。またトイレも、もういつもいつも言われるが、大変な状況になっているということを考えれば、どんな状況になっているかちょっとお聞きしたいところでしたけど、今度また会派で市内の避難所備蓄状況調査みたいなところに行って見てきたいと思いますが、ぜひ私は避難所充実もそうだが、かねて言ってるのは、段ボールベッドやパーティションは、それはもう理想的な数は用意できないのはそれは分かり切っていると言っては駄目だけども、なかなかそれは一遍に用意するのは難しい。

そういう意味ではやはりテントを持ってる人はテントで避難していただければいいし、車で避難できる人は車で避難すればいいし、そういう意味での逃げ場、テントを作れる場所というところをしっかり用意しておいてあげたらと思ってます。その意味ではもちろん学校体育館、学校校庭ということもそうだし、かねて言ってるリハビリテーション学院跡地もテントを建てる分には非常にいいところなんで、さっき市長ができない理由を言うのは、何だっけ、おっしゃっていたので、ぜひこの件もしっかり、もう本当あそこは、もう南部地域児童公園についてもそうだし、避難所という観点で言っても、本当私はあそこはもう何とかしたいと思っています。よろしくお願いします。

きよバスEVタイプを発災時に利用
これも実はお聞きしたかったんですが、今回きよバスがEVになりました。1台造っていただいた。乗せていただいたらもう全部の座席にスマートフォンのUSBポートがついていて、これはもうまさに防災に資するんだろうなと思いました。

EVタイプのきよバス

市内に沢山ある避難所のうちに、どこにこのきよバスを配置するんだという問題はありますが、それはご研究いただいて、スマートフォンの充電ができるとか、きよバスの、あらかじめお聞きしたら、EV車は100ボルトの電源があるそうですね。庁内にもEV車が数台あって、庁内にあるEV車はそのままじかに家庭用電源に置き換えることはできないそうです。アダプターか何か介すればできるそうなんで、ぜひそういうところもご研究をいただいて、庁内で持っている資源は発災時にはもう全部提供するということに当然なってくるんでしょうから、ぜひそれもお考えいただきたいと思います。

いろいろな意味で一番は、市民それぞれが備えることが大事なので、今本市の広報はすごいですね。もうキャロットバズーカとか、いろいろなことをやっていただいていますが、こういう、これほど充実した広報の中で、動画あり、ツイッター改めXあり、いろいろなことを駆使しながら、市民に注意喚起をしていただくということも、何だったか、イナバッチだったか、何かキャラクターがありましたね、キャロットバズーカに。ああいう彼が言うのと、我々が言うのとではやはり角度が違うでしょうから、ぜひそれもご研究をいただきたいと思います。

清瀬市は豪雨対策こそ急務
それから、豪雨災害についても、私は清瀬市の発災リスクから言えば、北多摩台地、武蔵野台地の、いわゆる北多摩ですから、中央線から北部分のいわゆる雨が降ったら、清瀬市にほぼほぼ流れていくんですよ。それぞれ川がありますから、そこに流れてきますけど、中央線から清瀬市に向かって標高はだんだん下がってくるわけですね。だからこそ柳瀬川はあれだけ広い段差がある。野塩団地の段差、台田の段差、柿の下の段差があって、柳瀬川になる。アカバッケの段差、非常に所沢市から見ても、清瀬市から見ても物すごい段差がある下に柳瀬川というのがあるので、所沢側からも北多摩からも雨を集めてくるわけですよ。

だからこそ、豪雨のときにはこの清瀬市は危ないんだということを再認識いただいて、その上で豪雨災害に備えるには、やはり市内全域で備えるということがないので、柳瀬川近辺に住んでいる方、空堀川近辺に住んでいる方、もし万が一、川が氾濫したら、家が持っていかれちゃう可能性のある方。こういう人はしっかりリストアップをして、その人たちに通知をしていく。線状降水帯が出ました。そしてまた豪雨災害が出ています。雨が降ってきました。これは避難指示が出ます。

こういう段階で、もうピンポイントに、私前も提案しましたが、電話を1本1本家にかけてくださいと言いましたけど、それは当然無理なので、今は何かすごく便利なものがあって、オートコールで、一斉メールみたいな一斉電話ですね。それがAIとくっついて、自動的にあなた逃げてくださいとか言うでしょう、きっとね。全然向こうの人が私はもう80歳で逃げられないよとかと、相手の方が言った声をしっかり録音して文字化して、所管課にバックする仕組みがあるそうなんです。これは先進市でどこだったか、やっている市があるそうなんで、ぜひこれもご研究をいただいて、この仕組みが清瀬市こそ欲しいなと私は思いますので、ぜひお願いいたします。

清瀬市内にある気象衛生センター、管区気象台と連携した豪雨対策を
それから、気象衛星センター、豪雨といえば気象衛星センター、気象衛生センター、管区気象台がこのほどニュースで、スーパーコンピュータが更新をされて、今までの10倍と言ったか、何倍の処理速度のあるスーパーコンピュータに刷新されたということでございました。それによって線状降水帯の発生も早く分かるようになる。

管区気象台

こういうことも、じかに聞いてホットラインが適用して危ないですよと教えてくれるのかと思ったら、なかなかそうはいかないそうで、忙しいし、清瀬市にだけ教えたら何で所沢市に教えてくれないんだとか、東久留米市に教えてくれないんだと怒られてしまうから、そういうことは管区気象台はしないんですが、だけど、気象庁から降りてくる、または管区気象台から降りてくる、そうした情報を清瀬市として特に分析できるような、気象予報士みたいな技能を持った職員の方も採用されたらいいのかなと思いました。これもご研究ください。本当は質問したいんですけど、ごめんなさい、9分しかないので。

Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report | 防犯防災